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京都・壬生寺は新撰組ゆかりの地!御朱印や歴史など見どころを紹介!

京都・壬生寺は新撰組ゆかりの地!御朱印や歴史など見どころを紹介!
投稿日: 2017年12月4日最終更新日: 2020年10月8日

幕末の志士・新撰組の駐屯地は京都・壬生の町にありました。京都にある壬生寺は、新撰組隊士たちの訓練場として使われた歴史のあるお寺です。壬生寺には言葉を発しない珍しい舞台「壬生狂言」も有名です。今回は京都の壬生寺の歴史や御朱印など見どころをご紹介いたします。

新撰組ゆかりの寺!壬生寺見出し

新撰組ゆかりの寺として広く知られる「壬生寺」(みぶでら)は、京都市大宮にある律宗の大本山にあたる寺院です。壬生寺は京都の裏鬼門に当る場所に位置していることから、厄除けのお寺としても有名です。今回は。京都にある新撰組ゆかりの寺・壬生寺の歴史や見どころをご紹介いたします。

壬生寺は1000年の歴史をもつ寺院見出し

壬生寺が建立されたのは、平安時代初期・西暦991年です。三井寺の僧侶・快賢(かいけん)が、自身の母親の菩提を弔うために壬生寺を開いたのが壬生寺の歴史の始まりです。多くの寺院がある京都の中では珍しい「律宗」は鑑真が中国から伝来させ、現在律宗の総本山は奈良の唐招提寺に置かれています。

平安時代末期になると、律宗の勢いは衰えを見せはじめます。最澄や空海たちが、鑑真の伝えた戒律「四分律」を指示しなかったことが律宗の衰退の理由です。しかし、鎌倉時代半ば、円覚上人によって律宗は再興されます。現在でも行われている「壬生狂言」は、この円覚上人が始めたものと伝えられています。

時を経て江戸時代末期になると、壬生の地は新撰組の本拠地となり、壬生寺は新撰組隊士たちの武芸の訓練場や兵法調練場として使われました。その当初、新撰組の名前は使われておらず「壬生浪士組」と呼ばれてることからも、壬生と新撰組の結びつきの強さが伺えます。壬生寺には新撰組隊士の墓が今でも丁重に祀られています。

住所:京都府京都市中京区中京区壬生梛ノ宮町31 電話番号:075-841-3381

京都で新撰組ゆかりの名所めぐり!人気グッズやお土産もチェック! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都で新撰組ゆかりの名所めぐり!人気グッズやお土産もチェック! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
観光でも人気の都市、京都。そんな京都には、幕末に活躍した新撰組の名所がたくさん残っています。江戸から京都へ移り、新しい日本の礎づくりに奮闘した新撰組。今回は、新撰組ゆかりの観光名所と人気のおすすめグッズをご紹介していきます。京都観光の参考にしてみてください。

壬生寺は新撰組ファンが集う名スポット!見出し

壬生寺の名前が広く知られるようになった理由の1つに「新撰組」の存在があります。幕末時代、近藤勇や芹沢鴨などの浪士たちが壬生寺に駐留していたことから、壬生寺には新撰組にまつわる逸話が多く残されています。新撰組の前身である「壬生浪士組」は24名からの発足でしたが、新撰組の隊士の数はのちに200名を超えたと言われています。

京都守護職・松平容保から不逞浪士の取り締まりと京都市中の警備を任された壬生浪士組は、「八月十八日の政変」の際の働きぶりを高く評価され、松平容保から新たな隊名「新選組」を拝命します。私たちが知る「新撰組」が誕生したのは1863年、徳川慶喜が大政奉還を行う、たった4年前の出来事でした。

新撰組隊士とっての壬生寺は、まさに「青春時代を過ごした場所」だと言えるでしょう。昔と変わらない壬生の町の佇まいは、新撰組隊士たちの息遣いが今でも感じられるようです。壬生寺には新撰組隊士たちの墓だけではなく、新撰組を今でも愛しているファン垂涎の「新撰組グッズ」は壬生寺の大きな見どころとなっています。

新撰組隊士たちの墓!壬生塚見出し

壬生寺の境内にある「壬生塚」(みぶづか)は、新撰組隊士たちのお墓となっています。壬生塚の近くには近藤勇の胸像や、芹沢鴨や平山五郎、田中伊織らの墓が建てられています。日本の歌手・三橋美智也氏の歌う「あゝ新撰組」の歌碑なども並び、壬生塚の周辺は新撰組一色に彩られています。

新撰組ファンにとっては聖地のような場所「壬生塚」では、毎年7月16日に「新撰組隊士等慰霊供養際」が行われます。7月16日は、坂本龍馬と新撰組の因縁の日と言われる「池田屋事件」(池田屋騒動)が勃発した日です。慰霊祭では、京都新選組同好会による「池田屋事変記念パレード」が見どころとなっています。

壬生寺は大念仏狂言でも有名!見出し

壬生寺が有名になったもう1つの理由は「大念仏狂言」(壬生狂言)にもあります。鎌倉時代に壬生寺を再興した円覚上人が興した行事といわれています。一般的な狂言にはコミカルなセリフが欠かせませんが、壬生狂言はセリフがないため「無言劇」と呼ばれています。身振りで仏教の教えを演じる壬生狂言は重要民族文化財に指定されています。

毎年2月と4月、10月にしか観られない貴重な壬生狂言の公演日には、行列ができるほどの大勢の観客が詰めかけます。幕末時代には、新撰組局長・近藤勇や新撰組隊士たちも、この壬生狂言を鑑賞したといわれています。新撰組隊士たちがどのような気持ちで壬生狂言を見つめたのか、志士たちに思いを馳せながら鑑賞してみてください。

壬生寺でもらえる4つの御朱印見出し

京都の壬生寺では4種類の御朱印を授けていただけます。4つのうち1つは、壬生狂言が開催される期間限定の御朱印なので、壬生寺の御朱印を制覇したい方は壬生狂言の開かれる日に壬生寺を訪れましょう。ここからは、壬生寺の境内におわす3人の仏様のありがたい御朱印をご紹介いたします。

ご本尊延命地蔵菩薩の御朱印

壬生寺のご本尊は延命地蔵菩薩様です。このことから、壬生寺は「壬生地蔵さん」という呼び名で親しまれています。身体健全・安産・学業成就・五穀豊穣をはじめ、厄除け、延命長寿、夜泣き封じまで10の願いを聞き届けて下さるといわれています。延命地蔵菩薩の御朱印は300円です。

京都十二薬師霊 第四番札所歯薬師の御朱印

歯薬師如来様のいらっしゃる場所は、京都十二薬師霊場第4番札所となっています。「歯」の健康を守る仏様として知られ、歯病に悩む人にご利益を授けてくださいます。「歯薬師如来」というお名前は、如来様のお顔が「ははは」と笑って見えることから由来しているそうです。

洛陽三十三観音霊場 第二十八番札所の御朱印

洛陽三十三観音霊場第28番札所の御朱印です。境内の「中院」にいらっしゃる十一面観世音菩薩様は、この世にあるすべての災いや苦難から人々を救ってくださるありがたい仏様で、壬生寺のご本尊は鎌倉時代に新しく作られた仏様たちの中のお1人です。こちらの御朱印も300円で授けていただけます。

壬生狂言の御朱印

毎年2月2日から3日、4月29日から30日、5月の5日と10日に行われる「壬生狂言」の日限定で授与される御朱印です。この御朱印に押されているおサルさんは、山王大権現の使者をつとめています。厄が去る、と猿(さる)をかけた縁起の良い御朱印です。こちらの御朱印も1枚300円で授けていただけます。

新撰組の御朱印帳は壬生寺で買える!

壬生寺で御朱印をいただくなら、ぜひ手に入れたいのが新撰組の「誠の御朱印帳」です。新撰組のトレードマークである浅葱色のダンダラをモチーフにしたおしゃれな御朱印帳には、誠の文字や隊士たちの家紋が描かれています。裏表紙には「局中法度」(きょくちゅうはっと)が印字されています。この御朱印帳は1冊1800円で購入できます。

壬生寺境内の見どころ見出し

壬生寺の見どころは、新撰組と壬生狂言だけではありません。1000年を超える、長い歴史をもつ壬生寺にはさまざまな見どころがあります。ここからは壬生寺境内で拝観できる、さまざまな見どころをご紹介いたします。

見どころ1:壬生寺歴史資料室

壬生寺歴史資料室は、新撰組にまつわる古文書や壬生狂言に関した歴史的資料が展示されています。資料以外では、薬師如来像などの仏像などの寺宝が約30点公開展示されており、壬生寺の歴史を学ぶことができます。1年に1度しか公開されない貴重な品も保管されていますので、興味のある方は公開される日に合わせて訪ねてみてください。

展示品の中には重要文化財に指定されているものもあります。法具の1つ「五仏錫杖」は、壬生寺を開いた快賢が悟りを開いた時の本尊地蔵菩薩の錫杖と伝えられています。現在は京都国立博物館に寄託されており、現在展示室で公開されているのは模造(レプリカ)となります。壬生寺の始まりを伝える貴重な寺宝です。

見どころ2:一夜天神堂

壬生寺の境内には「一夜天神堂」と呼ばれるお堂があります。平安時代の政治家・菅原道真が大宰府に流されるまえに、このお堂の前で一夜を過ごしたという言い伝えに因み「一夜天神堂」と名付けられました。太宰府天満宮と同じ「学業成就」のご利益を授けてくださるといわれています。

見どころ3:阿弥陀堂

壬生寺境内の中でひと際目を引く建物は「阿弥陀堂」です。堂の中には阿弥陀如来三尊像が安置されています。平成14年に建築家・山本良介氏のデザインにより再建され、現代的な建物も見どころの1つとなっています。この建物は、奥に続く壬生塚と壬生寺歴史資料室の受付も兼ねています。

見どころ4:中院

壬生寺境内に残る、唯一つの塔頭(たっちゅう)が「中院」です。塔頭とは、高僧の弟子たちが亡くなった師を思い著明なお寺の近くに建てた塔のことをいいます。壬生寺の中院には十一面観世音菩薩様が安置されています。健康長寿や福寿無量のご利益を授けてくださるといわれています。

見どころ5:千体仏塔

千体仏塔は、その名のとおりたくさんの石仏を集めて作られた塔です。壬生寺の千体仏塔は平成元年、壬生寺が創建1000年を迎えたことで記念として建てられました、この塔の石仏は、明治時代に京都市が区画整理を行った際に各地方から集められました。独特な形をした塔は、ミャンマーの仏塔「パゴタ」を模しているそうです。

京都壬生寺へのアクセスは電車とバスで!見出し

壬生寺へ公共交通機関を利用してアクセスする場合は、京都駅から市バスを利用するのが便利です。市バスは26系統「御室・山越行き」に乗り「壬生寺道」で下車します。バス停からのアクセス時間は徒歩約5分です。または、阪急京都線「大宮駅」もアクセスに便利な駅です。大宮駅からの距離は徒歩10分でアクセスできます。

マイカーでアクセスする場合

壬生寺へのアクセスにマイカーはあまりおすすめしません。駐車場は門前に完備されていますが、収容台数は8台とかなり少なめです。また、大型バスの乗り入れは不可となっています。周辺にコインパーキングがいくつかありますが、満車になることが多いです。壬生寺へは公共交通機関でアクセスすることをおすすめします。

壬生寺の拝観時間見出し

壬生寺を拝観できる時間は、8時から17時までとなっています。しかし、壬生塚は16時30分で入場できなくなりますので注意が必要です。寺院への入場は16時30分で締め切られますので、壬生塚に行く場合は遅くとも16時前には入場受け付けを済ませましょう。

壬生寺拝観に必要な時間

壬生寺全体を拝観する場合の所要時間は約50分程度です。新撰組グッズなどを購入する場合は、所要時間はさらに長くなります。拝観できる時間は17時までとなっていますので、ゆっくり見学し、グッズを購入したい場合は時間にゆとりを持って入場してください。

壬生寺の入館料見出し

壬生寺境内の拝観は無料となっています。入館料など別途料金が必要になるのは壬生塚と壬生寺歴史資料室です。この他の施設に対する拝観料は一切かかりません。壬生塚は参拝料として一律100円を奉納し、壬生寺歴史資料室は大人200円、小学生から高校生までは100円となります。

創建1000年の壬生寺で新撰組隊士を偲ぼう見出し

京都市にある壬生寺は、創建1000年を超える歴史ある寺院です。幕末に新撰組隊士の駐屯地となったことで壬生寺の存在は誰もが知ることとなりました。今でも多くの新撰組ファンたちが壬生寺を訪れている人気スポットです。壬生寺の近くには大政奉還の舞台・二条城があります。ぜひ京都で幕末の志士たちの足跡の旅を味わってください。

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投稿日: 2017年12月4日最終更新日: 2020年10月8日

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