仙台駄菓子の種類やおすすめ店は？仙台駅でも購入できる駄菓子の歴史もチェック

皆さんは仙台というとどんな名産品やお土産を思い浮かべるでしょうか。牛タン、ずんだ、萩の月など仙台を代表する美味しい料理やお菓子がありますが、実は仙台駅などでも密かにお土産コーナーに置かれている仙台駄菓子はなかなかの美味しさです。

長い歴史をもつ、仙台銘菓、仙台駄菓子。旅行の途中のちょっとしたおやつにもぴったりの人気の仙台駄菓子をご紹介しましょう。仙台駄菓子の歴史や種類、また美味しい仙台駄菓子が買えるお店など徹底特集します。

駄菓子は多くの人が子供の頃一度は食べたことがあるお菓子。もともとは子供向けに製造される安価な菓子のことを言っていました。江戸時代には雑穀や水飴などを材料に作り上げられ、庶民の間食としてた食べられていました。

仙台も例にもれず、江戸・明治期に製造がおこなわれていましたが、仙台駄菓子という名前が生まれたのは伝統駄菓子が衰退する昭和30年代以降のことと言われています。

仙台駄菓子の種類が豊富だったこともあり、そのことが伝統駄菓子として評価されたと言われています。

仙台駄菓子の歴史は実は熊谷屋以前の伊達政宗時代にさかのぼります。伊達政宗が伊達藩を納めていたころ、伊達藩独自の秘伝の製法によって作られていたのが仙台糒と言われる携帯食で、これが仙台駄菓子の元となったと言われています。

家臣や町民に払い下げられた仙台糒はおこし、ゴマ、粟などが加えられ、ねじり菓子や餅菓子として楽しまれていたのだそうです。

現在は仙台市都心部周辺の河原町や小田原、上杉などの路地裏で製造されていて仙台駅などでもお土産として数種類が販売されています。

伊達政宗が仙台に城下町を築き1世紀ほど後の創業したのが元祖仙台駄菓子のお店、熊谷屋です。くず米などを材料に台所で作られていた駄菓子を台所の味を超える存在にし、庶民に売ったのが始まりだそうで当時は豊富にあった米に大豆、麦、ゴマなどの雑穀を組み合併せ駄菓子を作っていました。

戦後になり、今でも人気のあるささら飴などを考案し、昭和天皇・皇后両陛下の御買揚げに選ばれるという名誉も得ているお店です。

現在そんな元祖仙台駄菓子のお店、人気の熊谷屋の駄菓子は30種類ほどあります。全国的に見てもこれほどのまでの種類を作っているお店はなく、一目置かれる存在です。

駄菓子の製法は口承によって代々伝えられ居ますが、時代に合わせて素材や味を変化しながら300年暖簾を守り続けています。

元祖仙台駄菓子の熊谷屋は東日本大震災の復興のひとつとして企画されたアニメ、Wake Up, Girls!に登場する人物の実家という設定で登場し、アニメファンの聖地にもなっています。また人気漫画「美味しいんぼ」でも取り上げられ、グルメからも認められている有名なお店です。

仙台にある元祖仙台駄菓子の熊谷屋の商品は仙台駅や空港なども購入することができます。本店は地下鉄北四番丁駅北2出口から徒歩2分程のところにあり、商品の購入も可能です。

営業時間は8時半から17時半で定休日は日曜日です。オンラインショップや各地で開かれる催事などにも出店しているのでそちらからも購入は可能なので仙台までなかなか足を延ばせないという方にもぜひおすすめです。

仙台駄菓子のおすすめ店、石橋屋は1885年に創業した仙台駄菓子の歴史ある老舗店です。1951年に建てられた京都の町家をイメージした店舗は貴重で、店舗裏には人気の駄菓子資料館もあり無料で見学ができるのでぜひおすすめ。

仙台駄菓子のお店、石橋屋の人気の駄菓子は兎玉で、赤案を米飴、黒砂糖、餅粉で練り上げ、白い蜜をまぶしたビー玉ほどの大きさの柔らかい駄菓子です。

宮城県内はもちろん、全国に販売店があるので色々な場所で購入が可能です。関東圏では紀伊国屋や高島屋で扱っています。また通信販売もあります。

仙台駄菓子の老舗、石橋屋の本店の営業時間は9時半から19時で定休日は不定休です。お店へは仙台市営地下鉄河原町駅北1出口から徒歩2分でアクセスが可能です。駅を背にして右へ5mほど進み、右折して20mほどで店舗があります。隣には七郷堀があり、そこに垂れ下がる柳桜は花見の時期になるととても美しいと評判です。

仙台駄菓子のおすすめ店、日立家は1937年創業の老舗駄菓子店です。仙台駄菓子としては米粉に砂糖を混ぜ合わせたしおがまや宮城の地米に醤油で味付けした仙台ゆべしなどが有名で人気す。

それ以外に仙台名物のずんだのまんじゅうやパイ、最近は若い世代に向けたちゃっこと言われる商品も人気がありおすすめです。

仙台駄菓子のおすすめ店、日立家のお菓子は仙台駅のお土産売り場や仙台駅直結のデパートS-PAL、みやぎ生協などでも販売しています。

本店は仙台駅東口から徒歩12分程のところにあります。営業時間は9時から18時で定休日は日曜日、第2土曜日、第3水曜日です。

歴史ある仙台駄菓子のおすすめの種類、仙臺まころんは卵白に落花生やアーモンド、砂糖、小麦を加え丸めて焼き上げた和菓子です。マカロンが日本で独自の発展を遂げたものと考えられますが、製法そのものはマカロンの原型とされるイタリアのアマレッティに近いとされています。

伊藤食品工業所で製造されている人気の仙臺まころんはひとつひとつ職人の手作業で作られています。中に適度な空気を閉じ込め丸められることで外はカリカリ、中はフワサクとした食感が楽しめます。最初はじっくりと低温で焼き、ふわっと膨らんできたところで高温で一気に焼き上げる手間のかかった仙台駄菓子です。

白石蔵王竹鶏たまご、だいこん糖、落花生で作られた何とも言えない味わいが魅力です。プレーンの他ごま、黒糖、チョコなどもありさらににんじん、山芋、バナナ、コーヒーなどの味も展開しています。

仙台駄菓子の仙臺まころんは仙台駅構内のキオスク売店でも販売しているので旅のお供に気軽に楽しめる仙台駄菓子です。

伊藤食品工業所の本店は仙台駅の東口から徒歩6分程のところにあり、お土産にぴったりの箱詰などもそちらで購入が可能です。また通販もあり、そちらもおすすめです。本店の営業時間は9時半から18時で定休日はありません。駐車場は完備されています。

歴史ある仙台駄菓子の種類には〇〇ねじりという餅米や水飴などを使って作られるねじり菓子があります。最も有名なのはきなこねじりで、シンプルなものはきな粉と水飴だけで作られています。

水あめを滅して柔らかくなったところにきな粉を混ぜて生地を作り、それを平らに伸ばして適度な大きさに切りわけ、ねじれば完成です。

江戸時代初期に京都で作られたとされるきなこねじりは比較的保存性が高く、北前線の船員たちが携行したことで船の寄港先に広まったという歴史があります。

現在は様々な菓子製造者が時代に沿ったパッケージで商品を展開していますが、仙台の元祖仙台駄菓子のお店、熊谷屋がごまねじり、しぐれねじり、きなこねじり、黒糖ねじり、小荒ねじりなどの商品を製造・販売しています。

ごまねじりは黒ゴマと水飴で練り上げたねじり菓子でパリッとした食感が特徴的です。しぐれねじりはきな粉と砂糖、餅種で作った生地をねじり、白砂糖でコーティングしたお菓子。きなこねじりは黄粉と水飴、黒砂糖を入れてねじり込んでいます。

黒糖ねじりはきな粉と砂糖、餅種で作った生地をねじり黒砂糖でコーティング、小荒ねじりは餅種と黒糖、水飴、ゴマを積和得て固めた仙台駄菓子です。

また石橋屋でもきなこねじり、しぐれなじりを製造していて、きなこねじりは黄粉とゆべし種を黒砂糖、米飴でねりあげ、しぐれねじれは黄粉、ゆべし種を黒砂糖、米飴でねりあげてから白すり蜜をかけて仕上げてあります。日立家でもきなこねじりを作っていて、詰め合わせの中に入っています。

仙台駄菓子のきなこねじりなどねじり菓子が買えるのは元祖仙台駄菓子の熊谷屋本店、もしくはJR仙台駅直結のエスパル地下1階にある熊谷屋のエスパル店でも扱っています。営業時間は10時から20時半で定休日はエスパル仙台店に準じます。

また、日立家のきなこねじりは詰め合わせ商品になりますが、仙台駅駅ナカ店のおみやげ処せんだい2号、日立家エスパル店で扱っています。

歴史ある仙台駄菓子の種類、しおがまは宮城県塩釜市の代表的な銘菓として知られています。もち米に砂糖、塩、水飴、青じそなどを混ぜ、型押しして作られた菓子で、おもに塩釜市内の和菓子店などで作られています。

熊谷屋では板しおがまを商品として販売していて、さっぱりとした風味が特徴です。日立家のしおがまは風味づけに藻汐、紫蘇の葉が使用され特別な味わいがします。

日立家のしおがまは日立家のエスパル店で購入が可能です。110g500円で販売されていて、保存料などは一切使用されていません。賞味期限は約2週間で昔ながらの形と味はお茶受けや手土産にもぜひおすすめです。営業時間は10時から20時半で定休日はエスパル仙台に準じます。

仙台駄菓子の種類、みそパンは小麦と砂糖に仙台味噌を加えて焼き上げたパンです。仙台味噌ならではん香りの良さが感じられる癖になる駄菓子です。

石橋屋のみそパンは仙台みそをふんだんに使用し、さらに白砂糖、黒砂糖、米粉を混ぜ合わせて焼き上げられています。柔らかな食感が人気で、6枚入り600円で購入が可能です。

仙台駄菓子のお店、日立家で展開している全10種類の仙台駄菓子をセットにしたChaccoにはハートの形をした小さなみそパンが入っています。

仙台弁で小さいことを「ちゃっこい」と言い、それがそのまま商品名になった可愛い商品です。500円というお手頃な値段もポイントで日立家のエスパル店で購入が可能です。

日立家のChacco、10個入りの人気の商品は他に黒糖のコクある甘さと歯ごたえが特徴の「くろぱん」、ねっとり食感の「つきのわ」、紫蘇の風味が涼しげな「しおがま」、優しい甘さの「あんこだま」、梅干しをイメージした「うめぼし」。

さらにハッカが効いた「はっかとう」、香ばしい味わいの「わかくさねじり」、甘さ控えめの「むぎこがし」、一番人気の「きなこねじり」が入っています。

また、Chaccoにプレゼントにもぴったりの可愛い箱に15個、24個入った玉手箱、43袋入ったつづら、56袋入った宝箱などの商品も展開されています。

どの駄菓子も保存料は一切使われておらず、水飴や黒砂糖、餅米、麦粉、きな粉など自然な材料を用いて昔ながらの製法と職人の技で作り上げられています。ちゃっこい子供のいるご家庭のおやつにもぜひおすすめです。

歴史ある仙台駄菓子の種類、ささら飴はふかした糯米を麦芽に混ぜ、糖化させて絞り、長時間丹念に煮詰めて仕上げられている一品で、手まりのような色鮮やかな見た目が特徴です。

昔は竹でできたささらに刺して販売していたことから名前が付けられたといわれている子供心くすぐる可愛い駄菓子です。

仙台駄菓子のお店、熊谷屋では2019年に復刻盤として竹に刺した150本を限定販売して評判になりました。現在は竹に刺したものはなく、粒状のものだけが販売されていて、仙台駅直結のエスパル地下の熊谷屋エスパル店で購入が可能です。また、他にも水飴と黒砂糖で仕上げた固めの黒玉飴や糯飴を練って仕上げた太白飴などがあります。

仙台駄菓子の種類、千切りは仙台駄菓子の元となったがから作られた歴史ある駄菓子です。餅種を黒糖で固めたおこしを芯にして、きな粉と水飴で作った皮を巻き、ごぼうのように長くなったものを食べやすい大きさに切ったお菓子で、熊谷屋ではごぼうきり、石橋屋では吉原巻という名前で商品化されています。

歴史ある仙台駄菓子、千切りは仙台駅直結のエスパル地下にある熊谷屋のエスパル店で購入することができます。10個入りで432円のごぼうきりという名前の商品で、2つの食感が同時に楽しめる人気の駄菓子です。

添加物などが一切使用されておらず、腹持ちも良いので子供のおやつにもぴったりです。小さなお子様のいるご家庭へのお土産にもおすすめです。

歴史ある仙台駄菓子の種類、兎玉はあんこに米飴、麦芽水飴、黒砂糖、みじん粉で練り、白すり蜜をまぶした柔らかな味のある駄菓子です。戦前子供たちに人気のあった駄菓子のひとつです。

熊谷屋ではこうせん粉に砂糖、黒糖を混ぜ練り続けることで粘りを出した一品に仕上げ、石橋屋では赤あんこに米飴、黒砂糖、餅粉で練り白い蜜をまぶした柔らかな一品に仕上げています。また日立家の詰め合わせの中にも入っています。

仙台駄菓子の兎玉は熊谷屋のエスパル店で購入することができます。旅の途中に口の中でコロコロと転がしながらその素朴な甘さを楽しんむのにはぴったりです。また石橋屋のうさぎ玉はお店の人気ナンバー1商品です。ぜひ仙台駅からちょっと足を延ばして本店に足を運んでみてはいかがでしょう。

いかがでしたでしょうか。仙台駄菓子はお土産にもぴったりの歴史あるお菓子です。様々な種類はどれもとても手が込んでいて、素朴ながらも味わいがあります。若い世代にはかえって新鮮な昔ながらの素朴なお菓子、仙台駄菓子をぜひ食べてみてはいかがでしょう。天然の素材で作られる安心なお菓子は子供のおやつにもぜひおすすめです。