甲府観光おすすめスポットをご紹介！人気の観光地やお土産まで

山梨県甲府市と言えば真っ先に思い浮かぶのが、戦国時代の名武将である武田信玄です。甲府市内には信玄を始め、信虎や勝頼などの武田家ゆかりの神社や寺院などがいくつかあり、現在でもカリスマ的な人気がある武田信玄のファンにとっては聖地のような観光地です。

甲府の観光スポットは武田信玄に関係する場所などの歴史スポットだけではなく、市街地を一歩出ると大自然に囲まれた絶景スポットや、気軽に登れる山などの季節によってアウトドアも楽しめる観光地です。甲府ならではの人気のお土産情報も合わせて、甲府のおすすめスポットを厳選してみました。

府市古府中町にある武田神社は、言わずと知れた戦国時代の名武将・武田信玄をご祭神に祀った神社です。武田神社は、信玄の居館だった躑躅ヶ崎館の跡地に鎮座しています。現在でも館跡には当時からの堀、石垣、2つの古井戸等などの遺構が残っていて、「姫の井戸」と呼ばれる井戸は、信玄の子たちの産湯に使われたと伝えられています。

武田神社は大正になってから武田信玄に従三位が追贈されたのを機に武田神社の創建運動が始まり、大正8年(1919年)に社殿が竣工し、信玄の命日にあたる4月12日に初の例祭が奉仕されました。宝物殿には国の重要文化財に指定されている三條家より寄進された「吉岡一文字」の太刀や戦国時代の「金小実南蛮胴具足」が納められています。

武田神社は、戦国時代には戦の強さで有名だった武田信玄をご祭神として祀っているだけあって、「勝運」のご利益があると言われています。その他にも境内にある三葉の松は、全国でも珍しい黄金色で落葉することから、金運のご利益もあると言われています。切り絵でデザインされた信玄の御朱印も人気があります。

甲府市にある善光寺は、長野善光寺や日本各地に存在する善光寺と区別するために、甲斐善光寺とも呼ばれます。永禄元年(1558)に川中島の合戦の戦火が及ぶのを恐れた武田信玄が、長野善光寺からご本尊や鐘楼、仏具などを現在の甲斐善光寺に移したのが創建とされます。

善光寺の本堂と三門は江戸時代に入ってから焼失していまし、現在の本堂は再建されたものです。東日本で最大の木造建築とも言われ、昭和30年(1955年)に山門とともに国の重要文化財にしていされました。金堂の天井には2匹の龍が描かれていて、その下で手をたたくと「龍の鳴き声」のような共鳴が聞こえ、「泣き龍」と呼ばれます。

甲府市岩窪町にある武田信玄公墓所は、天正元年(1573年)に信州伊那駒場でなくなった武田信玄が、有名な遺言の通り3年間その死を隠していた時に葬られていた場所です。信玄の遺体は円光院に近い土屋右衛門の邸内で密かに荼毘に附され、この場所に埋葬されましたが、3年後に塩山の恵林寺で葬礼が行われました。

武田信玄公墓所にある墓石は、江戸時代に石棺が発掘された際に建立されました。武田信玄の墓はこのほか、山梨県内では大泉寺、恵林寺の他にも、長野や京都など全国に何か所かありますが、この墓所は火葬がなされた場所ということで、火葬塚とも呼ばれています。

甲府市にある甲府城は舞鶴城とも呼ばれ、武田氏が滅亡したあとに豊臣秀吉の命によって築城され、豊臣時代には徳川家康をけん制するために、徳川時代には西への備えの要所とされていました。明治維新前の戊辰戦争では新政府軍に恭順し、板垣退助らが無血開城を果たしました。日本100名城の25番に選ばれています。

甲府城は、現在では舞鶴城公園として整備されています。城の遺構として石垣の一部や天守台が残っていますが、実際に天守があったかは分からないそうです。平成に入ってから復元された 内松陰門(うちまつかげもん)や鍛冶曲輪門(かじくるわもん)が見どころの人気観光スポットになっています。

昇仙峡は甲府市がある甲府盆地の北側にある渓谷で、 国の特別名勝にも指定されており、日本でも有数の景勝地です。切り立った断崖の間にトーフ岩・らくだ岩・猫岩・人面岩・登竜岩などの奇岩・名石が並び、水面からほぼ垂直に立つ180mの巨岩・覚円峰は、昇仙峡のシンボルになっています。

昇仙峡と弥三郎岳山頂との間を結ぶ全長1050mの「昇仙峡ロープウェイ」で山頂に上ると、360度パノラマの絶景が広がっています。山頂には八雲神社などのパワースポットがあり、浮富士広場からは富士山の絶景を眺めることができます。片道5分のロープウェイからの景色は特に紅葉のころがおすすめです。

甲府市のサドヤワイナリーは、甲府駅北口から徒歩５分ほどのところにあるワイン醸造所です。約700坪に及ぶ、醸造場・貯蔵庫の地下ワインセラーでは、ブドウ栽培からワイン造りに関する展示をしてあり、有料の見学ツアーではガイドの醸造過程などの説明を聞きながら見てまわることができます。

有料の見学ツアーでは3種類のワインを試飲することができます。サドヤにはワイナリーの他にもショップとレストランが併設されていて、レストランではワインに合う本格フレンチを味わうことができます。南ヨーロッパ風の白い建物が目印の人気の観光スポットです。

甲府市の扇状地の扇の要の部分にある要害山は、慶長5年(1600年)に廃城になるまで、武田信虎・信玄・勝頼と3代にわたって使われた要害山城があった山です。要害山城は、平地にある居館に対して、地の利を生かした詰の城(本丸)として信虎によって築城されました。

要害山には現在でも、山腹から山頂にかけて土塁・石垣・竪堀跡などが残っています。標高770mの要害山は初心者にもおすすめのハイキングコースになっていてます。要害山の登山道は整備されているので歩きやすく、登山道入口から約30分から40分で山頂まで行くことが出来ます。

甲府駅近くにある甲州夢小路は、甲府市の江戸時代から昭和時代初期までの甲府城城下町を再現した商業施設です。中にはカフェやバー、レストランなどの飲食店があり、特急を待つ間に食事やショッピングを出来る便利な場所で、観光スポットとしても人気があります。

天然石やアクセサリーを販売する玉屋は、古民家を移築した兜造りの建物で、そのほかにも蔵や倉庫などレトロな雰囲気のお店が石畳の道と水路の両側に並んでいます。山梨名産の和紙を使った小物の店や甲州ワインの販売店もあるので、お土産を買うのにも便利なスポットです。

山梨県の代表的なお土産といえば、銘菓・桔梗屋信玄餅です。家紋入りのビニールの「風呂敷」に包まれた容器の中にきなこをまぶした3切れのお餅と黒蜜が入っています。桔梗屋ではその他、信玄餅の派生品も販売していて、アイス・生プリン・ロールケーキなど、信玄餅がベースの洋菓子もあり、人気を集めています。　

昭和4年(1929年)に発売された澤田屋の「くろ玉」は、エンドウ豆の餡を黒砂糖で作られた羊羹を包んだ、名前の通りの黒い玉の形をした銘菓です。澤田屋からは2014年には姉妹品として、さつまいもの餡をキャラメルで包んだ「キャラ玉」が発売されいてお土産としても人気を集めています。

伝統的な山梨県のご当地グルメと言えば、独特の平たい麺で知られる「ほうとう」です。家庭ごとに違う味付けがありますが、基本的にはみそ味でかぼちゃの具が入っています。志村製麺の「田舎煮込みほうとう」は、無添加の生麺に近く、野菜などの具を加えて煮るだけという簡単さもあって、人気のお土産です。

山梨県甲府市の観光は、やはり武田信玄関連のスポットが多いので、とにかく戦国・武将ファンにはおすすめの観光地です。残念ながら天守はありませんが、甲府城の復元された櫓や門を見て秀吉から家康の時代に思いを巡らせたりするのも良いですね。お土産もまだまだ美味しいものがたくさんあるので、ぜひ甲府を訪れてみてください!