深大寺へのアクセスは？観光で使うべき電車・バスでの行き方紹介！

東京都調布市にある「深大寺(じんだいじ)」は、天台宗別格本山の仏教寺院です。深大寺周辺では、水の恵みを活かした名物深大寺蕎麦のほか、都立神代植物公園などの自然を楽しむことができます。深大寺の見どころや周辺のおすすめスポット、電車の最寄駅、徒歩・バス・車によるアクセス方法をご紹介しましょう。

深大寺は天平5年(733年)、中国僧玄奘三蔵を守護したと言われる水神「深沙大王」(じんじゃだいおう)を祀る法相宗の寺院として、満功上人(まんくうしょうにん)により開基されました。都内では浅草寺に次ぐ長い歴史を誇る寺院です。859年に天台宗に改宗。御本尊は本堂に奉安されている阿弥陀如来像です。

境内に複数の湧水源を持ち、豊かな自然と水に恵まれた深大寺の周辺では、「深大寺蕎麦」を楽しむことができます。深大寺では古来より蕎麦を打ち、徳川時代には深大寺蕎麦として将軍家や上野東叡山にも献上されてきました。山門周辺の門前町には、深大寺蕎麦を楽しむ参詣者のためお蕎麦屋さんが軒を連ねています。

3月3日・4日に開催される「厄除元三大師大祭」は、伝統ある深大寺の一大行事。元三大師堂では所願成就の大護摩供が終日行われます。厄除元三大師大祭とあわせて開かれる「深大寺だるま市」は、日本三大だるま市のひとつとして知られる有名市。大小約300ほどの縁起だるま店が並びます。

元三大師堂前の特設だるま開眼所では、購入しただるまに目入れをしていただくことができます。深大寺の目入れは、だるまの目に梵字をいれる独特のスタイル。新しいだるまの左目には物事の始まりを意味する「阿」の梵字、心願成就しただるまの右目には物事の終わりを表す「吽」の梵字を入れていただき、お寺に納めます。

明治42年(1909年)に元三大師堂で発見され、釈迦堂に奉安されている「銅造釈迦如来像」(白鳳仏)は、平成29年(2017年)に国宝指定されました。飛鳥時代7世紀から8世紀初期に作られた像で、像高は83.9センチメートル。飛鳥時代後期から奈良時代の白鳳期に見られる、椅子に腰掛けた「倚像」と呼ばれるスタイルの像です。

奈良県新薬師寺にある薬師如来立像「香薬師像」(こうやくしぞう)、奈良県法隆寺にある観音菩薩立像「夢違観音像」(ゆめちがいかんのんぞう)、深大寺の「銅造釈迦如像」(どうぞうしゃかにょらいぞう)は、「白鳳三仏」(はくほうさんぶつ)と呼ばれ白鳳期の傑作とされています。

東京都内では3番目に古いとされる「梵鐘」は、永和2年(1376年)に山城守宗光が鋳造したもので、重要文化財に指定されています。ひび割れなどにより、平成13年8月15日新しい梵鐘が新鋳されました。釈迦堂に安置。

昭和36年(1961年)開園の「都立神代植物園」では、四季折々の草花を楽しむことができます。約4800種類、10万本・株の樹木が植えられている園内には、バラ園やツツジ園、ウメ園、ハギ園、大温室、水生植物園などがあり、美しい自然を望みながら植物について学ぶことが可能。大人から子どもまで楽しめる植物園です。

住所:東京都調布市深大寺元町5-31-10 電話番号:042-483-2300

「深大寺城跡」は、都立神代植物公園の水生植物園内に位置しています。戦国時代、南関東で繰り広げられた小田原北条氏と扇谷上杉氏の攻防の中で、扇谷上杉氏方により築造されました。

平成10年(1998年)に東京都指定史跡となり、平成19年(2007年)7月26日には国の史跡に指定されました。開園時間は9時30分から16時30分、入園料無料、休園日は月曜日(祝日の場合は開園、翌日休園)・年末年始(12月29日から1月1日)。

住所:東京都調布市深大寺元町2-13 電話番号:042-483-2300

深大寺へのアクセスに利用できる電車の最寄駅は4つあります。新宿駅から京王線の特急電車または準特急電車で約15分の「調布駅」と、新宿から京王線の急行電車で約20分の「つつじヶ丘駅」。

新宿駅からJR中央線・総武線または渋谷駅から京王井の頭線でアクセスできる「吉祥寺駅」と、JR中央線・総武線「三鷹駅」です。各最寄駅から深大寺まではバスに乗る必要がありますが、調布駅からは約20分程度で歩くこともできます。

新宿駅から京王線の特急または準特急で約15分の「調布駅」は、直線距離的には深大寺からもっとも近いおすすめの駅です。「調布駅」ご利用の場合は北口改札を出ましょう。普通に歩いて約20分程度かかりますが、徒歩でのアクセスも可能です。

バス14番乗り場からは、3つの路線が利用できます。「深大寺」行き(調34)に乗車、終点「深大寺」で下車して徒歩1分(乗車時間約15分)。または「吉祥寺駅」行き(吉14)に乗車、「深大寺小学校前」で下車して徒歩5分(乗車時間約10分)です。「杏林大学病院」行き(調35)ご利用の場合、「深大寺小学校前」で下車して徒歩5分(乗車時間約10分)。

バス13番乗り場からは、2つの路線が利用可能です。「吉祥寺駅」行き(吉06)に乗車、「深大寺入口」で下車して徒歩8分(乗車時間約10分)。または「三鷹駅」行き(鷹56)に乗車、「深大寺入口」で下車して徒歩8分です(乗車時間約10分)。

新宿から京王線の急行で約20分の「つつじヶ丘駅」も利用できます。「つつじヶ丘」駅ご利用の場合は北口改札を出ましょう。京王バス「深大寺」行き(丘21)に乗車、終点「深大寺」で下車して徒歩1分(乗車時間約15分)です。

新宿駅からJR中央線・総武線または渋谷駅から京王井の頭線でアクセスできる「吉祥寺駅」も利用可能です。吉祥寺にも寄りたい場合は「吉祥寺駅」を利用すると良いでしょう。「吉祥寺駅」ご利用の場合は、南口改札を出ます。

バス6番乗り場からは、2つの路線が利用できます。「深大寺」行き(吉04)に乗車、「深大寺」で下車して徒歩3分(乗車時間約30分)。または「調布駅北口」行き(吉05)に乗車、「深大寺入口」で下車して徒歩8分(乗車時間約30分)です。4番乗り場からもバスが出ています。「調布駅北口」行き(吉06)に乗車、「深大寺入口」で下車して徒歩8分(乗車時間約30分)。

JR中央線・総武線「三鷹駅」も利用できます。「三鷹駅」ご利用の場合は、南口を出ましょう。バス3番乗り場からは、「深大寺」行き(鷹65)に乗車、終点「深大寺」で下車して徒歩3分(乗車時間約25分)。バス5番乗り場からは、「調布駅北口」行き(鷹56)に乗車、「深大寺入口」で下車して徒歩8分(乗車時間約25分)です。

調布インターまたは国道20号を利用して府中方面からアクセスする場合、中央自動車道「調布インター」で下車、国道20号を新宿方面に約0.5キロメートル直進して「下石原交番前」交差点を左折、武蔵境通りを約1.3キロメートル進み「深大寺入口」交差点を右折、約0.5キロメートルで深大寺参道入口に到着します。

国道20号を利用して新宿・環八・仙川方面からアクセスする場合、国道20号「下布田」交差点を右折、三鷹通りを1.3キロメートル直進して「深大寺小前」を左折、約0.5キロメートルで深大寺参道入口に到着となります。

武蔵野・三鷹・小金井方面からのアクセスは、武蔵境通りを利用する場合は「深大寺入口」で左折(武蔵境通りと東八道路の交差点は「野崎八幡前」)。三鷹通りを利用する場合は「深大寺小前」で右折します(三鷹通りと東八道路の交差点は「航空宇宙技術研究所」)。

境内の駐車場は、法事または車両祈願の方のみ利用可能です。通常のご参拝の方は近隣の有料駐車場をご利用ください。正月三が日と深大寺だるま市の際には、深大寺通りの交通規制が実施されますので事前に確認しておきましょう。

住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1 電話番号:042-486-5511

深大寺の見どころや周辺のおすすめスポット、電車の最寄駅、徒歩・バス・車によるアクセス方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。深大寺周辺では、名物の深大寺蕎麦が楽しめるほか豊かな自然が堪能できます。ぜひ深大寺周辺を散策してみてはいかがでしょうか。