浄妙寺特集！レストラン「石窯ガーデンテラス」に御朱印やアクセス情報もご紹介！

鎌倉の浄妙寺は、鎌倉五山の1つにも数えられている格式の高い神社。桜や紅葉の名所として知られ、和の趣きを強く感じさせてくれるとともに、大正時代の雰囲気が今も残る洋館を利用した石窯ガーデンテラスも併設されている人気スポット。ここではそんな浄妙寺の見どころを、歴史･御朱印･アクセス情報なども絡めながら詳細をご紹介します！

浄妙寺は、1188年に足利義兼により創建されたという長い歴史を持つ由緒あるお寺。かつては23もの塔頭寺院を持ち、広大な敷地を有する大寺院だったようです。ちなみに、その当時の名残として、周辺には｢浄明寺｣という住所や住宅名などが今の時代でも多く見受けられます。

現在の浄妙寺は臨済宗建長寺派の仏教寺院ですが、元々は真言宗のお寺だったようです。その当時の寺名は｢極楽寺｣で、その後に禅宗の寺院となり、｢浄妙寺｣へと改名した形です。なお、残念なことに、歴史上これまでに火災で3度焼失しているようで、見どころの1つである現在の仏殿は1756年に再建されたものだそうです。

浄妙寺の御本尊は、仏教の開祖として知られるブッダをモデルにした釈迦如来。その御利益は、特に何か具体的に述べられているものはないのですが、出家している･していないにかかわらず、誰にでもすべての人に救いの手を差し伸べてくださるので、いわば｢望むものは何でも与えてくださる仏様｣ということです。

なお、浄妙寺においては、御本尊の釈迦如来よりも有名となっているのが淡島明神立像(あわしまみょうじんりゅうぞう)の存在。婦人病に霊験あらたかな神様として知られていることから、婦人病の祈願所として信仰を集めており、さらには安産や縁結びの御利益を授けてくださるとして多くの人が参拝に訪れています。

浄妙寺は、長い歴史を持つだけでなく、鎌倉五山の第五位という格式の高い寺院です。鎌倉五山とは、臨済宗の寺院を格付けをする制度で、中国の五山制度にならって鎌倉時代に制定されたものです。なお、第一位は建長寺、第二位は円覚寺、第三位は寿福寺、第四位は浄智寺で、この順位が決まったのは室町幕府三代将軍の足利義満の時代です。

ちなみに、京都五山も同時に定められており、第一位は天龍寺、第二位は相国寺、第三位は建仁寺、第四位は東福寺、第五位は万寿寺です。さらには、鎌倉五山･京都五山よりも格式の高い寺院として、京都を舞台にした映画やドラマなどにもよく登場する南禅寺が別格寺院として定められています。

これも見どころの1つになりますが、浄妙寺には｢花の寺｣としての顔もあり、美しい四季折々の異なる風情を楽しめるスポットとして人気となっています。なお、南向きの斜面という日当たりの良い立地の影響があるのか、特に梅などの花は他所よりも早く咲く傾向があり、｢梅の早咲きの名所｣として多くの人が早くからアクセスする場所です。

梅だけでなく、春の桜･秋の紅葉の見どころの時期も特に多くの人が訪れます。さらには、4月中旬から5月下旬にかけてはツツジ･サツキ･ボタン･藤の花、初夏のアヤメ、初秋のコスモスなど、一年を通して花々の美しい風景で視覚的に癒しを与えてくれます。

浄妙寺境内の墓地にも見どころ･歴史スポットの1つがあり、それは足利貞氏の墓とされている宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。足利貞氏は室町幕府の初代将軍として有名な足利尊氏の父であり、創建者が足利義兼であることとあわせ、浄妙寺が足利氏と深いつながりにあることがわかります。

足利氏関連でさらに補足すると、これも歴史スポットになりますが、浄妙寺の西側に鎮座する熊野神社あたりに大休寺跡があり、ここは足利尊氏の弟である足利直義の菩提所。そして、同じく浄妙寺に隣接する形で延福寺跡があり、ここは足利尊氏の異母兄である足利高義が母の供養のために建てた寺院だったようです。

御朱印ガールという言葉も生まれ、有名な神社仏閣では長蛇の列ができるほどブームになっている御朱印ですが、もちろん浄妙寺でも授与されています。その拝受方法は、拝観受付で拝観料100円を支払う際にあわせて御朱印をお願いし、参拝後に再度受付に立ち寄って預けておいた御朱印帳を受け取る形なので、時間効率良く拝受できます。

浄妙寺で授与されている御朱印は3種類です。上にも紹介した御本尊である｢釈迦如来｣および｢南無釈迦牟尼佛｣に加え、すべての人々を常に観ていて、救いを求める声(音)があればすぐに救済の手を差し伸べてくださる｢聖観世音｣の御朱印も拝受できます。

浄妙寺本堂の左手にある茶房です。風情を感じさせてくれる純和風造りの建物で、畳敷きの大広間から枯山水庭園を眺めながら、日常の喧騒とは別世界の中でゆったりとしたひとときを過ごすことができます。ちなみに、枯山水庭園のわきには水琴窟(すいきんくつ)が設けられており、その神秘的な音色に誰もが癒されるはずです。

茶房メニューとしては、鎌倉で随一とも言われている老舗和菓子屋｢美鈴｣の上生菓子が提供されており、お抹茶とともに優雅に満喫することができます。ちなみに、上生菓子は季節ごとに変わるほか、上品な味わいはもちろんのこと、見た目も美しいので、インスタグラムなどSNSへの投稿にも好適です。

同じく浄妙寺の境内にあり、見どころの1つといえる建物ですが、純和風の喜泉庵に対し、こちらは大正時代の趣きが残る洋館を利用したカフェレストランです。さらには、喜泉庵の枯山水庭園に対し、こちらはスコットランド･エジンバラ出身のニコラス･レナハン氏が手掛けた本物のイングリッシュガーデンが造られています。

そのイングリッシュガーデンには、ローズガーデンのほか、ハーブガーデンも設けられており、ここで収穫されたハーブは実際にカフェレストランでも料理に使用されています。その他にも足もとには小さなかわいい草花が一年を通して咲いており、のんびりと散策するだけで自然と癒し効果を与えてくれます。

店名からも想像できますが、石窯ガーデンテラスの自慢の1つが石窯で焼いた自家製のパン。丹精込めてパン職人さんが毎日焼き上げ、各種料理にも合うように常時10種類程度の焼き立てパンが用意されており、小麦の甘み･ホップの酸味を強く感じさせてくれるパンとして高い評価を得ています。ちなみに、持ち帰り購入も可能です。

おすすめとしては、おしゃれにカフェ感覚で楽しめるパスタセット。｢牛肉とポルチーニ 色々なキノコのトマトラグーソース｣と｢つぶ貝と釜揚げしらすのアーリオ･オーリオ｣の2種類が用意されており、サラダ･ドリンクに加え、上に紹介した自家製パンとともに贅沢なひとときを満喫できます。

その他としては、ローストビーフを味わえる｢サンデーロースト イギリスの日曜伝統ランチ｣なども豪華メニューとして人気。また、スイーツ類としては｢クリームティー｣というお得なセットが用意されており、イングリッシュティーとともにイギリス伝統のスコーンを味わうことができます。

公共交通機関でのアクセスは、JR横須賀線もしくは江ノ島電鉄の鎌倉駅からバスに乗車。約15分ほどの｢浄明寺｣バス停で下車。そこから徒歩約5分ほどで浄妙寺の山門に到着します。車でのアクセスの場合は、バス停の近くに20台程度が利用できる駐車場が用意されており、料金は1時間あたり500円となります。

住所:神奈川県鎌倉市浄明寺3−8−31 電話番号:0467-22-2818

鎌倉の格式高い浄妙寺の情報はいかがでしたでしょうか？お釈迦様の御利益を授けていただけるとともに、一年を通して花々に癒されるほか、喜泉庵と石窯ガーデンテラスに存在により、視覚の面でも食の面でも和洋両方を堪能できるという見どころいっぱいのスポットですので、この中の情報も参考の上でぜひ一度アクセスしてみてください！