北海道の紅葉の時期や見ごろはいつ？人気スポットや名所をまとめ！

写真は豊平峡

北の大地の北海道は7割近くが山林で、スケールの大きな自然の魅力にあふれています。北海道の紅葉は至る所で堪能できますが、特徴としては北海道らしくダイナミックで、バラエティに富んでいるといえます。まず大雪山などの山岳地帯では日本一早い紅葉が9月上旬くらいから、大きな山を背景に楽しめます。そして次第に低地に、また南に移っていきます。

阿寒湖や洞爺湖など全国的に景勝地として有名な湖がありますが、紅葉と贅沢なコラボする所が多いのも北海道の特徴です。また、渓谷と紅葉のコラボもたくさんありますが秘境的な所だけでなく、市街に近い所でも数多く楽しめます。もちろん、それ以外に公園などで楽しめる所もたくさんあります。

このように北海道には非常に多くの紅葉スポットがある中で、おすすめの所を見ごろの時期が早い順にご紹介しますので、ご覧ください。なお、時期については例年の時期を記載していますが、その時の気象条件などによりずれることもありますので、お出掛けにあたっては現地情報などをご確認ください。

大雪山は一つの山ではなく旭岳、黒岳など数座の山をまとめて指しています。標高が2,200mクラスなどと高いため紅葉が日本一早く、美しいといわれ、大人気となっています。ロープウェイなどで一般の観光客が行けるスポットで紅葉を鑑賞できますので、ご紹介します。

旭岳は、標高2291mで、北海道で最も高い山です。紅葉は8月の終わりぐらいから、標高の高い所で始まり次第に下に降りてきます。旭岳は旭川の東にあり、車で1時間あまりで旭岳の南西側の麓に行くことができます。そこからロープウェイに乗って10分ほどで、姿見駅（標高1,600m）に到着します。姿見の池（上の写真）周辺まで散策し、旭岳南側の雄大な絶景の中で日本一早い紅葉を堪能できます。この付近での見ごろは例年9月中旬くらいです。

《基本情報》【所在地】北海道上川郡東川町旭岳温泉【問い合せ先】ワカサリゾート（株）旭岳ロープウェイ 【TEL】0166-68-9111【アクセス】JR旭川駅から車で約1時間10分でロープウェイ乗り場、定期バスあり

黒岳（標高1984m）は旭岳の北東にあります。ここには山の北側にある層雲峡近くからロープウェイで5合目まで登り、さらにリフトで7合目（1,520m）まで行くことができます。紅葉は山頂では8月下旬から始まり、7合目付近の見ごろは例年9月中旬といわれています。大雪山の南側とは違った山容と、鮮やかな紅葉で大人気のスポットです。

《基本情報》【所在地】北海道上川郡上川町層雲峡【問い合せ先】黒岳ロープウェイ（りんゆう観光 層雲峡事業所）【TEL】01658-5-3031【アクセス】旭川から車で約1時間30分、定期バスで層雲峡下車徒歩5分でロープウェイ乗り場

黒岳などの南側の高原に散在する沼の周辺の紅葉が絶景です。紅葉のシーズンは層雲峡に通じる国道にある大雪レイクサイトからシャトルバスで大雪高原温泉（大雪高原山荘）まで行きます。そこから往復3時間あまりのトレッキングとなりますので、ある程度足に自信のある方向きです。紅葉の見ごろは例年9月中旬といわれています。なお、ヒグマに要注意のエリアです。

《基本情報》【所在地】北海道上川郡上川町層雲峡　高原温泉【問い合せ先】大雪高原温泉【TEL】01658-5-3818【アクセス】層雲峡温泉から国道273線で大雪レイクパークまで約10km、シャトルバスで高原山荘まで約30分、層雲峡からもシャトルバスあり

黒岳から南の方角にある赤岳の登り口が銀泉台で、紅葉の名所として人気のスポットです。高原温泉へのシャトルバスと同じ大雪レイクサイトから銀泉台行きのシャトルバスがあり、終点からトレッキングとなります。駐車場から30分ほどで大展望が見られ、時間が許せばさらに1時間ほど歩きたいところです。紅葉のみごろは例年9月中旬くらいです。

《基本情報》【所在地】上川町層雲峡赤岳銀泉台【問い合せ先】層雲峡観光協会【TEL】01658-2-1903【アクセス】層雲峡温泉から国道273線で大雪レイクパークまで約10km、シャトルバスで銀泉台まで約35分、層雲峡からもシャトルバスあり

この望岳台は、十勝岳と白金温泉の間にあり、標高は930mの所にあります。日本一早い紅葉が高い所から始まり、望岳台付近では、9月中旬～下旬が見ごろとなります。望岳台近くに駐車場があり、簡単に行くことができ、雄大な十勝岳を背景に、紅葉の絶景を目にすることができます。チャンスに恵まれれば、大雪山系や美瑛の丘を一望することができますのでおすすめします。

《基本情報》【所在地】北海道上川郡美瑛町白金【問い合せ先】美瑛町観光協会【TEL】0166-92-4378【アクセス】JR美瑛駅より車で30分、白金温泉から徒歩1時間

知床峠は羅臼町と斜里町のウトロを結ぶ知床横断道路の中間にあり、標高は738mの高さにあります。ここから眺める羅臼岳の紅葉が絶景です。知床の中でも標高が高いために紅葉が早く始まり、9月下旬から見ごろとなります。天気が良ければ、北方領土の国後島を望むこともできます。

《基本情報》【所在地】北海道目梨郡羅臼町と斜里郡斜里町の堺【問い合せ先】知床斜里町観光協会【TEL】0152-22-2125【アクセス】JR斜里駅から知床横断道路（国道334号線）経由車で1時間20分、バスあり。知床峠～羅臼町は約25分

マリモで有名な阿寒湖ですが、早い紅葉（見ごろは例年9月下旬くらいから）が楽しめる所として人気があります。阿寒湖周辺でさまざまに美しい紅葉が眺められますが、滝見橋（上の動画）もおすすめのスポットの一つです。阿寒湖の南東部にあり、阿寒湖と太郎湖から流れ出る川が阿寒川になり、滝が出現します。国道240号線に架かる滝見橋付近から滝周辺の紅葉が名所となっていますので、おすすめします。駐車場もあります。阿寒湖では時間があれば、遊覧船から紅葉と眺めるのも楽しみですね。

《滝見橋の基本情報》【所在地】北海道釧路市阿寒町【問い合せ先】阿寒観光協会【TEL】0154-67-3200【アクセス】釧路市中心部から車で国道240号線経由約1時間10分、阿寒湖温泉から約3km

朱鞠内湖は日本最大級の人造湖ですが、神秘的な光景を見せてくれるスポットとして人気があります。キャンプ場があり、釣り、遊覧船などでも楽しめる所です。紅葉はミズナラやイタヤカエデなど多種類があり、例年9月の下旬くらいからが見ごろですが、たとえ下の写真のように少し紅葉に早くても、絶景に満足させられます。

《基本情報》【所在地】北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内【問い合せ先】朱鞠内湖畔キャンプ場【TEL】0165-38-2101【アクセス】旭川から車で約50分、深川と名寄から幌加内までバスあり

札幌の奥座敷として有名な温泉地の定山渓ですが、紅葉の名所としても人気があります。豊平川の渓谷全体が彩られますので、見応えがあります。シーズンには「紅葉かっぱバス」という紅葉のスポットを巡る定期遊覧バスも運行されますので、それを利用するのもおすすめです。おすすめのポイントの一つは二見吊橋（上の写真）で、温泉街にありますので、気軽に散策することもできます。紅葉の見ごろは例年10月上旬からです。なお、近くのエリアにある豊平峡などもおすすめです。

《基本情報》【所在地】北海道札幌市南区定山渓温泉【問い合せ先】定山渓温泉観光協会【TEL】011-598-2012【アクセス】JR札幌駅から車で約45分、バスあり

支笏湖は周囲を恵庭岳ほかの山に囲まれたカルデラ湖です。透明度の高い湖水と周囲の山でどこから眺めても絵になる、絶景を造り出しています。紅葉も至る所で鑑賞できますので、ゆっくりくつろぎたい所です。地元では支笏湖温泉で紅葉祭りも開催していますので、そのタイミングに合わせるのもいいかもしれません。また、遊覧船からご覧になるのも最高ですね。例年の見ごろは10月上旬くらいからです。

《支笏湖温泉の基本情報》【所在地】北海道千歳市支笏湖温泉【問い合せ先】支笏湖ビジターセンター【TEL】0123-25-2404【アクセス】新千歳空港から車で約40分、バスあり。道央自動車道の千歳ICから約30分

日高地方にある浦河町は競走馬の生産地として知られていますが、紅葉でも人気のスポットがあります。襟裳岬の北西にある浦河町と北にある広尾町を結ぶ国道236号線は天馬街道ともいわれ、日高山脈を越すルートですが、その途中に五色渓谷があり、おすすめの紅葉スポットです。ポイントとしては翠明橋あたりが人気です。例年の見ごろは10月上旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】浦河郡浦河町字上杵臼【問い合せ先】浦河町観光協会【TEL】0146-22-3200【アクセス】JR日高線日高幌別駅から車で約30分、道央自動車道・日高道の日高門別ICから約40分

道南の八雲町は渡島半島の半島の中ほどにあり、日本海側と太平洋側の両方が眺められる所として知られています。この両方の海岸を結ぶ国道277号線沿いにある雲石峠・雲石峡の紅葉が素晴らしく、人気のスポットとなっています。近くにある赤岩の絶壁の紅葉は特におすすめのポイントです。なお、峠の西側にある雲石橋は道南八景の一つですので併せてご覧ください。例年の見ごろは10月上旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道二海郡八雲町熊石大谷町・鉛川【問い合せ先】八雲町役場【TEL】0137-62-2111【アクセス】JR八雲駅から車で約30分、道央自動車道の八雲ICから約20分

賀老地区は渡島半島の付け根にある島牧村にあります。賀老の滝は、竜神の滝とか飛竜の滝とも呼ばれ、落差約70m、幅35mもある北海道随一の滝で、日本の滝百選にも選ばれています。滝の付近の紅葉（上の写真）が見事で人気のスポットです。また滝の上流は賀老高原となっていて一帯の紅葉（下の写真）もぜひご覧ください。例年の見ごろは10月上旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道島牧郡島牧村賀老 【問い合せ先】島牧村役場【TEL】0136-75-6214【アクセス】函館本線黒松内駅・長万部駅から車で約2時間

大雪山の北側にある層雲峡一帯の紅葉は、山の高い所からは少し遅れますが、至るところで美しい紅葉を眺められます。中でも、流星・銀河の滝（上の動画）の紅葉はに日本の滝百選に入る滝とともに、迫力ある絶景となっています。眺める場所としては、双瀑台という展望台があり、滝とは道路を隔てた高台にあります。見ごろは例年10月上旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道上川郡上川町層雲峡【問い合せ先】層雲峡観光協会【TEL】01658-2-1811【アクセス】層雲峡温泉から車で約5分で滝下の駐車場、そこから双瀑台へは徒歩約15分。層雲峡温泉までは旭川から車で約1時間30分、バスあり

神居古潭とはアイヌ語で神の住む所という意味で、アイヌの人たちの聖地とされる所です。場所は石狩川が上川盆地から石狩平野に流れ出る所で、この付近の紅葉が素晴らしいと人気のスポットになっています。昔は急流で難所とされましたが、吊橋で行き来することができ、紅葉のビューポイントとなっています。また、アイヌ以前からの史跡やかって鉄道の駅があったため、蒸気機関車も展示されています。紅葉の見ごろは例年10月上旬くらいからとされています。

《基本情報》【所在地】北海道旭川市神居町神居古潭【問い合せ先】旭川観光コンベンション協会【TEL】0166-23-0090【アクセス】JR旭川駅前からバスで約30分、徒歩5分。道央自動車道鷹栖ICから約15分

屈斜路湖は阿寒国立公園で最大の湖です。カルデラ湖で、中に島がある特長ある風景と温泉も身近にあり人気の観光地です。紅葉は、ナナカマド、ヤマウルシ、カエデなど色鮮やかになるものが多く、湖の周囲一帯で楽しむことができます。中でおすすめのポイントは湖の東岸にある「砂湯」あたりです。砂湯は砂浜を掘ると温泉が湧き露天風呂にもなる所で、足湯やボート遊びができる整備されたエリアですので、安心してくつろぐことができます。例年の見ごろは10月上旬くらいからです。

《砂湯の基本情報》【所在地】北海道川上郡弟子屈町屈斜路湖畔砂湯【問い合せ先】砂湯キャンプ場【TEL】015-483-2567【アクセス】JR釧網本線川湯温泉駅から車で約20分、バスあり

知床五湖とは斜里町にある5つの湖のことで、原生林に囲まれた神秘的な雰囲気で人気の高いエリアです。ここの紅葉も、そびえる知床連山とともに静かな湖面に映え、絶景を提供してくれます。このエリアに入るには、高架木道と地上遊歩道と二つの方法がありますが、ヒグマの危険性もありますので、現地の指導に従ってください。紅葉の見ごろは例年10月の上旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道斜里郡斜里町遠音別村【問い合せ先】知床斜里町観光協会【TEL】0152-22-2125【アクセス】斜里町ウトロから車で約20分、バスあり。ウトロまではJR釧網本線知床斜里駅から約40km

円山公園は札幌の中心部から徒歩でも行ける所にある広大な公園です。遊歩道も整備され、また園内には国の天然記念物でもある円山原始林もあり、散策におすすめのスポットです。ヤマモミジ、カツラ、アサダなどの紅葉が美しい所としても、人気があります。園内をウォーキングするつもりでお楽しみください。見ごろは例年10月の中旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道札幌市中央区宮ヶ丘【問い合せ先】円山公園管理事務所【TEL】011-621-0453【アクセス】地下鉄東西線の円山公園下車、徒歩5分

恵庭市街から支笏湖方面へ20kmほど進むと、魚川の支流「ラルマナイ川」があり、恵庭渓谷となります。ここには写真のラルマナイの滝など3つの滝があり、ミズナラ、ハルニレ、カエデなどの鮮やな紅葉で絶妙な光景を見せてくれます。滝巡りの遊歩道も整備されており、シーズンは混雑しますが、おすすめのポイントです。見ごろの時期は例年10月中旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道恵庭市盤尻【問い合せ先】恵庭市観光課【TEL】0123-33-3131【アクセス】恵庭市中心部から車で約25分

滝の上公園は、JRの駅からも近い夕張川のほとりにあります。夕張川はこのあたりでは渓谷となり、滝も多くあり変化に富んだ光景を見せてくれます。渓谷の両岸はシーズンには紅葉で燃えるようになります。特にツツジが鮮やかに紅葉するため道内でも有数の紅葉の名所といわれています。例年の見ごろは、10月中旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道夕張市滝ノ上5【問い合せ先】夕張市まちづくり企画室【TEL】0123-52-3128【アクセス】JR石勝線滝の上駅から徒歩約5分

北海道こどもの国は砂川SAに隣接する道立公園で、日本の都市公園百選にも選ばれています。232万㎡もある広大な園内は多くを森林に覆われ、小動物も現れるなど自然にあふれています。樹木や野草は255種ほどあり、紅葉は園内の石山（標高237m）全体が紅葉し、見ごたえがあります。見ごろの時期は例年10月中旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道砂川市北光401番地の1【問い合せ先】北海道子どもの国【TEL】0125-53-3319【アクセス】道央自動車道の砂川SAから連絡通路を通り、公園内ハイウェイオアシス駐車場に行けます

カルデラ湖である洞爺湖は、すぐ近くに昭和新山や有珠山が並び立ち、それだけでも日本百景にも選ばれる絶景ポイントとなっています。湖の面積は日本で9番目もあり、湖に浮かぶ中島もアクセントとなっています。そのうえシーズンには、湖畔一帯がモミジやイチョウなどに彩られ、魅了されます。湖畔を散策したり、遊覧船などで湖上から眺めるのもおすすめです。見ごろは例年10月中旬くらいからです。なお、周辺には洞爺湖温泉や各種体験施設、レンタルサイクルなどがありますのでお楽しみください。

《洞爺湖温泉の基本情報》【所在地】北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉【問い合せ先】洞爺湖温泉観光協会【TEL】0142-75-2446【アクセス】JR室蘭本線洞爺駅から車で約20分、バスあり。道央自動車道の虻田洞爺湖ICから約15分

沙流川は日勝峠付近の標高1,000mほどの高地から、日高側の太平洋に注ぐ清流です。数十キロにわたり両岸をヤマモミジ、クロビイタヤ、ナナカマドなどの赤色、黄色が埋め尽くし、圧倒されるほでです。見ごろは例年10月中旬くらいです。なお、沙流川はラフティングが楽しめるスポットとしても人気があります。

《基本情報》【所在地】北海道沙流郡日高町【問い合せ先】日高町役場【TEL】01457-6-2008　【アクセス】途中にある道の駅「樹海ロード日高」まで道東自動車道の占冠ICから約15分

函館の紅葉のポイントとしては、見晴公園の中にある「香雪園」が名所となっています。ここは旧岩船氏庭園として国指定の文化財庭園となっています。庭内には多数の樹木が植えられ、紅葉シーズンには、もみじ祭り「MOMI-Gフェスタ」が開催され、100mものカエデの並木がライトアップされます。各種イベントも開催され、大勢が訪れますので、お楽しみください。例年の見ごろは10月中旬くらいからです。

《基本情報》【所在地】北海道函館市見晴町56【問い合せ先】緑のセンタ-【TEL】0138-57-6210【アクセス】JR函館駅からバスで約40分、香雪園下車

有名な温泉地である登別ですが、その地獄谷付近は紅葉の名所でもあります。ナナカマド、ダケカンバ、ヤマウルシなどが真っ赤に色づきますので、温泉とともにお楽しみください。地獄谷では展望台から奥に散策路が整備されています。例年の見ごろは10月中旬くらいからです。なお、下の写真はこれも名所の新登別大橋からの眺めです。

《地獄谷の基本情報》【所在地】登別市登別温泉町無番地【問い合せ先】登別観光協会 【TEL】0143-84-3311【アクセス】JR室蘭本線登別駅からバスで約16分登別温泉下車、徒歩約10分

道北の滝上町は紋別市の西にあります。そこから紋別に流れる渚滑（しょこつ）川は、滝上町の街中に錦仙峡という渓谷を造り、奇岩や滝も多い観光スポットで、町民の憩いの場となっています。シーズンにはヤマモミジなどが鮮やかで、錦絵を見るようと人気を呼んでいます。見ごろは例年10月中旬くらいからです。市街地でもあり、遊歩道も整備されていますので、おすすめします。

《基本情報》【所在地】北海道紋別郡滝上町旭町・元町・新町【問い合せ先】滝上町役場【TEL】0158-29-2111【アクセス】旭川紋別自動車道の浮島ICから約45分　、オホーツク紋別空港から車で約40分

占冠村は日高山脈の北部、JR石勝線の沿線にあります。そこを流れる鵡川（むかわ）が、赤岩青巌峡という渓谷と造っており、名前の通り赤や青の岩があって観光ポイントになっています。特に紅葉のときは、岩の色と紅葉の色が魅力的な光景を見せてくれますので、おすすめします。見ごろは例年10月中旬くらいからです。なお、このあたりはラフティングスポットとしても人気があります。

《基本情報》【所在地】北海道勇払郡占冠村字中央【問い合せ先】占冠村役場【TEL】0167-56-2121【アクセス】道東自動車道の占冠ICから約5分

岩内地区は帯広空港の西方向の日高山地の麓にあり、流れる岩内川が岩内仙峡を造っています。近くには岩内自然の村もあり、キャンプ、BQ、パークゴルフなどもできる自然豊かなエリアで、国民休養地に指定されています。岩内仙峡は紅葉と渓谷美が絶妙で、特に62mの仙峡橋からの眺めがおすすめです。例年の見ごろは10月中旬くらいからで、「もみじまつり」も開催されます。

《基本情報》【所在地】北海道帯広市岩内町西１線49【問い合せ先】帯広市観光課【TEL】0155-65-4169【アクセス】JR帯広駅から車で約50分、帯広空港から車で約30分

大沼国定公園は、大沼、小沼、じゅんさい沼からなり、駒ケ岳を背景として景勝地として全国に知られています。湖畔のサイクリング、遊覧船、ボート遊びなどもでき自然を満喫できる所です。紅葉はカエデ、ナラなどで、至る所で楽しめますが、小沼の横にある日暮山の展望台から眺めるのもおすすめです。見ごろの時期は、例年10月下旬くらいです。

《基本情報》【所在地】北海道亀田郡七飯町大沼町【問い合せ先】七飯大沼国際観光コンベンション協会【TEL】0138-67-3020　【アクセス】JR函館本線大沼公園駅からすぐ、道央自動車道大沼公園ICから約10分

歌才は道南、渡島半島の付け根、函館本線の長万部駅の北方にあります。ここはブナ林の自生地の北限であり、国の天然記念物にも指定されている貴重なブナ林です。シーズンには、ブナが黄金色になり、その中で静かに自然を満喫できるところです。見ごろは例年10月下旬くらいです。

《基本情報》【所在地】北海道寿都郡黒松内町字歌才 【問い合せ先】黒松町ブナセンター【TEL】0136-72-4411【アクセス】JR函館本線黒松内駅から車で約5分、徒歩なら約30分。道央自動車道の黒松内ICから約15分　

標茶中学校のグランドの横にモミジの並木道があり、モミジのトンネルとなります。9月の終わりごろから色づきはじめ、子どもたちや町民の目を楽しませてくれます。あるテレビ局の紅葉情報のバックに使われたりして、訪れる人も多くなっている所です。見ごろは例年10月下旬くらいです。下の写真は標茶町の風景です。

《基本情報》【所在地】 北海道川上郡標茶町常盤【問い合せ先】標茶町観光協会【TEL】015-485-2264【アクセス】JR釧網本線標茶駅から徒歩約15分

北海道大学構内の北13条通りの両側の東西380mにわたりイチョウ並木があります。例年10月下旬から11月上旬に黄金色に染まり、秋の終わりと冬の始まりの風物詩となっています。ライトアップも行われ、市民だけでなく、多くの観光客も楽しませてくれます。なお、北海道大学のホームページでも黄葉情報を掲載しています。

《基本情報》【所在地】北海道札幌市北区北13条西5～7丁目【問い合せ先】【TEL】011-716-2111【アクセス】地下鉄南北線の北12条駅下車、徒歩4分

北海道の紅葉のスポットについて、見ごろの時期の順にご説明しましたが、いかがでしたでしょうか？冒頭でも申し上げましたが、北海道は広いうえ、山岳地帯から湖、渓谷、平地などバラエティに富んで紅葉を堪能することができます。その中であなたがどういう時期に、どのエリアに行くことができるかによって選ぶポイントも変わってきますね。なお、紅葉の季節は、場合によってはかなり冷え込み、山地では雪も降るかもしれませんので、寒さ対策も行いながら、どうぞお楽しみください。