ロシア酒の魅力！飲み方や種類など紹介！現地で喉越しのいい地ビールを！

ロシアは有名な観光名所やかわいい伝統工芸品がたくさんあり、ロシアへ旅行される方はたくさんいらっしゃいます。ロシアといえばお酒がよく飲まれるイメージがありますね。今回はロシア流の飲み方やおいしい飲み方、よく飲まれるお酒の種類などをご紹介します。ロシアへ旅行されるさいの参考になれば幸いです。

世界でもっとも大きい面積を有するロシア。首都はモスクワにあり、ロシアでの公用語はロシア語が使用されています。夏と冬の気温の差が大きくとっても寒い国というイメージがありますね。クレムリン、エルミタージュ美術館、ペテルゴフ宮殿などの建設物が名所として有名で、バイカル湖は世界遺産にもなっています。

ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロガノフが代表的なお料理で、日本でもロシア料理好きの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。寒い国だけあって温かいお料理がおいしそうですね。そんなお料理も楽しみつつ飲みたいのが今回ご紹介するロシア酒です。ロシア人がとっても好きなロシア酒、いったいどんな種類があるのでしょうか。

ロシア人はお酒に強いというイメージがありますね。おそらく、とっても気温が低いロシアではアルコール度数の高いお酒を飲んで体を暖めるという方がたくさんいるからではないでしょうか。またロシアのお酒といえばウォッカ、というイメージがありますが、ロシア人はウォッカだけでなくいろいろなお酒が大好きです。

日本人がさまざまなお酒を楽しむようにロシア人もいろいろなお酒を飲んでいます。ビール、ワイン、シャンパンやウォッカ、ウィスキー、テキーラなどさまざまですが、やはりアルコール度数の高いお酒は体を暖めるためにストレートで飲むことが多いようです。以前ビールはなんと清涼飲料水のような扱いをされていました。

お酒は日本では夜に飲まれることが多いですが、ロシアでは気温の関係もあり時間を問わず飲まれています。寒さ対策のためとはいえ、お酒が好きな方にはいつでも好きなときに飲めるのはたまらないのではないでしょうか。それではロシアを訪れたさいにぜひ飲んでみたいお酒を見ていきましょう。

ロシアといえばウォッカ、というようにロシアではウォッカがよく飲まれています。原材料は大麦、小麦、じゃがいもなどの穀物で、蒸留したのち白樺の炭で濾過してつくられます。クセが少ないのが特徴で無臭です。ぐいっと一気飲みするのがお決まりの飲み方で、開封したウォッカは残さないというのがロシアでのルールといわれています。

ロシアではウォッカの有名な銘柄がたくさんあります。ストリチナヤ、ストロワヤ、スミノフ、ペルツォフカ、モスコフスカヤ、スタルカ、ロシアンスタンダードなどが代表的です。それぞれ味に違いがあり色のついたものや体を暖めるために唐辛子が漬けられたものなどもあります。

ロシアではウォッカは冷凍庫に入れ冷やして飲まれることが多いです。ウォッカはアルコール度数が高いため冷凍庫に入れても凍らずとろとろとした状態になり、刺激がやわらぎ味は甘くまろやかになります。ロシアでウォッカを飲むさいは必ず何かにむけて乾杯するのが習わしです。ぜひ日々のささやかなことにも乾杯していただきましょう。

ロシアではビールが大変好まれて飲まれています。日常的に飲まれていて、アルコール度数の高いお酒を飲むロシア人にとってビールは清涼飲料水のような扱いをされていました。ビールが清涼飲料水だなんて驚きですよね。家やお店でもよく飲まれ、日本のビールを扱うお店もあるようです。

ロシアで最も一般的といえるのがバルチカというビールです。バルチカは番号がついており、その数字によって味やアルコール度数がことなります。ノンアルコールの0番からクリスマス限定の11番などがあり、味やアルコール度数が一番ノーマルなのは3番だといわれています。いろいろな番号のものを飲み比べてみたいですね。

ロシアでも人気のビールはたくさんのメーカーでつくられており、最もポピュラーなバルチカのほかにもボーチカ、アホータなどさまざまな種類のビールが売られています。以前は瓶ビールが主流でしたが最近では缶のものも多くなりました。なんとペットボトル入りで販売されているビールもあり、ロシアでのビールの消費量の多さもうかがえます。

ロシアではブランデー全般をコニャックと呼んでいます。アルコール度数が高いためロシアでも好んで飲まれるお酒です。体を暖めるために飲まれることが多いお酒ですが、ブランデーは味や香りが豊かなので風味を楽しみたい方はブランデーがおすすめです。ウォッカよりもアルコール度数が低いので酔いすぎずに楽しめます。

ロシアではアララトというブランデーが人気です。コニャック風ワインと呼ばれることもあり、味や香りで高い評価を受けています。ブランデーは少しずつ味わって飲まれることが多いですがロシアではウォッカと同様に豪快に飲みます。ロシアに訪れたらロシア流にぐいっと飲んでしまいましょう。

ほかにもブランデーのおいしい飲み方があります。ブランデーを注いだグラスの上にスライスしたレモンをのせ蓋をし、その上に上白糖やグラニュー糖などの砂糖を盛ります。レモンと砂糖を噛んだあとブランデーを口に含み、少し混ざったところを一気に飲みます。ブランデーの刺激がやわらぐのでそのままでは飲みにくいという方におすすめです。

ロシアではここ数年でウィスキーの消費量が増えています。物品税が上がりウォッカの値段が高くなったためウィスキーがよく飲まれるようになっています。Stoli、ザスロンカなどロシア産のウィスキーもありますが、日本産のウィスキーも人気のようです。旅行先で日本のお酒が置いてあるのはうれしいですね。

ウォッカと同様にアルコール度数がとても高いテキーラもロシアでよく飲まれるお酒です。テキーラの一般的な飲み方ですが、最初にレモンをかじりのどを保護してからテキーラをぐいっと飲み塩を口に含みます。口のなかでテキーラとレモンと塩の味が混ざり合いおいしくいただけます。レモンをライムに変えるのもおすすめです。

テキーラはほかにもショットガンと呼ばれる飲み方があり、こちらの飲み方はショットグラスにテキーラとソーダとライムなどを入れ、手の平で蓋をしテーブルに叩きつけてから飲みます。叩きつけると炭酸がふきだすのでこぼれる前に一気に飲んでしまいましょう。パーティーなどではテンションも上がり盛り上がること間違いなしです。

ワインはロシアでも日常的に飲まれるお酒で、ワイン好きの方も多いようです。ロシアでワインといえばグルジアワインが主流で、甘口のぶどう酒のような味が人気でよく飲まれています。グルジアワインによく似たアブハジアワインというものもあり甘さがおいしく人気です。グルジアワインが手に入らないときにはアブハジアワインがおすすめです。

ほかに有名な銘柄といえばキンズマラウリ、フヴァンチカラがあります。ワインは食事にも合うのでロシアでもレストランなどで楽しむことができます。赤ワインが多いですが白ワインもおすすめです。スパークリングワイン好きのロシア人も多く女性でも気軽に飲むことができます。

誕生日や結婚式などのお祝いごとがあると必ず用意されるのがシャンパンです。有名なのがソビエトシャンパンと呼ばれるもので、ロシア皇帝に献上するためにつくられたロシア産シャンパンです。世界での評価も高く各国に輸出されています。とっても高そうに見えますが現在は気軽に飲むことのできるお値段です。

国全体のお祝いごとであるお正月にはシャンパンにまつわるおまじないがあります。新年を迎える瞬間に12回響く鐘が鳴っている間に、紙に願い事を書き火をつけその燃えカスを落としたシャンパンを飲み干すとその願い事が叶うといわれています。とっても慌ただしいですが試してみたくなりますね。

ロシアで昔から親しまれているバリザム。こちらは薬用酒で、さまざまな薬草が浸されて茶色い色をしています。滋養強壮に効き日本にもある有名な薬用酒と同じように飲まれています。そのまま飲むのもおいしいですが、コーヒーや紅茶に入れて飲んだり、ウォッカと割って飲むこともあります。

ロシア人が大好きなロシア酒、いかがでしたでしょうか。ウォッカだけでなくどんなお酒も楽しまれているのがわかりました。寒さ対策だけでなくお酒が好きな方ばかりなのかもしれませんね。ロシア人のお酒の強さには驚きです。みなさんもロシアに訪れたさいにはお酒を飲んで暖かく楽しくすごしてください。