地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

仙洞御所(京都)の見どころを紹介!美しい庭園は必見の価値あり!

仙洞御所(京都)の見どころを紹介!美しい庭園は必見の価値あり!
投稿日: 2017年10月26日最終更新日: 2020年10月8日

京都の仙洞御所は京都御所の中にあるのですが、池を中心にした庭園が有名です。特に紅葉のシーズンには多くの参観者が紅葉狩りに訪れます。仙洞御所へのアクセスのほか、参観をするための予約の方法、当日に参観する方法などについて紹介します。

仙洞御所を参観したい見出し

京都に観光に来ると、やはり日本らしい情緒あふれる建物などを見たいと思うものです。その点で京都御所は人気の観光地であり、参観を希望する方が多いところですが、その京都御所の南東にあるのが仙洞御所です。仙洞御所とはどのようなものなのでしょうか。その参観方法や見どころを紹介します。

そもそも仙洞御所とは見出し

そもそも仙洞御所の「仙洞」とは、仙人が住む所という意味があります。仙人というと、霞を食べて生きるおじいさんというイメージがありますが、本来の仙人というのは俗世を離れ隠遁生活を送る人間で、中国では古くから仙人こそが理想的な人間と信じられていたようです。

このことから、「仙洞」は退位した天皇の住まいの美称として使われるようになりました。「御所」は貴人の住まいのことですから、合わせて「仙洞御所」とは、退位した天皇(つまり上皇や法皇)が住む場所をあらわす言葉となります。

なお、一般的に天皇は退位すると里内裏に住むようになり、それが仙洞御所とされました。また、上皇や法皇のことを「院」と呼ぶ(後鳥羽院など)ため、この仙洞御所には院庁が置かれました。歴史で習う「院政」とは仙洞御所で院が行う政治という意味になります。

仙洞御所はどこにある?見出し

このように、仙洞御所と呼ばれる場所は、本来は天皇の代替わりに伴い、退位した天皇が住む場所なので、いつも同じ場所というわけではありません。ですが、現在「仙洞御所」というと、京都の仙洞御所を指すことになります。

現在京都にある仙洞御所は京都市上京区にあります。前述したように、京都御苑の中、京都御所の南東に位置しています。この仙洞御所は1627年に、後水尾上皇のために作られたものです。もともとこの地は豊臣秀吉の時代、聚楽第の後見として京都新城が作られたところです。秀吉の死後、妻の北政所、甥の木下利房が住みましたが、後水尾天皇が譲位することに伴い、仙洞御所となりました。

仙洞御所そのものの建物は1854年に火災に遭い、現在は庭園だけがのこります。西北に大宮御所が隣接していて、それと一体化されました。現在は天皇、皇后、皇太子、皇太子妃などが京都に泊る際の滞在施設としての役割も持っています。

仙洞御所へのアクセス見出し

前述したように、仙洞御所は京都御所の中にあります。そのため仙洞御所へのアクセスは京都御所へのものとほぼ同じです。しかし、仙洞御所のほうが南東に位置するので、最寄り駅やバス停などは少しずれることになります。

まず、電車の場合です。最寄り駅は京都市営地下鉄丸太町駅になります。この駅はちょうど烏丸通と丸太町通が交叉する位置にあるので、1番出口を出て堺町御門か下立売御門から御所に入ります。徒歩で15分ほどかかります。

バスの場合は府立医大病院前、若しくは荒神口バス停が最寄りとなります。いずれも一本東の河原町通になるので、ここから寺町通に行き、府立医大病院前なら清和院御門、荒神口なら寺町御門から御所に入ります。こちらは徒歩で10分ほど見ておけばいいでしょう。

仙洞御所の参観方法①予約見出し

さて、仙洞御所ですが、宮内庁管轄の他の施設(桂離宮、修学院離宮など)と同様に、参観には予約が必要になります。まず参観できるのは18歳以上の方で、一回の申込で4人まで入ることができます。乳幼児も含めて、18歳未満の同伴はできません。また、毎週月曜日、年末年始など、参観ができない日もあるので、事前に確認しましょう。

事前に予約する方法は3種類あります。はがき、インターネット、窓口での予約です。申込は参観希望日の3か月前から受付してもらうことができ、はがきの場合は1か月前、ネットの場合は3日前、窓口の場合は前日まで受付してもらえます。それぞれ先着順で、定員になり次第締め切りとなります。

仙洞御所の場合、予約での定員が50名です。ふだんの平日ならばそれほど心配はいりませんが、紅葉の時期など観光シーズンの休日は定員を超える可能性があります。参観には当日受付の枠もありますが、もしこの時期に参観を希望するのであれば、早めに予約したほうが確実です。

京都御所の一般公開は?周辺の観光スポットやアクセスもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都御所の一般公開は?周辺の観光スポットやアクセスもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都は日本が世界に誇る文化遺産の宝庫です。特に京都御所とは格別な存在で「紫宸殿」「清涼殿」は有名ですが、他にも見所満載です。一般公開も通年となり身近な存在になりました。今回は「一度は行きたい」という方のために、京都御所の事やアクセス・周辺情報もご紹介します。

仙洞御所の参観方法②当日受付見出し

急きょ京都観光ができることになった、予約をしようとしたが残念ながらできなかったなどの場合、仙洞御所を当日受付で参観することができます。仙洞御所の場合、当日受付の枠があり、それに入ることができればいいのです。

仙洞御所の場合、当日受付の枠として、午後の部にそれぞれ35人の枠があります。この他に、予約が埋まり切らなかった場合にはその空き分が当日受付の枠に回ります。たとえば予約で40人しか申し込みがない場合、当日受付は35人プラス10人で45人が枠になります。当日受付の枠が何人あるかは、その日ホームぺージ及び窓口に提示されます。

当日受付はその日の11時から、仙洞御所で行われます。先着順に参観の時間が書かれた整理券が配布されます。その整理券に書かれた時間に行くと参観ができるという仕組みになります。このとき、身分証明書が必要なので準備しておきましょう。

なお、参観の時間については、先着順に選ぶことができるそうです。とはいっても11時に整理券を受け取りに仙洞御所に行く必要がありますから、やはり午後の早い時間は早く埋まる傾向にあるようです。希望する時間があるのであれば、11時ではなくもっと早く行ったほうがいいでしょう。

仙洞御所の見どころ見出し

さて、仙洞御所の参観ですが、1日5回設定されています。9時30分、11時、13時30分、14時30分、15時30分となっています。所要時間は60分ほどとなっています。このうちの13時30分以降の部には当日受付もあるということは前述しました。申し込んだ時間の20分くらい前に行っておきましょう。

前述したように、仙洞御所の建物そのものは現在はなく、庭園のみがのこっています。しかしこの庭園こそが仙洞御所を参観に行く見どころと言えます。この庭園はもともと小堀遠州が作庭しました。しかし、実際の完成には後水尾天皇の意向が働き、大きく改造されているとのことです。

広い庭には、北池、南池、葭池の三つの池が連なり、その池にいくつもの橋がかかる、回遊式庭園となっています。それを渡りながら進んでいくのですが、北池は大宮御所のもので、これが南池と掘割でつながっています。

建物らしいものとしては又新亭、醒花亭などがあります。又新亭は近衛家から献上された茶室です。醒花亭も茶室ですが、ここの南側からは庭全体を見渡すことができます。どちらも趣のある建物であり、見どころの一つと言えるでしょう。また途中にはお冷やしと呼ばれる氷室も見ることができます。昔の冷蔵庫ということになりますので見どころです。

仙洞御所の紅葉見出し

仙洞御所の庭園は四季折々の自然が楽しめますが、中でも見どころが多いのが紅葉の季節です。実際紅葉シーズンは京都の観光シーズンとも重なることもあって多くの参観者が訪れます。最近では外国人観光客なども訪れることから、日によっては予約が難しいこともあるようです。

池の周囲を赤と黄色に彩る紅葉、橋を渡る時に頭上にある紅葉と、ここが街中であることを忘れてしまいそうになるほどの迫力のある紅葉を楽しむことができます。仙洞御所そのものではありませんが、京都御所の紅葉は11月上旬から色づき始め、11月中旬ころからが見ごろと考えられますので、そのあたりを狙っていくといいでしょう。

仙洞御所参観の注意点見出し

仙洞御所は庭園が見どころとしてすばらしく、近年特に人気が高まりつつあります。中でも紅葉のシーズンは混雑が見込まれます。そのため紅葉を見に行こうと思うならば、なるべく早めに予約をおすすめします。予約をしていない場合は、早めに当日受付に行きましょう。

また、御所の中は砂利道を歩くところが多いうえ、中が広く、歩く距離もかなりあります。ですから、歩きなれた靴で行くことをおすすめします。また、入る時に身分証明書が必要なので忘れず持って行きましょう。

ちなみに、京都御所と仙洞御所を同日に見ることは、参観時間さえうまく取れれば可能です。また、場所は離れますが、桂離宮や修学院離宮と仙洞御所を同日に見ることも可能です。ただし、この場合はそれぞれの施設ごとに予約を取る必要があるので、移動時間を考慮に入れつつ早めに予約しましょう。

仙洞御所で心なごむひとときを見出し

京都には多くの有名な庭園がありますが、仙洞御所の庭園は予約をしてでも一度見ておきたい名園です。京都の街中とは思えない豊かな自然と、落ち着いた雰囲気は、まさに心なごむひとときを提供してくれるでしょう。ぜひ仙洞御所の庭を楽しんでください。

投稿日: 2017年10月26日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

ライター

この記事を書いた人

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote