納沙布岬で観光！周辺スポットや食事どころ紹介！日本最東端の日の出に感動！

日本で一番早い日の出が見られる場所はどこだと思いますか?それは北海道の東の端、根室市の納沙布(のさっぷ)岬です。日の出の時間は6月で3時半過ぎで、これは沖縄県那覇市より約2時間も早いということです。朝日にいちばん近い町と言われている根室市にある納沙布岬について見どころ、食事できるスポットなどをご紹介します。

北海道の最も東部に位置するのが根室市です。根室市の東の端、太平洋とオホーツク海の境に突き出す形で延びる岬が納沙布岬です。このスポットこそ、一般人がアクセスできる場所のうちで日本最東端にあるとされる場所なのです。海の方を眺めると、曇っていたりしなければすぐ3.7km先に北方領土があるのがわかります。

そんな納沙布岬は、特に元旦の朝には日本一早い初日の出を見ようと、全国各地からたくさんの観光客が訪れています。このスポットが最東端だと示す碑などもいくつか設置されています。日本の端に来た記念証を入手したり、最東端の証明に撮影もどうぞ。納沙布岬全体が望郷の岬公園として整備されており、ゆっくり散策して回れます。

納沙布岬にある見どころの中で最も東にあるのが納沙布岬灯台です。納沙布岬灯台から先は、オホーツク海と太平洋という2つの大洋が広がっています。これら2つの海の海流がぶつかっている箇所はよく見るとうっすらと筋があるのがわかります。荒涼としていて、いかにも最果てに来たという実感が増すことでしょう。

納沙布岬までの公共交通機関でのアクセスは、JR根室駅前バスターミナルから根室交通の路線バス納沙布線で約45分です。また、夏場は根室半島を遊覧するバス、のさっぷ号の運行があり根室半島の見どころへのアクセスも良好です。こちらも根室駅前バスターミナル発着で、予約は不要です。運賃は往復で2000円ほどです。

また、納沙布岬以外にも道東エリアの他の見どころ、花咲灯台車石や春國岱などへの観光を予定している方にそれらのスポットにもアクセスしやすい1日フリー乗車券があります。こちらは1日大人2040円です。もう少し広域を巡りたい方向けの2日フリー乗車券もあるのでチェックしてみてください。

路線バスは往復とも1日7本くらいの運行があります。地元の方も利用する市民の足なので、地元の雰囲気も感じられて楽しいですが、行動がバスの時間に縛られてしまうというデメリットも無視できません。日の出を見に訪れる方、自由気ままに観光したい方は車、バイクやレンタカーでのアクセスが便利でおすすめです。

納沙布岬は日本の本土最東端です。そのため、日本で1番最初に朝日が見られます。せっかく道東地方を訪ねたなら、日の出の1番乗りをしたいですよね。日の出の時間は各月1日の標準的な時間及び標高での観測で1月6時50分、4月5時2分、7月3時42分、10月5時15分となっています。訪れる日の日の出時間はネットなどで確認をおすすめします。

日の出を見に行きたい場合、近隣のお店や食事できるスポットなどは開店していない時間帯なので、望郷の岬公園の駐車場などでその時を待つことになります。元旦の初日の出の時には観光客も多く、かなりの人出が予想されます。一方で、普通の時期の平日などには閑散として他に人がいないということもありえます。

太陽が出てくるまでは暗く、納沙布岬灯台の灯もついているのでそれも見どころの1つです。だんだんと明けてくる様は、最果ての海を前にして一層神秘的な感じがするでしょう。曇天や霧の立ち込める日でなければ、日の出と同時に比較的近くに島影が見えます。北方領土の歯舞諸島です。

観光のひとつとして日の出を見る時には、事前にできる注意をして快適に見物したいものです。まず、日の出前の納沙布岬周辺は暗いです。できれば一人で赴かない方が安全ですね。前述のとおり、人出も少ない時期もあります。1人で観光する場合、同じ宿の人達と誘い合わせて向かうこともあるようです。

日の出を見る時の服装も要注意です。納沙布岬のある道東は、北海道でも寒い地域になりますので、初日の出の冬は当然のことながら、夏でもかなり気温が低いです。納沙布の平均気温は1月-3.4度、4月2.7度、7月13.4度、10月11.3度です。オールシーズン上着は必携と言えます。

納沙布岬のもっとも目立つところに建つ、納沙布岬灯台はこのエリアを象徴するような見どころとも言えます。この灯台は歯舞群島の1つ水晶島と、納沙布岬に挟まれたエリアが海の難所だったため明治7年に作られました。現在とは外観なども違った造りになっていたそうです。

本土最東端を長く見守って来たこの灯台はもちろん今も現役です。現在のコンクリート造の灯台に改築されたのは昭和5年で、平成10年までは職員が灯台に滞在していましたが、現在は無人です。海上保安庁が投票によって制定した日本の灯台50選にも選ばれています。

四島(しま)のかけはしは、北方領土返還を祈念して作られたモニュメントで、下には祈りの火が絶えず燃やされています。ニュースで見かける北方領土を目前に見ると、普段考えないことに思いを馳せるいい機会となるでしょう。四島とはもちろん国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島のことを指しています。

モニュメントは13mほどあるのですぐにわかります。そのすぐ横に北方館があり、北方領土問題についての資料などがそろっています。無料で入館できます。2階には望遠鏡が設置されているので、肉眼でも見える北方領土をより見られます。四島のかけはし以外にも複数の北方領土返還を祈念する碑などが建っています。

納沙布岬の近くの海はラッコやクジラが現れる場所で、昆布漁などがさかんなスポットです。見どころを回っておなかがすいたら、近くの食事処で地元の名物をいただきましょう。 納沙布灯台からいちばん近い鈴木食堂は本土の最東端の食堂ということになりますが、立地だけでなく味も特筆すべきものがあります。

鈴木食道のおすすめ絶品料理はさんま丼です。さんまの刺身がたっぷり載った丼で、これに花咲ガニの鉄砲汁のついたセットがおすすめです。生さんまは例年お盆頃から入荷されますが、シーズン外に出される冷凍物でも脂ののった生さんま丼がおいしくいただけます。

花咲ガニはその名のとおり、納沙布岬からほど近い見どころの1つ、花咲港で捕れるカニで、濃厚な旨みとしまった身が特徴と言われています。納沙布岬近隣の土産物屋などでは、花咲ガニの入った鉄砲汁を観光客に無料で振る舞ってくれるところもあり、観光中に冷えた体も温まりありがたいです。

納沙布岬観光の時、根室市内で食べてみたい食事としてエスカロップが挙げられます。根室のB級グルメと言われる食事です。薄切りの豚肉のカツがケチャップかバターで味付けされたごはんの上に乗り、上からドミグラスソースがかかっているのが基本形となっています。

根室市内の喫茶店などの食事メニューとしてフォークと共に洋風な装いで提供されますが、もともとは漁師向けに手早く食べられるメニューとして昭和38年頃に根室市内の喫茶店で考案されたそうです。現在人気があるのはJR根室駅から徒歩15分ほどのどりあんという喫茶店です。

根室市内の喫茶店では観光客だけでなく地元の人にも人気のメニューとなっています。最近では北海道内のコンビニでお弁当として売られたり、北海道のアンテナショップなどでも出されることがあります。納沙布岬へのアクセス前後に本場の味をぜひ味わってみてください。

いかがでしたか?本土の最東端で見る、日本で最初の日の出を見てみたいならぜひ納沙布岬へのアクセスをおすすめします。お天気がよければ初めて見るような美しい日の出が望めます。また、普段はあまり考えることのない北方領土のことも強く意識するスポットとなっていますよ。