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カリーニングラードとは
カリーニングラードはロシア連邦西部にあるカリーニングラード州の首都で、バルト海に接している港都市です。もともとはドイツ騎士団の植民地「ケーニギスベルク」として建設されたもので、一時はソビエトの領地であったが第二次世界大戦後ロシアのものとなり現在に至っています。人口の80%以上がロシア人です。今回はカリーニングラードの観光地やなぜロシアの飛び地となったのかをご紹介します。
カリーニングラード州がドイツ領であった名残
現在では歌うことが控えられているドイツ国歌の一番の歌詞にはカリーニングラードを流れるメーメル川がドイツの東の国境として歌われています。これこそカリーニングラード州がかつてドイツ領であった名残です。
飛び地とは?なぜカリーニングラードはロシアの飛び地なのか!
飛び地と言えばロシアのカリーニングラード州だろ。二次大戦後にドイツの飛び地をポーランドとわけわけした結果こうなった。ソ連が崩壊してバルト三国が独立したのでガチで飛び地になったんやで。 pic.twitter.com/BWCiEOKcSu
— 蒲生将五郎 (@ShogoroGamou) May 20, 2017
カリーニングラードはかつてはドイツの領土でいたが、現在はロシア(ソ連)の飛び地となっています。なぜ飛び地となってしまったのでしょうか。実はカリーニングラードに隣接しているリトアニアはソビエト連邦構成共和国の一つとなっていた時期がありました。しかし、第一次世界大戦の中リトアニアは独ソ戦に乗じて独立宣言をし、現在のリトアニア共和国となったため、カリーニングラードがロシアの飛び地となったのです。
旅行で行きたいスポット1:「カリーニングラード琥珀博物」
「カリーニングラード琥珀博物館」はロシアを代表する観光スポットです。琥珀とは天然樹脂の化石でバルト海で多く産出するため古くからヨーロッパで装飾品として使われてきました。中でもカリーニングラードは琥珀の産出国として世界的に有名です。
ロシアの琥珀博物館では、女帝エカテリーナ二世が愛した「琥珀の間」を一部再現した展示を観ることができます。また、歴史的にも珍しい古代の虫や植物を含んだ琥珀も観ることができるので、旅行で来られた際はぜひ一度足を運んでみて下さい。
旅行で行きたいスポット2:「クルシュー砂州!」
次回、9月13日の放送はクルシュー砂州です。バルト海に96kmも延びる細長い砂地(写真)。独特な地形に暮らす人々の、独特な文化があります。 pic.twitter.com/vY6dqKHSzO
— 世界遺産 (@heritage_TBS) September 7, 2015
クルシュー砂州はバルト海とクルシュー・ラグーンを隔てる細長く湾曲した全長98キロメートルの砂州で、98キロメートルのうち北の52キロメートルはリトアニア領に、残りはカリーニングラードに属しています。
世界遺産クルシュー砂州。リトアニアとロシアの飛び地カリーニングラードのまたぐ、全長98キロの砂州です。https://t.co/im4ae8CKfR pic.twitter.com/Vfuhs65igF
— DTAC観光情報局 (@dtac_japan) July 20, 2016
紀元前3000年前には現在のように細長い砂州が完成したと言われており、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。リトアニアの世界遺産ですがカリーニングラード州側からも美しい自然を見ることができるため旅行者に人気でおすすめの観光スポットになっています。
旅行で行きたいスポット3:ドイツ騎士団によって建てられた「ケーニヒスベルク大聖堂」
ロシア カリーニングラード ケーニヒスベルク大聖堂
— shizu (@shizu__) April 2, 2016
RT @sergeislarin: #Königsberger_Dom #Калининград pic.twitter.com/3sQidXbm5y
カリーニングラード旧市街の中心に位置し、14世紀ごろにカトリック教会としてサムランド司教ヨハンクレアの主張でドイツ騎士団によって建てられたものです。第二次世界大戦で破壊されるも、近年ドイツの協力もあり復元されました。聖堂内はケーニヒスベルグ時代の展示品とオルガンコンサート用のホールがあり、コンピュータ制御のオルガンがあります。
また、最上階はエマニュエル・カントの間となっており、終生をこの街で過ごした彼のデスマスクがあります。敷地内には大理石を使った美しいお墓があり、新婚さんが花を供えに来る名所でもあるため観光客に大人気です。尖塔に設置されている時計は4つの鐘があり、1時間に4回ベートーベンの交響曲第5番が鳴らされます。コンピュータ制御のオルガンも見どころの1つです。
旅行で行きたいスポット4:ロシア国内で最も古い動物園「カリーニングラード動物園」
カリーニングラードがドイツ帝国のケイーニヒスベルクだった頃に設立された動物園でロシア国内で最も古い動物園で古いだけではなく、ロシアで最大の動物園でもあるんです。園内には315種類・約2260頭が暮らしています。長寿の動物もいるため、戦争を経験した動物もいるようです。海外旅行で動物園はあまり行くことはありませんが、カリーニングラードに行った際は、ぜひロシア最古の動物園に足を運んでみてください。
旅行で行きたいスポット5:ロシア最大のマリンスタジアム「世界の海洋博物館」
カリーニングラードにはロシア最古・最大の動物園だけではなく、ロシア最大のマリンミュージアムもあります。プレゴリヤ川沿いにあり、周りは自然がいっぱいです。ここでは古生物の標本や、貝殻・サンゴ、マッコウクジラの骨の標本などがあるためお子様連れの方でも楽しむことができます。
館内には第二次世界大戦で活躍をした全長90メートル以上の潜水艦が展示されています。迫力に圧倒されると共に、ロシア語ではありますがガイドツアーもあるため、潜水艦での生活や歴史も間近に感じることができます。どの年代の観光客でも楽しめる、家族旅行にはおすすめのスポットです。
旅行で行きたいスポット6:ありのままのカリーニングラードを観光「ケーニヒスベルク城跡」
1255年、まだカリーニングラードがドイツの植民地だった頃、ドイツの騎士団によって建てられたお城が「ケーニヒスベルク城」です。当時のケーニヒスベルクはハンザ同盟に所属するバルト海の貿易都市として存在していました。
第二次世界大戦で大きなダメージを受けてしまったお城は終戦から15年後にロシア(ソ連)により完全に破壊されてしまい今では城跡しか残っていませんが、大聖堂や市内の至る所で写真などが展示してあるので、想像しながら観光すると良いかもしれません。
旅行で行きたいスポット7:「王の門」
カリーニングラードの中心部に残る城門の1つでオリジナルは18世紀に建てられましたが、現在のものは2005年に再建されたものです。ケニーヒスベルク時代には主要な門として使われていたもので、18世紀に建てられたものは軍事的な用途にも耐えることができるように3度焼かれた強化レンガが使われていました。
正面には彫像があり、左から「ボヘミア王オットーカール2世」「プロイセン王フリードリヒ1世」「アルブレヒト公爵」です。現在「王の門」は外交の歴史を展示する資料館として使用されています。
旅行で行きたいスポット8:「ソ連の家」
カリーニングラードの中央部に位置し、かつてケーニヒスベルグの城壁があったところに建てられています。1975年のソビエト連邦時代に建てられた21階建の建物で、それまであった昔ながらのレンガ造りの建物は、全てソビエト政権によってほとんど破壊されてしまったので、この建物は社会・共産主義時代の歴史を象徴する観光スポットです。ここではカリーニングラードの時代の流れを感じることができます。
旅行で行きたいスポット9:「地下壕博物館」
第二次世界大戦の時や、ナチス・ドイツ軍がケーニヒスベルグ政防戦の時に実際に使われていた地下一階にある防空壕です。長さが7メートル、幅が42メートルあり、コンクリートで作られているのが特徴的です。当時のままを再現してあるので歴史を感じることができます。
旅行で行きたいスポット10:「漁村」
Discovering East Prussian legacy in #Kaliningrad https://t.co/k12C7LmwUg #lp #traveltuesday pic.twitter.com/uRq7G5Ht8n
— Talking Blogs :studio_microphone: (@talkingblogs) September 6, 2017
カリーニングラードにあるプレゴリァ川沿いにはドイツスタイルの建物が立ち並びとても美しい景色を楽しむことができます。高さ31メートルの灯台から見ることのできる景色もオススメです。お土産屋さんやレストランも沢山ありますので、散策するのもオススメです。
旅行で行きたいスポット11:「勝利広場」
美しいロシア:ru:
— :ru:CSKA RU:ru:[RUS] (@CSKA_RU_BF4) February 14, 2015
飛び地 カリーニングラード pic.twitter.com/JRRVRyAWyG
2005年に建てられた勝利の柱がとても印象的で、これはケーニヒスベルグ成立750周年の記念に建てられたものです。また、広場には第二次ロシア革命の指導者レーニンの大きな像があります。周りにはお店やレストランがあり常に観光客で賑わっています。
カリーニングラード州への行き方!
カリーニングラードに行くには2つ行き方があります。1つ目はポーランドの港であるグディニア港からフェリーでカリーニングラードへ入国する方法で、2つ目は国道51号でベズレディの国境を越える方法です。残念ながら現在日本からカリーニングラードへの直行便はありません。
カリーニングラード鉄道の特徴
カリーニングラードにある鉄道はポーランド・東ドイツ方面の路線は冷戦期に軍事的目的で整備されたもので、標準軌と広軌と併設されており、現在でも使用されています。1881年には路面電車ができ、こちらも現在運行が続けられています。
ロシア料理の特徴
帰国が近づいたので外食ラッシュです( ´ ▽ ` )
— kayan (@kaya71086) September 6, 2017
やっぱりロシア料理ウクライナ料理は美味しい pic.twitter.com/idVhLOpgd8
カリーニングラードを訪れた際はぜひロシア料理を食べてみてください。ロシア料理は厳しい冬などの気候や風土、素朴な農民文化を反映し、全体としてはバターやチーズなどの保存食を使ったものが多く、体を温めるためにシチューやスープなどの料理がとても多いです。また、ウォッカなどのアルコール度数が高いお酒などが飲まれています。
ロシアが食用ヒマワリ生産の先進国になった理由
ロシアに信徒が多いロシア正教では大斎の時に食事制限がされますが、ヒマワリの種は大斎の禁止リストに入っていなかったため、ヒマワリを常食する習慣ができたことからヒマワリが生産されるようになりました。
カリーニングラード州についてのまとめ
いかがでしたか?カリーニングラードはとてもたくさんの歴史が眠っている地域です。一人旅でも楽しむことができますし、もちろんお子様連れでもカリーニングラードの歴史を知ることができるので十分楽しむことができます。是非、ロシアの飛び地、カリーニングラードに足を運んでみてください。
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