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豪徳寺は招き猫発祥の地として有名!その由来や販売価格にアクセスまで紹介!

豪徳寺は招き猫発祥の地として有名!その由来や販売価格にアクセスまで紹介!
投稿日: 2017年10月21日最終更新日: 2020年10月8日

招き猫発祥の地と言われている井伊家の菩提寺「豪徳寺」。1000体以上もの白い招き猫が右手を上げて一斉に「福」を呼んでいる姿に圧倒されます。そんな「豪徳寺」の招き猫の由来や、アクセス方法、招き猫の販売価格、そしてご利益のある参拝の仕方までをご紹介致します。

招き猫で有名な豪徳寺をご紹介見出し

東京都の世田谷区の静かな住宅地にある「豪徳寺」の境内には、願いが成就した後に返納された白い招き猫が1000体以上並んでいます。サイズは違えども色は白で、全て右手を上げたものばかりです。そんな「豪徳寺」とはどのようなお寺なのでしょう。お寺の由来や、ご利益、アクセス方法、招き猫の販売価格などをご紹介します。

豪徳寺とは見出し

曹洞宗寺院の「豪徳寺」はもともと、世田谷城主吉良政忠が1480年に亡くなった伯母のために造った臨済宗「弘徳院」と言うお寺でした。しかし、江戸時代に数々の功績を挙げて幕府政治に参与していた彦根藩が、1633年頃に世田谷が井伊家所領となったのを機にその「弘徳院」を井伊家の菩提寺として取立てたのが始まりです。

その1633年に当時の彦根藩主井伊直孝が井伊家の菩提寺としての伽藍を創建し、その井伊直孝の死後に直孝の戒名である「久昌院殿豪徳天英大居士」から「豪徳寺」に寺の名前は改められたそうです。その為、このお寺は井伊家墓所として江戸で亡くなった多くの井伊家の家族が葬られており、井伊家墓所は国の史跡として残されています。

豪徳寺は招き猫の発祥の由来とは?見出し

招き猫の発祥の由来にはいくつあり、勿論一つはここ「豪徳寺説」、そして「今戸焼説」と呼ばれる浅草花川戸に住む老婆が可愛がっていた猫を貧しい為に手放した後、夢枕に出てきた猫に「自分の姿を人形にすると福徳を授かる」と言われて始まった説他、戦いの途中道に迷い猫に助けられた「自性院」や「伏見稲荷説」他様々あります。

「豪徳時説」は、江戸時代に彦根藩第二代藩主・井伊直孝達5、6人が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった時、この寺の白い飼い猫の「たま」が門前で手招きするような仕草をしていたので寺に立ち寄り休憩する事にしたそうです。そして、住職は快く招き入れてお茶をふるまおうとした時に突然、雷とともに激しい夕立が降り始めたそうです。

その雷雨が止むまでの間、住職は有難い説法を井伊直孝達に話したそうです。井伊直孝は雷雨にも合わず住職の説法が聞けたのも「あの白い猫」のおかげであると大変喜んだそうです。当時その寺は大変貧窮し荒れていたのですが、これを機会に直孝は寺に多額の寄進をし、その後、井伊家の菩提寺の「豪徳寺」として盛り返したという事です。

井伊直孝と出会う機会を作り、「福」を招いてくれた「たま」が亡くなると、住職は右手を上げて人を招いている姿を招福猫児という名で形にしました。そして境内に、招猫観音を祀ったとの事です。このような由来が招き猫伝説として今に伝えられています。また、豪徳寺の招福猫児は「まねきねこ」ではなく「まねぎねこ」と呼ばれています。

豪徳寺の招き猫のご利益とは?見出し

招き猫の手の上げる方向とそのご利益ですが、右手を上げている招き猫は「金運」や「幸運」を招き、左手を上げている招き猫は「千客万来」「人脈」を招くといわれています。このお寺の招き猫はすべて右手です。「招き猫は機会を与えてくれるが、機会を生かせるかは本人次第」という考え方で、右手のみのシンプルな状態だそうです。

豪徳寺と井伊家見出し

大阪に陣では徳川家康に大将に指名された井伊直孝は勇猛果敢な戦いを続け、多くの領地を家康から受けました。そんな直孝は、井伊家の中でも出世頭というところでしょうか。努力し、多くの戦いに勝ち続けた井伊直孝は、機会を生かし「幸運」を招きよせた人そのものです。井伊家の菩提寺の参拝は招き猫同様に大きなご利益がありそうです。

豪徳寺の招き猫とひこにゃんの由来見出し

白い招き猫は、滋賀県彦根市のゆるキャラの「ひこにゃん」のモチーフになっています。大木の下で雨宿りする井伊直孝を手招きして寺へ招き入れ、雷から命を救ったという伝説の白い猫に井伊家由来の赤備えの兜を頭に被せるデザインにされています。元祖ゆるキャラとして大人気のひこにゃんにも、思わず手を合わせてしまいそうです。

豪徳寺の招き猫の種類と価格見出し

豪徳寺の招き猫は寺務所で販売されています。豆サイズから特大サイズまで8、9種類もあります。価格は豆サイズで300円のお手頃価格から大きいサイズの価格は5000円です。その招き猫を購入した後は「招猫殿」の参拝です。この「招猫殿」の周囲は願いが成就した人が招き猫を返しに来る場所です。皆のご利益にもあやかり参拝しましょう。

また、「豪徳寺」の絵馬には、招福開運と書かれたものや、観世音菩薩や干支等の絵とともに招き猫が描かれています。絵馬の価格は800円です。招き猫だらけのお寺は猫好きの中でも有名で、絵馬には飼い猫に対する願い事も多いそうです。また、こちらのシンプルな白い招き猫は外国人観光客にも大人気で多く方が訪れるそうです。

豪徳寺の招き猫だらけの招猫殿見出し

豪徳寺のご本尊は釈迦如来です。でも、「招猫殿」には、招猫観音と呼ばれる招き猫の観音様が祀られています。「招猫殿」への参拝のご利益は「家内安全」「商売繁盛」「心願成就」だそうです。「招猫殿」の横に増え続ける願いが叶って奉納される招き猫は特に1月に多くなるそうです。見ると、そのご利益の絶大さが見えるようです。

豪徳寺の三重塔にいる招き猫見出し

平成18年に完成した「豪徳寺」にある三重塔には、うっかり見逃すほどの猫が隠れています。まず初層の軒下に十二支が彫ってあるのですが、「子」に位置には「猫」がメインになっています。また、二層目の軒には「招き猫」、またのんびりと遠くを見ている親子の猫等が彫られています。目を凝らして三重塔は、じっくり観察して下さい。

豪徳寺の井伊家の墓所で歴史散策見出し

招福殿から西側に進むと、「彦根藩井伊家墓所」があります。井伊直弼のお墓の後ろには慰霊碑の「櫻田難八士之碑」があります。暗殺時に井伊大老を守り亡くなった8名の家臣のお墓です。さて、幕末の彦根藩主の大老の井伊直弼は、安政の大獄が引き金となり安政7年3月3日の水戸藩が起こした「桜田門外の変」で暗殺されて亡くなりました。

しかし、「豪徳寺」の井伊直弼のお墓には3月28日とあります。当時は暗殺の事実を隠して日をずらし病死と発表されました。理由は幕末の動乱期、争乱の激化を防ぐための幕府の配慮からだったそうです。井伊家はそれにより取り潰しを免れたとの事です。井伊家墓所は国の史跡となっており「豪徳寺」は日本の歴史を垣間見ることができます。

豪徳寺の見どころ見出し

美術工芸的に貴重とされている豪徳寺の本梵鐘は、延宝7年(1679年)に造られたものだそうです。細部も精巧に出来ており、撞座の形も独創的で大変完成度の高いものだと言われています。制作者は江戸で名のあった鋳物師であったそうです。造られた当時から移動させずにあり続ける豪徳寺の本梵鐘を是非間近で見たいものです。

延宝5年(1677年)に完成した豪徳寺仏殿は井伊直孝の妻の春光院とその娘の掃雲院によって、当時流行した建築様式を取り入れながら事業が進めらたそうです。またその仏殿には五体の木像が安置してあり、それらは娘の掃雲院が父の井伊直孝の菩提を弔うために作られたもので、どれも歴史的にも価値があるものだそうです。

豪徳寺へのアクセス見出し

豪徳寺までのアクセスは東急世田谷線宮の坂駅から徒歩5分、小田急線豪徳寺駅からは徒歩12分です。豪徳寺駅では改札を出るとすぐに招き猫が出迎えてくれます。豪徳寺商店街には、あちらこちらに招き猫がいて、とても縁起がよさそうです。世田谷線には招き猫の描かれた電車も走っていたり、豪徳寺までのアクセスは招き猫だらけなのです。

「招き猫電車」世田谷線に登場!豪徳寺にちなんで内装までネコづくし! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
「招き猫電車」世田谷線に登場!豪徳寺にちなんで内装までネコづくし! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
東急世田谷線でいま、人気なのが招き猫電車です。世田谷線の前身である玉川電気鉄道の開業110年記念事業として2018年3月までの期間限定で、沿線の豪徳寺の招き猫をラッピングした招き猫電車を走らせます。地域ぐるみで世田谷線を盛り上げていく試みをご紹介します。

豪徳寺のアクセス途中の和菓子屋さん見出し

亀屋

小田急線豪徳寺駅のお隣の駅の「経堂駅前」にある和菓子屋の亀屋さんでは、かわいい一口サイズの招き猫型の最中が人気です。「招福最中」と呼ばれるこの最中は、世田谷みやげに認定されています。色も赤や白を含めた3色で、つぶあん、こしあん、白餡の3タイプです。世田谷に約75年続く老舗の最中を、是非頂いて下さい。

住所:東京都世田谷区宮坂3-12-2 電話番号:03-3429-0208

東肥軒

招き猫発祥の地とされる豪徳寺の門前町では、招き猫を形どったお菓子やグッズが売られています。豪徳寺駅から北へ3分の場所には昭和34年に開業した東肥軒(とうひけん)という和菓子屋さんがあります。招き猫サブレ、最中、饅頭等お土産にもぴったりです。豪徳寺へのアクセス途中は他に美味しいカフェもあり散策するのも楽しそうです。

住所:東京都世田谷区豪徳寺1-38-7 電話番号:03-3420-1925

豪徳寺の招き猫にご利益をもらいに行こう!見出し

いかがでしたか?彦根藩主井伊家の菩提寺の「豪徳寺」には、歴史的にもたくさんの見どころがあります。静かな境内では四季折々の美しさを見ることも出来、春には桜、秋には楓や紅葉は美しく色づきます。参拝に来た多くの人に「開運招福」の「機会」を与えてきた豪徳寺の招き猫。そのご利益にあずかりに、是非参拝に行ってみて下さい。

住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7 電話番号:03-3426-1437

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投稿日: 2017年10月21日最終更新日: 2020年10月8日

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