荏柄天神社は学問の神様！御朱印やお守りにアクセス情報もご紹介！

寺社仏閣が多くある鎌倉ですが、初詣など受験シーズンが近づくと急激に参拝客の増える神社があります。それが荏柄天神社です。荏柄天神社は合格祈願にご利益があるとして、毎年多くの受験生が合格を願ってご参拝に訪れます。今回はそんな荏柄天神社の由来、ご利益、見どころ、お守り、御朱印、お祭り、アクセスをご紹介します。

荏柄天神社は最寄りの鎌倉駅からでも徒歩で20分以上かかる、あまりアクセスが良いとは言えない神社です。それでも足繁くご参拝される方が多いのは、それだけ魅力のある神社だからでしょう。荏柄天神社の荏柄とは、荏草郷という古い地名の「えがや」が「えがら」になまり、そのまま漢字表記されたものです。

荏柄天神は関東圏内にいくつも分社ももっており、太宰府天満宮、北野天満宮と共に三天神社と呼ばれる由緒正しき神社です。地域住民からの信仰があついことはもちろん、神奈川県内、県外の方からもあつく信仰されていて、著名人なども多くが荏柄天神社を信仰しています。

荏柄天神社の創建は1104年のことです。ある日、晴天が突然暗くなり、雷雨が吹き荒れました。その時、怨霊として恐れられていた菅原道真公が描かれた絵が空から降ってきたことで、これは菅原道真公をお祀りして鎮めなければ大変だ、ということでここに神社が建てられることになったのです。

その後、鎌倉に幕府を開いた源頼朝が荏柄天神社を、鬼門を守る神様だということで崇め奉り、改めて社殿などを造立しました。その後、歴代の将軍からあつく信仰され、治世が変わっても足利、北条、豊富、徳川から守られてきました。その後は神仏分離で以前ほどの隆盛はなくなりましたが、今でも多くの人に愛されています。

荏柄天神社のご祭神は天神様、菅原道真公です。菅原道真公は幼い時から学問に非凡な才能があり、特に漢詩文では目覚ましい業績を残しています。また、学問だけでなく政治家としても誠実で優秀だった菅原道真公は、崩れつつあった当時の政治を立て直そうと努力し、遣唐使の廃止を具申をしたことは、教科書にも載っています。

このように優秀であり人柄も優れていた菅原道真公は、宇多上皇に高く評価されて、菅原道真公の家柄では考えられないほどの出世をし、ついには右大臣にまでなります。しかし、これが仇となって、妬み嫉みを受けることになってしまうのです。結果、当時の左大臣であった藤原時平とその仲間の策略で、大宰府に左遷されてしまいます。

菅原道真公はそのまま都に戻られることなく亡くなってしまうのですが、大変なのはその後でした。都では天変地異が頻発し、菅原道真公を陥れた連中が次々と不審死したため、これは祟りだということで人々は恐怖しました。その後、天災が起こると菅原道真公の祟りだと信じられるようになりました。

そこで人々は菅原道真公を神様としてお祀りすることで、なんとかその祟を鎮めようとしました。こうして、全国各地に、菅原道真公を天神様として信仰する天神信仰が広まっていったのです。時が経るにつれ、天神様が生前学問に秀でていたことから、学問の神様として広く信仰されるようになっていきました。

上記した通り、天神様は現在では学問の神様として信仰されています。特に、受験期の学生などには合格祈願にご利益があるとして、大変人気の神様です。天神様は生前、当時の日本の国家試験では最難関と言われていた方略試という試験に合格していることなども、合格祈願をされる人が増えた要因のひとつです。

荏柄天神社では合格祈願のために、昇殿祈祷や、受験の当日の朝に祈祷をしてくださる受験当日早朝祈祷も受け付けています。受験当日早朝祈祷は申込用紙を奏上した後、一日中御本殿にあげてくださり、合格祈願をしていただけます。第一志望の受験の日に御祈祷で合格祈願をすることで、心の支えにもなるのではないでしょうか。

天神様には合格祈願以外にもご利益がございます。文筆や学問の上達、そして芸能の上達などのご利益もございます。また、農業守護や病気の平癒などもご利益としてありますので、学生や受験される方以外にもおすすめの神社です。初詣にも是非ご参拝に来ていただきたいところです。

荏柄天神社はそれほど大きな神社ではありませんが、それでもたくさんの見どころが詰まった神社です。まずは御神木の大銀杏が見どころとして挙げられます。大銀杏は空から菅原道真公の絵が降ってきた場所を、誰も踏まないようにと植えた銀杏の木が大きく育ったものです。この銀杏は御祈祷のお供え物にもなります。

本殿は1624年に、鎌倉にある鶴岡八幡宮のものを譲り受けて移築されたもので、度々修理は受けているものの、現代に残る中世の建築としてとても貴重なものです。重要文化財に指定されています。また、1261年に作られた木造天神坐像も重要文化財に指定されており、大変貴重なものです。

そして、多くの人が見どころとして見物に訪れるのが、絵筆塚です。これは文筆の神様でもあり芸能上達の神様でもある天神様をお祀りしている荏柄天神社で、筆に感謝しようということで漫画家の横山隆一先生らが中心となり造立されたものです。こちらには多くの漫画家が描いたかっぱのレリーフが刻まれています。

その中には手塚治虫先生や藤子・F・不二雄先生など超大御所のかっぱのレリーフもあるため、是非見どころとして押さえておきたいところです。その隣にはかっぱの漫画で有名な清水崑先生の筆が納められているかっぱ筆塚もあり、こちらも見どころです。春には梅の花が咲き乱れ、それも季節の見どころとして有名になっています。

受験生でしたら、合格祈願のために荏柄天神社のお守りは是非手に入れておきたいところです。荏柄天神社にもたくさんのお守りがあります。大きく分けてお守りは守袋と荏柄天神社の梅をモチーフにした梅守りがあり、それぞれに合格祈願、学業成就、災難除けのご利益が用意されています。

特に梅守りは小さい根付なので、小物につけておくにはピッタリです。また、学業成就祈願鉛筆に祈願はちまきもございます。受験本番には学業成就祈願鉛筆と祈願はちまきを装備して、完全にご利益に守られた状態で挑まれるのはいかがでしょうか。また、授与所では昔ながらの梅酒をいただくこともできます。

荏柄天神社でも、御朱印をいただくことができます。御朱印の種類は荏柄天神社のもの一種類のみになります。御朱印は境内の授与所にていただくことができ、初穂料は300円です。また、御朱印だけでなく御朱印帳もいただくことができますので、御朱印帳を忘れてしまっても御朱印をいただけるので安心です。

荏柄天神社では色々なお祭りが催されます。荏柄天神社ならではのお祭りは1月25日に催されれる初天神の筆供養です。ここでは古くなった筆を供養してくださるということで、多くの方が筆を供養するためにご参拝に訪れ、大変賑わいます。また2月8日には針供養があり、針を柔らかい豆腐に刺すことで供養します。

荏柄天神社の一番大きなお祭りは例大祭で、前日の宵宮祭から屋台などが出店して、大変盛り上がるお祭りです。周辺地域の方々だけでなく、観光客も多く訪れるお祭りで、毎年たくさんの方が楽しみにしていらっしゃいます。あまり大きな境内ではないのですが、それが逆にアットホームに感じられる、心の温まるお祭りです。

それでは、荏柄天神社へのアクセスをご紹介します。荏柄天神社は鎌倉駅から徒歩で20分以上、30分近くかかるという、あまりアクセスが良いとは言い難い場所にある神社です。住宅街にありますので、それほど目立つわけでもなく、下手をすると迷子になってしまいますので、徒歩のルートを詳しく説明いたします。

まず鎌倉駅の東口に出ましたら、鶴岡八幡宮の表参道に出て、そのまま鶴岡八幡宮に向かって歩きます。道の行き止まりまで来たら鶴岡八幡宮には入らずに右折して、そのまま県道204号線を道なりに進みます。岐れ路の交差点で左の道に入り、次の角を左折、しばらく直進すると右手に荏柄天神社というなかなか複雑なアクセスです。

住所:神奈川県鎌倉市二階堂74 電話番号:0467-25-1772

以上、荏柄天神社の情報をお届けしました。神奈川県で合格祈願なら荏柄天神社、というくらいにご利益のある荏柄天神社ですから、大事な試験や受験がある方は是非荏柄天神社にお参りして、お守りに学業成就祈願鉛筆と祈願はちまきをいただいて、そのご利益で完全武装して試験挑めば、きっと合格間違いなしです。