神楽坂のカドはおしゃれな古民家居酒屋！立ち飲みもできる人気スポット

石畳の細い路地が風情たっぷりの神楽坂は、大人のおしゃれな街として注目されています。神楽坂には隠れ家のような飲食店があちこちにありますが、今回はその中から「カド」をご紹介します。カドの気になるランチメニューや夜の立ち飲み情報などが盛りだくさん。神楽坂の美味しいお店を開拓したい人はぜひ参考にして下さい。

神楽坂にあるカドは、1949年築の古民家をリノベーションした飲食店です。黒塗りの塀の奥にはのれんのかかったガラスの引き戸、そして夜になると灯るロゴ入りの提灯。趣のある外観は「中はどんなお店なんだろう」と気になっていた人も多いのではないでしょうか。

カドは和食とお酒が味わえる居酒屋です。昼はランチ、夜は気軽な立ち飲みや食事が楽しめるお店で、仕事帰りに立ち寄る人はもちろん、純和風古民家の落ち着いた佇まいが外国人観光客にも人気があるそうです。

カドの入口は2つあります。右側の入口から入ると立ち飲みスペースです。立ち飲みスペースは昔ながらの土間を利用したもので、小ぢんまりとしていますが10人弱ほど入れるスペースがあります。また、スツールが置かれているカウンターもあります。

左側ののれんがかかった引き戸は、座敷席への入口です。引き戸を開けると民家の玄関そのままで、思わず「お邪魔します」と言いたくなる雰囲気です。靴を脱いで上がり、廊下を左に進むと畳の座敷があります。

座敷にはお膳と座布団が2人分ずつ向かい合わせに並べられています。部屋の広さはさほどではないものの、ひとつひとつの席はゆったりと空間が確保されていて居心地よく過ごすことができます。

座敷は床の間や縁側がある古民家の趣たっぷりの空間。夏には戸を開け放して、外の風を感じながら開放的な雰囲気で食事が楽しめます。

ゆっくりと寛いで食事が楽しめるカドの座敷。以前には1000円以下でいただけるランチがあり人気でしたが、現在は残念ながら通常のランチはお休みとなっているそうです。

大きなグループでのランチ会や、家族同士の食事会などで利用することは可能です。カドのランチ宴会コースの料金は1人3000円となっています。なお、ランチは営業時間外のため貸し切りの扱いとなり、事前の予約が必要です。

宴会ランチコースの料理は、季節の食材をふんだんに使った月替わりメニューです。前菜の盛り合わせやいわしつみれのけんちん汁、魚や肉の焼き物、蒸し物、揚げ物など料亭のような上品なメニューが6品登場。朱塗りのお膳に並んだ料理はフォトジェニックです。

朱塗りのお膳でいただくランチはまるで映画やドラマのワンシーンのようで、背筋がしゃんと伸びる心地がします。テーブルでいただくいつものランチとは目先を変えた、純和風のランチ会をセッティングしてみるのもサプライズになっておすすめです。

カドの魅力は何と言っても土間の立ち飲みです。古民家の風合いを存分に活かしたインテリアは、レトロな懐かしさがありながらも今の時代にはかえって新鮮に映ります。

立ち飲みとはいうものの、カウンターにはスツールが置かれているので、1杯飲んですぐ帰るというような慌ただしい雰囲気はありません。古民家のしっとりと落ち着いた雰囲気が居心地良く、つい長居したくなりそうです。

壁に沿って古材のカウンターが造りつけられ、窓際には古い小説やおしゃれな雑誌が並べられていて自由に手に取ることができます。秋の夜長にお酒を傾けながら読書にふけるのもおすすめの過ごし方です。

カドの立ち飲みではどのように振る舞えば良いのでしょうか。料理のメニューは黒板に書かれているので、それを見て正面のカウンターへ注文しに行きましょう。この時、料金も支払います。料理が出来上がったら声がかかるので、カウンターへ受け取りに行きます。

ドリンクは、カウンターの下にある冷蔵庫内の瓶ビールは自分で出し、カウンターで料金を支払います。栓は自分で抜きます。冷蔵庫に入っていないグラスのお酒などはカウンターで注文し、料金を支払ってお酒を受け取りましょう。

お店の人は立ち飲みエリアには出てこないので、食事が済んで空いたお皿は自分でカウンターへ返却します。カドの立ち飲みはお店の人が席まで来て声をかけられることがないので、自分のペースで静かに食事やお酒を楽しみたい人におすすめです。

カドの店構えやおしゃれな神楽坂の立地を考えると料金が心配になってしまいますが、カドの立ち飲みの料金設定はリーズナブルと言えそうです。とりあえずの1杯に人気の生ビールやサワーは料金400円です。

カドのドリンクメニューは日本酒が充実していますが、立ち飲みで飲む日本酒は座敷よりも安い料金設定になっていてお得。料金は安い銘柄では400円、最高でも900円です。色々な日本酒の銘柄を飲み比べたいという人にはおすすめです。

立ち飲みの主役と言えばやっぱりお酒。カドには様々なお酒のメニューが充実しています。中でも、昭和レトロなボトルがフォトジェニックなホッピーセットはカドの人気ドリンクメニュー。

ホッピーセットは白と黒の2種類があり、料金はそれぞれ500円となっています。おかわりの料金は中、外共に300円です。

ホッピーを飲んだことがないという人のために、ホッピーの飲み方をご紹介しましょう。ホッピーセットは、瓶に入っている飲み物「ホッピー」と、ジョッキに入った焼酎のセットになります。

ホッピーそのものにはほとんどアルコール分はなく、焼酎と割ることで初めてお酒になります。ジョッキに好きな量のホッピーを注ぎ、好みの濃さに調整して飲みましょう。

白ホッピーの味はビールに似ていて、黒ホッピーは香ばしい黒ビールのような味わいです。ホッピーをジョッキに注いだら、マドラーなどで混ぜずにそのまま飲みます。

ホッピーを好みの濃さに調整して飲み進めると、瓶のホッピーが足りなくなったり、逆に余ってしまうことがあります。そんな時はおかわりをするのですが、そのおかわりの注文方法が独特です。

ホッピーの瓶をおかわりする時は「外おかわり」、ジョッキの焼酎の方をおかわりする時は「中おかわり」と注文します。なかなか奥が深そうなホッピーの世界。カドでホッピーを試してみてはいかがでしょうか。

カドは日本酒メニューが充実していることで人気です。季節に合わせたカドおすすめの日本酒の他、人気の銘柄も多数あります。

米どころ山形産の日本酒は、「麓井美酒辛口」、「九郎左衛門裏雅山流香華」、「麓井生酛純米酒はえぬき」があります。宮城産の「日高見超辛口純米酒」や、岩手の「南部美人純米吟醸」も人気です。

福島産の「花泉純米にごり酒火入れ」は、日本酒度の低い甘口のお酒。群馬産の「龍神隠し酒吟醸本生」も飲みやすく女性に人気です。また、秋田の生酛純米酒「新政瑠璃ラピス」は美山錦から作られたすっきりとしたお酒です。

長野産「大信州純米吟醸超辛口」や、奈良の「篠峯超辛無濾過山田錦」は、日本酒度が高く強い味わい。静岡の「喜久酔特別純米」や岡山の「大典白菊純米白菊米」は程良い辛さで人気があります。

カドでぜひ味わいたいのが自家製の果実酒です。家庭用の果実酒瓶で作られた手作り感たっぷりの果実酒は、定番の梅酒を始めとしてあんずや桃といったフルーティーなものから、生姜やゆずといった体に優しい食材を使ったものまで種類豊富です。

カドの自家製果実酒は料金500円です。香り高く甘い果実酒は女性におすすめ。ロックやソーダ割りなど、好きな飲み方で楽しんでみてはいかがでしょうか。

カドの立ち飲みでいただける一品メニューは、軽くつまむのにちょうど良い気の効いたものばかり。おすすめのメニューは、シャキシャキとした食感がくせになる「長芋酢醤油づけ」や、日本酒好きにはたまらない「酒盗チーズ」など。

ビールやホッピーのおつまみには、鶏の唐揚げや串揚げ、ハムカツといった熱々ジューシーなメニューがおすすめです。一品メニューの料金は、一律300円となっています。

寒い季節になると、カドの立ち飲みスペースの中央にはおでんの鍋が登場します。おでんは自分で好きな種を皿に取り、カウンターへ持って行って料金を支払います。おでんは1個100円となっています。

味の染みたほかほかのおでんは、寒い日のお酒のおつまみにぴったりです。家でなかなかおでんを作らないという人には、カドのおでんがおすすめ。また、鍋がそばにあるだけでも暖かく、寒い日にはありがたい存在です。

カドの夜は立ち飲みだけではありません。座敷席でも食事やお酒を楽しむことができます。古民家の趣ある雰囲気を存分に楽しむにはコース料理がおすすめです。

カドのディナーコース料理は、季節のおすすめ料理5品を集めた「季節のコース」3000円が基本です。季節のコースに日替わりのお刺身を加えた「お刺身コース」が4000円、季節のコースのシメに釜飯が出る「釜飯コース」が4000円です。

また、季節のコースに自家製果実酒の食前酒、お刺身、釜飯、甘味がついたフルコース「カドコース」は5000円となっています。

寒い時期には鍋コースもおすすめです。鴨鍋や塩ちゃんこ鍋といった、ボリュームたっぷりの鍋はお酒も進みそう。料金は5000円です。

カドの営業時間は、座敷と立ち飲みで異なります。座敷席の営業時間は17時から23時までで、コース料理のラストオーダーは21時、一品料理のラストオーダーは22時までとなっています。

立ち飲みの営業時間は、平日は16時から23時まで、土日は14時から23時までとなっていて昼飲みもできます。ラストオーダーは、一品料理が22時まで、ドリンクは22時30分までとなっています。なお、毎週月曜は定休日です。

ランチ営業は貸切となり、定休日以外は予約を受け付けているそうです。時間は予約時に確認するのがおすすめです。ランチはコース料理のみの提供となります。

夜の座敷席の予約は、コース料理を注文することが前提になります。席のみの予約はできませんのでご注意下さい。なお、コース料理に追加で一品料理を注文することは可能です。

神楽坂のカドへアクセスするには電車が便利です。カドにアクセス便利な駅は3つあり、いずれも徒歩10分以内とで道も分かりやすくなっています。ここでは、3つの駅からカドへの道順をご紹介します。

なお、車でアクセスする場合は、専用駐車場がないので近隣のコインパーキングを利用しましょう。最寄りのコインパーキングは「タイムズ神楽坂駅前駐車場」があります。

カドへ電車でアクセスする場合、東京メトロ東西線の神楽坂駅が最寄りとなります。神楽坂駅1番出口「神楽坂口」を出たら左にある交差点を左折し、赤城神社の鳥居へ向かって進みます。

赤城神社の鳥居の前まで来たら右折し、東京都教育庁の庁舎を左に見ながらそのまま直進します。突き当りの左側の角にある黒い塀のお店がカドです。神楽坂駅1番出口からは徒歩3分の道のりです。

都営大江戸線の牛込神楽坂駅からアクセスする場合は、A3出口を出て大久保通りを右方向に進み、「神楽坂上」交差点で左折し早稲田通りに入ります。

早稲田通りをしばらく進んで、右側にある「ちよだ鮨」と不動産屋の間の路地へ入り、住宅街をまっすぐ進むと突き当りになります。突き当りを左折すると、正面にカドの入口が見えます。牛込神楽坂駅からは徒歩5分の道のりです。

東京メトロ南北線、有楽町線の飯田橋駅からアクセスする場合は、B3出口を出て早稲田通りを神楽坂方面に進みます。早稲田通りをそのまま進むと「神楽坂上」交差点に着きます。そのまま直進すると右側に「ちよだ鮨」と不動産屋があるので、そこからは同様になります。

JR飯田橋駅の出口は東京メトロの出口と場所が異なります。西口から早稲田通りに入り、「神楽坂下」交差点へ向かうと東京メトロのB出口へ合流します。飯田橋駅からカドまではおよそ10分の道のりです。

神楽坂の古民家居酒屋「カド」をご紹介しました。土間を有効活用した立ち飲みや、座敷でいただくお膳の料理など、古民家の魅力を存分に楽しめるカドはちょっとした非日常を味わえるお店です。特別な日のランチに、また普段のちょい飲みにと様々なシーンで足を運びたくなるカド。神楽坂へ出掛けたら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。