ジャカランダの花は世界三大花木の一つ！日本で見られる名所をご紹介！

ジャカランダは中南米原産の常緑高木で、アルゼンチンなどを中心に世界で約50種類が自生しています。樹高は10～30mになり、見頃の春を迎えると美しい紫色の花を付けます。

日本でもジャカランダの名所があり、見頃には美しい紫色の花を見ることができます。ここではジャカランダの色や香り、日本の群生林などについて紹介します。

ジャカランダは世界三大花木の一つです。ジャカランダ以外の2つの花木は、どちらも真っ赤な色の花を咲かせます。

ジャカランダの花は紫色で、華やかだけではなく、可憐で繊細さも持ち合わせています。そのため、日本でもたいへん人気があります。

世界三大花木とは、ジャカランダ、カエンボク、ホウオウボクの3つです。カエンボク(火焔木)はアフリカ原産の常緑高木で、赤い炎のような色の花を咲かせることから「アフリカン・チューリップ・ツリー」とも呼ばれています。

ホウオウボク(鳳凰木)はマダガスカル島が原産で、 熱帯地域で街路樹として植えられていることが多い花木です。伝説の鳥・鳳凰を思わせるような、オレンジ色の花を咲かせます。

それではジャカランダの花の特徴について見てみましょう。ジャカランダは世界で約50の品種がありますが、日本で見られるのは主にボリビアやアルゼンチンが原産の品種です。

海外では主に街路樹として植えられていますが、日本では観葉植物として楽しまれています。家庭でも育てることができます。

ジャカランダの木はアカシアやネムノキによく似ており、高さは平均10m～30mほどになります。ジャカランダの花はラッパの形をしていて、色や形はキリの花によく似ています。

ジャカランダの花は、まるで人がトランペットを吹いているような形に見えることから、「名誉」や「栄光」という花言葉が与えられています。

ジャカランダの花の見頃は春から初夏にかけてです。本来は桜のように花が先に咲き、後から葉が出るのですが、日本の気候では葉が先に出てしまい、桜の見頃のような満開の光景を見ることはできません。

可憐で美しい紫色の花を付けます。芳醇な香りをイメージしますが、実はジャカランダの花には香りがありません。

ジャカランダは約50種類の品種があり、種もそれだけの数があります。実から種を採取し、種まきをして育てることができます。

ジャカランダは品種によっては、白や青紫色の花を付けるものもあります。しかしいずれも、あまり香りはないようです。

ジャカランダの名所といえば、南アフリカの行政の首都プレトリアが有名です。見頃は春の10月で、街中が紫色に染まります。小高い丘から見下ろせば、紫色のじゅうたんが広がり、絶景が楽しめます。

オーストラリアでは、ブリスベンやシドニー、メルボルンなど各地でジャカランダの花を見ることができます。見頃は春の10月から11月で、この時期にはフェスティバルが行われます。

ジャカランダの花はあまり強い香りを持ちませんが、見頃になると紫色の可憐な花を咲かせます。家庭で育ててみたいと考えている方も多いことでしょう。

家庭でも気を付ければジャカランダを育てることができます。ここでは育て方のヒントをお伝えします。

ジャカランダの花は種から育てることができますが、日本では種を入手するのが難しいので、一般的に苗木から育てます。

苗木植えの適期はジャカランダの花が終わった5～9月が適期です。苗木より一回り大きな鉢に土を入れて植えつけます。暖かい地方では、幹の太さが3～5cmあれば庭に地植えすることもできます。

ジャカランダは樹形が乱れやすい花木なので剪定が必要です。剪定は毎年5～6月に行い、先端の枝を切って摘心します。

生育に応じて植え替えをします。目安としては2年に1回、大きな鉢に植え替えるといいでしょう。5月中旬から7月に挿し木で増やすこともできます。

ジャカランダの花を咲かせるには肥料も必要です。肥料は春から秋の生育期に与えます。緩効性化成肥料を2か月に1回を目安に与えるといいでしょう。

また水やりにも気を付けましょう。春と秋は土が乾いたら、夏は土を乾かさないように気を付けて水やりをします。冬は土を乾燥ぎみにさせます。

ジャカランダの花の見頃は5月～6月です。ただしジャカランダは大きくならないと花を付けないので、日本では観葉植物として育てることが多いようです。

日当たりを好むので、よく日が当たる場所に置くとよく育ちます。耐暑性はありますが、耐寒性はないので、冬は室内で育てるか、地植えの場合はちきんと防寒対策をすると花を付けます。

世界三大花木のうち、カエンボクとホウオウボクの群生林は沖縄でしか見ることができませんが、ジャカランダの群生林は沖縄以外でも見ることができます。

ジャカランダは南米原産の植物なので、日本では暖かい地方で群生林を見ることができます。ここでは三大名所と言われる観光名所を紹介します。

宮崎県日南市南郷町は日本で唯一、ジャカランダの群生林が見られる名所です。群生林に育つジャカランダは700本もあり「ジャカランダの森」と名付けられています。

ジャカランダの群生林海のそばの小高い丘の上にあり、花の見頃には青い海をバックに美しい光景を見ることができます。撮影スポットとしても知られる名所で、見頃にはたくさんの観光客が訪れます。

見頃を迎える5月から6月には、毎年ジャカランダ祭りが催され、夜間にはライトアップされたジャカランダの花を見ることができます。

静岡県熱海市東海岸町は日本のジャカランダの三大名所の一つで、サンビーチ沿いに約100本のジャカランダの木が植えられ、ジャカランダ遊歩道と呼ばれています。群生林ではありませんが、関東で最も多くジャカランダの木が植えられている場所です。

ジャカランダの木は2014年に植えられたもので、日南市の群生林のように大木ではありませんが、中にはたくさん花を付ける木もあります。

ジャカランダ遊歩道では見頃を迎える6月にジャカランダフェスティバルが行われ、ライブ演奏や夜間のライトアップ、花火大会などが行われます。

日本のジャカランダの三大名所で最後に紹介するのが長崎県雲仙市にある小浜温泉です。ジャカランダ通りには200本のジャカランダの木が植えられていて、6月上旬～下旬頃に見頃を迎えます。

この時期にはラベンダーも咲き誇り、ジャカランダ通りは街はいい香りに包まれます。また小浜温泉には日本一大きなジャカランダの木があり、毎年紫色の花を付けます。

見頃の6月にはジャカランダフェスタが行われ、夜間のライトアップや苗のプレゼントなどのイベントがあります。
 

ジャカランダは熱帯の花木で、あまり香りはありませんが可憐で繊細な花を咲かせます。日本では、日南市や熱海、小浜温泉などで見ることができます。

見頃は6月頃となり、ジャカランダ祭りも開催されます。この時期に名所を訪れ、ジャカランダの花を楽しんでください。