オフショアジギングを詳しく解説!
釣りの醍醐味と言ったら、やはり大物が釣れることにあるのではないでしょうか。そろそろ大物釣りにチャレンジしたいというなら、オフショアジギングデビューがおすすめです。オフショアジギングとはどのような釣り方なのでしょうか。
狙える魚や仕掛け・初心者におすすめのタックルもご紹介!
そこで、オフショアジギングとはどのような釣り方なのか、またオフショアジギングに使うロッドやリールと言ったタックル、リールやライン、リーダーなどの道具はどのようなものなのかについて紹介します。
またオフショアジギングを始めるなら用意しておきたい道具はタックルや仕掛け以外にもあります。そのあたりについても紹介します。
オフショアジギングとは
それではまず、「オフショアジギング」とはどのようなものなのかという「定義」から紹介していきます。オフショアジギングというのは「ジギング」という釣りの中の一種です。
ではそのジギングとはいったいどのようなものなのでしょうか。ジギングというのはメタルジグという金属製のルアーを使い、海で行う釣りのことを言います。
ジギングの中にも使うメタルジグの種類や釣りをする場所などにより、いくつかの種類に分かれます。オフショアジギングというのはその中の一つです。
人気のルアー釣りの一種
オフショアジギングというのは、ジギングの中でも船やボートに乗って海に出て行う釣り方のことを言います。逆に陸っぱり(ショア)で行うジギングをショアジギングと言います。
さらに海に出て釣るジギングの中でもオフショアジギングは、重みのあるメタルジグを使い、強めのタックルを使って使う釣り方のことを言います。逆に軽いルアーを使う場合をスーパーライトジギング、ライトジギングと呼びます。
このようにオフショアジギングというのは重いルアーを使い、船で海に出て行うということで、釣りらしい釣りということも言えるかもしれません。
オフショアジギングで狙える魚
重いメタルジグを使い、海に出て釣るオフショアジギングのメインターゲットとなる魚は、ブリやヒラマサ、カンパチなどの青物、それも大物となります。海の場所によってはさらに深いところを狙うために重いメタルジグを使う場合もあります。
大物の魚を相手にする釣りなので、一度やってその楽しさにやみつきになったという方も多く、強烈な引きが楽しめます。また釣れる魚も食べて美味しい魚が多いこともあって、人気が高い釣り方の一つです。
また、オフショアジギングは船で魚がいるところに行って釣りをするため、遠投をするのではなく、船の下に投げます。その分釣果を上げやすいのも人気が高い理由の一つです。
オフショアジギングに必要なタックル
釣りの醍醐味が味わえると人気の高いオフショアジギングを始めようというなら、まずはタックルを揃えなくてはなりません。タックルというのは釣りの道具のことで、オフショアジギングの場合はロッド、リール、ジグが必須となります。
オフショアジギングではこの3点をタックルとして揃えれば、一通りの釣りはできるので、初心者の方でも比較的気軽にトライすることができる釣りとなっています。
オフショアジギングは大物を釣り上げることも多いので、それなりに対応できるものを選ぶことをおすすめします。
オフショアジギングのジギングロッド
まずはタックルの一つめ、ロッドについてです。どんなロッドを選ぶかによって、竿を投げられる距離や大物への対応力が変わるので、タックルの中でも重要なポイントと言えるでしょう。
とはいえ、ジギングそのものが人気の高い釣りということもあり、オフショアジギングにおすすめのロッドはいろいろなタイプがあります。その中でも初心者の方なら、ライトジギング用のタックルを揃えるのがおすすめです。
値段もそれこそいろいろありますが、こちらもいきなり最初から高いものを購入する必要はありません。いろいろな釣りに対応できるものも多いので、そのようなものを選ぶと長く使えます。
おすすめのジギングロッド
それでは、オフショアジギングのタックルとしておすすめしたいロッドとはどのようなものでしょうか。まず長さは6フィート前後のものがおすすめです。あとは自分の身長なども考え、長さをチェックしてみてください。
ロッドは一般的に、長さが長くなるとジグを扱いやすくなり、短くなると小回りが利くようになります。6フィートくらいだとだいたい水深は80メートル前後のあたりまでが射程範囲となります。
この水深は比較的近海でオフショアジギングができ、運がよければ青物の10キロクラスくらいまで釣ることができるでしょう。
オフショアジギングのジギングリール
ロッドが決まれば、それに合わせてリールを選んでいきます。オフショアジギングのタックルでは大物も扱いますので、ロッドと同様にリールもある程度パワーがあり、使いやすいタイプを選ぶことをおすすめします。
オフショアジギングのリールとしてよく使われるリールですが、スピニングリールとベイトリールがあります。初心者の方の場合はスピニングリールを選ぶことが多いです。
いずれにしてもオフショアジギングは海に出るので、海水対応のタイプで、なおかつハイギアという、ラインを一気にたくさん巻き取ることができるタイプを選びましょう。
おすすめのスピニングリール
スピニングリールというのはラインがどんどん放出されるので、素早くジグを動かすアクションをしたい時に有利です。ジグのウエイトを下げれば短い距離のキャスティングも可能なので、それだけ幅広く使えるでしょう。
またリールは、ハンドルを回してラインを巻き取るのですが、ハイギアはこのハンドル一回転で巻き取るラインの長さが長いので、大物がかかった時にどんどん巻き上げて行くことができます。
なお、リールは番手が大きくなるとラインを巻き取るスプールが大きくなり、どんどん巻き取れるようになります。スピニングリールを選ぶなら番手の大きめなものを選ぶことをおすすめします。
おすすめのベイトリール
一方ベイトリールは、どちらかというと少し釣りに慣れてきた方向けと言われるリールです。深いところを探りたい時に重いジグを使うのであれば、ベイトリールの方が構造が簡単な分軽いのでおすすめです。
また、手返しはいいのですが、ラインを出す時に必ずスプールが動く分、着底までに時間がかかります。後で述べますが、スローピッチジャークをするならこちらの方がいいでしょう。
オフショアジギングをするのであれば、おすすめはシマノで200番から300番、ダイワなら10番から35番くらいのものです。なお、ベイトリールには右ハンドル、左ハンドルの区別があるので購入時に注意が必要です。
オフショアジギングの仕掛け
ロッドとリールはオフショアジギングに限らず、必須のタックルです。ロッドとリールが揃えられたら、次はラインやリーダーと言った仕掛けの方を揃えていきましょう。
ラインやリーダーは実際に魚とアクションする際に引っ張られる部分です。ですからラインやリーダーが魚の重さに対応できないと、魚を釣り上げることができません。
まずは魚を引っ張るメインとなるラインについて、どのような材質のもの、どのような太さのものを選べばいいのか、リールとも関係させながら紹介していきます。
オフショアジギングのライン
ジギングで使うラインはPEラインが一般的です。PEラインは高分子量ポリエチレンを素材とし、それを編み込んだり束ねたりして作られたものです。細くて強靭、伸びにくいという特性があります。
細くて強靭なので、ライン自体の重みが少なく、飛距離が出せるうえ、伸びにくいので魚がかかったりした時の感度がとてもよいのが特徴です。強靭で切れにくいのもオフショアジギングにおすすめのポイントです。
基本的に太くなればなるほど強靭さが増していき、細ければ感度が増していきます。オフショアジギングは大物を釣り上げることも多いので、0.8号から3号くらいが基準となるでしょう。
オフショアジギングのショックリーダー
さてこのPEラインですが、優れた能力がある半面、欠点もあります。それは耐摩耗性が低いということです。岩などに引っかかってこすれると意外と切れやすいのです。
そのため一般的に、釣りの仕掛けを作るときには、岩などに当たりやすい先のほうにショックリーダーという別の材質の糸を付けます。このショックリーダー用には摩擦に強いフロロカーボンを使うことが多いです。
フロロカーボンはポリフッ化ビニリデンという材質のものです。これをPEラインに結び付けて仕掛けを作ります。
オフショアジギングのコンビリング
リーダーを結んだら、その先にジグやルアーを付けるのですが、リーダーやラインが傷んだときなど、ルアーをいちいち結び変えるのが面倒という方は、ルアースナップという金具を使います。
オフショアジギングの際は大物がかかり耐久性が必要なことが多いため、そこにスナップの代わりにコンビリングを使うことが多いです。コンビリングはソリッドリングとルアーのスプリットリングをつないだものです。
ルアーの付け替えにはプライヤーがいるので少し面倒なのですが、スナップと違い簡単に開かないので、耐久性があるのがおすすめポイントです。大物釣りをするならリーダーの先にこれをつけることをおすすめします。
オフショアジギングのアシストフック
次に述べるメタルジグの方にもよく釣れるように工夫をしましょう。それがアシストフックです。アシストフックというのはジグに付けるフックで、これを付けることで効率よくフッキングに持ち込むことができます。
このアシストフックもいろいろなタイプのものが売られていますが、フックとより糸でできたアシストラインでできています。そこで自作する方もすくなくありません。
フックが太くなればなるほど強度が増し、大きな魚にでも対応できるようになっていきます。オフショアジギングのような大物釣りをするならばぜひ付けることをおすすめします。
オフショアジギングのルアー(メタルジグ)
最初に述べたように、ジギングというのはメタルジグというルアーを使う釣りだから「ジギング」と言います。ですからオフショアジギングにとってメタルジグは必須の仕掛けと言っていいでしょう。
どのくらいのメタルジグを使うかは、ロッドにもよります。先ほどロッドのところで述べたように、ロッドによってこのくらいの重さまで使えるというのがあるので、それに合わせて決めていきましょう。
また潮の流れを見て、速い時は重めの、緩やかなときは軽めのメタルジグを使うのが一般的です。ピンク系や青色系、また蛍光カラーのものなどが人気なので、いくつか揃えておくことをおすすめします。
メタルジグのアシストフック
先ほど少し触れましたが、もともとメタルジグには魚を引っ掛けるフックがついています。しかしジギングというのは海底にジグがつくことが多く、傷みやすいこともあり、多くの場合は先ほど紹介したアシストフックを自分で付けることが多いです。
一般的にオフショアジギングの対象となる青物などの魚はジグの頭から食いつくことが多いと言われます。そのためアシストフックは頭の方に付けるのがおすすめです。
オフショアジギングのPEラインとリーダーの結び方
さて、先ほど仕掛けのところでラインとショックリーダーをつないで使うと述べたのですが、ラインとリーダーはどうやってつなげるのでしょうか。
ラインとリーダーは手で結んでつなげるのが一般的です。とはいえ普通の玉結びなどで結んだのでは、魚が食いついた時に簡単に結び目がほどけてしまいます。結び目がほどけにくい結び方を覚え、ラインとリーダーをつなぐことが必要です。
一般的にラインとリーダーを結ぶのに使う結び方には、「FGノット」と「PRノット」という結び方があります。それぞれメリットがあるので、ぜひチェックしておきましょう。
FGノット
FGノットというのはジギングはもちろん、シーバス釣りでも使われる定番の結び方で、結び目が強固でほどけにくく、滑らかにできるという特徴があります。そのため多くの釣り人の方に使われています。
その反面、あまり器用でないという方にとっては結び方が難しく、なかなかうまくできないという方も少なくありません。近年では簡単にできる便利グッズも出ていますが、動画サイトなどで結び方をチェックし練習してみましょう。
PRノット(ボビンノット)
それに対してPRノットは、専用のノッター、ボビンと呼ばれる器具を使うため、すべてを手でやるFGノットに比べて簡単にでき、とても強靭にできるのが特徴です。そのためオフショアジギングで大物釣りをする方に人気があります。
器具を購入する必要はありますし、キャスティングゲームには使いにくいですが、結束部分がきっちりとできるため、あまり器用ではないという方ならばこちらもおすすめかもしれません。
オフショアジギングのアクション
オフショアジギングのタックル、仕掛けの用意もできたら、いよいよ実際にオフショアジギングの釣りに行ってみましょう。オフショアジギングの場合は船に乗り海で行う釣りですが、その釣り方にもいくつかの方法があります。
そこで次に、オフショアジギングの釣り方、アクションにはどのようなものがあるのか、その特徴を含めて紹介します。
ワンピッチジャーク
まずは基本的なオフショアジギングの釣り方である「ワンピッチジャーク」から紹介します。この釣り方はリールを一回転巻(ワンピッチ)いたら、ロッドを激しくふり上げる(ジャーク)という方法です。
最初にルアーを投げ、底まで沈めます。それからワンピッチジャークの動きを入れると、ルアーが水の流れを受け上下左右に動きます。これで魚を誘い釣り上げます。
釣りのアクションの基本であり、初心者でもこの方法で大物を釣り上げることもできるので、ぜひトライしてみてください。
ハイピッチジャーク(ジャカジャカ巻き)
ワンピッチジャークはリールを一回転巻いたらロッドをふり上げますが、このリールを二回転以上巻くのを「ハイピッチジャーク」と言います。
リールの回転数が増えるため、ジグの移動範囲が広がり、スピードも上がります。つまり魚から見ると目の前の小魚が激しく動いているように見え、アピールになるわけです。
コンビネーションジャーク
実際に魚を釣るときは、同じ動きばかりしていると魚から見た時に不自然に感じてしまうかもしれません。そのため魚にアピールさせるときにはさまざまな動きをランダムに付けるでしょう。それがコンビネーションジャークです。
次に述べるスローピッチジャークも含め、巻き方としゃくり方を変えることで、ルアーはいろいろな動きをするようになります。それによりいろいろなタイプの魚にアピールできるため、より釣果が期待できます。
スローピッチジャーク
一方、スローピッチジャークというのはワンピッチジャークより少ない、つまりリールの回転を半回転させる程度でロッドをふり上げるアクション方法です。
こちらは逆に動きが少なく、ゆったりと動く感じのアクションになります。そのため警戒心が強い魚や、ボトム付近にいる魚などにアクションする際に有効です。
オフショアジギングにおすすめの持ち物
最後に、オフショアジギングをする際に用意しておきたい道具について紹介します。釣りに直接使うタックルなどはもちろん用意が必要ですが、海で安全に、そして楽しい釣りをするためには必要なものがまだあります。
タックルや仕掛けなどは忘れませんが、このあたりは忘れやすいものと言えるかもしれません。釣りに行く前にぜひ用意できているか確認しておきましょう。
ライフジャケット
釣りの際には堤防など陸地で釣るときでもライフジャケットの着用がおすすめです。もちろんオフショアジギングでは船に乗りますから、ライフジャケットは義務となっています。
船に乗る場合のライフジャケットですが、魚とのファイトの時や暑い時など、ベストのような形だと邪魔になることもあります。そのため腰に巻いて使うタイプのものが人気となっています。
なお、船に乗る際には国土交通省が許可を出している「桜マーク」がついたものを着用する義務があります。中でもAタイプは、すべての小型船舶で使用可能なので、このタイプがおすすめです。
フィッシングプライヤー
オフショアジギングでは大物でパワーが必要な釣りをすることが多いので、ルアーを付ける際にスプリットリングを使います。スプリットリングは力がかかっても外れないようになっている分、素手では開け閉めが難しいです。
そのため、オフショアジギングに行く時はスプリットリングを開けるためのフィッシングプライヤーを用意することをおすすめします。スプリットリングを開けるのに特化して使いやすいです。
またPEラインカッター付きのものを選ぶといざという時に対応しやすいので便利です。ライフジャケットに挿しておくと素早く使えて便利です。
クーラーボックス
釣った魚をしまうクーラーボックスも必需品の一つです。特にオフショアジギングの場合、魚がいるところに船で行くため、釣果が上がりやすく、また大物が釣れる可能性も高いですから、大きめなものを持っていくことをぜひおすすめします。
長靴・マリンシューズ
オフショアジギングの場合の足元は長靴もしくはマリンシューズです。船に乗るわけですから下が濡れていることも多く、そのような状態でもしっかりと立ち、釣りができる靴を履くことを忘れないようにしましょう。
雨具
釣りに行く前には天気予報を確認するのは当たり前の行動ですが、天気予報はあくまでも予報であり、完璧ではありません。特に海では突然の天候の変化や、通り雨があることもあります。
ですから雨具は必ず用意しておくことをおすすめします。撥水、防水加工が施されたものを用意すれば、いざという時に困りません。またゴアテックス素材のものは撥水、防水能力が高く、強い雨でもしっかりと体を守ります。
サングラス
オフショアジギングでは海に出るため、基本的に日光を遮るものがなにもありません。しかも天気が良い時は海に当たった光が反射するため、目にダメージを与えることがあります。
ですからオフショアジギングにいくならサングラスは欠かせません。特に偏光グラスのタイプだと直射日光から目を守るだけでなく、なにか飛んできた時にも目を守ってくれますし、海などが見やすくなるというメリットもあります。ぜひ用意しましょう。
帽子
サングラスと同様、帽子もオフショアジギング必須のアイテムです。目と同様に強い直射日光が当たると、熱中症の危険もありますし、また近くの人がうっかりと頭にフックをかけてしまうという事故も少なくありません。
これらのことから大切な頭を守るために、帽子は必ず着用しましょう。帽子は日除けにもなり、まぶしさを和らげてくれる効果も期待できます。
酔い止め薬
海釣りの心配ごとの一つが「船酔い」です。天気が悪い時はキャンセルできても、もともと荒海のところだと対処のしようがないという方もいるのではないでしょうか。
せっかくオフショアジギングで大物が釣れるところに行っても、船酔いでほとんど釣れないのでは残念です。船酔いに対する対処もしっかりしておきましょう。
もともと船酔いしやすい方は忘れることはありませんが、体調によってはふだん大丈夫でも今回は酔ったということもあり得ます。酔い止めの薬はちゃんと用意し、睡眠をしっかりとるなど体調を整えて行くことをおすすめします。
準備を万全にしてオフショアジギングを楽しもう!
オフショアジギングは、海に出て大物釣りをする釣り方なので、初心者でも釣りの醍醐味を感じることができるため、とても人気の高い釣り方です。道具などしっかり準備し、ぜひ釣りの醍醐味をたっぷりと堪能してください。
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