東京のカツ丼は卵とじ派もタレ派も大満足！おすすめの絶品を堪能しよう！

カツ丼は1913年、東京は早稲田で誕生したという説が最も古いと言われています。トンカツを割下で煮て卵とじにしたスタイルのほか、トンカツのサクサク感を残すため卵を敷いたり掛けたり、オリジナルのタレやソースでいただくカツ丼など、東京にはバラエティ豊かな美味しいカツ丼がいっぱい。今回は厳選して14店の絶品カツ丼をご紹介します。

1927年創業の老舗とんかつ店、銀座梅林は本店を始めハワイや香港、シンガポールなどの海外にもフランチャイズ展開しています。鹿児島産の黒豚と糖分を抑えた生パン粉にこだわった、上質のとんかつが堪能できる名店です。さらに同店は、とんかつ用の中濃ソースの元祖。ソースはそもそも、薬剤師だった同店の創業者が開発したものなのだとか。

同店では、1000円のカツ丼を抑えて2000円のスペシャルカツ丼が1番人気のメニュー。最上ヒレカツ80gを卵とじにした後、さらにその上にもうひとつ、半熟卵を乗せたスタイルです。カツ丼のタレは、豚のすじ肉と玉ねぎをじっくり煮込んだスープを関東風の甘めに仕上げてあるため、新鮮なとろとろの卵との相性が抜群。

住所:東京都中央区銀座7-8-1 電話番号:03-3571-0350

1977年創業の勝漫は、国産のもち豚にこだわった美味しいとんかつの名店です。同店人気のメニューは大カツ丼1700円。綿から採れる最高級油、綿実油で揚げた肉厚のとんかつは、さっぱりとしながらも肉の旨味が力強く感じられます。鶏場直送の厳選したヨード卵は完璧な半熟状態で卵とじに。アクセスは地下鉄淡路町駅から徒歩2分です。

住所:東京都千代田区神田須田町1-6−1 電話番号:03-3256-5504

かつての勝漫の板長が独立し、味に磨きをかけて開業したというやまいち。現在は二代目に受け継がれ、先代のときから名物だったカツ丼も健在です。昼時は行列ができる同店、多くのファンに｢日本一のカツ丼｣と言わしめるロースカツ丼は1700円、ヒレカツ丼は1800円。別皿でキャベツの千切りとお椀、漬物が付いています。

厚みのあるとんかつは柔らかで、ごま油が香る衣のサクサク感が適度に残っています。出汁と玉ねぎ、卵の絶妙な半熟加減など、すべてのバランスが整った同店のカツ丼は芸術品と称されるほど。営業時間は11時から13時50分ラストオーダー、土曜のみ13時半ラストオーダーで、日･月定休です。アクセスは地下鉄淡路町駅から徒歩2分。

住所:東京都千代田区神田須田町1-8-4 電話番号:03-3253-3335

西荻窪にある坂本屋は、カツ丼で有名な町の定食屋さんです。行列客のなんと8割がカツ丼をオーダーするという人気ぶりで、著名な料理評論家も同店のカツ丼を絶賛したとか。ファンの間では｢カツ丼の聖地｣とも呼ばれています。グリンピースが彩りのポイントになった同店のカツ丼は、お椀と漬物が付いて800円。

ジューシーで甘みのある脂を抱えたカツは、揚げたてでサクサク。上品な醤油ダレのかけ具合と半熟の卵とじの加減も絶妙な一品です。営業時間は11時半から15時、17時から20時半ですが、開店と同時にほぼ満席になるという人気店ですので、早めの来店がおすすめ。日･月定休で、アクセスはJR西荻窪駅の北口から徒歩約3分。

住所:東京都杉並区西荻北3-31-16 電話番号:03-3399-4207

有楽町にあるとんかつのあけぼのは、カウンター10席程度の小さなお店です。1番人気のとんかつ定食980円に次いで、2番目に人気なのがカツ丼980円。大き目の丼には揚げたてのカツがギッシリと乗っかり、甘みを抑えたタレと程よい卵のとじ加減は安定した美味しさ。胃袋を掴まれた有楽町界隈のサラリーマンに人気のお店です。

住所:東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館B1F 電話番号:03-3211-3934

新橋にある明石は、全20席程度の小さなとんかつのお店です。ラードは使用せず、植物油だけで揚げたとんかつはカラリとしていて油っぽさがありません。一口大に切られたカツも、客の食べやすさを配慮した心配りが伺えます。お椀と漬物、キャベツの千切りがセットになったロースカツ丼定食、ヒレカツ丼定食共に1450円。

住所:東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル4F 電話番号:03-3593-0017

上野にある翁庵は、1884年創業の老舗の蕎麦屋です。政治家や落語家など、多くの著名人が通う名店で、隠れた人気メニューがカツ丼並950円、上1350円。同店のカツ丼は、江戸前の濃い目の割下でしっかりと煮込んだ、衣のしっとりした昔ながらの一品。アクセスはJR上野駅から徒歩約4分です。

住所:東京都台東区東上野3-39-8 電話番号:03-3831-2660

高円寺にある七面鳥は、絶品カツ丼が食べられる町の中華食堂です。昭和風情が漂う店内と、良心的な価格にファンの多い人気店で、同店のカツ丼は780円。ラーメンどんぶりで供されるカツ丼はボリュームたっぷり、鶏がら風味の中華スープがしっとり染み込んだとんかつは中華屋さんならではの味わい。

住所:東京都杉並区高円寺南4-4-15 電話番号:03-3311-5027

早稲田にある奏す庵(そうすあん)は、早稲田発祥、福井育ちのソースカツ丼が美味しいお店です。薄いとんかつをソースに浸し、早く仕上がるという意味から｢ワセカツ!｣と名付けられたカツ丼は980円。豚肉は北海道産のブランド豚･夢の大地を2種類の厚さにカットして使用、米は福井県産のコシヒカリにこだわっています。

住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町555-19 電話番号:03-6302-1648

地下鉄四谷三丁目駅から徒歩4分の鈴新は、1947年創業の老舗のとんかつ店です。同店の名物はカツ丼三兄弟。卵とじの煮カツ丼、揚げたてサクサクのカツに割下で煮た玉ねぎを卵でとじたものを掛けたかけカツ丼、ご飯の上にキャベツと揚げたてのカツを乗せ、特製ソースを掛けたソースカツ重はいずれも1200円。

住所:東京都新宿区荒木町10-28 電話番号:03-3341-0768

JR渋谷駅から徒歩10分、今話題の奥渋谷にある瑞兆(ずいちょう)は、行列のできるカツ丼専門店です。カウンターのみ全8席の店内はいつも満員で、メニューは1000円のカツ丼と500円のビールのみ。同店のカツ丼はご飯の上に卵、その上に揚げたてのカツ、その上からタレが掛けられています。衣サクサクのカツ丼が好きな人におすすめ。

住所:東京都渋谷区宇田川町41−26 電話番号:非公開

代々木上原にあるとんかつ武信(たけしん)は、ミシュランガイド東京2015において、コスパの高い食事を提供する調査員おすすめのお店＝ビブグルマンとして掲載された名店です。千葉県産の厳選したSPF豚を使用したとんかつは、柔らかでジューシー。揚げ油に高級こめ油を使用しているため、揚げ上がりの軽さと胃にもたれない後味が人気です。

同店名物のカツ丼は、醤油ダレにかつお節、大根おろし、ねぎ、海苔がトッピングされたオリジナルの醤油カツ丼。甘じょっぱいタレが絶品と評判です。ロースは100g1300円、130g1600円、170g1900円。ヒレは90g1400円、120g1700円、160g2000円。アクセスは地下鉄代々木上原駅東口から徒歩約2分です。

住所:東京都渋谷区西原3-1-7 電話番号:03-3466-1125

神保町に本店があるタレカツは、和豚もちぶたを使用した薄めのトンカツを、秘伝の甘辛醤油ダレにくぐらせてご飯にのせた、新潟カツ丼が美味しいお店です。本店を含め、都内に5店舗展開する人気店で、カツが4枚乗ったカツ丼は830円。カツがご飯の上に4枚、ご飯の中に2枚隠れたボリューム満点の二段盛りカツ丼は1030円。

住所:東京都千代田区西神田2-8-9 電話番号:03-5215-1950

セントポールの隣りは、白いカツ丼で話題のダイニングバーです。立教大学のOBが｢後輩に安くて美味しいものを食べさせたい｣と始めたお店で、メディアにも取り上げられた有名店。白いカツ丼の正体は、鶏むね肉のカツに山芋とろろ、キムチ、温泉玉子などがトッピングされた変わり丼。甘めの醤油ダレが鶏カツにも温玉にも絶妙にマッチした逸品。

住所:東京都豊島区西池袋3-33-17 電話番号:03-3988-9098

東京のカツ丼は実にバラエティーに富んでいて、どこが1番美味しいとは甲乙付け難いところ。衣のサクサク感を重視する人もいれば、割下を吸ったふにゃふにゃの衣が半熟の卵と絡まった部分こそがカツ丼の醍醐味だという人も。絶品揃いの東京のカツ丼のなかで、あなたもぜひお気に入りの1杯を見つけてみてください。