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今熊野観音寺の見どころを紹介!頭痛やボケ封じにご利益がある枕カバーとは?

今熊野観音寺の見どころを紹介!頭痛やボケ封じにご利益がある枕カバーとは?
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

今熊野観音寺は、別名「頭の観音様」とも呼ばれ、頭痛やボケ封じなどに古くからご利益があると言われてきました。なぜ頭に効果があるといわれるのでしょうか。そんな今熊野観音寺へのアクセス、見どころ、ご利益などを合わせて紹介します。美しい紅葉も見のがせません。

今熊野観音寺は頭痛に効く?見出し

生老病死というように、体調がよくないということは大きな悩みの一つです。体調不良にご利益がある寺社は多くありますが、今熊野観音寺は頭痛やボケ封じのお寺として有名なのだそうです。そこで今熊野観音寺の見どころやアクセス、そして御朱印やご利益などを調べてみました。

今熊野観音寺とは見出し

今熊野観音寺は京都市東山区にあり、泉涌寺の塔頭寺院の一つです。真言宗のお寺で山号を新那智山と言います。正式には観音寺で、今熊野観音寺とも呼ばれています。西国三十三所第十五番札所などにも選ばれており、特に頭に効く寺として多くの参拝客が訪れます。

今熊野観音寺へのアクセス見出し

今熊野観音寺の細かい住所は、東山区泉涌寺山内です。この住所が示す通り、泉涌寺の塔頭寺院であり、泉涌寺のすぐそばにあります。それと同時に、東福寺も比較的近くにあります。ですから、今熊野観音寺にアクセスする場合はこの二つの寺が目印となります。

電車を利用する場合は少し距離があります。JRを利用する場合は京都駅で降りたら奈良線に乗り換え、「東福寺」駅で下車します。しかしこの駅からは徒歩で20分程度かかり、少し距離があります。東福寺駅は京阪電車でも同じ駅なので、京阪電車利用の場合もここが最寄り駅となります。

今熊野観音寺に行くのに便利なのはバスです。京都市バスの202、207、208が利用できるバスです。これらは循環バスですが、行き先に「泉涌寺」「東福寺」とあるものに乗ってください。最寄りバス停は「泉涌寺道」です。バス停からは徒歩で10分ほどです。

車を利用する場合ですが、高速道路を降りたらまず泉涌寺の参道をめざして進みます。参道に入ったら泉涌寺の総門をくぐっていきます。京都東IC、京都南IC、鴨川西出口などが最寄りICとなります。境内に駐車場がありますので、それを利用します。また、京都駅からタクシーを利用してアクセスする場合は5分程度みればいいでしょう。

駅からのアクセスは多少遠いですが、バスは本数も多く、京都市内の各地からのアクセスはさほど悪くありません。京都市内の観光と組み合わせるのであれば、市バス・京都バス一日乗車券を使うと、一日乗り放題になるので便利です。

今熊野観音寺の由緒見出し

今熊野観音寺は平安時代に作られました。802年、空海が唐からもどってまもないころ、東寺で修業をしていたところ、東山の方に瑞雲がたなびくのが見えました。近づくと白髪の老翁がいて、自らを熊野の権現だと言い、この地の守護神になると告げ、空海に一寸八分の十一面観世音菩薩像と一夥の宝印を与えたのです。

812年、空海はそのお告げにしたがって嵯峨天皇から賜った官財を使い、その地に諸堂を建立します。授かった観世音菩薩像は体内仏として納め、新たに空海が十一面観世音菩薩像を造り、秘仏としました。さらに時の左大臣藤原緒嗣により伽藍などが造営されます。緒嗣は843年に亡くなりますが、二男にあたる春津が亡父の菩提を弔うために造営を続け、855年に果たされました。

その後、白河法皇のころにはこの今熊野の地に熊野信仰と、その本地仏である観音信仰が栄え、熊野修験の中心地となりました。新熊野神社が建てられると、今熊野観音寺はその本地仏を祀る寺とされました。後に応仁の乱の時に兵火により焼失しましたが再建、泉涌寺の塔頭寺院となったと伝わります。

今熊野観音寺の境内付近には清少納言の父親である清原元輔の邸宅があったとされ、清少納言はこの地で生まれ育ちました。後にお仕えした一条天皇の皇后定子が亡くなると、その陵墓が今熊野観音寺の近くに造営され、清少納言は父の邸宅のそばに住み、定子の陵墓に詣でて晩年を過ごしたと言われます。

今熊野観音寺の見どころ見出し

子護大師

子護大師(こまもりだいし)は鳥居橋を渡り参道を進む途中にあります。空海(弘法大師)のことで、子どもを守り育むものです。心身の健康、学業成就、交通安全、諸芸の上達などのご利益があるとされています。子どもや孫がいる方はぜひ参拝するといいでしょう。

五智の井

空海が今熊野観音寺を開いたとき、地面を錫杖でついたところ、そこから水が湧きだしました。その水が「五智水」で、その水が湧きだすのがこの五智の井です。病気平癒のご利益があるとされます。

後述しますが、今熊野観音寺は特に頭にかかわる病にご利益があるとされているので、それを願う人にとってはまさに見どころと言える場所です。ぜひこの清涼な清水を受けて病気平癒を祈りましょう。

本堂

現在の本堂は1712年、宗恕祖元律師により作られたもので、かつての奥の院巡礼堂のあった場所に建てられています。この場所は空海が熊野の権現と出会った場所とされていますから、もっとも神聖な場所ということになります。多くの巡礼の札所ともなっているので、多くの参拝者がここを訪れます。

本堂には前述した空海が作った十一面観世音菩薩像が秘仏として祀られているほか、円珍作と伝えられる不動明王、運慶作と伝えられる毘沙門天が脇仏として祀られています。また、京都七福神の恵比須神も祀られています。

今熊野観音寺は頭に効く?見出し

さて、今熊野観音寺は「頭の観音様」とも呼ばれ、特に頭に関わるご利益がよく知られています。そのものずばりの頭痛に効くほかに、智恵を授ける、認知症に効くなどのご利益も知られているのです。老若男女を問わず、参拝しておきたい寺院と言えるでしょう。

ちょうど鎌倉幕府ができるころ、時の後白河法皇は激しい頭痛を持病として持っていました。後白河法皇は熊野権現の信仰が篤かったのですが、今熊野観音寺の十一面観世音菩薩像に頭痛平癒の祈願を行います。すると法皇の枕もとに観音様が現れ、法皇の頭に光明を指しました。すると長年苦しんできた頭痛がたちまち癒えたのだそうです。

後白河法皇は前世で僧侶だったのですが、その時の頭蓋骨が川の底に沈んでおり、その骨に柳の木が貫いて生えている、そのため風が吹くと頭蓋骨に枝があたって頭痛の原因になっていると言われました。調べたところ、確かに頭蓋骨と柳の木があったので、頭蓋骨を千手観音に納めて、柳の木を使って三十三間堂をつくったのです。

喜んだ後白河法皇は、今熊野観音寺を「頭の神様」であると世に広めました。この話は『後白河法皇頭痛封じ霊験記』に記載されています。そのため、頭痛封じ、ぼけ封じの寺として広く知られるようになったのです。観音様は枕もとに立たれることから、頭痛に悩む人たちは自分の使っている枕を持って祈祷に来たと言われます。

現在は、祈祷を行った枕カバーがあり、これをふだん使っている枕につけたり、中に入れたりすることでご利益が得られると言われます。子どもなど若い方用は智恵授け、学業成就、諸芸上達、心身の健康に、大人用は頭痛、ぼけ封じ、開運厄除け、健康長寿などのご利益があるとされています。

今熊野観音寺の御朱印見出し

今熊野観音寺は前述したとおり、西国三十三所第十五番札所であると同時に、洛陽三十三観音第十九番札所、近畿十楽観音第一番札所でもあります。さらに泉涌寺七福神恵比須神も祀られています。そのため、これらの御朱印もいただくことができるため、合計で5種類の御朱印をいただくことができます。

御朱印をいただくのは本堂の横にある納経所になります。オリジナル御朱印帳の販売は特にないようですが、霊場巡礼のための納経帳は販売されています。これらは各札所でいただくページがあり、それぞれの寺社の由緒などが記載されています。西国巡礼などを考えているのであればこちらを購入するといいかもしれません。

なお、御朱印集めに関しては、御朱印をいただく際のマナーがあります。今熊野観音寺の場合も本堂を参拝した後に御朱印をいただくのがルールとなっています。マナーを守り、気分よく御朱印をいただきましょう。

今熊野観音寺は紅葉も見どころ見出し

今熊野観音寺の見どころとして外せないのが、四季折々の美しい自然です。特に秋の紅葉の時期は境内全体が赤く色づき、とても美しいです。鳥居橋や本堂周辺の景色と、カエデを中心とする美しい紅葉は、まさに京都の秋を象徴すると言ってよいでしょう。

例年の紅葉の見ごろですが、11月上旬ごろから色づきはじめ、11月中旬から下旬が見ごろとなります。市内から見ると心持ち紅葉が早めかもしれません。先ほどアクセスのところで駐車場があると記載しましたが、この時期の休日などは混雑する可能性があります。他の紅葉スポットとともに、うまくアクセスして見どころを楽しんでください。

今熊野観音寺周辺の観光スポット見出し

泉涌寺

今熊野観音寺はここの塔頭寺院です。鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇から幕末に至る天皇の陵墓があるため、「御寺泉涌寺」と呼ばれています。多くの重要文化財もあり、見どころが多い寺院です。ぜひ今熊野観音寺とセットで参拝しましょう。

東福寺

アクセスのところで説明したように、電車を使った場合の最寄り駅から今熊野観音寺に向かう途中に東福寺があります。平安時代に威勢を誇った藤原氏の氏寺、法性寺の伽藍があったところに建てられ、複数の塔頭寺院を持つ大寺院です。見どころも多く、特に紅葉の時期には京都でも有名な紅葉スポットとして知られます。今熊野観音寺とセットで紅葉散策はいかがでしょうか。

今熊野観音寺に参拝しよう見出し

今熊野観音寺は頭痛に効く寺としてよく知られていますが、それだけではありません。頭がよくなるということは学業にも仕事にも役に立ちそうです。紅葉散策をしながら、頭がよくなるように参拝してみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

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