アメリカ自然史博物館の入場料や時間など徹底解説！プラネタリウムもおすすめ！

アメリカ合衆国のニューヨーク、マンハッタンのアッパー・サイドにあるアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)は、ベン・スティラー主演の2006年の映画「ナイトミュージアム」のモデルにもなった博物館です。マンハッタンの中でも人気のあるアメリカ自然史博物館の入場料や開館時間、プラネタリウムや恐竜などの見どころなどをご紹介します。

マンハッタンのアメリカ自然史博物館の開館時間は午前10時から午後5時45分で、サンクスギビング(感謝祭)とクリスマス以外、毎日開館しています。チケットは3種類あって、一般展示のみを見れるチケットの他に、特別展示を加えたチケットを買うことができます。

一般展示のみの入場料(General Admission)は大人$22、子供(2歳から12歳まで)$12.50、シニア&学生$17です。一般展示に特別展示(プラネタリウムなど)のうちの一つを加えたプラス・ワン入場料(General Admission Plus One)は大人$27、子供$16、シニア&学生$22となっています。

一般展示と全ての特別展示を見ることができるスーパー・セーバー(Super Saver Admission)入場料は、大人$35、子供$22、シニア&学生$28となっています。シニアと学生のチケットを買う場合にはID(年齢を証明するものや学生証など)が必要になります。

アメリカ自然史博物館の入場料に加えて、ニューヨークの他のアトラクションの料金が割引になるお得なチケットも3種類あります。ニューヨーク・シティ・パス(New York City Pass)はアメリカ自然史博物館の他に、エンパイア・ステート・ビル、メトロポリタン美術館、自由の女神ほか、合計で6つのアトラクションが含まれています。料金は大人$122($83引き)、子供(6歳から17歳)$98($91引き)になります。

ニューヨーク・パス(New York Pass)は、自然史博物館を含む90以上のアトラクションに無制限で入場できるチケットです。その他にも長い列に並ばなくてもいいファスト・トラックという特典と、ニューヨークの観光バスの料金も含まれています。1日に3ヶ所のアトラクションを回るとすると、最大で70%の割引になる計算になります。大人$139、子供$189ですが、オンラインで購入するとさらにお得です。

ニューヨーク・エクスプローラー・パス(New York Explorer Pass)では、アトラクションの数が決めらているチケットで、3・4・5・7・10ヶ所の種類があります。3ヶ所のアトラクションで大人$84、子供$65から、10ヶ所で大人$199、子供$145となっています。このパスにもニューヨークの観光バスが含まれています。

アメリカ自然史博物館には世界でも有数の恐竜の化石の展示があり、子供から大人まで人気を集めています。まず2階にある正面玄関を入ったところにある「セオドア・ルーズヴェルト円形広間」には、草食の恐竜であるバロサウルスの骨が展示されています。後ろ足で立つ姿のバロサウルスは、実際の化石では重量に耐えられないということで、化石から取った型を使って作られたものです。

4階の竜盤類恐竜の展示室には、恐竜のなかでも最大級のティラノサウルスの骨格が展示されています。ティラノサウルスの化石はもともとは直立した形で展示されていましたが、獲物を追うような姿勢の方が自然ということで、頭を下げて尻尾をのばした形で展示されています。

同じく4階の鳥盤塁恐竜の展示室には、ステゴサウルスの化石が展示されています。ステゴサウルスは頭の小ささから、2つの脳があるのではないかと考えられましたが、実際には一つの脳でしっかり機能していたそうです。同じ展示室には頭の上のひだが特徴のトリケラトプスも展示されています。展示されているトリケラトプスの頭には、傷が治った跡があるそうです。

同じく4階のウォーラック・オリエンテーション・センターには、2016年にアメリカ自然史博物館の展示に加えられた37mもの大きさのティタノサウリアが展示されています。その他にも4階の恐竜展示室には大小さまざまな展示があり、恐竜を見るコースには2時間ほどかかります。

1階の出入り口近くにあるセオドア・ルーズヴェルト記念ホールには、映画「ナイトミュージアム」にも登場したルーズヴェルト大統領の銅像があります。このルーズヴェルト記念ホールでは、写真や映像資料、その他の展示物を通じて、環境保護に力を入れたルーズヴェルト大統領について学ぶことができます。

映画「ナイトミュージアム」に登場した展示物を回るコースでは、映画の中で動き出す動物たちのモデルになった展示物を見ることができます。北アメリカの森林の展示室では、世界で一番大きい鹿で、2mもの長さの角を持つ「アラスカ・ムース」が展示されています。

恐竜の展示がある4階のミルスタイン進化哺乳類ホールの展示室にはマンモスも展示されています。このマンモスは約1万1000年前に存在したマンモスで、インディアナ州で発掘されました。このマンモスの足元にある展示ケースの中には、1948年にアラスカで発見されたミイラ化した赤ちゃんマンモス「エフィー(Effie)」も見ることができます。

3階の霊長類の展示室では、映画「ナイトミュージアム」で悪戯ばかりするサルの標本を見ることができます。4階にはエークリー・アフリカ哺乳類ホールがあり、象、ライオン、サイ、ダチョウなどの今にも動き出しそうな標本が展示されていて、水辺のジオラマの中に展示されている麒麟は特に人気があります。

映画「ナイトミュージアム」に登場する、にこやかな表情をしたモアイ像(ラパ・ヌイ)の模型は、マーガレット・ミード太平洋民族ホールにあります。同じ3階には、「ナイトミュージアム」ではインディアン民族のジオラマの中に現れる女の子が属する民族に関する展示もあります。ナイトミュージアムを巡るコースは所要時間2時間ほどです。

マンハッタンのアメリカ自然史博物館でも人気のアトラクションが、ヘイデン・プラネタリウム・スペース・シアターでの特別展示です。プラネタリウムで上映される「ダーク・ユニバース(Dark Universe)」は、宇宙の中の不思議な現象や歴史などを学ぶことができます。

プラネタリウムでは、マンハッタンの上空のシーンの後、まず天の川銀河のシーンから始まって、ハッブルが宇宙の膨張を発見したカリフォルニアのマウント・ウィルソン天文台に移ります。そしてダークマターや宇宙の果て、ビッグバンなど宇宙の不思議をプラネタリウムの中で体験できます。

地下1階にあるミュージアム・フード・コート(Museum Food Court)はバラエティ豊かなメニューが売りのカフェで、バーガー類、ピザ、ホットドッグ、パスタ類など様々な種類の食べ物があります。特にバーガー類は、普通のハンバーガーに加えて、ターキー・ハンバーガー、ベーコン&チーズ・バーガー、そしてアメリカ自然史博物館オリジナルのブロントサウルス・バーガーなど面白いメニューもあります。

1階のグランド・ギャラリーにあるカフェ・オン・ワン(Cafe On One)は、どちらかというと大人向けのメニューがあるレストランで、トーストされたパニーニには、ロースト・ビーフ、チキン・グリル、ハム&チェダーチーズなど様々な種類があります。ワインやビールなどもあり、博物館を歩き回ったあとに、ゆっくり一休みするのにおすすめの場所です。営業時間は午前11時から午後4時45分までです。

アメリカ自然史博物館は、ニューヨークのマンハッタンの77丁目から81丁目、4ブロックにかけて建っています。マンハッタンのセントラルパークにあり、地下鉄では最寄駅「81 St Museum of Natural History」で、徒歩2分ほどで着きます。近くにはメトロポリタン美術館もあり、常に観光客が多いエリアです。

ニューヨークのアメリカ自然史博物館は、全てをゆっくり見たら1日では足りないほど、展示が充実した博物館です。子供に大人気の恐竜の化石や、古代エジプトの出土品、宇宙の不思議をビジュアルで楽しむことができるプラネタリウムなど、楽しみ方は盛りだくさんです。