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京都御所の一般公開は?周辺の観光スポットやアクセスもご紹介!

京都御所の一般公開は?周辺の観光スポットやアクセスもご紹介!
投稿日: 2017年4月22日最終更新日: 2020年10月7日

京都は日本が世界に誇る文化遺産の宝庫です。特に京都御所とは格別な存在で「紫宸殿」「清涼殿」は有名ですが、他にも見所満載です。一般公開も通年となり身近な存在になりました。今回は「一度は行きたい」という方のために、京都御所の事やアクセス・周辺情報もご紹介します。

京都とは日本の文化と伝統の雅見出し

『京都』とは、「天子様の住む都」という意味です。皇帝の都という意味に「京師(けいし)」という言葉があります。その京と都を組み合わせたのが京都なのです。日本史に登場する「平城京」や「平安京」などにもこの京が使われています。(東京は東の京ですが、京師とは呼びません)平安後期から「京都」は、日本の中心として歴史や文化が生まれ、今では世界の京都として、観光スポットになっています。

京都御所と京都御苑の違いとは?見出し

Photo by Kyoto-Picture

京都御所とは、京都御苑の北西に位置し、築地塀内の旧皇居(天皇の住居のあった所)のことです。その御所の周辺の広大な緑地は、宮家や公家の住居があった所なのです。つまり、京都御苑の中に京都御所はあり、天皇の住まいだった場所が御所で、公家屋敷後の緑地周辺を含むのが御苑。その御所が通年での一般公開となりました。

「広さの違い」を見てみましょう。「京都御苑」は東西に約700メートル、南北に約1300メートル、そして面積は約92ヘクタールです。管理は、宮内庁京都事務所となります。「京都御所」は東西に約250メートル、南北は約450メートル、そして面積は65ヘクタールです。こちらは環境省が所轄となります。

京都御所とはこんなところ見出し

「京都御所(きょうとごしょ)」とは、1867年11月9日(慶応3年10月14日)の大政奉還により、明治2年に天皇が東京への行幸するまでの、500年以上(14世紀から明治2年(1869年)に渡り、歴代の天皇が住居として実際に生活をされ、儀式や公務を執り行ったた場所で、それまでの皇居だった場所です。現在では天皇・皇后、皇太子・皇太子妃が京都府への行幸(旅行)の際の宿泊場所として、また国賓の方々の宿泊にも使われているようです。

1.京都御所観光スポット「紫宸殿(ししんでん)」見出し

紫宸殿とは、京都御所の中でも特別に「格式の高い正殿」です。中央には天皇の御座「高御座(たかみくら)」、その東には皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれ、入母屋桧皮葺の高床式宮殿建築で、すのこ縁も美しい建造物です。また正面中央の扁額は、幕末の書博「岡本保孝氏」によります。京都御所の観光スポットとしては1番です。

「即位の礼」や「節会」などの儀式が行われ、「明治天皇・大正天皇・昭和天皇」の即位儀式も執り行われたところです。今上天皇の即位礼の際は、高御座と御帳台などは、東京に運ばれてとり行われました。

階段東には「左近(さこん)の桜」、西には「右近(うこん)の橘」があります。前方には白砂の南庭(だんてい)が広がり、荘厳さを感じられます。ただし、一般公開(通年)では、紫宸殿の前までは行けません。ですから、遠目で見るので、高御座は見えません。

鮮やかな朱色の梁が見事な「承明門」は、紫宸殿の正面にあります。通年の一般公開では、紫宸殿近くまで行かれませんが、この朱色の門から垣間見る雅な御所は、また格別でもありますので是非ご覧ください。

「右近の桜・左近の橘」見出し

ここ京都御所周辺には桜の見どころがたくさんあります。そして、紫宸殿の前庭に植えられている「右近の桜・左近の橘」とは、左近=左近衛府、右近=右近衛府の略称です。現在のひな壇の「お内裏様」と「お雛様」の横に飾る、木のモデルとなったのだそうです。飾る時には左右を間違えないようにしましょう。

左近の桜

紫宸殿の東方に、宮中の警固・行幸の警備にあたった「左近衛府」の陣頭の場所、ということで「左近」と呼びます。この桜については、元々は梅が植えられていたようです。960年の内裏焼亡により焼失しその後、内裏新造された際に「重明親王の家の桜」を植えたと言われています。

右近の橘

紫宸殿の西方にも、同じように宮中の警固や行幸の警備にのための、「右近衛府」の陣頭場所ということで「右近」と呼びます。この橘(たちばな)は、橘大夫(橘 逸勢:書家であり貴族)の家にあったもの、という説があります。この橘とは、ミカン科ミカン属の常緑小高木で、常緑が「永遠」を喩えるとして、実よりも花や葉に注目されていました。

雛段飾り

雛人形は「京都御所」紫宸殿がモデルになっています。右側に桜・左側に橘が飾られますが、逆では?と不思議に思われるかもしれませんね。これは、親王様から見て植樹されている位置からです。また、桜と橘には、「魔除け」や「邪気払い」があると言われていたのです。

2.京都御所観光スポット「清涼殿(せいりょうでん)」見出し

清涼殿とは、紫宸殿が儀式を行う殿舎にたいして、天皇の御殿として日常の政務や行事が行われた場所です。紫宸殿の北西にあり素木造りで、入母屋桧皮葺の寝殿造りとなっています。つまり、平安時代の天皇が実際に生活なさったところです。居間=「昼御座(ひのおまし)」寝室=「夜御殿(よるのおとど)」などがあります。

南正面には儀式を執り行うために、一枚格子となっています。(その他は二枚格子だったようです。)一枚格子とは、内側に吊って上げるものです。格子の外には簾がかけられています。紫宸殿も清涼殿も、このような構造となっています。

夜御殿の北には「源氏物語」を彷彿させる「藤壺上御局(ふじつぼのうえのみつぼね)」があり、東にはこれまた「弘徽殿上御局(こきでんのうえのみつぼね)」などもあります。西には「御湯殿(おゆどの)」「御手水間(おちょうずのま)」「朝餉間(あさがれいのま)」「台盤所(だいばんどころ)」と天皇の洗面や食事のための部屋があります。

人形の配置から平安の雅な様子が垣間見えるようです。源氏物語に登場する上級貴族の邸宅敷地は一町(3,000坪9,900㎡)を基準としたようですが、源氏物語の光源氏は四町だったといわれています。

現在見られる建物は、平安時代のものより小さくはなりましたが、歴史に則り建造されているそうです。説明もあり、わかりやすいようにと、人形が配置されています。襖などで内部は間仕切りられています。

3.京都御所観光スポット「小御所(こごしょ)」見出し

「紫宸殿」「清涼殿」が正殿であるのに対して、内々の空間として東宮(とうぐう)や女院(にょいん)などの御所として、建てられたものです。紫宸殿の東北にあたり、左手には「小御所」右手には「御学問所」があり、真ん中には「蹴鞠の庭」があり、小御所は書院造りと寝殿造が混合した造りで、御学問所は書院造の建物となっています。

「小御所の蔀戸の鍵」には、「蝉のお守り」が付けられています。蝉には「泥棒除け」や「火災除け」としてこの時代には常用されていたようです。昭和29年の鴨川花火大会の際に、火の粉で焼失したためか、鴨川では花火大会が行われません。

御池庭は、小御所・御学問所の前にあります。橋が数か所架けられていますが、その中でも「欅橋(けやきばし)」は、エリザベス女王が来日された際、この欅橋から鯉に餌を与えたとして有名な観光スポットです。奥には御常御殿の御内庭があり、こちらも観光スポットとして見逃せない場所です。周辺には緑がいっぱいあります。

4.京都御所観光スポット「建礼門(けんれいもん)」見出し

京都御苑には九つの門があります。また京都御所は周りを塀(築地(ついじ)が囲んでいて、六つ門が外との出入りに使われていました。南側にあるのがこの「建礼門(けんれいもん)」です。本来は天皇陛下のみが用いるこの門の屋根は檜皮葺で、軒下には金色の建具が使われ、また見事な彫り物がなされています。雅で気品ある厳粛な趣の門です。

南面にある御門で、御所の正門にあるのが建礼門です。朱塗りの承明門より外にあり、儀式(御即位大礼など)の時にだけ開かれたそうですが、現在は外国の首相など「国賓来訪」の時にも開かれます。外からの眺めもまた格別です。

建礼門を時計回りに、西側に「宜秋門(ぎしゅうもん)」「清所門(せいしょもん)」「皇后門(こうごうもん)」、北側には「朔平門(せっぺいもん)」、そして東側には「建春門(けんしゅんもん)」という順に6つの門があります。

5.京都御所観光スポット「宜秋門(ぎしゅうもん)」見出し

天皇家以外にとっては京都御所の6つの門の入口が、「宜秋門(ぎしゅうもん)」です。西面中央にある中門で、右衛門府の詰所がそこにあったことから、右衛門の陣とも言われます。皇族や公卿の方たちが使用した門、と言われ「公卿門」とも言われます。宜秋門までの道には、築地塀が東西249m南北451mと続いています。

宜秋門は、桧皮葺きの切妻屋根の四脚門となっています。その重厚な建築物には、やはり光源氏がお似合いでしょうね。また、現在見学に訪れる際には、この門をくぐるのですがその時には、持ち物検査が実施されます。なかなか他では見られない「門」のシャッタースポットです。

京都御所「一般公開」が通年に!見出し

以前は、春と秋の一般公開、または事前申込手続きによる通年参観が実施されていました。参観希望者の利用しやすさを考慮し、一年を通し一般公開を実施することになりました。また、一般公開に際しての申込手続も不要となり、より身近になっています。

「一般公開情報」公開時間は9:00~17:00(入場は16:20まで)となり、入場門は清所門(せいしょもん)となります。また、申込手続は不要ですので、ご自由に入場が可能ですが、入場の時には手荷物検査を実施されます。

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京都のおすすめ観光地31選!穴場から人気の名所まで魅力をご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都観光と言えば歴史的見どころの多い寺社仏閣を中心に、誰もが知る有名観光スポット、話題の名所や穴場的名所などとても1日では回りきれないほど見どころが多くあります。今回は京都を訪れたのならここだけは観るべき定番スポットを中心に話題の穴場まで、31選ご紹介します。

京都御所見学の「注意事項」見出し

Photo byMrJayW

一般公開の禁止事項を書き出してみます。ペット同伴や大型の荷物、勿論ですが危険物の持ち込みは禁止です。写真撮影はOKですが、大型カメラや三脚 などは使用できません。喫煙や飲食、拡声器などといった、周辺の来場者の方への迷惑行為は当然禁止です。

この5本線の外壁は観光スポットですが、赤外線のセンサーが設置されています。これは、落書きがひどかったからですが、設置されたこのセンサーは感度が良く、近づくと瞬時に作動し大きなブザー音と共に、御苑内周辺まで聞こえるアナウンスが「大切な文化財です!」と響き渡ります。壁側には近づかないようにしてください。

京都御所周辺の飲食スポット!見出し

Photo by tablexxnx

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」などと言いますが、京都は観光スポットとしても有名ですので、美味しい飲食店がたくさんあります。その中でも今回は京都御苑周辺にスポットを絞り、観光とアクセスの両方を満足できるお店を紹介します。

1.飲食スポット「竹邑庵太郎敦盛」見出し

蒸篭の蓋を開けると、湯気が立ち上りちょっと黒めのおそばがが現れます。お椀の中には、京都の九条ねぎ、鶏卵、わさびが入っています。もちもちとした触感はここでしか味わえません!「子供連れはご遠慮ください」ということで、大人のための格別なお蕎麦屋さんです。御苑周辺でアクセスも良いので立ち寄ってみてくださいね。

竹邑庵太郎敦盛 (ちくゆうあんたろうあつもり) 住所:京都府京都市上京区椹木町通烏丸西入養安町242-12 TEL:075-256-2665 アクセス:丸太町駅(京都市営)から徒歩1分 営業時間:11:00~15:00、18:00~21:00 定休日:日曜・祝祭日

2.飲食スポット「李青」見出し

玄関に下がっているのは、実生の「野ばら」だそうです。オススメのメニューは「ピビンパ」です。季節の野菜が沢山入っていて、何度食べても飽きない美味しさです。調度品もとても素晴らしく、店内の隅々にまで行き渡ったセンスがうかがえます。静かでほっこりと落ちつくお店です。

李青 (りせい) 住所:京都府京都市上京区河原町通今出川下ル2筋目東入ル448-16 TEL:075-255-6652 アクセス:出町柳駅から468m 営業時間:11:00~18:00 定休日:月曜・火曜

3.飲食スポット「虎屋菓寮 京都一条店」見出し

虎屋といえば知る人ぞ知る「老舗の和菓子店」です。室町時代に京都で創業した「虎屋」は御所の御用達として季節の甘味を納められていました。明治2年(1869)明治天皇の遷都の際に、虎屋は天皇に伴い、東京にも出店したのでした。現在は、東京・赤坂に本店があります。

美味しい「お茶」と「お菓子」を、ゆったりとした店内でいただきながら、贅沢な時間を過ごしてください。特に「くずきり」は有名で、まったりとした雅な美味しさです。夏にはかき氷もあります。京都御苑の周辺ですのでアクセスも良く、歩き疲れた体を癒してくれます。

虎屋菓寮 京都一条店 (とらやかりょう) 住所:京都府京都市上京区一条通烏丸西入ル TEL:075-441-3113 アクセス:今出川駅から徒歩5分 営業時間:10:00~18:00 定休日:年中無休

京都御所へのアクセスについて見出し

京都駅からのアクセス方法についてご紹介します。JR京都駅中央改札口を、右方向に下へ降ります。エスカレーターがありますから、降りさらにもう一回エスカレーターでさらに降りていきます。直進後右手に降りるエスカレーターを降り、右にUターン後は直進します。上った先を右折で地下鉄のきっぷ売り場、その反対側に改札口があります。

地下鉄のアクセス

市営地下鉄烏丸線丸太町駅の「1番出口」から徒歩3分です。(エレベーターのご利用の場合は5番出口から徒歩5分)。市営地下鉄烏丸線今出川駅の「3番出口」から徒歩3分です。(エレベーターのご利用の場合は3番出口から徒歩3分)

市バスのアクセス

地下鉄が走るようになり、バスの運行数が減少しました。京都駅から直に北へ走るバスはありません。堀川今出川での乗り換えとなります。烏丸今出川で下車し、南へ歩き 烏丸今出川から徒歩5分程度です。

京都御所に行こう!見出し

Photo by WeixChang

駆け足でのご紹介でしたが、まだまだ見処はたくさんあります。春の桜はもちろんですが梅林、桃林も見ごたえがります。秋には、紅葉が鮮やかで一年を通じて違った美しさに出会えますので、観光スポットとしても最適です。一般公開が通年とりましたので、是非訪れてみてください。

投稿日: 2017年4月22日最終更新日: 2020年10月7日

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