仙台万華鏡美術館は手作り体験ができる人気スポット！価格やアクセス方法は？

万華鏡の小さな穴を覗くと、そこには美しい幾何学模様が広がっています。1999年、世界で初めて万華鏡専門の美術館としてオープンした仙台万華鏡美術館では、様々な種類の万華鏡の展示が楽しめるだけでなく、世界に1つだけの、オリジナルの万華鏡を自分で作ることができます。今回は仙台万華鏡美術館について、アクセス方法や価格も含めご紹介します。

美術館と言えば、展示されている作品を眺めて鑑賞し、パネルや音声の注釈で作品の解説や歴史を見聞きして楽しむものですが、仙台万華鏡美術館では、他の美術館とは違った楽しみ方ができる為、大人から子供まで、幅広い年齢層に人気があります。

まるで博物館のように、見て、触れて、体験できる仙台万華鏡美術館とは一体どんなところなのか、詳しくご紹介します。

仙台万華鏡美術館は、宮城県仙台市太白区にあります。秋保温泉入口付近にあり、こじんまりとしていますが、万華鏡と同じで、中には色々な魅力が詰まっています。

国内でも珍しい種類の万華鏡が展示されているだけでなく、展示されている万華鏡を手に取って見ることもでき、撮影までできる、様々な角度から万華鏡の魅力に触れられる体験型ミュージアムです。

展示はもちろん、中でも人気なのが、自分で万華鏡を作ることができる手作り体験です。万華鏡の手作り体験は小さなお子さんでも作ることのできる簡単なものから、天然石を使ったお土産やプレゼントにぴったりのものまで3種類あり、どれも予約は不要で、時間と予算に合わせて楽しむことができます。

仙台万華鏡美術館の展示室についてご紹介していきます。仙台万華鏡美術館の展示室は第1展示室から第5展示室まで5つの趣の異なった展示内容で、展示室によっては実際に手に取ってみたり、撮影が可能な作品もあります。展示室1から3では、世界に1つだけの作品や、世界1に輝いた作品といった、貴重な万華鏡の展示がされています。

又、コレクターの万華鏡コレクションや、陶芸家で仙台万華鏡美術館の名誉館長でもある「辻輝子」の陶器万華鏡や絵画の展示もあります。

仙台万華鏡美術館の第1展示室では、大型の万華鏡をメインに、自分の顔を映して見るものや、人形の後ろに回り込んで見るものといった、ユニークな万華鏡を約20点ほど展示していて、見るだけでなく実際に触れて動かしながら鑑賞することができます。

又、仙台万華鏡美術館の館内は基本撮影禁止となっていますが、第1展示室では撮影可能な万華鏡の作品もあり、スタッフから撮影のアドバイスやポイントを教えてもらうこともできます。

仙台万華鏡美術館の第2展示室では、1816年に初めて万華鏡が発明されてからの、歴史を学ぶことができます。

万華鏡を発明したスコットランドの物理学者、サー・デビット・ブリュースターの万華鏡や、「万華鏡の母」と呼ばれるCozy Baker氏より譲り受けた貴重なアンティーク作品、今では主流となったオイルを使用した万華鏡を初めて作ったチャールズ・G・ブッシュの作品から、現在活躍している万華鏡作家の作品までがケース展示されています。

仙台万華鏡美術館の第3展示室では、毎回違った模様が楽しめる人気作家デュレットの水で動く万華鏡の他、展示ケース自体が万華鏡になっている作品や、小さなお子さんでも見やすいよう、触れて動かし、角度を変えて楽しめる万華鏡が約30点程展示されています。

カバの口を覗き込むと万華鏡になっているアメリカの作家による世界にただ1つの作品も貴重なので、見逃せません。又、第3展示室は季節ごとに展示内容を変えている為、行く度に新しい万華鏡との出会いがあり、何度でも楽しめます。

仙台万華鏡美術館の第4・第5展示室は陶芸家で名誉館長でもある「辻輝子」のギャラリーとなっていて、珍しい陶器の万華鏡や絵画等が展示されています。

「人生は万華鏡」と語る程に、幼い頃に父が買ってきたヨーロッパ製の万華鏡の美しさに魅せられて以降、辻輝子は60余年、万華鏡の美しい世界を再現しようと思い続け、1993年にアメリカの万華鏡と出会ったのをきっかけに、陶器の筒を焼き、万華鏡作家チャールズ・カラディモス氏が画像を作る形で陶器製の万華鏡の制作を始めました。

仙台万華鏡美術館2階の第4展示室、3階の辻輝子ギャラリー「孔雀窯」では、陶器の万華鏡をはじめ、陶器のアクセサリーや茶器、絵画等が展示されていて、楽しむことができます。

他の展示室とは違い、小さなお子さんには少々つまらないかもしれませんが、どれも貴重な作品ばかりなので、ぜひじっくりと鑑賞して下さい。

仙台万華鏡美術館で最も人気があるのが、万華鏡の手作り体験です。手作り体験は3種類あり、一見難しそうですが、どれも短時間ででき、小さなお子さんでも作ることができます。手作りの万華鏡は自分用の来館記念にするのも良いですが、お土産やプレゼントにもぴったりです。事前予約は必要ないので、ぜひオリジナルの万華鏡を作ってみて下さい。

仙台万華鏡美術館の手作り体験の内容をご紹介していきます。最初にご紹介するのは、小さなお子さんでもできる、「かんたん体験」です。色々な柄の筒が用意されているので、お好みの柄の筒にビーズを選んで入れていくだけであっと言う間に万華鏡が完成します。

5分から10分程度でできるので、時間のない団体客にもおすすめです。体験価格は1200円です。基本的に事前予約は必要ありませんが、団体の場合は事前に連絡をしておくとスムーズに体験できます。

子どもだけでなく、大人にも人気があるのが、「着せ替え万華鏡体験」です。約3.5cmのガラスの小瓶にビーズを入れ、専用のオイルを注ぐだけで、本格的なオイルタイプの万華鏡を作ることができます。15分の接着時間を含め、所要時間は約30分です。体験価格は4000円で、小瓶のみの制作は650円です。

オイルタイプ万華鏡は小瓶を取り替えれば色々な画像が楽しめるので、複数種類の小瓶を作ってみるのもおすすめです。

こちらも事前予約は必要ありませんが、制作時間を考え、「着せ替え万華鏡体験」の最終受付は16時30分となっています。

「かんたん体験」と同じく、好きな筒を選んでビーズを入れるだけですが、別格の美しい映像が楽しめるのが、「天然石の手作り万華鏡体験」です。行程は「かんたん体験」と同じですが、ビーズと共にアクアマリンや琥珀、ムーンストーンといった天然石を詰めることができます。

10cmほどの小ぶりの万華鏡ですが、天然石入りの特別な万華鏡はプレゼントやお土産にもおすすめです。10分の接着時間も含め、所要時間は約30分で、体験価格は3890円です。

実は、仙台万華鏡美術館へ行かなくても、万華鏡の手作り体験をすることができます。仙台万華鏡美術館では、万華鏡の出張手作り教室も行っていて、予算に応じた手作りキットの紹介や相談にも応じてもらえます。出張教室にはキット代に別途講師料（交通費等）が必要ですが、ある程度の人数で申し込めばとてもリーズナブルで特別な体験になります。

又、人数が集まらなかった場合や、仙台万華鏡美術館側との日程が合わなかった場合は、キットのみの購入も可能です。初めてでも簡単に作ることのできるキットもあるので、夏休み中のお子さんたちの工作にもおすすめです。

仙台万華鏡美術館を訪れた記念や楽しんだ思い出のおすそ分けに、仙台万華鏡美術館ならではのお土産を購入してみてはいかがでしょうか。仙台万華鏡美術館の1階にあるお土産ショップには、お土産に人気の手頃な価格のものから作家の本格的なものまで、様々な種類の万華鏡が並んでいる他、書籍やお香、雑貨が販売されています。

仙台万華鏡美術館のお土産が購入できるお土産ショップでは、毎年年初めにのみ購入できる特別な商品があります。その名も「万華鏡福袋」と言い、文字通り、人気の万華鏡が入った商品で、2019年も1月1日から1月14日にかけて販売されました。

万華鏡福袋は全7種類あり、お土産に人気の万華鏡が入った2000円の福袋から、万華鏡作家の作品だけを集めた20万円の福袋まであります。それぞれ個数限定販売で、2000円の福袋は限定20個、5000円の福袋は限定10個、1万円の福袋は限定5個、3万円の福袋は限定2個、5万円・10万円・20万円の福袋はそれぞれ限定1個の販売です。

販売されている時期や日数、個数も限られている為、万華鏡福袋は電話での注文予約も可能となっています。他の商品も含め、興味を持った場合は、お気軽に問い合わせてみて下さい。

気になるものの、どうしても仙台万華鏡美術館へ行くことができないという人には、便利なネットショッピングがおすすめです。仙台万華鏡美術館のお土産ショップで販売されている商品の一部のみですが、ネットショップで購入することが可能です。

支払い方法は代金引換、クレジットカード、コンビニ決済などが選べ、注文した商品の在庫があれば、入金確認後3営業日で発送されます。送料は全国一律800円で、5000円以上購入した場合は送料は無料となります。

希望すれば、ラッピングも無料で行ってもらえるので、プレゼントに購入を考えている場合は問い合わせてみて下さい。

仙台万華鏡美術館について、お得な割引情報やアクセス方法も含め、基本情報をご紹介します。仙台万華鏡美術館は、宮城県仙台市太白区にあります。仙台市中心部から車で約40分程の温泉地「秋保温泉」の入り口にあり、観光スポットが少ない秋保地区の中で、天候にも左右されない貴重な立ち寄りスポットとしても人気があります。

仙台万華鏡美術館の入館料についてご紹介します。入館料の価格は一般・大学生が900円、小人が450円、70歳以上が450円で、20名以上の団体の価格は一般・大学生が720円となっています。70歳以上の方は保険証等、年齢や生年月日が分かるものを受付で提示して下さい。

身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳を持っている場合は、受付で手帳を提示することで入館料の価格が変わり、一般が450円、小人・70歳以上は無料となります。

仙台万華鏡美術館の入館料が割引になる、お得な割引情報と割引価格についてご紹介します。仙台万華鏡美術館の入館料が割引になる方法はいくつかあり、最も代表的なものは、公式ホームページでのWeb割引です。

仙台万華鏡美術館の公式ホームページから「Web割引」のクーポンを印刷、もしくはスマートフォンの画面で提示するだけで、一般・大学生の入館料が10パーセント割引となり、割引価格は810円となります。

その他にも、JAF会員は優待施設の1つになっていることから、JAFカードの提示で同じく10パーセント割引となり、割引価格の810円で入館することができます。

仙台万華鏡美術館の開館時間と休館日についてご紹介します。仙台万華鏡美術館の開館時間は平日、土日祝日共に午前9時30分から午後17時までとなっていて、最終入館は午後16時30分となっています。手作り体験を希望する場合は、制作時間と最終入館受付の時間に注意して下さい。

休館日は、2019年は1月3日を除いた1月・2月の毎週木曜日のみで、それ以降の休館日は基本的にありません。臨時で休館する場合は、スタッフブログやフェイスブックで事前に告知があるので、仙台万華鏡美術館へ行く際には予めチェックしておくと安心です。

仙台万華鏡美術館へのアクセス方法をご紹介します。アクセス方法は主に2つで、1つは宮城交通のバスを利用するアクセス方法と、もう1つは自家用車でのアクセス方法です。旅行のスタイルに合わせたアクセス法を選んで下さい。

宮城交通のバスを利用するアクセス方法は、仙台駅のバスターミナル8番から「秋保温泉行き」に乗車し、「松場」の停留所で下車すると、目の前が仙台万華鏡美術館です。バスの価格は片道大人800円、小人400円で、仙台駅から約50分かかります。

自家用車でのアクセス方法は、仙台南ICより約15分、仙台宮城ICより約20分です。国道286号線、又は48号線から秋保温泉方面に入り、秋保街道沿い、秋保温泉入口近くにあり、無料駐車場も46台完備されています。又、秋保温泉の旅館の中には仙台万華鏡美術館への送迎を行っているところもあるので、宿泊する場合は宿泊先に問い合わせてみて下さい。

仙台万華鏡美術館には残念ながらランチや休憩に利用できるような飲食店は併設していません。その代り、仙台万華鏡美術館の周辺にはいくつかランチにおすすめのお店がありますが、中でもランチに人気のお店を3軒ご紹介します。

秋保温泉や仙台万華鏡美術館へ行く前に立ち寄ってランチを済ませる人も多く、どのお店のランチも絶品と、とても人気があるお店ばかりです。

仙台万華鏡美術館周辺のおすすめランチの一軒目は、本格的なピザが味わえる「ドットーレ」です。

秋保温泉岩沼屋旅館の前にあり、岩沼旅館の庭にある小道を進んでいくと、雑木林の中に可愛らしいお店に行きつきます。中に入ると、元医院だった名残を残した店内のカウンター越しに、石窯で焼き上げられていくピザの数々を見ることができます。

薄手ながらももちもちの生地とチーズが絶品と評判で、ピザメニューはドリンク付きで4種類、少し小さめのカフェピザメニューは6種類あり、1人ランチにもおすすめのサイズです。サラダやデザートメニューだけでなく、食後のコーヒーも美味しいと評判の、隠れ家敵ピザ屋です。

仙台万華鏡美術館周辺のおすすめランチ2軒目は、2013年に開催されたカゴメナポリタンスタジアムで日本一に輝いた「カフェ ハチ」です。

店舗は秋保街道から1本中に入った、県道131号沿いにある「秋保・里センター」内にあり、ランチタイムには多くの人で賑わいます。

おすすめは、何といっても日本一に輝いたナポリタンです。スキレット風のフライパンで提供される熱々のナポリタンは、もちもちの生パスタ風の麺と大きくカットされた玉ねぎやピーマンの食感が良い、昔ながらのナポリタンです。トッピングされている卵を崩して絡めながら食べるもよし、ハンバーグがトッピングされているナポリタンも人気です。

仙台万華鏡美術館周辺のおすすめランチ3軒目は、地元の人からも人気の「筑波」です。そば店を掲げていますが、そばはもちろん、定食も美味しいと評判です。秋保温泉の旅館に素泊まりした際、旅館の人がおすすめする店としても有名です。

種類豊富な定食メニューはどれもボリュームがあり、お味噌汁や副菜、ご飯も美味しく、大満足の内容です。そばやうどんメニューもこしがあり、どれを食べてもお腹一杯になること間違いなしです。

食事はもちろん、お店を取り仕切る女将さんのキャラクターでも愛される「筑波」は、ランチだけでなくディナーにもおすすめです。

以上、見て作って楽しめる、珍しい万華鏡専門の美術館、仙台万華鏡美術館についてご紹介しました。万華鏡を単なるおもちゃと侮るなかれ。改めてその美しさを知れば、小さな筒の中に広がる無限の宇宙に魅せられるはずです。

仙台駅からのアクセスも良く、天候にも左右されないので、秋保温泉へ行く際には、ぜひ仙台万華鏡美術館へ立ち寄って、お土産がてらオリジナルの万華鏡を作ってみて下さい。