レイク・ルイーズの魅力を徹底解明！季節ごとの景色や見頃のシーズンを紹介！

カナダの世界遺産である｢カナディアン・ロッキー山脈自然公園群｣。ここにはバンフ国立公園があり、レイク・ルイーズと呼ばれる自然が美しい景色を作っている湖があります。どんなシーズンでもレイク・ルイーズは様々な表情を見せてくれます。今回は季節ごとの映り変わる景色や最も湖が美しく輝く見頃、おすすめの楽しみ方をご紹介します｡

大自然に囲まれた美しい景色を望めるレイク・ルイーズですが、この湖があるバンフ国立公園は世界遺産に登録されているスポットです。カナディアンロッキーの表玄関と言われているこのバンフ国立公園には、現在で1年間に400万人もの観光客が訪れる人気スポットになっています。しかしこの公園の歴史は、全く別の偶然な理由で作られました｡

遡ること1881年、カナダ連邦政府は国家建設の要である大陸横断鉄道を建設しました。ここで最も難所だったのがカナディアン・ロッキー越えでした。当時は岩山の高地に鉄道レールを敷くなど、ルート探索が必死に行われていて、2年後にバンフのサルファー山洞窟内で温泉が発見されました。このためバンフは保護されて国立公園になりました｡

温泉の発見と鉄道ルート完成で、カナディアン・ロッキーは自然豊かな観光地へ大きく変わりました。当時の地元バンフでは、「美しい景色を世界に伝えたいなら、観光客を呼び込もう」とその言葉どおりに行動しました。今現在バンフ国立公園は、カナダが誇る世界遺産と有数の景勝地であるとともに、おすすめリゾートスポットになりました。

まるで宝石と例えられる美しい景色と清らかな湖のレイク・ルイーズは、バンフ国立公園で一番のおすすめな見どころといえるでしょう。カナディアン・ロッキーの山は、約100万年前に氷河に覆われたそうです。やがて氷河が深く浸食し後退した所に窪地ができました。そこに氷河から解け出した水が流れ込んで溜まって、この湖が生まれました｡

氷河が運んできた氷河岩粉と呼ばれる細かい成分が湖の水に含まれていて、その岩紛は青色や緑色以外の光を吸収していきます。これらの現象もあり、レイク・ルイーズの水面は鮮やかなエメラルドグリーンに輝きます。多くの氷河湖が点在するカナディアン・ロッキーですが、大自然に負けないほどの美しさをレイク・ルイーズは誇っています｡

小さな魚たちの湖と呼ばれていた湖が、先住民以外の人々に発見されたのは1882年でした。初めの頃はエメラルド湖でしたが、2年後にヴィクトリア女王の娘であるカナダ総督ローン侯爵の妻の名前から、レイク・ルイーズと呼ばれました。功労があったローン侯爵へ感謝の気持ちを込めて、カナダ政府は美しい自然の湖に彼の妻の名前をつけました｡ここでレイク・ルイーズが最も美しく見られる、絶好のシーズンを知っておきましょう｡

レイク・ルイーズの周りは自然に囲まれていて、オールシーズンで松の香りを楽しめます。心安らぐ香りとともにハイキングをレイク・ルイーズ周辺で堪能できることもポイントです。さらに風が強い山頂で空を見上げれば、鷲が羽ばたいていく姿が見えることもあるようです。また水面に映る遠くにある美しい山々を眺めるのもおすすめでしょう｡

寒いシーズンには、山が凍った湖で楽しくホッケーができます。さらにアーティストたちがただの透明な氷から、彫像を作り出していく時間も是非見ておきたいです。世界的に有名なレイク・ルイーズのリゾートで、スキー体験はもちろん外せません。温かいシーズンには、レイク・ルイーズの周りの花々を眺めたり雪解けの水を飲めたりできます｡

シーズンに左右されず、他にもレイク・ルイーズのおすすめな楽しみ方があります。例えばピクニックで鹿やエルク、大きな角を持った羊に会えたら、じっくりと観察して動物の可愛さを堪能できます。さらにカナダでよく見かけるグリズリーもいます。尾根の向こうへグリズリーが歩いていく姿をドキドキしながら見てみるのもおすすめでしょう｡

さらに高地ならではのバックカントリー・スキーや、山小屋を縦走する4日から6日間のトレッキング・ツアーを満喫できます。また乗馬を楽しめたり、壮大な氷河や自然も堪能できることもおすすめな楽しみ方になっています。レイク・ルイーズは7月と8月の夏の期間は暖かく、日中の平均最高気温は21度と過ごしやすいので散策にもおすすめです｡

レイク・ルイーズでは防寒対策も欠かせません。日中は温かくても、日が落ちてくると寒くなり夜間の最低気温が7度近くになることもあります。特に秋は短く9月に紅葉し、10月に初雪が降ることもあります。11月に入ると山頂に積雪が見られます。また夜の気温も0度を下回り、日中の気温は上がっても10度ほどで、暖かい服装の準備が肝心です｡

レイク・ルイーズでは、冬の景色は格別と言われます。ですが当然寒い日が続き、12月には強い寒気で日中の平均最高気温は-3度になることもあります。さらに夜の平均最低気温は-14度まで下がり極寒です。また-30度というとても寒い日が続くこともあるので、防風の分厚いコートと暖かいブーツは準備していて損はない必需品になるでしょう｡

春には全ての季節が混ざっている印象です。春服と一緒に厚いセーターや防水コートも用意しておくと便利です。なお日中の平均最高気温は10度ほどでしょう。春でも雪はかなり遅くまで残ります。詳しくは気象情報で確認することをおすすめします。カナダの気候に関するサイトでは、レイク・ルイーズの天候パターンを調べることもできます｡

レイク・ルイーズ近くにある温泉にも注目しておきましょう。レイク・ルイーズの周りにはセラピー効果が期待できるというカナディアン・ロッキーのミネラル温泉があります。寒い日にはうってつけのカナディアン・ロッキーから湧き出てくるミネラル温泉はとにかくリラックス効果抜群です。さらに強張った体の緊張もほぐれやすくなります｡

レイク・ルイーズ近郊で、きつい坂道やトレイルで散策をがんばったあとには、カナディアン・ロッキーのロマンティックなお城で極上のスパ・トリートメントを体験できリラックスできます。宿泊施設も様々あります。特にレイク・ルイーズの近くに建っているヨーロピアン・スタイルの宿からは、氷河から流れ出る水でできた絶景を望めます。

エメラルドグリーンの湖面が美しいレイク・ルイーズの近くにも、温泉以外に様々なおすすめスポットが点在しています。例えばレイク・モレーンも美しい水がたまっている自然に溢れた氷河湖の1つになります。標高が高い場所にあるので、空気がよく澄んでいてくすむことのない絶景を望めるでしょう。世界遺産に登録されていることも頷けます｡

さらにレイク・ルイーズから眺めることができる山々に積もった雪もおすすめな見所です。標高が高い山々に積もった雪は、1年中白いままをキープしていてどんなシーズンでも美しい景色を作り出しています。なおレイク・ルイーズ近くへのアクセスは、アルバータ州の高速道路を経由して向かえるようになっています。車窓からの絶景も見物です｡

カナディアン・ロッキーに位置しているレイク・ルイーズへの基本アクセスは、バンクーバーから車で行く方法があります。さらにVIA鉄道またはロッキー・マウンテニア号の公共交通機関を使ったアクセスも便利でしょう。なお、レイク・ルイーズの最寄りになっている国際空港は、カルガリー国際空港です。シャトルバスも利用できるようです。

面積が6641平方キロメートルに及ぶバンフ国立公園ですが、この広さは日本の四国ほどと言われています。バンフ国立公園内ある町は、バンフとレイク・ルイーズという2つの町のみとなっています。このエリアの総人口は9500人ほどで、観光客にも心優しい人が多いでしょう。なお公用語は英語で、ごくまれにフランス語を使う場面もあるでしょう｡

カナダにあるバンフ国立公園は、世界遺産に登録されているスポットです。そんなバンフ国立公園には、どんなシーズンでも美しい自然の移り変わりと、エメラルドグリーンに輝く氷河湖のレイク・ルイーズがあります。写真から分かる清々しさは現地に行ってみるとさらに強く心を揺さぶります。ぜひカナダのレイク・ルイーズへお越しください｡