コアラに会える動物園は？日本にある全てのスポットを一挙ご紹介！

日本では8つの動物園で、2018年現在合計42頭(オス17、メス23、不明2)のコアラが飼育されています。相互協力のもと、コアラが別の動物園に貸し出されることもあります。日本では残念ながら、コアラを抱っこできる動物園はありません。ここではコアラがいる8つの動物園について紹介します。

多摩動物公園は東京都日野市にある動物園で、恩賜上野動物園と並び日本を代表する動物園の1つです。1958年に開園し、総面積52ヘクタールという広大な土地に300種を超える動物が飼育されています。アジア園、オーストラリア園、アフリカ園、昆虫園の4つのゾーンに分かれています。触れ合い動物園では小動物を抱っこできます。

多摩動物公園は日本で初めての「柵がない動物園」です。今では日本の多くの動物園で見られるサファリバスや昆虫生態園なども、日本では多摩動物公園が先駆けとなりました。園内には「野生生物保全センター」があり、トキやニホンコウノトリなど絶滅の危機にある野生動物の保護や繁殖にも努めています。

多摩動物公園へ電車でアクセスする場合は京王線、多摩モノレール「多摩動物公園駅」下車、徒歩1分です。車でアクセスする場合は中央自動車道・国立府中ICから約20分です。多摩動物公園には一般用の駐車場がなく、付近の有料駐車場を利用します。休日は道路が大変混雑するので、公共機関の電車やモノレールがおすすめです。

コアラは、多摩動物公園内のオーストラリア園・コアラ館で見ることができます。最初に多摩動物公園でコアラが飼育されたのは、1984年にオーストラリアのタロンガ動物園からやって来たオス2頭のコアラです。当時はコアラを見るために長い列ができました。その後、別の親から2000年と2006年に赤ちゃんコアラが誕生し、話題となりました。

2018年6月現在、多摩動物公園にはオス1頭とメス1頭が飼育されています。オスのコタロウは2015年に神戸市立王子動物園からやって来た2歳のコアラです。メスのニーナは埼玉県こども動物自然公園からやって来た1歳のコアラです。いつも寝ているコアラですが、餌やりタイムには動くので、この時間を目当てに訪れるのがおすすめです。

コアラ館からすぐの「コアラ下休憩所」では、かわいい「コアラ弁当」を販売しています。釜飯としいたけで作られたコアラの顔がユニークです。箸もカップもかわいく、お子様にもおすすめです。また、園内の売店ではコアラをモチーフにした文房具やタオルなどが販売されていて、お土産に人気があります。

埼玉県こども動物自然公園は埼玉県松山市にある動物園で、1980年に開園しました。46ヘクタールという広い敷地に200種を超える動物が飼育されています。自然を生かした広々とした動物園で、ポニー乗馬や小動物を抱っこできるコーナー、乳搾り体験など、動物と触れ合う体験が多くできる動物園です。

埼玉県こども動物自然公園には世界最大のフンボルトペンギン生態園「ペンギンヒルズ」や、冬季限定のカピパラの露天風呂など、ユニークな展示で有名です。世界最小のシカ・プーズーは、日本ではこの動物園しか飼育されておらず、2018年6月にはかわいいオスの赤ちゃんが誕生し注目を浴びています。

公共機関を利用してアクセスする場合は、東武東上線高坂駅から鳩山ニュータウン行きバスに乗車し、「こども動物自然公園」で下車してすぐです。車でアクセスする場合は、関越自動車道・鶴ヶ島ICから坂戸方面へ降り約3kmです。駐車料金は普通車600円です。休日は駐車場が混雑するので公共機関がおすすめです。

埼玉県こども動物自然公園のコアラ舎は設備が整っていて、環境の良さは日本一と言われています。繁殖にも力を入れていて、これまでに動物園で生まれたコアラの赤ちゃんは30頭にもなります。2018年現在、4頭のオスと4頭のメスのコアラが飼育されています。そのうち5頭がこども動物自然公園で生まれたコアラです。

2018年6月に誕生したコアラ誕生の瞬間が公式YouTubeにアップされています。コアラの誕生の瞬間を鮮明にとらえた映像は日本では珍しく、とても貴重なものです。生れたばかりのコアラは1円玉くらいの大きさで、約半年間かけて母親のお腹にある袋の中でゆっくりと大きくなります。一般にお目見えするのは、少し先になりそうです。

こちらの動物園では木の上に住むコアラ、レッサーパンダ、フタユビナマケモノ、カナダヤマアラシの4種類の動物を合わせた「四天王のお守り」と、「コアラのお守り」の2種類のお守りを販売してます。「寝ていても落ちない」と受験のお守りとして大人気です。フンと「運」をかけて、どちらもコアラのフンを使ったストラップが入っています。

正面ゲート近くのキリン売店では、動物園のオリジナルグッズをたくさん販売しています。コアラにちなんだグッズも多く、コアラのぬいぐるみ型リュックやコアラまんじゅう、動物クッキーなどがおすすめです。また、コアラのいる東園の「レストランガゼボ」では、「コアラランチ」を販売していて、子供達に人大人気です。

神奈川県横浜市金沢区にある横浜市立金沢動物園は横浜市の南部に位置し、緑豊かな金沢自然公園内にあります。1982年に開園した動物園で、世界の希少な草食動物を中心に30種類の動物を飼育しています。丘陵地帯にあり眺めも良く、展望台からは海の公園や八景島の他、天気がいい日には房総半島まで眺めることができます。

人気のコアラの他、オカピ、ニホンカモシカ、ワラビー、カピパラなどかわいい動物が飼育されています。園内の「ほのぼの広場」では、ヤギやヒツジ、ミニブタなどに触れあったり、ウサギを抱っこしたりでき、お子様にもおすすめです。また自然公園内には長いローラ滑り台があり、家族揃って1日楽しく過ごせる動物園です。

横浜市立金沢動物園へ公共機関を利用してアクセスする場合は、京浜急行金沢文庫駅西口から京急バス「野村住宅センター」行バスで「夏山坂上」下車し、徒歩6分です。土日祝日のみ「金沢動物園」行のバスが運行されています。JR洋光台駅、京浜急行・京急富岡駅からは「金沢動物園」行のバスが運行されています。

金沢動物園では、園内を大陸別に4つのエリアに分けていて、コアラはオセアニア区で見ることができます。金沢動物園では、2016年にコアラやコアラのお赤ちゃんが死んでしまったのですが、2017年に名古屋の東山動物園からチャーリーがやって来ました。次いで2018年に、多摩動物公園から4歳のメスのユイと、7歳のオスのユウキがやって来ました。

金沢動物園のコアラたちは起きている時間も長く、活発に動く姿も見ることができます。特に餌やりタイムには、木の下に降りて歩く姿が見られることもありおすすめです。2018年初頭にはコアラ舎がリニューアルされきれいになり、のんびりと昼寝をしたり草を食べたりするコアラたちの姿を見ることができます。

大阪市天王寺区にある天王寺動物園は1915年に開園した、日本で3番めに長い歴史を持つ動物園です。敷地は11ヘクタールとあまり大きくはありませんが、約200種1000点の動物が飼育されていて、たいへん見ごたえのある動物園です。日本の動物園の中では上野動物園に次いで入場者数が多く、長い間関西の人々に親しまれています。

夏まつりや夏のナイト動物園、動物妖怪ランドなどのイベントも多く、家族揃って楽しめる動物園です。園内は4つのゾーンに分かれ、触れ合い広場や日本でも有数の飼育数を誇るツル舎の他、アフリカに住む野性動物たちを見ることができます。またテンジクネズミを抱っこできるフライコーナーもあります。

大阪市天王寺動物園へのアクセスは、天王寺駅駅からてんしばゲートまで徒歩5～6分です。また、地下鉄・動物園前駅、恵美須町駅、南海･JR新今宮駅・通天閣口から新世界ゲートまでは徒歩5～10分です。車でアクセスした場合は、天王寺公園地下の駐車場を利用できます。

コアラは、南園のコアラ舎で飼育されています。天王寺動物園では多いときは10頭近くのコアラが飼育されていたのですが、2018年現在、11歳のオスのアーク1頭のみ飼育されています。コアラはユーカリの新芽しか食べないためエサ代が高く経営面で難しいことから、アークが死んだらその後はコアラを飼育しないことが決まっています。

アークは「アーク父ちゃん」と呼ばれて親しまれています。オスのコアラなので体格もよく、元気な姿を見せています。コアラの寿命は10歳くらいと言われているので、天王寺動物園でコアラが見られる時間もあまり長くはないかもしれません。人気のコアラだけに残念ですが、大阪を訪れた際にはぜひアークにも会いに行って下さい。

園内の「しろくまレストラン」では、人気の「コアラまん」を販売しています。おいしい豚まんで、神戸の中華料理店「皇蘭」が作っています。食べてしまうのが惜しいほどのかわいさです。また、ギフトショップではコアラのぬいぐるみやコアラのキーホルダーなどのオリジナルグッズなどがおすすめです。

愛知県名古屋市千種区にある「東山動植物園」は1937年に開園した動物園で、敷地面積も種類飼育数も日本で最大級の規模を誇る動物園です。約60ヘクタールという広い園内には、動物園、植物園、遊園地などがあり、現在は「再生プラン」のもと大規模なリニューアルが行われています。

本園には日本最大級のアジアゾウ舎があります。また、柵がないバードホールや小動物を抱っこできる広場、小鳥や二ホンリスが放し飼いになっている小鳥とリスの森などがあります。北園にはゴリラやチンパンジー、日本では珍しい「世界のメダカ館」、爬虫類などが多く住む自然動物観があり、こども動物園では小動物を抱っこできます。

東山動植物園へのアクセスは、地下鉄東山線を利用し「東山公園」で下車し徒歩3分です。東名高速を利用しアクセスする場合は、名古屋インターより県道60号線を西へ約15分です。名二環を利用しアクセスする場合は、上社インターより県道60号線を西へ約10分です。

東山動物園といえば「コアラ」と言われるほど人気があります。東山動物園は、多摩動物公園と平川動物公園とともに日本で最初にコアラが展示された動物園で、中でも東山動物園は日本で最初にコアラの赤ちゃんが誕生しました。そのためコアラの飼育にはとても力が入れられていて、充実した展示施設となっています。

2017年に相次いで2頭のコアラが亡くなり、現在7頭のコアラが暮らしています。2018年5月には多摩動物公園に貸し出されていた「タイチ」が3年半ぶりに戻って来ました。タイチは「イケメン・コアラ」とSNSでも話題のコアラです。また、2017年と2018年にはコアラの赤ちゃんが誕生しています。

東山動物園のコアラ舎前には、コアラについて詳しく学べる「KOALA FOREST コアラの森」があります。あまり知られていないコアラの生態について詳しい展示やクイズあり、親子で楽しめる施設としておすすめです。館内はコアラが好きなユーカリの森をイメージしています。大型スクリーンではコアラのレア映像も見られます。

コアラの飼育に力を入れている東山動物園だけあって、コアラグッズも充実しています。コラボ商品も多く、ここでしか見ることができない商品も多く販売されています。正門のそばにある「ZOOBO GATE(ズーボゲート)」にはカフェとギフトショップがあり、現在人気沸騰中のイケメンゴリラ・シャバーニのグッズも多くおすすめです。

「ズーボゲート」にはコアラのパンやコアラのキャンディー、コアラまんじゅうなども販売されていて、人気を呼んでいます。また、「ZOOASIS East」は新しくできたフードコートで、自家製のジェラードを使ったコアラアイスも販売されています。フードやお土産も楽しみな動物園です。

兵庫県の淡路島にある「淡路ファームパーク イングランドの丘」は野菜や果物の収穫体験や動物との触れ合いた楽しめるテーマパークです。園内はイングランドエリアとグリーンヒルエリアの2つに分かれていて、バラ園や野菜園、ひつじのくに、子供の遊び場、体験教室などがあります。

イングランドエリアの「ひつじのくに」には30頭のひつじが放牧されていて、触れ合いタイムにはひつじに触れることができます。また「うさぎのくに」ではウサギの他、かわいいプレリードッグやモルモットなども飼育されていて抱っこができます。ウサギを抱っこして写真を撮るのもおすすめです。

淡路ファームパーク イングランドの丘は淡路島にあります。なんば駅、大阪駅などからアクセスする場合は、高速バスで洲本バスセンターで下車し、路線バスを利用して約30分です。車でアクセスする場合は、洲本インターチェンジから約13kmです。ゴールデンウィークは周辺の道路が混雑するので、ご注意ください。

コアラ館では20年前以上からコアラが飼育されていて、2018年現在、6頭のコアラが暮らしています。メスが5頭、オスが1頭飼育されており、かわいい姿を見せています。1日をほとんど木の上で寝て過ごしていますが、餌の時間には動く姿も見られます。こちらの施設ではコアラの繁殖にも力を入れていており、他園との飼育交流も積極的に行っています。

コアラは長い間、動物園のシンボルとして愛されてて、園内のあちらこちらにコアラのモチーフが描かれています。イングランドの丘の入口には「コアラ店長のお土産屋さん」があり、さまざまなオリジナルのコアラグッズが販売されています。コアラのプリンやコアラのお菓子など、ユニークな商品も揃っていておすすめです。

神戸市立王子動物園は1951年に開園した、兵庫県神戸市灘区にある動物園です。約130種800点の動物を飼育していて、神戸で人気のある動物園です。また日本で唯一、コアラとジャイアントパンダが飼育されている動物園で、人気の2大動物を同時に見ることができます。

王子動物園にはふれあい広場や遊園地、動物科学資料館なども併設されている他、現存する神戸の異人館の中では最大級の「旧ハンター邸」も園内にあります。動物の展示方法も工夫が凝らされていて、ゾウがシャワーのボタンを押して水遊びをする姿なども見られます。触れ合いコーナーではモルモットなどを抱っこできます。

神戸市立王子動物園へ電車でアクセスする場合、最寄駅は阪急王子公園駅、JR灘駅、阪神岩屋駅です。バスでアクセスする場合、最寄バス停は神戸市バス90・92系統「王子動物園前」バス停です。車でアクセスする場合は、阪神高速3号神戸線、阪神高速5号湾岸線がおすすめです。

コアラは「動物とこどもの国エリア」のコアラ舎で飼育されています。ウメ、ウミ、オウカ、ぼたんの4頭のメスのコアラが飼育されていて、2018年5月には名古屋市東山動植物園からオスのコアラ、ピーターがやって来ました。繁殖にも力を入れていて、2017年5月にはメスのコアラが誕生しました。かわいい姿を見ることができます。

日本全国でも、パンダとコアラが飼育されている動物園はここしかありません。パンダは2000年から飼育されていて、現在、メスのタンタン1頭が飼育されています。ギフトショップには、パンダとコアラが一緒にデザインされたオリジナルグッズが販売されていて、お土産に人気を呼んでいます。お菓子や雑貨など、いろいろ揃っていておすすめです。

鹿児島市の平川動物公園は1972年に開園した動物園で、31ヘクタールの敷地の中に約140種1000点の動物が飼育されています。7年かけてリニューアルされ、以前より自然に近い形で動物を見ることができるようになりました。園内には遊園地もあり、鹿児島市の市街地からも近いことから、人気の動物園となっています。

園内からは桜島を見ることができ、観光客にも人気があります。桜島をタンザニアのキリマンジェロに見立てて、キリンやライオンが飼育されていて、壮大な光景が楽しめるのも特徴です。園内には小動物を抱っこできるゾーンや、鹿児島の動物ゾーン、動物学習館などもあり、楽しみながら動物について学ぶこともできます。

鹿児島市平川動物公園へ電車でアクセスする場合、最寄駅は五位野駅で徒歩20分となります。また、鹿児島駅から路線バスで約55分です。車でアクセスする場合、指南スカイライン谷山インターチェンジからがおすすめです。鹿児島インターチェンジからは一般道で約55分です。

平川動物園では、2018年3月にオーストラリア･クイーンズランド州から2頭のコアラがやって来て、2018年7月現在オス4頭、メス6頭の合計10頭のコアラが飼育されています。また、ウルル、ユウキ、コロンの3頭が日本の他の動物園に貸し出されています。繁殖にも力を入れていて、2017年には2頭のコアラが誕生しています。

平川動物園のコアラは昭和50年に発足した「コアラを鹿児島に連れてくる会」が中心となって、市民レベルでの活動が実を結んだ結果です。現在は日本で最も多くのコアラを飼育している動物園となっています。コアラは平川動物園のシンボルとして親しまれていて、動物園の入り口にはコアラのモニュメントも建てられています。

平川動物園で人気のコアラソフトは、園内の売店で販売されています。クッキーが耳になっていて、とてもかわいいソフトクリームです。またギフトショップでは、オリジナルのコアラグッズもたくさん販売されているのでお土産におすすめです。コアラのぬいぐるみやキーホルダー、クッキーなども人気ああります。

コアラはデリケートな動物で、残念ながら日本の動物園ではコアラを抱っこすることができません。どうしてもコアラを抱っこしたい時は、オーストラリアの動物園へ行くしかなさそうです。日本では抱っこはできませんが、コアラの愛らしい姿には癒されます。ここで紹介した動物園にコアラを見に行って下さい。