千葉・成田山に初詣！おすすめ駐車場や混雑を避ける参拝のポイントを調査！

千葉県成田市にある成田山新勝寺は、古来より「成田のお不動さま」として親しまれている真言宗智山派の大本山。御護摩祈祷で有名な人気の初詣スポットで、正月三が日の参拝客は明治神宮に次ぐ全国第2位となっています。厄払いを始めとする成田山初詣の見どころや、混雑する時間と回避のポイント、穴場の駐車場、ツアーをご紹介。

平将門の乱平定祈願の勅命を受けた寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が朱雀天皇より、弘法大師空海が敬刻開眼した不動明王を捧持して、房総に上陸しました。御尊像を成田の地に奉安して御護摩祈祷を行ったところ、乱は終息しました。そして天慶3年(940年)に不動明王を御本尊とする、この成田山が開山されました。

跡継ぎに恵まれなかった歌舞伎役者の初代市川團十郎は、成田山薬師堂にて一心に子授けを祈願。見事長男を授かることができたのです。お不動さまに対する深い帰依から、團十郎は「成田屋」の屋号を名乗るようになりました。その後、不動明王が登場する芝居を演じたことがきっかけとなり、成田山は多くの人々の信仰を集めるようになったそうです。

住所:千葉県成田市成田1番地 電話番号:0476-22-2111

12月31日(大晦日)は午前5時30分開門、翌1月1日(元旦)午後21時まで通しで開門しています。1月2日・3日は午前5時30分開門、午後20時閉門です。通常の開門・閉門時間とは異なっていますので、ご注意ください。

御護摩祈祷により平将門の乱を鎮定し開山したという由緒を持つ成田山。開山以来、1000年以上もの間、一日も絶やすことなく御護摩祈祷を行っています。成田山の新春御護摩祈祷を受け、家内安全や商売繁盛、交通安全、所願成就、災厄消除などの厄払い、恋愛成就などをご祈願していただきましょう。

御護摩祈祷とは、御本尊である不動明王の前で「護摩木」という特別な薪を焚き、心願成就を祈念する真言密教の修法のこと。護摩木にお願いごとを書いてお不動さまに捧げる「添護摩木祈願」ができます。

御護摩祈祷では、御護摩札や御守、輪袈裟や念珠、バッグ、お財布ほか、身の回りの大切なものを御護摩の炎にかざすことでお不動さまの御加護をいただく「御火加持(おひかじ)」が受けられます。

新年の厄払いに、開運厄除御祓(かいうんやくよけおはらい)を受けてみるのはいかがでしょう。厄災が多く降りかかり心身ともに困難に遭いやすいとされている厄年を迎える方や、開運成就を願う方、心機一転を図りたい方など、どなたでも厄払いを受けることが可能。釈迦堂にて30分おきに厄払いを行っています。初穂料は7000円または12000円です。予約不要。

成田山は車の交通安全祈祷でも知られています。交通安全祈祷殿では、車と体の両方を御祓いしていただけますので、普段車に乗られる方はぜひお受けになってみてください。正月は30分おきに行っています。初穂料は5000円または10000円です。予約不要。

※交通安全祈祷殿 住所:千葉県成田市東町212－1 電話番号:0476-22-0100

不動明王を表す梵字が刻まれた朱印を額に押し、無病息災や身体健全、学業成就を祈念する「不動明王御印紋」。正月期間のみの限定です。お子様や受験生に人気。1月7日は「七草御印紋」を受けることができます。大本堂東側にて受付。

成田山では、昔ながらの「開運おみくじ」のほか、良縁みくじやこどもみくじも授与していただけます。成田山のおみくじは、大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶の7種類。授与場所は、大本堂西翼殿および境内各御守受場です。

成田山では、正月期に授与していただける特別な「御守」と「守護矢」があります。一年の開運を祈願した御守「初詣開運御守(体数限定)」は、初穂料800円。災難を払い一年の幸運を射止めるとされる御守「守護矢」は、初穂料2000円(大)・1000円(小)です。

正月三が日には、約300万人にものぼる参拝客が訪れるという成田山新勝寺。12月31日大晦日の午後22時頃から、成田山で新年を迎えようという人が続々と集まってきます。元旦の午前0時から午前3時頃は、2・3時間程度の行列ができる混雑ピークの時間帯です。三が日の午前8時頃から午後16時頃も、大変混み合います。

どうしても元旦に初詣をしたい場合は、一旦混雑のピークがおさまる午前3時頃から午前7時頃までの時間が狙い目です。三が日は、午前8時頃から午後16時頃までは混み合いますので、早朝または夕方の時間帯の参拝で混雑を回避しましょう。

初詣はいつまでに行けば良いという決まりはありません。一般的には、年神様がいらっしゃると言われる「松の内」に行くのが大体の目安です。松の内とは、関東では1月7日までですが、地域によって異なります。正月三が日は混雑のピークなので、1月4日以降に参拝すれば混雑を回避することが可能です。

大晦日から正月にかけては、成田山周辺で交通規制が実施されますので、駐車場や周辺道路は大変混雑します。公共交通機関のご利用が便利です。「JR成田駅」または「京成成田駅」から成田山新勝寺までは、徒歩約10分。大晦日の深夜から元旦の早朝まで、臨時ダイヤにて終夜運転をしています。

大晦日から1月31日まで、成田山周辺の道路では交通規制が実施されます。道路は大渋滞になりますので、基本的には公共交通機関のご利用がおすすめですが、小さなお子様がいらっしゃるご家族などは車でお出掛けされることも多いでしょう。そんなときおすすめの駐車場をご紹介します。

「東和田駐車場」は成田山から徒歩約15分、収容台数が小型車500台大型車100台という圧倒的な広さがあり、小型車の駐車料金は1日400円という激安の市営駐車場。国道51号線沿い成田橋の脇にあり便利です。

成田山山門まで徒歩1分の「ドライブイン海老屋」や成田山東門横の「宮田駐車場」ほか。お買い物をされる方に限り、イオン成田店の無料駐車場を利用させてもらう方法もあります。成田山まで徒歩約20分。

【東和田駐車場】 住所:千葉県成田市東和田396-3 電話番号:0476-24-0779 【ドライブイン海老屋】 住所:千葉県成田市本町335 電話番号:0476-22-2254 【宮田駐車場】 住所:千葉県成田市田町305 電話番号:0476-22-3312 【イオン成田店】 住所:千葉県成田市ウィング土屋24 電話番号:0476-23-8300

クラブツーリズム株式会社や阪急交通社、はとバスなど、旅行会社から各種初詣ツアーが出ています。成田山新勝寺のほか近隣の寺院もあわせて巡るツアーや、ホテルでのランチバイキングが含まれるツアー、大型アウトレットモールでのお買い物やフルーツ狩りなどが付いたコースなど、お得なツアーがたくさん企画されていますので、チェックしてみてください。

京成電鉄ご利用の場合、「京成成田駅」で下車、徒歩10分。上野駅からは特急で約65分、空港第2ビル駅から約8分です。JR線ご利用の場合、「成田駅」で下車、徒歩10分。東京駅から「快速エアポート成田」で約70分、空港第2ビル駅から約8分、上野駅から常磐線我孫子駅経由で約80分です。京成電鉄・JR線ともに、大晦日は終夜運転。

京成電鉄では、特典付きのお得な「成田開運きっぷ」も販売しています。上野駅ご利用の場合、上野駅と成田駅間が1往復1450円で、230円お得です。京成線各駅にて発売。発行日当日限り有効です。

東関東自動車道ご利用の場合、成田ICで降り国道295号へ向かいます。首都圏中央連絡自動車道ご利用の場合、大栄JCTで東関東自動車道に乗り継ぎ、成田ICで降りて国道295号へ向かいましょう。

厄払いを始めとする成田山初詣の見どころや、混雑回避のポイント、穴場の駐車場、ツアーをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。「成田のお不動さま」として親しまれている成田山新勝寺。正月三が日の参拝客は明治神宮に次ぐ全国第2位で、人気の初詣スポットになっています。混雑を上手に回避して、ゆっくり一年の平安を祈願しましょう。