地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

日本三大祭りは祇園祭・天神祭・神田祭じゃない?地方で変わる三大を徹底調査!

日本三大祭りは祇園祭・天神祭・神田祭じゃない?地方で変わる三大を徹底調査!
投稿日: 2017年7月2日最終更新日: 2020年10月7日

日本三大祭りというと、祇園祭、天神祭、神田祭があげられることが多いです。しかし、地方や祭りの内容により、日本三大祭りは変わってくるよう。そこで地域によって変わる、いろいろな日本三大祭りを調べてみました。あなたの知っている祭りはありますか。

日本三大祭りとは?見出し

日本にはいろいろなお祭りがありますが、その地域や祭りの種類によって、さまざまな日本三大祭りがあります。一般的には祇園祭・天神祭・神田祭が日本三大祭りと言われますが、地域によっては違う祭りを三大祭りと呼ぶことも。そこで、いろいろな地域の三大祭りを調べてみました。

定番の日本三大祭り①「祇園祭」見出し

京都の夏を彩る、祇園祭。もともとは東山区の八坂神社(祇園社)で行われる祭礼行事で、863年に疫病が流行した際に、それを鎮めるために行った「御霊会」からはじまったとされています。以来、八坂神社の祭礼と、古くからの京都の町で構成される山鉾町の祭りが結びついて現在に至ります。

一般的によく知られているのは山鉾巡行です。これは7月17日の「前祭」と24日の「後祭」から構成されており、重要有形民俗文化財となっているさまざまな装飾が施された山鉾が市内のメインストリートを巡ります。この山鉾行事だけは重要無形民俗文化財にも指定されており、これだけが祇園祭だと認識している方も多いのではないでしようか。

しかし、実際の祇園祭そのものは、7月一ヶ月の間、さまざまな行事が続きます。山鉾巡行はもちろんですが、その前夜祭として行われる宵山、そして八坂神社の祭礼として行われる神輿渡御、神輿洗、花傘巡行なども、祇園祭の中の祭りです。また、宵山のときには各山鉾町で懸想品と呼ばれる装飾品や宝物の披露も行います。中には戦国時代からのものなどもあります。

祇園祭はさまざまな日本三大祭りの一つにあげられています。たとえば、京都三大祭りは葵祭、祇園祭、時代祭ですし、日本三大曳山祭りは高山祭、秩父夜祭、祇園祭です。その意味でも日本を代表する日本三大祭りの一つと言えるでしょう。

成田祇園祭の開催日や見どころは?屋台情報や交通規制も調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
成田祇園祭の開催日や見どころは?屋台情報や交通規制も調査! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
毎年夏に、10000年以上の歴史のお寺の周辺で開催される成田祇園祭。10台の彩りがきれいな山車や屋台が見どころです。今回は成田祇園祭の開催日、時間や日程、歴史に屋台。そして、なんといっても一番の目玉の山車について紹介します。

定番の日本三大祭り②「天神祭」見出し

天神祭そのものは、日本各地の天満宮で行われる祭りのことを言いますが、特に有名なのが大阪の大阪天満宮で行われる天神祭です。951年、大阪天満宮が鎮座した2年後に大川から神鉾を流し、流れついた場所で禊を行ったことが始まりとされ、江戸時代の『東海道中膝栗毛』や『世間胸算用』などの文学作品にも天神祭のことが描かれています。

天満宮の祭神である菅原道真の命日にちなみ、6月下旬から命日の7月25日にかけて行われます。特に有名なのは25日に行われる陸渡御、船渡御です。まず船渡御の場所まで猿田彦、花傘、山車、御鳳輦などが行列を作り、移動します。移動した御鳳輦などは船に移しかえられ、大川を遡り、反転して下ります。この時、水上祭として神楽や囃子が行われるほか、水上花火なども打ち上げられ、賑わいます。

このほか、7月7日に行われる天満天神七夕祭が天神祭の前儀として行われ、鉾流神事などの祭礼行事も執り行われます。また、近年では女性が担ぐ神輿巡行であるギャルみこしや、奉納イベントの一環としてドラゴンボート選手権などの行事も境外で行われるようになりました。

天神祭は日本三大祭りの一つであるとともに、生國魂神社の生玉夏祭もしくは四天王寺支院の愛染まつり、住吉大社の住吉祭とともに、大阪三大夏祭りの一つともいわれます。愛染まつりが6月30日から7月2日、生玉夏祭が11日から12日、天神祭が24日から25日、住吉祭が7月30日から8月1日と、順番に開かれます。また「愛染さん、天神さん、住吉さん」「陸の生玉、川の天神」と称され、まさに大阪を代表する祭りです。

天神祭(大阪)2018の日程や場所は?花火・見どころ・屋台など紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
天神祭(大阪)2018の日程や場所は?花火・見どころ・屋台など紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
大阪の天神祭は屋台や花火等がたっぷりと楽しめるお祭りです。風情ある船渡御も満喫でき夏の風物詩を一挙に堪能できます。2018年の日程やお祭りの見どころ、花火を観覧するための穴場スポットなど大阪天神祭についてたっぷりとご紹介していきます。

定番の日本三大祭り③「神田祭」見出し

Photo by Marufish

神田祭は東京の神田明神で行われる祭りで、江戸時代以降、まさに将軍のお膝元の祭り「天下祭」として大きく発展しました。1600年、徳川家康が会津征伐や関ヶ原の合戦の際に先勝祈願を行ったところ、勝利をおさめ、天下統一をなしとげたこから、徳川家の崇敬を集めて盛大に行われるようになったと言われます。

もともとは徳川家康が天下統一をした旧暦の9月15日に神田祭は行われていたのですが、現在は5月の中旬に行われています。といっても、いわゆる大祭は江戸時代以降、山王祭と交代で行うようになりました。現在は西暦奇数年の隔年で行われています。

そのうち例大祭は毎年5月15日に行われ、神社の巫女が浦安の舞を舞うなどが行われます。大祭の時は5月15日に近い土曜日に神幸祭、翌日に神輿宮入が行われます。神幸祭は大黒様、恵比須様、平将門の鳳輦や宮神輿が、平安装束を着用した人々の手によって行進します。神輿宮入では町内ごとに神輿が出され、地域を巡回したのちに神社に練り込みます。

Photo by Marufish

「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」という言葉があるように、神田祭は本来は山車が出る祭りだったのですが、江戸から東京になり近代化する中で、山車の運行が難しくなった上、関東大震災や戦災により山車がすべて焼失したことから、近年では町神輿が神社に練り込む神輿渡御がメインとなっています。また、深川祭、神田祭、山王祭を江戸三大祭りと称します。

各地によって違う三大祭り見出し

さて、最初にも書きましたが、日本三大祭りは地域によって、また祭りの内容によってさまざまな組み合わせがあります。そこで、次にいくつかの地方の三大祭りを紹介していきます。なるべく日本三大祭りと重ならないものを選んで、祭りの概要についても調べてみました。

東北地方の日本三大祭り見出し

よく知られているように、8月上旬、東北地方ではたくさんの夏祭りが行われます。どれも非常に規模が大きく、歴史があることから、夏を代表する祭りとして取り上げられることが多いです。このうち、青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、仙台七夕まつりの3つが「東北三大祭り」と言われます。

この3つですが、いずれも「七夕」を起源とし、戦前に祭りとして確立していること、県庁所在地で行われること、花火大会を除いて観客数が上位にランクインすること、などの共通点があります。なお、これに山形花笠まつりを入れて「四大祭り」、盛岡さんさ踊りを加えて「五大祭り」とする場合もあります。

青森ねぶた祭

Photo by 柏翰 / ポーハン / POHAN

青森県内には「ねぶた」もしくは「ねぷた」と呼ぶ夏祭りが多く見られますが、代表的なものが青森市で行われる青森ねぶた祭です。坂上田村麻呂による蝦夷征討に起原が遡るとも言われますが、少なくとも江戸時代には灯籠をかついで練り歩く行事が行われていました。毎年8月2日から7日まで行われます。

針金を使って作った骨組みに紙を貼り、それに彩色をすることで、迫力のある立体的な人形型の灯籠が作られます。ねぶたの曳き手のほかに、太鼓や笛などの囃子方とハネトと呼ばれる踊り手がつき、囃子に合わせて跳ね踊ることで知られています。

Photo by fukapon

なお、前述したように、「ねぶた」は各地にありますが、その中で青森ねぶた、弘前ねぷた、五所川原立佞武多を「三大ねぶた祭り」と呼ぶほか、青森ねぶた、弘前ねぷた、八戸三社大祭を「青森夏の三大祭り」と呼ぶこともあります。

秋田竿灯まつり

毎年8月3日から6日に秋田市で行われるまつりが秋田竿灯まつりです。江戸時代以前から行われていた「眠り流し」と呼ばれる行事が原型とされており、町人町に住む職人や商人がお盆に門前に立てる高灯籠を持ち歩くようにしたものが竿灯の始まりと言われています。

たくさんの提灯がぶら下がった竿灯を額や腰、肩などに載せて持ち上げることで豊作を祈ります。提灯は米俵、竿灯は稲穂をイメージしたもので、4つの大きさがあります。囃子や掛け声にあわせて竿灯を持ち上げますが、大きいものほど熟練した技術が必要です。中には竹を接いでさらに高くする場合もあります。

秋田竿灯まつりは重要無形民俗文化財に指定されており、昼には技術の保存伝承のための竿灯妙技会も開催されています。また、二本松提灯祭り、尾張津島天王祭りと共に日本三大提灯祭りの一つにも数えられています。

仙台七夕まつり

美しい飾りつけが観光客に人気の七夕。8月6日から8日に仙台市の中心街などを中心に行われます。仙台藩祖伊達政宗が七夕を奨励したことに始まる仙台七夕は、明治以降、不景気などの影響でいったん廃れたものの、昭和に入って復興、花火やコンサートなども開かれる一大夏祭りとなっています。

仙台七夕まつりは短冊、紙衣、折鶴、巾着、投網、くずかご、吹流しと呼ばれる7種類の飾りを紙で作り、薬玉を上に飾ったものを5本1組として1つの竹竿に飾っていきます。7種類の飾りにはそれぞれ意味がありますが、特に吹流しがメインの飾りとして有名です。

仙台七夕まつりには前夜祭の花火大会のほか、瑞鳳殿でのイルミネーションイベントなどのさまざまな行事も行われています。なお、仙台七夕まつり、平塚七夕祭り、安城七夕まつりもしくは一宮七夕まつりが日本三大七夕祭りと言われます。

東北のお祭りの日程は?有名な伝統祭りやレゲエ祭り・花火も一緒に楽しもう! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
東北のお祭りの日程は?有名な伝統祭りやレゲエ祭り・花火も一緒に楽しもう! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
青森のねぶた祭りや、秋田竿燈まつりなど、東北地方には有名なお祭りがたくさんあります。観光地として人気が高く通年で観光客が多く押し寄せます。祭りの時期は特に多くの人がつめかけ、多くの人で賑わいます。今回は、東北のお祭りの日程をはじめ、お祭りの情報をご紹介します。

四国地方の日本三大祭り見出し

一方、四国では阿波踊り、よさこい祭り、新居浜太鼓祭りをまとめて、四国三大祭りと呼びます。よさこい祭りが成立したのが第二次世界大戦後なので、このまとまりで呼ばれるようになったのはそれ以降ではありますが、どれも全国的に知名度の高い祭りとなっています。

阿波踊り

徳島県を中心とする地域の盆踊りで、徳島県の旧国名の阿波国から阿波踊りと呼ばれます。三味線や太鼓、笛などで演奏される二拍子の伴奏に乗って、踊り手が踊りながら進んでいきます。この踊り手の集団を連と言います。少なくとも江戸時代には、いわゆる阿波踊りがあったことが知られています。代表的な徳島市阿波踊りは8月12日から15日に行われます。

阿波踊りには男踊り、女踊りがありますが、徳島県内では学校の授業などでも取り入れられているため、代表的な踊りとして親しまれています。また秋田県の西馬音内盆踊り、岐阜県の郡上踊りとともに三大盆踊りの一つ、青森県の黒石よされ、郡上踊りとともに三大流し踊りの一つに数えられています。

よさこい祭り

現在ではローマ字の「YOSAKOI」として全国で行われていますが、高知市で8月9日から12日におこなわれるよさこい祭りがもとになっています。9日は前夜祭と花火大会、10日、11日は本番、12日にはよさこい全国大会が行われています。毎年約2万人の踊り手が演舞を繰り広げます。

Photo by やまもも工房

もともと、阿波踊りに匹敵する祭りを作る、という意図で第二次世界大戦後に始まった祭りなので、歴史は比較的新しいものです。楽曲が自由にアレンジできるのが特徴で、正調と言われる日本舞踊に近いもののほか、ヒップホップやフラダンスなど、振り付けも曲もさまざまなものがあります。鳴子を持ち、鳴らしながら踊るのが一般的です。

新居浜太鼓祭り

新居浜太鼓祭りは四国の三大祭りの中で最も古い歴史を持ちます。平安から鎌倉時代には既に存在しており、江戸時代後期には「神輿太鼓」として記録に出てきています。10月16日から18日まで行われる、秋祭りです。金糸や銀糸で飾り付けがされた50台以上の山車が練り歩きます。この山車を「太鼓台」と言います。

Photo by WEB_OYAJI

絢爛豪華で巨大な太鼓台を150人ほどの担ぎ手が担ぎ、市内を練り歩きます。かきくらべと呼ばれる太鼓台を使ったパフォーマンスが最大の見どころ。太鼓台同士がぶつかる喧嘩(鉢合わせ)があることから、日本三大喧嘩祭りのひとつにも数えられています。

東京の日本三大祭り見出し

日本三大祭りのところで神田祭を紹介しましたが、東京の三大祭、という場合には、深川祭の代わりに三社祭が入るのが一般的です。それはなぜかというと、三社祭が浅草神社の祭りとなったのが明治以降であるからです。江戸時代には三社祭は浅草寺の祭りとして行われていました。

三社祭は現在、5月第3週の金、土、日に行われています。正式名称は「浅草神社例大祭」で、三社祭の名は浅草神社の旧名である三社大権現社、三社明神社に由来するとされます。三社祭の中で、特にびんざさら舞は室町時代ごろに成立した古式を今につたえるものとして有名です。三社祭では神輿渡御や名物大行列などが行われます。

博多の日本三大祭り見出し

一方、博多の三大祭りとして知られているのは博多どんたく港祭り、博多祇園山笠、放生会があげられます。博多どんたく港祭りは5月3日と4日に行われ、どんたく隊と呼ばれるグループが演舞を披露するもので、ゴールデンウィークの代表的な祭りです。また博多祇園山笠は7月1日から7月15日に行われる櫛田神社の奉納行事です。

放生会ですが、筥崎宮で行われるもので、9月12日から9月18日に露店などが立ち並び、おはじきやポッペンなどが売られます。「ナシもカキも放生会」と呼ばれるほど、博多の秋の祭りとして古くから親しまれているものです。

あなたの日本三大祭りはどれ?見出し

いろいろな日本三大祭りを紹介しました。三社祭のように江戸から東京に変わることで入ってきたもの、よさこい祭りのように比較的新しくできたものなどさまざまですが、どれも地元はもちろん、たくさんの観光客に愛される祭りです。あなたの日本三大祭りはどれですか。

投稿日: 2017年7月2日最終更新日: 2020年10月7日

アイコン

RELATED

関連記事

ライター

この記事を書いた人

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote