釣りでおすすめのストリンガーをご紹介
釣りで魚の鮮度を保つために役立つアイテム「ストリンガー」。青物を狙う釣り人から注目されており、それぞれの釣りスタイルに合うストリンガーを入手することができます。フロートを使用して自作でも作ることができ、使い方次第で長時間鮮度を保つことができます。今回はそんなストリンガーについてまとめてご紹介します。
ストリンガーの基本
釣り人でもあまり名前の聞いたことのないアイテム「ストリンガー」。釣り専門店ではもちろん、自作でも作れる活気的なアイテムになり、1つ持っているだけで青物や大型の魚を新鮮なままキープすることができます。
魚をロープやフック、フロートを使用して一時的に生きたままを保つアイテムでもあり、使い方は少しコツが必要です。ですが、使い方さえ覚えてしまえば永久に使用し続けられるアイテムでもあり、とても便利な釣り具でもあります。
ストリンガーとは?
ストリンガーとは、釣った魚を釣りが終わるまでそのまま生かしておく道具になります。フロートを使用し魚の顎部分にフックを刺し、ロープで繋いで海の中に放流しておく道具になり、長時間生きているので釣っても魚の鮮度を保つことができます。
魚の鮮度は基本的に釣った直後に気絶、そして血抜きをするのが理想的です。ですが、気絶や血抜きといった作業は慣れていても時間がかかります。魚が大きければ大きいほど時間がかかるので、釣りにロスタイムが生じてしまいます。
釣りをスムーズに楽しみたい方、ロスタイムなく新鮮な魚をキープしたい方におすすめのアイテムがストリンガーになります。釣りを終えた後で釣った魚を血抜きしていけば、釣った直後の鮮度のままで持ち帰ることができます。
ストリンガーとスカリの違いは?
ストリンガーと同じく、新鮮な魚を保てる釣りアイテム「スカリ」。スカリは網目状になっており、網の中を魚が自由に泳ぐことができます。ですが、最近ではこのスカリよりもストリンガーのほうが鮮度が良く保てることで知られています。
青物をはじめ、魚はすぐストレスを感じる生物でもあります。網のスカリだと、泳ぐ範囲が決まっており、狭い中をグルグル泳ぎ回っていくうちにストレスが溜まっていきます。最悪の場合は死んでしまうので、スカリはおすすめできません。
スカリと違い、ストリンガーは負荷のない下顎をフックで止めておくだけなので、水の中では魚自由に泳ぐことができます。魚はストレスを感じずに新鮮なままキープされ、死んでしまうリスクもスカリよりかなり減ります。
ストリンガーの特徴3つ
ストリンガーは青物釣りにおすすめのアイテムとなっており、それぞれ特徴があります。先ほど紹介したスカリとの違いをはじめ、さまざまな特徴があるので使用してみる前に1度確認しておきましょう。
自作でも作れるストリンガーだからこそ人気になる秘密があり、使い方次第で長年愛用することができます。魚への負担も少なく、最後まで釣りを思いっきり楽しみたい方にストリンガーはおすすめです。
特徴1.味を変化させにくい
ストリンガーは驚くほどに魚の味を新鮮なまま味わうことができます。すぐ血抜きすれば鮮度を保てますが、同じくらいの鮮度を保ったまま釣ってすぐに放置しておくことができます。うまみ成分が損なわず、家に持ち帰ることができます。
ストリンガーは実際に利用した釣り人の口コミがどんどん広がっていき、今では新鮮度を保てるナンバーワンのアイテムとして知られています。魚は環境によってすぐに味を変化させてしまいますが、ストリンガーを使用すれば安心です。
なぜ新鮮さをキープできるの?
味の変わりやすい魚が、なぜストリンガーを使用して鮮度を保てるかというと魚の感じるストレスになります。先ほども紹介した通り、ストリンガーは水中で自由に泳ぐことができるので、ストレスが全くかかりません。
最後に魚を回収する際も、ストリンガーは他のアイテムより魚への負荷が少ないです。また、引き揚げてからすぐに血抜きをしてしまえば釣ったばかりの鮮度を保つことができ、ストレスを感じていない絶品の魚を味うことができます。
自作でストリンガーを作る際は、どれだけ魚にストレスを与えないかがカギになります。ロープやフック、フロートなど使用するアイテムをしっかりと決めておきましょう。販売されているストリンガーは魚に負荷がかかりません。
釣りの邪魔にならないというメリットも!
ストリンガーは、釣りの邪魔にならないことでも人気があります。他のスカリやバケツなどに魚を保管しておくと、フィッシングポイントを変更する際に魚を移動させなければなりません。移動も魚にとってはストレスになります。
ストリンガーであれば、フィッシングポイントを変更したい際でもロープの長さを調整するだけですみます。いちいち元の場所まで戻る必要もなく、釣ったその場でストリンガーに魚をとり付けることが可能です。
自作ではロープの長さを調整できるようにし、釣りの邪魔にならないように工夫を施すのがおすすめです。釣りの最中も魚は自由に泳いでいるだけなので、釣りに没頭することができます。ポイントの変わっていく海釣りでは欠かせないアイテムです。
特徴2.慣れが必要
何事にもそうですが、ストリンガーも使い方に慣れることが必要になっていきます。魚も逃げようと暴れ始めるので、時間をかけずにストリンガーに付ける必要があります。時間がかかると魚が弱っていく可能性もあるので注意しましょう。
スカリのような網のものは、上から魚を入れて入り口をふさげば完了になります。ですが、ストリンガーはダメージの少ない下顎にフックを通す必要があるので、最初慣れるうちは苦戦する可能性もあります。
ストリンガーを販売している釣具店では説明書も渡される可能性があるので、しっかりと読んでおきましょう。使い方が慣れてきたら、鮮度の保てるストリンガーの魅力を知ることができ、使い続けることができます。
特徴3.小魚には不向き
ストリンガーは基本的に小魚に使用することができません。なぜなら、下顎にフックを通す必要があるので、ある程度下顎の硬い魚でないと本領発揮しません。小魚の場合は、フックにかけるだけで衰弱してしまいます。
小魚を中心に狙う場合は、ストリンガーではなくスカリなど網目のものがおすすめです。また、小魚だと思った場合は海にリリースするのもおすすめです。小魚のように数釣りを楽しむ方にストリンガーは不向きになります。
もし、小魚をストリンガーに付けたとしてもフックがしっかりとかからずに、逃げられるか衰弱してしまいます。ストリンガーはフックが固定されることが大前提となっているので、大きさが微妙な魚は下顎を確認してみましょう。
複数の青物などに効果的!
ストリンガーは、海でも大物を指している青物におすすめのアイテムになります。青物であれば、しっかりとフックに引っかけることができ、小魚のように衰弱していくことがありません。青物大物を釣り上げたらストリンガーの出番です。
青物などスカリなど網目のもので囲ってしまうとストレスを感じやすいです。また、比較的大物の青物であれば、1匹入るだけで網がいっぱいになってしまう可能性もあります。大物の青物を狙っている方はストリンガーがおすすめです。
ストリンガーはフックの数が最大でも5つほどになっています。小魚のように数を多く釣るのではなく、青物を中心にサイズを中心に釣りを楽しんでいる方におすすめです。大きな青物でも、ストレスなく自由に泳ぐことができます。
簡単!ストリンガーの使い方
ストリンガーは使い方にコツが必要です。魚にフックを通すのはもちろん、最初の準備も他のアイテムとは異なっているので、初めてストリンガーを使用する際は使い方を確認しておきましょう。1度覚えるととても簡単に取り付けることができます。
今回はストリンガーの基本的な使い方をご紹介します。使用するストリンガーによって少し変わるところもあるので、お手元のストリンガーと比べながら確認していくのがおすすめです。
使い方手順1
青物を狙えるポイントを見つけた方は、まず周辺にストリンガーのロープを固定する場所を決めます。魚が暴れても動かず、外れにくい場所にロープを固定する必要があります。港の場合は船を停留させるボラードを使用するのがおすすめです。
海でストリンガーを使用する際は、ロープの長さを水位の変化に合わせておく必要があります。予め満潮、干潮の時間帯を調べておき、短すぎると干潮時に引き上げる必要があります。長さは足元からだいたい2mほどがおすすめです。
海でストリンガーを使用する際は、ロープの長いものを選んでおくと便利です。何かに括り付ける際にも、長めに設定しておけば固定する強さが変わります。まずは釣りポイント、そしてストリンガーの固定場所を確定しましょう。
使い方手順2
ストリンガーの使い方で1番難しいと言われているフックになります。魚が衰弱しないように素早くフックをかける必要があり、フックのかける場所にも気を使う必要があります。ロープを固定したら、フックをオープンしておきましょう。
フックのオープンは種類によっても変わっていきますが、基本的にはバネを押して開けるスプリング式となっています。魚の口からエラにかけてフックをかけるとエラが傷つき、最悪の場合は死に至るので注意しましょう。
必ず下顎にフックを貫通させる形で固定してください。1番魚に負担のかからない使い方になり、青物は下顎が丈夫なのでダメージも少ないです。最後に、オープンの時と同様にしっかりとフックを閉め忘れないようにしましょう。
使い方手順3
ストリンガーに取り付けた魚を最後は丁寧に水中に投入していきます。魚は水面に置くように投入してください。投げ入れてしまうとそれだけで魚が弱ってしまったり、ショックを受けてしまうので慎重に投入しましょう。
魚を投入する際は、魚のついているフック以外は投入しないように注意しましょう。うっかり投入してしまうと、次に魚を取り付ける際に先に投入されていた魚も引き上げることになるので、魚にストレスがかかってしまいます。
無理に回収していくと魚が溺れてしまう可能性もあります。最後の作業ですが、最後まで慎重に行ってください。きちんと陸にフックがあることを確認してから魚を投入するようにしましょう。これでストリンガーの使い方が完了です。
ストリンガーの注意点
魚の鮮度を守るためにおすすめのアイテム「ストリンガー」。自作でも作れるストリンガーは多くの釣り人から注目されています。ですが、そんなストリンガーでも使用する際はいくつかの注意事項があります。
先ほども紹介した通り、小魚には使用しないこと。そしてエラを傷つけないようにフックを取り付ける必要があります。今回は他にも心得てほしいストリンガーの注意点をご紹介します。
リリースする魚には使用しない!
ストリンガーは魚を生かすための活気的な道具になりますが、下顎にフックを通すことでダメージが0ではありません。少なからず魚にはダメージを与えているので、リリース予定の魚にストリンガーはおすすめできません。
ストリンガーを使用する際は、必ず魚を持ち帰る前提で使用するようにしてください。また、サイズを見て小さいと判断した場合は、ストリンガーのフックを通すよりも前に、リリースしてあげるのがおすすめです。
万が一、ストリンガーを使用した後の魚をリリースしたい場合は、1秒でも早くリリースしてあげてください。下顎に傷を負ったままリリースされると、他にダメージを与える場合もあるのでなるべくリリースは避けてください。
ストリンガーの選び方
ストリンガーは選び方によって使い方もさまざまあります。ストリンガーは自作でも作られ、多くの種類が販売されています。それぞれ魚に合うストリンガーがあるので、選び方を間違えると釣りあげた魚を逃がしてしまいます。
ストリンガー選びで重要なのはフック、そして固定するロープになります。今回はストリンガーで注目するべきフック、そしてロープの選び方についてご紹介します。初めて購入する方は確認しておくのがおすすめです。
フックのサイズで選ぶ
まず重要なのは、ストリンガーで魚を繋ぐフックになります。フックは魚のサイズに合わせてつける必要があり、小さすぎでも大きすぎても魚を逃がす結果に繋がります。サイズはもちろん、フックの太さも選び方に関係します。
フックを購入する際に、魚のサイズとフックのサイズを比例されている表が提示されるので、それを見ながら選んでいくのがおすすめです。自分の狙っている魚のサイズを予め把握しておき、魚のサイズ、ストリンガーのサイズを比例させましょう。
市販されているストリンガーのほとんどが、魚のサイズ、フックのサイズが比例されているのでわかりやすいです。ですが、自作で作る際は自分のターゲットの大きさを想像しながらフックを選ぶのがおすすめです。
係留ロープの長さで選ぶ
ストリンガーを固定するのに欠かせないロープになります。ストリンガーを使用する場所によって長さが変更されていくので、ロープ選びは重要なものになります。一般的な堤防や港湾で行う際は、最低でも7mの長さが必要です。
海で使用する際も、干潮、満潮に関係してくるので、足元から海面までは2mの長さが必要になります。ストリンガーではよく5m長さのストリンガーが多く販売されていますが、5mだと使いづらいので注意しましょう。
安い値段で販売されているストリンガーはロープの長さが短いのか特徴的です。海以外で使用する際は充分な長さでもありますが、海で使用する際は値段を少しあげてもロープの長いストリンガーを選ぶようにしてください。
ストリンガーは自作もできる!
ストリンガーは簡単に自作することができ、フックやロープ、フロートなど材料が揃えば立派なストリンガーを作ることができます。ですが、きちんと作り方を心得てないと、ただ魚にダメージを与えるアイテムにもなってしまいます。
ストリンガーが市販されている物はフックのサイズやロープの長さなどなかなか自分に合う物が見つかりません。そのため、多くの釣り人は自作に挑戦しており、自分に合うストリンガーを作り上げています。
準備するもの
ストリンガーは予め用意しておくものは、先ほども紹介した通りロープ、フックになります。追加でフロートと呼ばれる浮きを用意しておけばより一層ストリンガーを使用しやすくなるのでおすすめです。フック、ロープは自分の狙うターゲットのサイズによって選んでいき、フロートも使用しやすい物を選びましょう。
ロープ
自作で欠かせないストリンガーのロープは、実は全国の100円ショップで入手することができます。ストリンガー専用のロープでなくても、強く、太い強度性のあるロープであれば何の種類でも使用できます。
強度の高いストリンガーを自作したい場合は、洗濯ロープなどを使用するのがおすすめです。100円ショップではもちろん、ホームセンターでも気軽に購入することができ、実際に手に取って強度を確認しておきましょう。
フック
フックはストリンガーでも重要なアイテムになります。直接魚に取り付ける場所でもあるので、フックだけはストリンガー専用のフックを購入するのがおすすめです。釣具店で気軽に購入することができます。
自作する人の中ではカラビナを使用する方もいます。代用できますが、カラビナは魚の種類によっては傷つけてしまう可能性があるのであまりおすすめできません。なるべく専用のフックを用意しましょう。
フロート
自作のストリンガーでおすすめなのが、フロート付きのストリンガーになります。フロートが付いていれば、魚を水中に投入する際に、ロープが障害物に引っかかる心配がありません。フロートは釣具店で入手することができます。
フロートはさまざまな種類がありますが、少し大きめのフロートを選ぶのがおすすめです。ロープは引っかかるとそのまま取れなくなる場合もあるので、フロート付きならば防波堤でも安心して使用することができます。
自作ストリンガーの作り方
ストリンガーの作り方はとても簡単です。購入したロープにフックを通していくだけになり、だいたいフックの数を4個か5個つけておくのがおすすめです。フロートもロープにつけておけば使用することができます。
非常に簡単に自作のストリンガーを作ることができ、何度でも修正することができます。ロープ、フック、フロートと安い価格で購入することができるので、市販のものよりも人気があります。
おすすめストリンガー3選
ストリンガーは釣具店で気軽に購入することができます。種類も豊富にあるので、初めて購入する方はどれにしようか迷う方も多くいると思います。今回は釣り初心者の方から上級者の方まで人気のあるストリンガーを3選にまとめてご紹介します。ぜひ購入の際は参考にしてみてください。
50cm未満の魚におすすめのストリンガー
50cm未満の魚を狙う際におすすめのストリンガーはKUMBAYになります。ストリンガーがセットになって販売されており、初めての方でも気軽にストリンガーを使用できます。チヌやシーバスにおすすめのセットです。
スプリング付きのストリンガーになり、大型以外の魚であれば気軽に使用することができます。持ち運びしやすく、ネットでもすぐに購入できるので多くの人々から注目されています。
50cm以上の魚におすすめのストリンガー
50cm以上の青物や大型の魚を狙う際におすすめなのがベルモントのストリンガーになります。フックが150mmと大きめに設定されており、ベルモントは大型の魚向けのストリンガーの中では安い値段で購入することができます。取り付けも簡単になり、コストパフォーマンスの高い種類になります。
使いやすさ抜群のストリンガー
使い勝手の良いストリンガーと言えば、ヤマワ産業の手掛けたストリンガーになります。ロープストッパー兼用ピトンが装着されているため、初心者の方でも簡単に使用することができます。
大型の魚にも使用することができ、ストリンガーでは固定できなそうなサイズでも使用することができます。ヤマワ産業のストリンガーは安い価格で手に入れることができ、口コミでの評価も高いです。
釣りに合わせたストリンガーで魚の鮮度をキープ!
生きたまま鮮度を保てる釣りアイテム「ストリンガー」。自分の狙いたい魚の種類や、釣りを行う場所によってさまざまなストリンガーを使用することができ、鮮度の高い状態で持ち帰ることができます。自作でも作ることができ、市販でも簡単に入手できるので、釣りを行う際はぜひストリンガーを使用してみてください。
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