渋谷のハチ公前への行き方は？改札からおすすめの出口まで解説！

1日につき200万人以上が利用する渋谷駅は、JR東日本でも5本の指に入る利用者数です。その中でもハチ公前は待ち合わせ場所として人気があり、海外からも多くの人が訪れています。

駅を出てすぐに見えるので非常にわかりやすく、渋谷駅では待ち合わせの定番とされている場所です。

今回はハチ公前の特徴に加え、電車や改札から行く方法を紹介していきます。改札からの出口や所要時間、電車でおすすめの車両やドアの位置についてもチェックしましょう。

ハチ公前にお越しの際はこれらの方法を参考にしていただければ幸いです。渋谷でのデートやイベントを盛り上げていって下さい！

まずはハチ公前がどのような場所なのかを紹介します。渋谷駅前にあるハチ公像は、実在した秋田犬・ハチの逸話を基に作られたものです。

日本人なら誰でも聞いた事があると言われるハチ公像は、今や待ち合わせのみならずイベントにも用いられています。ハチ公前がどれだけ有名なのか、エピソードも交えながら解説しましょう。

渋谷駅のシンボルとなっているのが、忠犬ハチ公の像です。全国的にも知られており、毎年4月8日には「忠犬ハチ公の日」と称して、ハチの慰霊祭が開催されています。

ハチ公前は昔から渋谷の定番待ち合わせスポットとされており、電車を降りた直後でも改札の出口に「ハチ公前」と書いてあるのでわかりやすいです。

ハチの飼い主は現在の東京大学農学部教授だった上野英三郎であり、彼の帰りを待ち続けるハチが毎日渋谷駅に出かけた話は、1932年に東京朝日新聞で大々的に報じられました。

そんなハチの生涯は映画にもなり、1987年に『ハチ公物語』として公開されました。2009年にはリチャード・ギア主演でリメイクされるなど、ハリウッドでも高い注目と人気を集めています。

今やハチ公前広場は日本一の待ち合わせ場所として有名です。渋谷在住の若者に待ち合わせ場所に関するアンケートを取ったところ、8割以上がハチ公前を知っているという回答が返ってきました。

お土産も充実しており、「ハチ公せんべい」や「ハチ公チョコレート」などが販売されています。時代が変わっても、ハチ公前の存在は多くの人々の間でこれからも語り継がれていくでしょう。

東京駅から渋谷に行く場合、JR線や東京メトロ丸の内線など電車に乗って行くのがおすすめです。しかし、電車だと混雑や本数の多さから迷ってしまう事も考えられます。

ここでは電車で渋谷駅まで行くおすすめの方法を紹介します。アクセスに便利な車両やドアの乗車位置についても説明するので参考にして下さい。

上野駅や京成上野の地下には地下鉄銀座線も乗り入れており、乗り換えの必要もないので渋谷へのアクセスに便利です。基本的に15分程度で渋谷に到着します。

電車のおすすめ車両やドアは外回りだと2号車の4番ドア、内回りだと1号車の1番ドアになっています。隣の原宿駅で下車すれば、表参道や明治神宮などで散歩しながら行けるのでお得です。

吉祥寺や下北沢方面からアクセスする場合、京王井の頭線を利用する行き方がおすすめです。車両やドアは5号車の4番ドアがおすすめとなっています。

貴重自益から渋谷駅まで乗り換えなしだと16駅、都会の喧騒を離れてゆったりと行きたい時にうってつけのルートです。雑貨やカフェを満喫しながらのんびりと行きましょう。

長津田や溝ノ口、二子玉川や駒沢大学からアクセスする人におすすめです。5号車の4番ドアがおすすめの車両やドアであり、半蔵門線でも田園都市線でも目の前にあるエスカレーターを上って行けます。

急行だと次の駅は三軒茶屋であり、オシャレなカフェや喫茶店が多い街として有名です。昔ながらの雰囲気を感じられる場所や、キャロットタワーのような複合施設など、新旧入り混じった活気のあるエリアでもあります。

東急東横線は渋谷だけでなく、みなとみらい線や副都心線とも繋がったお陰で、横浜や田園調布方面からもアクセスしやすくなりました。東急東横線には、5号車の1番ドアから乗って行くのがおすすめです。

出口がわからなかったり、地下ホームから地上に出るまでが長いと感じる人は多いので、通勤に東急東横線を利用している人なども是非参考にして下さい。

銀座や表参道など、日本独自の建造物や伝統文化に触れたい人には、東京メトロ銀座線でのルートがおすすめです。銀座線は渋谷駅で一番高い場所（3F）にあり、3つの改札のうち1つは降車専用なので注意しましょう。

銀座線で渋谷駅に行く場合は、1号線の1番ドアから乗って行くのがおすすめです。降りた直後にスクランブルスクエア方面改札があるので、そこから出口に向かって行きます。

東京メトロから渋谷駅まで行くもう1つの電車が副都心線です。ハチ公前まで行くには宮駅坂中央改札を目指す必要があり、5号車の1番ドアから乗って行くのがおすすめです。「副都心線」という看板が見えるので、そこに向かって階段を下がります。更にその先のエスカレーターを上がっていくと出口に繋がります。

おすすめ車両やドアに続き、出口や所要時間といった改札からハチ公前までの行き方を紹介します。渋谷駅に到着したなら、人気のハチ公前まで後少しです。

出口までスムーズに行けるように、ここで紹介する行き方を参考にしてみて下さい。待ち合わせ時間が多く取れるので、後々のイベントにも余裕を持って挑めます。

JR線には内回りと外回りがあるので、出口までの行き方も2種類あります。今回はより早い時間で行ける外回りの方法を紹介しましょう。

2号車の4番ドアから電車を降り、目の前にある階段を降りながら改札を出ないように行きます。そのまま右斜め後ろにあるハチ公改札口から出ると、ハチ公前に到着です。所要時間は合計で約40秒かかります。

京王井の頭線に乗って渋谷駅で下車すると、中央口に最も近い場所に到着できます。ハチ公前に向かう時はその改札から出るようにしましょう。

出口から左にエスカレーターがあるのでそこから地上に下り、横断歩道を渡って右折します。宝くじ売り場を見ながら左に行くと、ハチ公前に到着です。所要時間は合計で約2分となります。

降りた時に見えるエスカレーターで上がり、ハチ公改札から出ます。右に「A8」と書かれたエスカレーターに乗って地上に出て、そのまま右に歩いていくとハチ公前に到着です。

改札から出口に向かい、ハチ公前までは約2分で行けるでしょう。長都田からは12駅、溝ノ口からは9駅目が渋谷であり、途中には清澄白河や水天宮前など歴史を感じられる名所も豊富です。

東横線5号車の1番ドアから降りるとエスカレーターが見えるので、そこから上がっていきます。エスカレーターを3つ上っていくと出口が見えるので、そこからハチ公前に出られます。

東横線での所要時間は約5分です。横浜から渋谷までは乗り換えせずに20駅、洗練された西洋文化やグルメを堪能したい人にもおすすめの場所です。

銀座線だと1号車の1番ドアから乗って行くと、降りた直後にスクランブルスクエア方面改札があるので、そこから出ます。出口から右側に通路があるのでここで右折し、突き当たりの階段を下りましょう。

その後はJRの中央改札を左に見ながら直進し、A8出口の幅広い階段を左側に下りて行けばハチ公前に到着です。所要時間は合計で約3分となります。

副都心線だと5号車の1番ドアから乗って行き、下車後はすぐそばにあるエスカレーターを上がって左に直進します。「半蔵門線」の案内板に従って直進すると突き当たりの左側にエスカレーターがあり、そこから上がって半蔵門線のホームに向かいましょう。

エスカレーターで上がったら、右斜め後ろに回り込んでハチ公改札から出ます。A8出口から地上に出て、右側に行くとハチ公前に到着です。所要時間は合計で4～5分となります。

いざハチ公前で待ち合わせしようとしても、人が多すぎて合流できなかったり、会う前に疲れてしまったという事も考えられます。

ハチ公前では座って待てるような場所が少ないので、慣れない人にとってハチ公前での待ち合わせは至難の業です。そこでハチ公前以外の渋谷の待ち合わせスポットについても紹介しましょう。

ハチ公からすぐそばにある緑の列車「青ガエル」は、渋谷の案内所として有名です。人が少ないので待ちやすいのはもちろん、電車内に入ってちょっとした時間潰しもできます。

しかし、2月に入ってからハチの故郷である秋田県大舘市への移設が決まり、渋谷で見られるのはあとわずかとなっています。待ち合わせスポットとして利用するなら、早めに行くようにしましょう。

ハチ公前改札を出てすぐ右手にある交番です。意外にも渋谷の待ち合わせスポットとしても定着しており、怪しい雰囲気の人に声を掛けられても、警官が見張っているので安心です。

交番や改札の外壁にはハチ公のレリーフがあり、通りかかる人達の目を引きます。そこでの待ち合わせもわかりやすいのでおすすめです。

渋谷駅を出てスクランブル交差点を出れば、すぐに着く待ち合わせスポットです。ビル内にはTSUTAYAやスターバックスなどのお店もあるので、そこで時間を潰す事も可能です。

特にスターバックスだと、窓側の席から渋谷の様子がよく見えます。コーヒーを飲みながらゆっくり待てるので、雨の日の待ち合わせでも安心です。

ハチ公からさほど離れていない南側にある待ち合わせスポットです。南の改札から西口に出て、建物に沿って行くとわかりやすいでしょう。

改札を出たら「モヤイ像」と方向が書かれているので、迷わず辿り着けます。ハチ公前と比べると人が少なく、柵に座りながら待てる点からもおすすめです。

2012年4月に完成した渋谷ヒカリエは、近年人気を集めている商業ビルの1つです。渋谷駅の東口と直結しているのでアクセスしやすく、改札前は比較的人が少ない事から混雑中での待ち合わせを避けられます。

建物なので雨が降っていても平気であり、ショッピングやレストランで食事ができるデートスポットとしても人気の待ち合わせスポットです。

渋谷109は人気のファッションビルであると同時に、渋谷では定番の待ち合わせスポットともされる人気の場所です。駅からスクランブル交差点を渡ってすぐに見えるので、非常にわかりやすいです。

またハチ公改札を出てすぐに階段を下り、地下から外を通らずに行く方法もあります。人通りが少ないので待ち合わせには最適のルートです。

主人を待ち続けたハチの生涯は過酷なものであり、ハチ公前や映画などでそれを知った人達の心を打ち続けています。

ハチ公前は今や「日本一の待ち合わせ場所」と呼ばれていますが、そこまで愛されるようになった理由は何なのでしょうか？その理由を詳しく探っていきます。

ハチ公像が初めて完成したのは1934年の事です。彫刻家の安藤照が石膏像を基に銅像を完成させ、その除幕式は1934年4月21日に行われました。

完成から間もなくハチ公像は東京の名物となり、待ち合わせ場所としても使われるようになります。「ハチ公の歌」というレコードがリリースされるなどの高い人気ぶりでした。

銅像完成の翌年にハチはこの世を去り、太平洋戦争に突入するとハチに対し、「忠義を尽くして待ち続けた忠犬」というイメージが強まっていきます。

しかし1944年、ハチ公像は軍需品を作るための金属回収運動で撤去されてしまい、渋谷から姿を消しました。渋谷駅にハチ公像が再び建てられたのは、終戦から3年後の1948年でした。

ハチの生涯は戦前から海外にも知れ渡っており、ヘレン・ケラーも秋田県を訪れた際にハチの話を思い出したとあります。こうしてハチの普遍的な愛情は、世界中の人の心をも動かしているのです。

ハチ公前での待ち合わせは、渋谷に行く際の定番イベントです。慣れないうちだと街中のノイズや観光客の多さに驚くかもしれませんが、QFRONTなど便利なお店も近くに多数あります。

雨の日でも安全に過ごせるので、時にショッピングしながら休日を満喫する事もできます。ハチ公前を待ち合わせ場所にして、ストレスの少ない休日を過ごすようにしましょう！