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鳳凰山特集!日帰りルートや登山口までのアクセス方法などを紹介!

鳳凰山特集!日帰りルートや登山口までのアクセス方法などを紹介!
投稿日: 2018年1月7日最終更新日: 2020年10月8日

南アルプス北部の鳳凰山は、地蔵岳山頂にあるオベリスクと呼ばれる巨大な尖塔や真っ白い花崗岩の山肌が大変美しい山です。健脚者であれば日帰りも可能な鳳凰山は、特に紅葉の時期が人気でたくさんの登山客で賑わいます。鳳凰山を日帰りできるおすすめのルートをご紹介します。

鳳凰山ってどんな山?見出し

南アルプス北部にある鳳凰山は、一般的には鳳凰三山とよばれ、西から順に地蔵岳(標高2764m)、観音岳(標高2841m)、薬師岳(標高2780m)の三山を指します。非常に特徴的なのは、地蔵岳山頂にあるオベリスクと呼ばれる巨大な尖塔。健脚者であれば日帰りも可能で紅葉の時期は特におすすめです。おすすめのルートをご紹介します。

鳳凰山の魅力とは見出し

南アルプス鳳凰山は、山梨県が誇る日本百名山のひとつです。地蔵岳の巨大な尖塔、オベリスクが大変特徴的であるのと、同じく南アルプスの甲斐駒ヶ岳とともに、花崗岩の白い山肌が大変美しい山です。大小の風化した真っ白い花崗岩が、ハイマツの緑色と美しい景観を作り出しています。

南アルプスの代表的な山である北岳や甲斐駒ヶ岳を見渡せる鳳凰山は、登山口へのアクセスも良く比較的危険な箇所も多くなく、登山道にはいくつか山小屋もあるほか眺望も良いので南アルプス入門の山としてもおすすめです。鳳凰山は、古くは信仰の山として開山され、今日まで多くの登山者に愛されている名山です。

最も多くの登山者が多く利用するのは青木鉱泉登山口から5つの滝を巡りながら登るドンドコ沢コース。青木鉱泉から地蔵岳のピストンは、標高差が1614mあるので、日帰りは健脚者であれば可能でしょう。体力に自信のない方には途中の山小屋で一泊するのをおすすめします。

鳳凰山は紅葉の時期が特におすすめ!見出し

秋になると山肌を彩る紅葉が大変美しく、多くの登山客で賑わう鳳凰三山。登山雑誌でも紅葉の時期には必ず取り上げられるくらい人気の山です。9月下旬には稜線のウラシマツツジの赤が稜線を染め、大変美しい景色を堪能しながら稜線歩きを楽しめます。10月中旬には紅葉が進み山肌が一面に赤や黄色に染まり、大変見事です。

鳳凰山は健脚者であれば日帰りも可能!見出し

鳳凰三山のルートの中でも一番利用されているルートは青木鉱泉を登山口としてドンドコ沢コースを歩き、鳳凰小屋を経由して地蔵岳、観音岳、薬師岳を縦走し、下山は中道を通って青木鉱泉を戻ってくるコース。青木鉱泉は交通アクセスも良く、5つの滝巡りも出来るのでおすすめです。

青木鉱泉からオベリスクが象徴的な地蔵岳へのピストンは、標高差が1600mあるので健脚者であれば日帰りも可能でしょう。鳳凰三山全てのルートで鎖場やはしごがなく、途中にも山小屋がいくつかあるので、南アルプス入門コースとしてもおすすめです。初心者登山のコースには山小屋があることも重要です。

また登山上級者や体力に自信がある人の中には、日帰りで鳳凰三山すべて周回する登山者も見られますが、日帰りするには距離もそれなりにかかり、標準コースタイムも12時間を超えるロングコースとなるため、行動時間に余裕がない方や初心者は、途中の鳳凰小屋や薬師岳小屋で一泊して登山を楽しむのをおすすめします。

鳳凰三山を日帰り登山する上での注意点見出し

地蔵岳のピークを踏んだ後、アカヌケノ沢の頭を高嶺方向へ進んでしまう登山者が多いので注意が必要です。必ず地図を確認しながら進みましょう。また時間的に厳しかったり体力的にキツいと判断したら決して無理をせず、引き返すか小屋で一泊しましょう。

青木鉱泉登山口までのアクセス見出し

鳳凰三山のドンドコ沢コース、中道コースの登山口である青木鉱泉。周辺には有料駐車場(約100台)、水場、トイレなどの施設があるほか、テント場もあります。青木鉱泉では日帰り入浴もでき、夏山シーズン中にはJR中央本線韮崎駅からバスも利用できるので、アクセスが便利な登山口です。

また、この青木鉱泉は明治から続く釘を使わない伝統的な建築方法で作られた趣のある宿があり、付近の山でとれた山菜や川魚料理など手作りの食事を味わえるほか、宿泊もできるので日程に余裕のある方はこちらで前泊したり、下山後に一泊すしたりするのもおすすめです。

日帰りルート紹介1「青木鉱泉から鳳凰小屋へ」見出し

登山口の青木鉱泉からいざ出発!鳳凰小屋のある2400mまで一気に登ります。ドンドコ沢コースでは南精進ヶ滝、鳳凰滝、白糸の滝、五色の滝など5つの滝めぐりを楽しみながら歩くことができます。いずれの滝も水量、落差ともに迫力があり見ごたえがあります。夏山シーズンには高山植物も咲き乱れ大変綺麗です。

滝めぐりを楽しみながら登っていくと、植生も変わってきてだんだん視界が開けてきます。地蔵岳のオベリスクを拝むことができたら鳳凰小屋まであとひとふんばり!オベリスクを拝みながら、進みましょう。ちなみに青木鉱泉から鳳凰小屋までの標準コースタイムは6時間、青木鉱泉から地蔵岳山頂までは7時間半かかります。

日帰りルート2「鳳凰小屋から地蔵岳山頂のオベリスクへ」見出し

鳳凰小屋では山バッジを購入できるほか、水場もあるので給水しましょう。南アルプスの水は冷たくて最高!初夏には鳳凰山にしか咲かないという「ホウオウシャジン」という貴重で美しい紫色の花も見ることができます。山小屋でしばし休んだらいざ地蔵岳山頂へアタック開始です。

頂上までのザレ場は足を取られやすくキツい場所ですが、オベリスクを間近に感じながらあとひとふんばり頑張りましょう!地蔵岳の山頂といえば、地蔵岳オベリスクとよばれる花崗岩でできた巨大な尖塔です。オベリスクの頂に立つには、岩登りの熟練者でないと難しいので無理は避けてください。

日帰りルート紹介3「体力と時間に余裕のある方限定」見出し

登山に慣れた健脚な方で、体力と日程に余裕のある方は、地蔵岳からさらに観音岳、薬師岳を縦走し中道を通って青木鉱泉に戻ってくる三山縦走コースもおすすめです。しかしこちらは標準コースタイムが12時間を超えるので、できれば1泊2日で周回するのをおすすめします。

日帰りで三山縦走を挑むには、標準コースタイムより早く登れること、山岳地帯を一日で十数キロ踏破できる体力があることが必須です。体力に自信のない方や時間に余裕のある方には途中の山小屋で一泊するのがおすすめします。何らかのアクシデントが起きたり時間に歩くのが難しいと判断したら無理せず早めに引き返しましょう。

鳳凰山の山小屋情報1「鳳凰小屋」見出し

鳳凰小屋は地蔵岳(標高2780m)直下にある山小屋です。初夏から秋にかけては美しいたくさんの花々に囲まれ「花の鳳凰小屋」と呼ばれるほどの見事な美しさです。鳳凰小屋は昭和初期に設立し5回の改築を経て現在に至ります。春期(4月~6月)、夏期(7月~10月)、冬期(11月末~年末年始)に営業、春期と冬期は予約が必須です。

夕食メニューはカレーのみですが、具がゴロゴロ入っていて美味しいと評判。この小屋からは地蔵岳までのアクセスは1時間20分、観音岳まで1時間40分、薬師岳までは2時間10分かかります。日帰り登山が難しくなった場合はもちろん、日程に余裕がある場合はこちらの山小屋に1泊して体力を回復させるのをおすすめします。

鳳凰山の山小屋情報2「薬師岳小屋」見出し

薬師岳小屋は薬師岳と砂払岳の鞍部にあり、山頂へのアクセスが約10分の位置にあります。GWや夏期(7~10月)は毎日営業、5~6月や11月の第三週頃までは変則営業、12月29日~1月3日の年末年始も営業。この山小屋は築45年を経て老朽化が進んだため約1年休業していましたが、平成29年8月に新しい建物が完成、営業が再開されました。

この山小屋からの360度の展望は富士山、北岳、八ヶ岳のほか、晴れた日には遠くに駿河湾まで見渡せるとか。秋には紅葉で赤や黄色に染まった素晴らしい景色も楽しむことが出来ます。この眺望抜群の薬師岳小屋は鳳凰山を縦走する際には大変おすすめしたい山小屋です。

いつからは歩きたい!「鳳凰山から甲斐駒ヶ岳へ大縦走」見出し

鳳凰山の地蔵岳を登頂後に、そのままアカヌケノ沢ノ頭を高峰方面へ抜けて、そのまま北西方向に位置する早川尾根を縦走すれば、甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳を一緒に登ることもできます。早川尾根は登山者も少なく静かな山行を満喫できますが、登山道はしっかり整備されているのでルートを外す心配はないでしょう。

早川尾根にはいくつかのピークが連なり、その中でも最高峰のアサヨ峰と栗沢山間の稜線は大変人気で多くの登山者が入山します。この稜線からの甲斐駒、仙丈ケ岳、北岳の展望は見事なもの!このルートは日数も体力も要するので、健脚者で余裕がある人にはこの憧れの縦走ルートにトライしてみるのもおすすめです。

さあ鳳凰山日帰りの旅へ出かけよう!見出し

以上、南アルプスの鳳凰山について主に日帰りのルートについてご紹介しましたがいかがでしたか?鳳凰山は地蔵岳のオベリスクや、紅葉の時期には山肌が一面に赤や黄色に染まり大変美しい山です。登山口へのアクセスも良く日帰りも可能の鳳凰山。安全には十分注意して素晴らしい山の景色を堪能しに出かけましょう!

南アルプス登山ならココ!日帰りできて初心者にもおすすめの山BEST5! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
南アルプス登山ならココ!日帰りできて初心者にもおすすめの山BEST5! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
長野県、山梨県、静岡県にまたがって連なる南アルプスは、初心者から上級者まで登山ファンに人気の山がある日本でも有数の登山地。今回は、南アルプスで、初心者が日帰り登山できる山やルートと共に、登山初心者におすすめの情報や山や難易度等をお届けします。
投稿日: 2018年1月7日最終更新日: 2020年10月8日

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