札幌「西岡水源地」は野鳥・ホタルなど自然を楽しめる！心霊スポットでも有名？

雄大な自然の景色を眺めることができるスポットの多い北海道の中でも、ひときわ異彩を放っているのが西岡水源地。

自然豊かな環境で、木々の移り変わりや野鳥のさえずり、ホタルが放つ幻想的な輝きなど自然を満喫することができるスポットでありながら、なんと多くの恐ろしい事件や背筋が凍るような心霊現象の噂が絶えないスポットでもあります。

そんな珍しい魅力を持った西岡水源地の見どころや心霊現象の噂など詳しくチェックしていきましょう。

西岡水源地は、札幌市豊平区の西岡公園内に位置し、その周辺を流れる月寒川（つきさむがわ）をせき止めて作られた水源地です。

西岡水源地のある西岡公園は札幌市内にありながらも自然豊かな環境で、西岡水源地以外にも湿地や森があり、野鳥やホタルなどの生き物や季節の草花を愛でながら散策することが可能。

園内には2020年に完成した新しい遊歩道があるので、ハイキング用のしっかりとした装備がなくても気軽にお散歩気分で訪れることができます。

北海道と言えば生き物の宝庫というイメージがありますが、ここ西岡水源地も例外ではありません。西岡水源地には約140種類の野鳥が生息していて、季節ごとに様々な野鳥を観察することができます。

例えば、1年中西岡水源地で見ることができる野鳥には、日本で最小のキツツキと言われているコゲラ、胸元の黒い線が可愛らしいシジュウカラなどがいます。特にコゲラは、西岡水源地内で遭遇率が高いと言われている野鳥です。

その他、季節限定で西岡水源地内で見られる野鳥の中には、日本で一番小さい野鳥のキクイタダキがいて、西岡水源地では10月から4月に見ることができます。

自然豊かな西岡水源地では川の水が綺麗なこともあり、夏の夜にはホタルを見ることができます。ホタルが見られるスポットは、西岡水源地と駐車場の間にある八つ橋と呼ばれる橋の川辺です。

ここに生息しているホタルはヘイケボタルと呼ばれるもので、7月中旬から8月初旬の夜に西岡水源地の川のせせらぎと共に美しい輝きを見せてくれます。

西岡水源地では生き物だけでなく歴史的な建造物も見ることができます。西岡水源地のほとりにある取水塔は、西岡水源地から一般家庭へ水を供給するために100年以上も前に建てられたもので大変歴史があります。

赤い屋根と白い壁がどこか西洋のドールハウスのような雰囲気をしていて、この取水塔を入れて西岡水源地の写真を撮るとどこかヨーロッパの湖のような美しい景色に。

また国の有形文化財にも登録されている取水塔なので、西岡水源地を訪れた際は見逃せないスポットです。

美しい景色や生き物が生息している自然豊かな西岡水源地ですが、その一方で心霊スポットとしても有名なこの場所。火のない所に煙は立たぬという言葉が示す通り、西岡水源地にも心霊スポットと呼ばれるようになったゾッとする事件の噂がいくつかあるようです。

西岡水源地では昔、数人の集団で人を拉致し暴行を加える残酷な事件が頻発していたようで、その最中に逃げ出そうとした被害者を加害者が殺害してしまったという事件があったようです。

そのような経緯から西岡水源地は殺人事件の現場と噂されていますが、本当にこのような事件があったのかどうかは誰にもわからないため、今もあくまで怖い噂として残っています。

このような恐ろしい事件の噂があることから、西岡水源地の貯水池には遺体が沈んでいるというさらにゾッとする噂があります。

よくサスペンス映画やドラマなどで、人の遺体が水に浮かんでいて発見されるシーンをよく見かけますが、西岡水源地では貯水池の底に遺体がたくさん沈んでいると言われています。

あまりに多くの遺体があるため、西岡水源地の遺体は映画やドラマのシーンのように浮かんで発見されることがないとも噂されています。潜ってみないとわからないので、本当の話なのかどうかも謎のままです。

西岡水源地には散策中に休憩できるスペースがいくつかありますが、その憩いの場である休憩小屋で昔首つり自殺をした人がいるというゾッとする噂があります。

自然が豊かな西岡水源地のような場所は人の少ない静かな環境のため、自殺スポットとして噂されることも多い場所です。しかし、この事件も実際に起こったことなのかわからないままなので、あくまで噂として広まっています。

ここまで西岡水源地が心霊スポットと言われる所以をご紹介しましたが、ここからは西岡水源地の心霊現象の噂を3つご紹介します。

明るい昼間の時間帯は野鳥の観察や美しい自然を望むことができる西岡水源地。しかし、夜になると数々の心霊現象の噂が残る心霊スポットに様変わりするようです。

昼間の西岡水源地は美しい水辺の景色をみることができる場所ですが、夜には水面から白い手が何本も出てくるという心霊現象の噂があります。

やはり、先ほどお伝えしたように西岡水源地の底にはたくさんの遺体があるという噂があるので、このような噂が広まっているのも不思議ではありません。

また、白い手が出てくる以外にも、西岡水源地の水面に手首がたくさん浮かんでいたという噂も。いずれにせよ、夜の西岡水源地はとても暗いので心霊現象が本当かどうかに関わらず足元には気を付けて散策しましょう。

西岡水源地がある西岡公園にはキャンプができる場所も用意されています。今流行りのキャンプをこの西岡水源地で行うのも良いかもしれませんが、ソロキャンプが好きな人には少し怖い場所かもしれません。

実はこのキャンプ場では人魂が見えるという心霊現象の噂が。目撃した人が何かのライトと見間違えた可能性もありますが、噂はあながち間違いではないことも。西岡水源地で夜のキャンプをする際はくれぐれもご用心を。

西岡水源地には散策に適した遊歩道があるとご紹介しました。明るい時間帯にこの遊歩道を利用するぶんには問題ありませんが、この遊歩道にも心霊現象の噂があります。

その噂というのが、暗くなってからこの遊歩道を歩いていると何かに追いかけられるというもの。悲劇的な事件の噂が多い場所なので、その被害者が幽霊となって追いかけてくるのかもしれません。

何かが見えるだけでなく追いかけられるというのはとても怖い体験なので、ただの噂であってほしいものです。

豊かな自然も怖い噂もある西岡水源地は、札幌の賑やかな中心地から少し離れた札幌市豊平区に位置しています。

多少離れてはいるもののアクセスしやすい場所にあるので、都会の喧騒を離れ北海道の自然をゆっくり1日満喫したいという人にはぴったりです。ここでは、車を利用したアクセス方法と公共交通機関を利用したアクセス方法をご紹介します。

北海道を旅行する際、新千歳空港からレンタカーを利用して各所を巡る人も多いと思います。そのとき気になるのが駐車場の有無ですが、西岡水源地は駐車スペースが約50台分完備されていて、さらに無料で利用することができます。

新千歳空港から西岡水源地に車で訪れる場合、新千歳空港ICから北海道縦貫自動車道、道央自動車道を利用し北広島ICで降りるルートを通り、約50分で到着します。

また、札幌の中心地を拠点に動く場合は一般道のみの利用でより短時間でのアクセスが可能。札幌駅から西岡水源地までは車で30分前後の行程です。

西岡水源地へは車を運転できない人でも、札幌駅から電車とバスを利用して行けるルートが2つあります。

1つ目は地下鉄南北線を利用するルートです。南北線のさっぽろ駅から乗車し澄川駅で下車。そこから中央バスに乗り西岡水源地バス停で下車します。バス停からは徒歩約1分で西岡水源地に到着です。

2つ目のルートは地下鉄東豊線（とうほうせん）を利用します。東豊線のさっぽろ駅から乗車し月寒中央駅で下車。そこから中央バスに乗り西岡4条14丁目バス停で下車します。バス停から西岡水源地までは徒歩約15分です。

西岡水源地は心霊現象の怖い噂ばかりが目立ってしまいがちですが、野鳥やホタルなど多様な生き物が生息し、取水塔が作り出す美しい景色も見ることができる素晴らしい公園です。自然を満喫しにぜひ足を運んでみてください。