まさに宝石のビーチ！ヒスイが打ち上げられる富山の美しい「ヒスイ海岸」に迫る！

ヒスイ海岸は無料でヒスイが拾える海岸で知られています。一面に小石が敷き詰められた美しい海岸は、ヒスイが拾えるだけでなく家族で一緒に楽しく遊べるスポットでもあります。夏には海水浴もできます。周辺も含めてヒスイ海岸の楽しみ方をご紹介します。

ヒスイ海岸は富山県下新川郡朝日町にある宮崎･境海岸の愛称で、糸魚川市のすぐ東側にあります。富山湾の入り口に位置して日本海に少し突き出しています。七色の小石が美しい海岸は、幅200mで長さ4kmも続きます。若者や家族連れで多くの人が集まる人気の観光スポットです。

ヒスイ海岸には本当にヒスイがあります。どこから来るのか、なぜヒスイ海岸に有るのかは諸説ありますが、海岸に打ち上げられているのです。どんな理由か分からなくてもうれしいすスポットです。波の荒い日の次の日には見つけやすいそうです。ヒスイの他にも美しい石が見つけられます。

ヒスイは深緑色をした半透明で、日本でも人気の高い宝石です。指輪などのアクセサリーとして使われることが知られていますが、縄文時代から重宝されていました。中国や中南米でも王様の墓から出土しています。大きな原石からは食器や置物が作られていました。

ヒスイ海岸へは、あいの風とやま鉄道越中宮崎駅から徒歩1分で行くことができます。新幹線を利用する場合は、糸魚川駅で「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」に乗り換えて「市振駅」で下車、さらに「あいの風とやま鉄道」に乗換えとなります。

車の場合は、北陸自動車道朝日ICから車で20分ほどになります。駐車場は50台分があり、無料駐車場になっています。満車の場合は、近くの「糸魚川フォッサマグナミュージアム」にも無料の駐車場があります。越中宮崎駅にも広い無料駐車場がありますので、ヒスイ海岸の観光では駐車場の心配は無いようです。　

ヒスイ海岸に着いたら早速ヒスイを探してみましょう。ヒスイは磨かれた宝石で見つかるのではなく、原石の状態で落ちています。その上、周囲は同じような小石ばかりです。なかなか見つけられないかも知れませんが、根気良く探してみましょう。拾ったヒスイは無料で持ち帰ることができます。

取って置きのヒスイの見つけ方をご紹介します。ヒスイは海から打ち上げられます。そのため波打ち際がポイントです。さらに水に濡れると光ることがありますので、濡れた石できらっと光を放つ石を探すといいです。そして、他の石よりもずっしりと重い石を探してください。

ヒスイの原石の特徴もご紹介しますので参考にしてください。ヒスイは重くて硬い鉱物です。そして白い石なのです。他の石よりも重くて表面が滑らか、まん丸でなく角張っているところがある、そして表面にキラッと光る結晶が見える。そんな石を見つけるのがおすすめです。

ヒスイを見つけたら、「糸魚川フォッサマグナミュージアム」にもっていくことをおすすめします。無料駐車場もあって便利です。こちらの博物館では、拾ったヒスイを無料で鑑定してもらえます。学芸員から石の詳しい話も聞けて、鑑定書もいただけます。ヒスイが見つかればラッキーです。

糸魚川フォッサマグナミュージアムは糸魚川周辺から採取したヒスイや鉱物、化石などが展示されていて、フォッサマグナ(糸魚川―静岡構造線)を見ることもできます。地球の誕生と歴史が詳しく紹介されています。拾ったヒスイの鑑定も無料で行ってくれます。

糸魚川フォッサマグナミュージアムの敷地内にある「化石の谷」では、化石採取の体験ができます。予約が無くても館内の受付で申し込めば参加できます。体験料金は一人300円で小学生以上なら誰でも参加できます。採取した化石はその場で学芸員に鑑定してもらえるおすすめの体験です。

ヒスイ海岸の楽しみ方はヒスイを見つけることだけでは有りません。美しい小石の海岸は海水浴でも人気の海岸です。子供に人気の楽しい釣りもできます。日本海に沈む絶景の夕日スポットとしてもデートのカップルにも人気です。ヒスイ海岸の楽しみ方をご紹介します。

ヒスイ海岸は夏になると海水浴客でにぎわいます。透明度が高く日本海の海水浴場のなかでも人気のスポットです。幅200mで長さが4kmもありますので、人出が多くてもイモ洗い状態になることはありません。海水浴をしながらヒスイ探しをするのもおすすめの遊び方です。

子供に人気の釣りです。ベントはドジョウに似た魚で正式にはミミズハゼです。釣りといっても釣竿や釣り針は使いません。両手を合わせて丸めその中にイカゲソを入れます。その手を波打ち際の小石の中に突っ込んでおくと、小石の中に潜んでいたベントが手の中に入ってきます。子供でも簡単に釣れます。

ヒスイ海岸は絶景の夕日が見られるスポットとしても有名です。夕方になると海岸線がだんだんと赤く染まり始め、水平線に太陽が沈む頃には海と空が真っ赤に色づきます。海岸にある小石が夕日を受けてきらきらと光る様子は幻想的です。浜辺に座るカップルのシルエットが素敵です。

ヒスイ海岸から少し離れますが、富山県魚津にある埋没林博物館に立ち寄ってみましょう。埋没林は約2000年前に土砂に埋没した杉林が年月を経て海底に姿を現したものです。魚津埋没林は天然記念物に指定されていて、杉の大木の根などが展示されています。

ヒスイ海岸のある富山県朝日町の郷土料理です。スケトウダラのぶつ切りとゴボウやネギを入れて味噌で味付けした温かい汁です。漁に出た夫を待つ妻たちが、港で温かい料理を作って待っていたことから始まったようです。毎年10月には「ヒスイ海岸タラ汁まつり」が開催されます。

ヒスイ海岸で遊んだ後は、温かい温泉に浸かってみませんか。周辺には日帰りで温泉に入れる旅館や施設があります。冷えた体や疲れた体を温泉でのんびりすれば、心も癒されます。弱アルカリ性単純泉で筋肉痛や冷え性などに効能がある温泉が多いので、遊んだ後にはピッタリです。

ホテル糸魚川に隣接する温泉施設です。大きな露天風呂から勢い良く源泉が吹き出る湯畑が目印です。源泉は97℃の高温ですが、この湯畑で温度調節されています。内風呂と展望の良い露天風呂があります。大人1000円、小人500円で入浴でき、近くには足湯もあります。

JR越中宮崎駅から徒歩10分、国道8号線沿いにある立ち寄りできる温泉施設です。塩化物泉の温泉は湯量が豊富で源泉かけ流しです。中学生以上は500円、小学生200円の入浴料は安いです。男女とも内湯と露天風呂があります。駐車場もあって、気に入ればそのまま宿泊もできます。

ヒスイ海岸から徒歩約5分ほどのところにある日帰り温泉施設です。元湯治場という温泉施設ですが、お風呂はきれいなタイル張りです。重炭酸鉄泉は赤茶色をしたやわらかいお湯で、いつまでもぽかぽかして疲れが取れます。大人450円、小学生200円で入浴できます。

えちごトキめき鉄道糸魚川駅から徒歩で約10分のところにある糸魚川海岸もヒスイ海岸と呼ばれています。糸魚川市内を流れる姫川から流されて海岸に打ち上げられたヒスイが見つかることがあります。無料駐車場もありますので、宮崎･境海岸と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

富山県にあるヒスイ海岸の楽しみ方をご紹介しました。ヒスイ探しやベント釣りは子供の頃に遊んだ宝物探しのようです。小石が敷き詰められた広い海岸は海水浴も楽しめて、周辺には見どころもたくさんあります。ヒスイ海岸は、大人も子供も宝探しができいるトレジャースポットです。