パンダに会える動物園は上野以外にもある！全3か所の見どころ・楽しみ方は？

シャンシャンブームに沸く東京の上野動物園ですが、実は日本国内には関東の上野動物園だけでなく合計3か所のパンダが見られる動物園があります。関東エリア内や東京に住んでいなくても、より近くでパンダをじっくり見たいという人におすすめの動物園やその見どころをご紹介します。

現在パンダが飼育されている日本国内の動物園は関東エリアでは東京の上野動物園、関西エリアは和歌山のアドベンチャーワールドと兵庫県の神戸市立王子動物園の3か所です。この内最も若いパンダは2017年6月に東京の上野動物園で生まれたシャンシャン。次に若いのが2016年9月にアドベンチャーワールドで生まれたユイヒンです。

関東で唯一パンダが見られる東京の上野動物園は上野公園内にあり、近くには世界文化遺産に登録された国立西洋美術館や上野の森美術館、東京都美術館などもある関東屈指の文化教養ゾーンです。さらに園内には有料ベビーカーの貸出サービスや授乳スペース、オムツ替えベッドなど子供連れにも優しい設備が充実しており、誰でもゆっくり動物達とのふれあいが楽しめるようになっています。

住所:東京都台東区上野公園9-83 電話番号:03-3828-5171

オスパンダであるリーリーは整理券ナシでもパンダ舎の屋外放飼場Bで見ることが出来ますが、シャンシャンとシンシン母子に会うためには当日上野動物園内東園の表門で配布される整理券が必要です。1枚の整理につき年齢に関係なく1人見学することができますが、観覧時間を自分で選んだり自由に観覧することは出来ません。

関東で唯一パンダの見られる上野動物園でも一番人気はやはりシャンシャン。そのシャンシャンの見学には事前申込による抽選制が導入されていましたが、2018年4月現在はシャンシャンと母親パンダのシンシンの状態が良好なこともあり、基本的にはGWなどの繁忙期を除いて観覧方法が整理券制による先着順に変更されました。

シャンシャンとシンシン親子を見学できるのは上野動物園の東園パンダ舎にある屋外放飼場と室内2号室です。観覧可能時間は午前9時45分から午後16時45分までで30分ごとに入れ替え制で見学する形となっています。その見学に必要な整理券の配布場所は上野動物園内の東園の表門で毎朝午前9時30分の開園後配布が開始されるシステムとなっています。

1日に配布される整理券の枚数は約9000枚となっており、乳幼児から大人まで全ての人1人につき1枚が必要で配布時に1人につき1枚ずつ渡されるため、代表がまとめて受け取るということはできません。また観覧時間を指定することはできませんので、整理券に表示されている集合時間を必ず守るようにしましょう。

関東エリア唯一パンダが観覧できる上野動物園。その上野動物園でのパンダ見学記念に買いたいスイーツが最寄の上野駅周辺で数多く販売されています。関東エリアの観光土産としても自分用のお土産としてもおすすめのパンダにちなんだ人気スイーツをご紹介します。

その愛らしさに思わず声が上がる岡埜栄泉総本家の上野パンダ12号。和三盆を使った上品な甘さがうれしい老舗の干菓子です。1箱600円と値段も手頃でお土産にさしあげるのにもぴったり。上野駅前の本店の他、アトレ上野の1階のザ・ガーデン上野店でも購入できます。

同じ岡埜栄泉総本家から発売されているもう1つのパンダ関連スイーツであるイチゴチョコ餡もなか 球体PANDA。白餡のベースに、細かく砕かれたホワイトチョコとフリーズドライストロベリーがたっぷり加えられた餡子、チョコ、ストロベリーそれぞれの甘さが味わえる最中はまんまるパンダのフォルムも愛らしく和菓子が苦手な人にもおすすめの逸品です。

エキュート3階にある「みやげ 菓撰」で売られている老舗浅草舟和のぱん玉。舟和の名物であるあんこ玉のパンダ版です。その愛らしさといつに変わらぬ確かな味で大人気ですが、1つ1つ手づくりのため数量限定販売で取り扱いも「みやげ 菓撰」でのみとなっていますのでお買い求めの場合はお間違えなく。

エキュート上野3階に独立店舗を構える銀座ブールミッシュのエキュート上野限定商品であるパンダのマカロン。エキュート上野の公式キャラクター「うえきゅん」の絵柄が可愛い上においしいと人気のマカロンです。アルコール不使用で賞味期限も2週間と長めなので遠方への配送にも便利です。

関東エリアでパンダに会える動物園はというとご紹介してきた通りに東京の上野動物園のみですが、実は関西エリアにはパンダを見ることが出来る動物園が2か所あります。1つは和歌山県にあるアドベンチャーワールド、そしてもう1つが同じく関西エリアの兵庫県にある神戸市立王子動物園です。このうちアドベンチャーワールドには5頭のパンダがいます。

現在関西のみならず日本国内で最も多くのパンダが飼育されているアドベンチャーワールド。園内にはオスのエイメイ、メスのラウヒン、ラウヒンの産んだ双子のメスのオウヒンとトウヒン、そして双子の妹にあたるメスのユイヒンの5頭がいます。実はエイメイ、ラウヒン夫婦には他にも5頭の子供がいて、それぞれアドベンチャーワールドで産まれた後、2013年と2017年に中国に旅立っています。

アドベンチャーワールドではパンダラブ会場で子パンダにあたるオウヒンとトウヒン、ユイヒンが公開展示され、両親にあたるエイメイとラウヒンはブリーディングセンターで公開展示されています。また毎日午後に1回50分程度の有料見学ツアーであるパンダラブツアーが開催されており、より間近でパンダを見ることができます。

その他にも50歳以上のグループ限定有料ツアーであるアニマルファンやパンダについての詳しいレクチャーをスタッフから受けられる有料の「もっと知りたいパンダ塾」などのツアーもあるので、そちらもぜひチェックしてみてください。ただし事前の予約が必要なものがほとんどですので、アドベンチャーワールド観光の計画と合わせてなるべくお早めに。

2018年で開園40周年を迎える関西有数の動物園であるアドベンチャーワールドはパンダ以外にも華麗なイルカたちの演技が見られるマリンライブやサファリツアー、さらに関西指折りの景勝地である白浜の風景を一望できる観覧車やジェットコースターが楽しめるプレイゾーンなど1日では遊びきれない魅力があふれる総合リゾート型動物園です。

住所:和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 電話番号:0570-06-4481

関西エリアでパンダが見られるもう1つの動物園が神戸市にある神戸市立王子動物園です。広い園内は動物エリア、動物科学資料館、小さな子供から大人まで遊べるアトラクションの揃う遊園地エリア、レストランやお土産店、さらに重要文化財の異人館である旧ハンター住宅まで見どころがもりだくさんです。

気になるパンダのいる動物エリアは草食動物、爬虫類夜行性動物、類人猿、アシカ・クマ舎、鳥、象・猛獣、ウサギやモルモットといった小形動物と触れ合える動物と子供エリア、そしてパンダエリアに分かれています。現在王子動物園で飼育されているパンダはオスのコウコウが亡くなった後、メスのタンタン1頭となっています。

パンダのタンタンの1日の食事の回数は6回ですが、そのうち開園時間内にあたる10時、11時45分、13時30分、15時の4回の食事タイムの様子はパンダエリアで見学することができるので、ぜひ来園予定に取り入れてみてください。また象・猛獣エリアでは象のトレーニング風景も毎日14時30分頃から見学することができます。

広い神戸市立王子動物園の敷地内には神戸市内に現存する異人館の中でも最大規模にあたる旧ハンター住宅があり、例年4、5、10月は住宅内部を見学することも出来ます。横浜や長崎、函館と並ぶ日本国内屈指の異人館数を誇る神戸でもその見事な建築様式で知られる旧ハンター住宅も見逃せない見どころの1つです。

最寄の私鉄各線やJRの駅からも徒歩5分から10分程度とアクセス至便の場所にある神戸市立王子公園。車椅子は無料、ベビーカーも300円ほどで貸し出されており、子供連れから大人までゆったり楽しめる魅力あふれる動物園ですが、定休日にあたる水曜日は春休みや夏休みなどの臨時開園と祝日を除き、基本的には休園となっていますのでお出かけの際はご注意下さい。

住所:兵庫県神戸市灘区王子町3-1 電話番号:078-861-562

現在日本国内でパンダに出会える動物園は関東エリアの上野動物園と、関西エリアのアドベンチャーワールド、神戸市立王子動物園の計3か所の動物園のみ。九州エリアからパンダを日本国内で見たいと思ったら、最も近い神戸市立王子動物園でも山陽新幹線や在来線利用で約3時間。上野動物園ならフライト時間だけでも福岡羽田間で1時間半必要になります。

パスポートの用意などがクリアできるようであれば、九州エリアから上野動物園や関西エリアの動物園に行くのとほぼ同じくらいの移動時間で行ける韓国や台湾にもパンダに出会える動物園がありますので、パンダ見物と周囲の見どころ観光を兼ね、思い切って九州から日本国外にパンダを見に行くという選択もおすすめです。

九州エリアのメイン空港である福岡空港からなら1時間半ほど、船でも九州エリアのメイン港である博多港から韓国釜山まで約3時間が到着するお隣の国である韓国にも仁川国際空港やソウル市内から直行バス便もあるエバーランドリゾート内にあるズートピアというパンダに出会える動物園があります。

韓国でも指折りの総合型リゾート施設であるエバーランドリゾート。数々のアトラクションや四季折々の花々が美しいガーデン、趣向をこらしたパレードなどのエンターテインメントと並んで人気のズートピアにはパンダを中心にしたパンダワールドや可愛らしい世界の猿が一同に集められたフレンドリーモンキーバレー、ホッキョクグマの迫力ある姿を見られる施設などが充実。

広い園内には世界各国の特徴ある建築物を模した建物が立ち並ぶ中を散策できるエリアや花が咲き乱れるガーデンエリアなどインスタ映えする写真撮影スポットがいっぱい。パンダミュージカルなども定期的に上演されており、パンダに会えるだけでなく、たくさんの見どころがあるのがエバーランドリゾートの魅力です。

住所:韓国京畿道龍仁市処仁区蒲谷邑前貸里310 電話番号:031-320-5000

九州エリアの空の玄関口である福岡空港から直行便で2時間ほどのフライトで着く台北。その台北市立動物園にも愛らしいパンダが飼育展示されています。新幹線や日本国内便で東京に行くのとほぼ同じくらいで訪れることができる台湾へパンダに会いに出かけてみませんか。

パンダの展示されている台北市立動物園はMRTの台北車站(駅)から板南線に乗り、忠孝復興で文湖線に乗り換えて最寄の動物園站(駅)で降りればすぐ目の前というアクセス便利な場所にあります。台湾に元々生息する固有種の台湾ザルや台湾キョン、台湾鹿や日本から贈られた丹頂鶴、コアラなどと共にパンダが展示され人気を集めています。

台北動物園に展示されているパンダはオスのトアントアンとメスのユエンユエン、そして2頭の間に2013年に生まれたメスのユアンザイの計3頭です。その3頭に会えるのは園内のパンダ館。平日であればほぼ整理券なしで見学することができますが、台北動物園は動物展示館ごとに休みが決っており、パンダ館は毎月第一月曜日が休みですのでご注意下さい。

パンダ以外にもさまざまな動物が展示されている台北動物園ですが、園内の南西側にある猫空ロープウェイは台湾茶の産地として知られる猫空山頂までの空中散歩を楽しめる台北の人気観光スポットの1つ。遠く台北101ビルも眺めることのできる山頂には自家製の茶葉で淹れた台湾茶が味わえる茶芸館がいくつもあり夜景鑑賞スポットとしても人気です。

猫空ロープウェイからの眺めや茶芸館、さらに動物園内にもさまざまなインスタ映えする撮影スポットやかわいらしいパンダグッズがずらりとそろったお土産店もある台北動物園。九州エリアからパンダを見に行く際の選択枝の1つとしてぜひ覚えておきたいおすすめの動物園です。

住所:台北市新光路二段30号 電話番号:02-2938-2300

関東エリアの東京の上野動物園だけでなく関西のアドベンチャーワールド、神戸市立王子動物園の日本国内計3か所で会える愛らしいパンダ。また九州エリアからは東京へとほぼ同じ感覚で行ける台湾や韓国でもパンダに出会えますので、ぜひ一度最寄の動物園に本物のパンダを見に出かけてみてください。