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網走刑務所「網走監獄」を観光!行く前に知りたい歴史とは?お土産も紹介!

網走刑務所「網走監獄」を観光!行く前に知りたい歴史とは?お土産も紹介!
投稿日: 2017年3月1日最終更新日: 2020年10月7日

日本一脱獄が難しいと言われていた網走刑務所がを、現在博物館「網走監獄」として、当時の様子を表している観光地になっています。当時の網走刑務所を見てみたいけどちょっと行くのが怖い!そんな所観光していいの?というそんなあなたに、網走監獄の中身をちょっとお教えします!

観光地 網走刑務所「網走監獄」について見出し

網走監獄の広さは東京ドーム3.5個分という巨大な敷地を持っています。もはや博物館というよりも、歴史の体験公園と呼んだほうが合っている程のの博物館網走監獄。現在観光地として存在している博物館「網走監獄」は、「網走刑務所」として、明治の初期から、昭和61年まで実際に使用されていました。実際に網走刑務所として使われていた建物を、そのまま博物館として公開しているリアルな監獄のため、当時の雰囲気・様子が建物を通して伝わってきます。極寒の網走刑務所で、囚人達がどれだけ厳しく辛い生活や労働を強いられていたのか、どんな様子で暮らしていたのか、その過酷な状況を蝋人形によってリアルに再現し、私たちに伝えている博物館です。

網走刑務所「網走監獄」を観光する前に、歴史を知ろう!見出し

網走刑務所は、実は歴史が深いということをご存知でしょうか。1890年(明治23年)に完成した網走刑務所を、全面改築し復元した「博物館網走監獄」は、開館25年で通算入館者1000万人を超えました。と言うのも、戦後の高度成長期になり、俳優高倉健さん主演「網走番外地」シリーズの人気が沸騰し、網走刑務所は全国の観光名所として有名になったのが、博物館網走監獄の観光者数を増やしたきっかけでもあります。網走刑務所は、観光に貢献しただけではありません。深い歴史をもつ網走刑務所は、網走の発展の礎であり、道東の開拓の拠点でありました。町民の方にとっては嫌なイメージかもしれませんが、網走といえば刑務所と言われているほどでした。西南戦争などで急増した服役囚の収容のために、明治政府は3集治監(樺戸・空知・釧路)を建設しました。それと同時に、受刑者を道内横断道路を開設するためにも廻しました。旭川から網走間を担当した釧路集治監は、重罪犯1300人ほどを網走に移送し、明治23年に受刑者に建設させた網走囚徒外役所が、網走刑務所の始まりでした。その当時に、重罪犯がそんな多くいたことが驚きですね。その後、明治42年に、山火事の飛び火とされる出火で、悲しいことに刑務所はほぼ全焼してしまいました。再建にも服役囚が使われて、明治末年に復旧し、その時に煉瓦工場が新設され、現在の博物館網走監獄の正門である煉瓦塀で囲われました。網走刑務所の服役囚は戦時中にも、南洋テニアン島、道内の飛行場建設などに従事しました。戦後も近隣の漁港や道路改修に携わってきました。網走刑務所はただの刑務所というだけではなく、創設以来、時代と共に様々な形で社会と関わってきた歴史深い場所です。

網走刑務所「網走監獄」観光おすすめのガイドツアー!見出し

博物館「網走監獄」のガイド(解説員)による、分かりやすい展示案内サービスを行っています。予約不要なので、観光へ行った際、気軽にどなたでもご参加いただけます。10名以上の団体向けの場合有料ですが、個人の場合には、1日に3回無料のガイドツアーがあり、所要時間は約50分です。当時の網走刑務所のことがよく知れるので、網走刑務所の当時の様子・歴史などについて詳しく学びたい方、参加してみる価値ありです!

博物館網走監獄の中を観光しよう!「正門」編見出し

網走監獄の立派な正門、通称「赤レンガ門」と呼ばれる網走刑務所正門は、重厚且つ威風堂々としており、当時の網走刑務所の威嚇を感じさせます。正門の左右には、部屋があります。一方は、正門担当の看守が受付けとして使われていて、もう一方は、面会に来た家族が申しこみと待合室に使われていました。またこの赤レンガの門にも歴史があります。正門に使われている赤レンガは、窯の中に塩を入れて、塩が分解するために1,160度以上の高温で焼き上げるために、独特の釉薬をかけたような黒褐色の色をしていて、レンガのの形も普通のレンガより、2・30%程小さいのが特徴です。現在ではこのような焼き方はできないため、この門は大変貴重で、レンガ建築の歴史を知る上では重要なものとして大切に保管されています。

博物館網走監獄の中を観光しよう!「浴槽」編見出し

私達にとっても癒しの場所であるお風呂、網走刑務所の受刑者にとっても、入浴は刑務所の厳しい生活でとても楽しみな一時でもありました。 網走刑務所の浴槽は、明治45年にコンクリートの浴槽にボイラーで湯を沸かすという方法にしました。明治時代の浴槽にしては、とても近代的です。入浴方法も刑務所内らしく、看守の号令に従って順番に行動しました。作業場毎に15人ずつ、脱衣3分、第1槽入浴3分・洗身3分・あがり湯の第2槽入浴3分・着衣3分と脱衣から着衣まで15分間で効率よく入浴しました。とてもじゃなですがゆっくり出来そうもなく、慌ただしい入浴ですが、当時の受刑者達はそれでも楽しみな時間だったのでしょう。こんなに効率よく回転していましたが、1日に入浴できる人数は、200人程度でした。この時代では6月〜9月まで月5回の入浴、他の月は1回の入浴と厳しく定められていました。しかし現在の網走刑務所では、1日おきに入浴できるようになったので、昔と比べると受刑者にとって嬉しいことですね。

博物館網走監獄の中を観光しよう!「休憩所」編見出し

皆さんは「休憩所」と聞いて、何を想像されるでしょうか。網走刑務所の休憩所は、もちろん休憩をしている間でも、常に監視の目がありました。網走刑務所の休憩所と呼ばれる仮小屋は、受刑者が塀の外で日帰りが出来ない作業をする場合に寝泊まりするために使われました。その休憩所の建て方は、丸太が材料となっており、壁は60~90㎝位に掘って割り、板を縦に打ちこみ、部屋の中央は土間担っていて、突きあたりがトイレでした。トイレに関しても囲いはなく監視されていた状態です。寝床は固そうな板張り、枕のとして丸太棒が床に釘づけになっており、お布団は薄い柏布団1枚でした。冬はとても寒そうですし、暖かい布団が恋しくなりそうですね。休憩所の出入り口も1箇所のみで、逃亡を防ぐよう考えれています。

観光後に実際の網走刑務所の監獄飯を食べよう!見出し

博物館網走監獄「番外地食堂」

網走刑務所でで実際に提供されたご飯を食べてみたいと思いませんか?博物館網走監獄では、現在の網走刑務所で受刑者が食べている食事のメニューを再現した「体験監獄食」をがあります。 実際に網走刑務所の食堂として使用していた「網走刑務所旧二見ケ岡農場食堂棟」を監獄食会場としており、囚人たちの横で一緒に監獄食を食べることができるのです。そんな体験は網走監獄でしか出来ません!そして意外と美味しいと好評です。旧二見ケ岡農場食堂棟、監獄食会場の様子は、まさしく「刑務所」を感じさせる作りとなっており、窓に嵌め込まれた木の格子、古いパイプ椅子や会議用テーブルが整然と並べられています。また食堂内には、当時を再現した明治時代の服装の囚人の人形10体が食事をしています。きっと唯一の至福の時間だったでしょう。珍しい監獄飯を食べれば、美味しい土産話ができるはず!

網走監獄限定!監獄ビールも人気です!

網走刑務所にいた脱獄囚見出し

脱獄王 西川寅吉

網走監獄の出入りのために使われた鏡橋を渡ると、正門の前を竹箒で掃いている蝋人形の男性がいます。その男性は、明治の脱獄王と呼ばれた、五寸釘の寅吉こと「西川寅吉」です。西川は、三重監獄でなんと6回も脱獄を繰り返した男でしたが、1901年に網走監獄に移送されてからは、網走刑務所の厳しさには敵わないと思ったのでしょうか。模範囚として過ごし、70歳を超える年齢の時に出所したそうです。

脱獄魔 白鳥由栄

博物館網走監獄では、網走刑務所の天窓から脱獄を試みている様子が蝋人形で再現されています。この男は、網走刑務所に収監されていた白鳥由栄です。白鳥が3度目の脱獄をした時の様子を再現されており、扉の視察孔の鉄格子を揺すり、ネジをゆるめて外し、天窓を頭突きで破って逃げたそうです。逃走途中に板についた五寸釘を踏抜き、そのまま12キロを走って逃げまわったそうな。実際に舎房の天井には、白鳥が天窓から抜け出す寸前の蝋人形が展示されています。ある説では、白鳥が脱獄を試みたのも、網走刑務所の寒さに耐えられなかったからだと言われています。

絶対に入りたくない!網走刑務所の独房見出し

見るからにとても寒そうなレンガ造りの独房。このレンガの独居房には、窓は無く、扉は二重で煉瓦の壁の厚さは、40cm以上もあります。明治時代の監獄の規則では、監獄内で規則を守らない囚人は食事の量を減らされ、暗闇の中で一定期間反省をさせるという罰がありました。

観光地網走監獄で、網走刑務所の囚人体験!見出し

何だか軽くて当時の囚人の方達には決してお見せできないですが、博物館網走監獄では、実際に当時の網走刑務所の囚人が着用していた囚人服を着ることができます。明るい朱色の囚人服で、人々からは「赤い人」とも呼ばれていたそうです。渋柿で染めた服で、逃亡した際にも目立つような色になっています。囚人服を着て囚人の蝋人形とともに写真が取れるので、観光のお土産話としてもいいかもしれません。

当時の網走刑務所の様子を、網走監獄のシアターでみよう!見出し

歴史館のメイン展示は、中央道路の開削をテーマにした映像展示でシアターとなっています。明治時代、1200人もの囚人が開削した道路は網走~旭川間です。同じ北海道内ではありますが、網走から旭川間は、なんと距離にすると230キロメートルもあるのです。通常3年は掛かるだろうと考えられいた道程を、政府の命令によって囚人達は8カ月という短期間で切り拓きました。時間がなかったため、最後は夜通しの作業となったそうです。大変壮絶で厳しい仕事だったため、この工事で1200人のうち、211人の囚人が途中で命を落としたそうです。その網走から旭川間の道路の開拓の様子を、左右前方の3面に映し出される映像で放映されます。まるで過酷な道路現場にタイムスリップしたような迫力ですよ。上映時間は7分と長くはないですが、是非網走刑務所の歴史を体感してみてください。

注目!網走刑務所の美しい建物見出し

網走監獄の敷地内には、25ある建造物の内、10棟が有形文化財に登録されているのです。刑務所でありながら、歴史に大きく影響をさせた建物です。木とレンガで建造された威風堂々とした建物を眺めると、歴史を感じると同時に、刑務所としての厳しさを漂わせています。世界最古、最大規模の木造行刑建造物である「五翼放射状平屋舎房」は、刑務所でありながらも、美しい建物です。特に脱獄魔白鳥由栄が脱獄を試みた天窓からは、空からの眩しい日差しが注ぎ込んでいます。その美しい日差しは、囚人達の希望の光となったのでしょうか。

五翼放射状平屋舎房は、当時の厳しい監獄内の様子と、時代の流れを感じる美しさが共存しています。

網走刑務所「網走監獄」の敷地内の、美しい観光地見出し

網走監獄はお花見スポット

網走刑務所で歴史を学んだ後は、お花見はいかがでしょうか。博物館網走監獄の周りには、美「お花見スポット」としても有名です。博物館入口・五翼放射状平屋舎房周辺を中心に、網走監獄の敷地内には、5月中旬頃にエゾヤマザクラの花が咲きます。300本のエゾヤマザクラと、チシマザクラも数本植えられています。また7月頃には、網走監獄の前の池の睡蓮が花を咲貸せます。敷地内には1万2000株の宿根草があルノで、季節ごとに異なる姿をみられます。また有形文化財にも登録されている「煉瓦造り独居房」周辺に咲く小さな可愛い花は、エゾノコリンゴです。当時の囚人たちも時には、その美しい花々を見て何かを感じたのでしょうか。

観光地網走監獄でお土産を買おう!見出し

網走刑務所なのに観光気分でお土産を買うというと何だか不謹慎な気もしますが、せっかく観光に来たのですから、お土産の1つや2つ買ってみてはいかがでしょうか。ちょっと変わったとてもユニークなお土産が売っていますよ!

お菓子

網走監獄では、お土産用のお菓子類が多く揃えています。お菓子のお味は様々ですが、例えば、「網走監獄から帰りました」「網走監獄 見るにはいいが入っちゃいけねえ」など、お菓子の包みに大きく文字が記載されていて、面白いです。大人数に配るときなどにおすすめのお土産です。

プリントTシャツ

網走監獄の定番のお土産です。Tシャツに「脱獄囚」や「模範囚」などの文字が入ったプリントTシャツが、なんと100着以上販売されています。子供用から大人用のサイズまであります。笑いのネタとして友達などへのお土産にいかがでしょうか。

ボクサーパンツ

お父さん、彼氏、旦那さん、おじさんなどなど、男性へのお土産におすすめのボクサーパンツ。Tシャツと同じように、「模範囚」や「脱走」などの文字がプリントされていて、ユニークです。Tシャツやボクサーパンツは網走監獄だけでなく、網走駅や網走空港の土産物屋でも販売されています。それだけ網走では人気の観光地なのですね。

【番外編】観光客は要注意?!網走刑務所の心霊話見出し

網走刑務所は、囚人にとって最も恐れられていた刑務所と言われていましたが、現在では最恐の心霊スポットとも言われています。あまり知られてはいませんが、特に網走刑務所の奥に三眺神社・北山墓地があり、そこには囚人と職員の墓地が埋葬されており、立ち入り禁止地区となっています。そこへ行くと、人の呼び声が聞こえてきてボロボロの服を着た男が立っているという。思わず逃げようとすると「待ってくれ!」と周りに何人ものボロボロの服をまとっている男が歩き寄って来るとのこと。網走刑務所で無念に亡くなった囚人達が助けを求めて呼びかけているようで、何だか複雑な心境ですね。

網走刑務所に観光へ行こう!見出し

網走監獄の様子をご紹介させて頂きましたが、興味を持っていただけましたでしょうか?網走監獄は、単に刑務所だったわけではなく、歴史に大きく影響をさせた刑務所でもあり、建築物も現在では再建ができない貴重な建築物です。当時の厳しい囚人達の生活をご覧いただき、少しでも網走の歴史を学んでいただければと思います。また、ちょっとユニークなお土産を買って、網走にきた思い出を作りましょう!

投稿日: 2017年3月1日最終更新日: 2020年10月7日

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