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東大寺ミュージアムのみどころやグッズ!拝観料や施設へのアクセスも紹介

東大寺ミュージアムのみどころやグッズ!拝観料や施設へのアクセスも紹介
投稿日: 2018年9月5日最終更新日: 2020年10月8日

奈良県奈良市の東大寺ミュージアムは、東大寺の境内にある東大寺総合文化センター内のミュージアムです。東大寺ミュージアムでは、国宝や重要文化財の指定を受けた展示物を見学することにより、東大寺の歴史や意義を深く知ることができます。

奈良・東大寺ミュージアムを見学しよう見出し

Photo by yuchinmchu

奈良県奈良市の東大寺ミュージアムは東大寺南大門の隣にあるミュージアムで、2011年10月にオープンしました。このミュージアムは東大寺総合センターの中にあり、古来から伝わる東大寺や東大寺に関連した品々、仏像を中心に展示されています。ここではそんな東大寺ミュージアムについて、営業時間や拝観料、仏像のみどころ、ショップやグッズの情報などを交え紹介します。

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東大寺・奈良の大仏に会いに行こう!歴史・大仏の大きさ・拝観料などご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良の大仏についてご紹介します。誰でも知っている奈良・東大寺にある大仏ですが、大きさや生まれたころの状況、その後の歴史、見どころなど知らないことがいっぱいあります。拝観料やアクセスなどもご紹介しますので大仏に会うときの参考にしていただければ幸いです。

奈良・東大寺ミュージアムへのアクセス見出し

Photo by wongwt

東大寺ミュージアムへバスでアクセスする場合は、JR奈良駅東口前の奈良交通バス2番乗り場から市内循環バス(外回り)に8分ほど乗車し、大仏殿・春日大社前バス停で下車してすぐのところとなります。また、近鉄奈良駅出入口2前の1番乗り場から市内循環バス(外回り)に乗っても、約14分で大仏殿・春日大社前バス停にアクセスできます。

Photo by Richard, enjoy my life!

大阪方面から車でアクセスする場合は、第二阪奈有料道路で奈良市内まで走り、そのまま308号線に入り、直進すれば春日大社にアクセスできます。そしてそのすぐ左手に東大寺ミュージアムがあります。ミュージアムには駐車場がないため、奈良県営大仏前駐車場か春日大社前駐車場を利用することをおすすめします。

奈良・東大寺ミュージアムの営業時間見出し

東大寺ミュージアムの4月から10月までの営業時間は9時30分から17時30分まで、11月から3月までの営業時間は9時30分から17時までとなっており、原則として休館日はありませんが、臨時休館日が設けられることがあります。東大寺ミュージアムは2018年4月16日から9月14日まで、東日本大震災復興記念特別展への所持品の貸し出しや館内整備のため休館しています。

奈良・東大寺ミュージアムの拝観料見出し

東大寺ミュージアムの拝観料は中学生以上が600円、小学生が300円となっていますが、30名以上の団体の場合は拝観料が割引されます。大学生以上の団体の場合の拝観料は550円、高校生が500円、中学生400円となりますが、小学生の拝観料は同額の300円が適用されます。身障者や奈良市の老春手帳、奈良市ななまるカード持参の場合の拝観料は無料となります。

東大寺ミュージアムの拝観料の中で、大仏殿との拝観料共通割引券があることを知っておくと良いでしょう。中学生以上は1000円、小学生が400円で、それぞれ通常の拝観料と比べ100円分お得になっています。この拝観料共通券は東大寺ミュージアム、大仏殿の2か所で販売されています。また、音声ガイドが500円で貸し出されています。

奈良・東大寺ミュージアムのみどころ見出し

東大寺ミュージアムでは、第1室から第5室まで、各部屋ごとにテーマが設けられており、見学者が分かり易く拝観できるよう工夫されています。第1室のテーマは創建期の東大寺、第二室には重要文化財の千手観音菩薩立像などの仏像や、誕生釈迦、菩薩半跏像(はんかぞう)の彫刻、工芸品など、みどころの多いメイン展示室となっています。

東大寺ミュージアムの第3室は、奈良時代から鎌倉時代にかけての東大寺の彫刻や工芸品、第4室は東大寺の絵画、第5室は東大寺の歴史を伝える古文書や記録が多数展示されており、みどころ満載です。その他にも、東大寺ミュージアムにはグッズやお土産が販売されているショップと美味しい抹茶やコーヒーが楽しめるカフェがあります。

奈良・東大寺ミュージアムの第1室見出し

東大寺ミュージアムの第1室には、東大寺金堂の鎮壇具(ちんだんぐ)や伎楽面(ぎがくめん)などが展示されています。鎮壇具は、寺院がお堂を建設する時にその土地の神を鎮めて災いを避けるべく、建物の基礎の部分や仏像を安置するための須弥壇(しゅみだん)の下に入れる品のことを言います。この鎮壇具は、1907年頃、大仏の須弥壇の近くで発見されたものです。

奈良・東大寺ミュージアムの第1室その1:鎮壇具

鎮壇具の中には、陽剣、陰剣の象嵌銘(ぞうがんめい)が入った大刀2口など、何種類もの大刀や銀製の小壺などの出土遺品が含まれてており、須弥壇の周囲から発見されています。これらのみどころ溢れる出土遺品は、奈良時代全盛の8世紀中頃に埋められた宝物と考えられており、大変貴重な出土品と言えます。

奈良・東大寺ミュージアムの第1室その2:伎楽面

東大寺ミュージアムの第1室にある伎楽面は、古の日本で行われた仮面舞踏劇の伎楽に使用された仮面です。伎楽は7世紀初頭に朝鮮の百済から日本にもたらされた中国生まれの楽舞で、当時は仮面を着けた行列が楽器を鳴らしながら舞い、ユーモア溢れる芝居を演じたようです。

奈良・東大寺ミュージアムの第2室見出し

東大寺ミュージアムの第2室は最もみどころの多い部屋で、重要文化財に指定されている千手観音菩薩立像や国宝の日光・月光(がっこう)菩薩立像、誕生釈迦、菩薩半跏像(はんかぞう)、重要文化材の持国天立像(てんりゅうぞう)、多聞(たもん)天立像など、おすすめの仏像に溢れています。

奈良・東大寺ミュージアムの第2室その1:千手観音菩薩立像

東大寺ミュージアムの第2室には重要文化財の千手観音菩薩立像が安置されています。この仏像は、通称四月堂と呼ばれる三昧堂(ざんまいどう)に安置されていたみどころに溢れた仏像で、丸味を帯び胴長で、一見子供のようにも見える菩薩です。42本の手先は優雅でたよやかな表現が施されています。

奈良・東大寺ミュージアムの第2室その2:日光・月光菩薩立像

千手観音菩薩立像の両脇には2メートルを超える国宝の日光・月光両菩薩立像が展示されています。みどころの多い両菩薩が造られたのは奈良時代と言われており、日光菩薩は太陽のように強い光を放って苦しみを取り除き、月光菩薩は月の灯りのような優しい心が煩悩を消し去るというご利益があるとされ、両脇から千手観音菩薩を助ける役割を果たしています。

奈良・東大寺ミュージアムの第2室その3:誕生釈迦

誕生釈迦は8世紀前半に作られた仏像で、お釈迦様が生まれてすぐに歩き始め、右手で空を、左手で地を指しながら「天上天下唯我独尊」という言葉で知られる姿を現わしている仏像です。このみどころに溢れた誕生釈迦は大仏開眼の時の東大寺灌仏会(かんぶつえ)のために造られたものと言われており、童子のような天平彫刻の仏像としても尊ばれています。

奈良・東大寺ミュージアムの第2室その4:その他の仏像

お釈迦様の誕生を祝う法会・灌仏会の時に甘茶を注ぐ儀式が行われますが、花まつりとして親しまれている儀式の時にこの誕生釈迦が用いられます。また、菩薩半跏像や重要文化材の持国天立像、多聞天立像などの仏像も見逃せません。みどころの多い国宝の観音様たちをガラス越しとは言え、2メートルほどの距離で拝することができるのは貴重な体験です。

奈良・東大寺ミュージアムの第3室見出し

東大寺ミュージアムの第3室は東大寺の奈良時代から鎌倉時代までの彫刻や工芸品が展示されており、8世紀の聖武天皇による奈良の都の創建から平安時代までの学問の多様化などが見てとれます。また、平安時代末期から鎌倉時代初期の戦乱と復興など、長い歴史の中で時代とともに生み出された彫刻や絵画、書跡、工芸などみどころの多い作品の数々が紹介されています。

奈良・東大寺ミュージアムの第4室と第5室見出し

東大寺第3室には、その他にも、二月堂本尊光背、弥勒仏座像、青面金彫立像などの仏像が展示されています。また、東大寺ミュージアムの第4室には、東大寺の聖教や数多くのみどころに溢れた絵画が展示されています。そして第5室には東大寺と奈良を伝える古文書や記録が多数展示されています。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ見出し

東大寺ミュージアムの展示品を一通り見終わった後は、館内にあるショップで東大寺や奈良にまつわるお土産やグッズを購入することができます。ミュージアムショップでは、展覧会のカタログや仏像を可愛くデザインしたTシャツ、ファイル、宝物をデザインしたハンカチ、鏡などのオリジナルグッズが多数並んでいます。通常の営業時間は9時30分から17時までです。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ1:誕生釈迦仏立像見出し

東大寺ミュージアムショップに多数並んでいるグッズの中でも最も人気のあるグッズは海洋堂フィギュア・誕生釈迦仏立像で、高さ約105ミリメートルという、実物の約5分の1ほどの大きさのフィギュアは1体2000円で購入できます。ミュージアムで本物の誕生釈迦に接すると、その愛らしさに魅かれ、思わずフィギュアが欲しくなるという声があるようです。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ2:月光菩薩立像見出し

ショップの中で誕生釈迦仏立像と人気を二分するのが、海洋堂フィギュア・月光菩薩立像です。サイズは125ミリメートルほどで、本物の16分の1の大きさです。このグッズの購入により手のひらサイズの国宝が楽しめます。色々な仏像のファイルを集めている人もいます。特に人気があるのは何と言っても千手観音菩薩立像のファイルです。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ3:木製ストラップ・五弦琵琶見出し

木製ストラップ・五弦琵琶は正倉院の宝物として有名な五弦琵琶をモチーフとしたストラップで、木製の温もりと、一つ一つが微妙に違うのも人気の理由になっています。また同じ木製ストラップで、五弦琵琶を持つ鹿のグッズも、頭でっかちで可愛い鹿が琵琶を持つそのユーモラスなデザインが受けています。ユニークなスタイルのふふふせんグッズも人気があります。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ4:マスキングテープ見出し

和風雑貨の中川政七商店のてぬぐいも人気があります。奈良の四季が描かれたものと、大仏や鹿の絵が幾つも入ったものがあります。また、白字に金色の大仏柄と赤い縁取りの奈良の風物詩柄のマスキングテープもショップでは人気グッズの一つに数えられます。東大寺ミュージアムのショップはオリジナルでユニークなグッズに溢れています。

奈良・東大寺ミュージアムのショップとグッズ5:奈良かるた見出し

奈良かるたは木箱に入った素敵なかるたで、鮮やかなカラーのイラストが描かれた絵札も綺麗ですが、奈良にまつわる一言が書かれた読み札も粋で、遊びながら学べます。また、ポストカードシリーズや展覧会のカタログもショップでは人気があります。ミュージアム内は写真撮影ができないため、印象に残った展示品をポストカードなどのグッズの形で持ち帰るのもおすすめです。

奈良・東大寺ミュージアムのカフェ・葉風泰夢見出し

葉風泰夢(ハーフタイム)は東大寺ミュージアムの中にあるカフェで、南大門を望みながらコーヒーブレイクができるお洒落で寛げるお店です。このカフェの営業時間は10時から17時までで、東大寺ミュージアム同様、原則的に年中無休で営業しています。カフェで使われているコーヒーカップ等の食器には「東」の文字が入った東大寺オリジナルが使われています。

カフェ・葉風泰夢の日餅

葉風泰夢で人気の「日餅(にっぺい)」は、東大寺ミュージアムのオリジナル菓子で、5個入り900円、10個入り1800円で販売されています。中国では、中秋の名月に月を愛でながら月餅を食べる習慣がありますが、東大寺ミュージアムでは、日光・月光立像に因み、太陽に捧げるお菓子という意味を込めて日餅というネイミングで販売されています。

カフェ・葉風泰夢の青蓮

葉風泰夢の「青蓮(せいれん)」は、仏教とのつながりが深い蓮をテーマに考案された和菓子で、蓮根を使ったみずみずしい皮と、北海道産小豆の皮むき餡の上品なテイストが楽しめます。価格は9個入り1050円です。また、ぷるぷるの食感で和三盆糖の優しく甘いテイスト「蓮の香」は少し冷やしてきなこをかけて食べます。

カフェ・葉風泰夢のドリンク

葉風泰夢の「ミルクあん」は杏子(あんず)の酸っぱさと松の実のコクが利いており、1箱740円で販売されています。アイス抹茶オーレやコーヒーなどのドリンクはいずれも590円、抹茶は760円となっています。オリジナルハーブティ「シルクロードブレンド」には、薬草の甘草(リマリス)が入っており、体を温め、活力や免疫を高める効果があります。10袋1260円で販売されています。

カフェ・葉風泰夢のオリジナル茶器

葉風泰夢では、東大寺ミュージアム限定のオリジナル茶器が販売されています。ミュージアム特性カップソーサーが2600円、特性急須3600円、特性湯飲み1260円、特性カップ1600円となっており、いずれも「東」の文字が入った東大寺オリジナルで、茶器一つで豊かな雰囲気が醸し出されます。営業時間は通常10時から17時までとなっています。

カフェ・葉風泰夢のセットメニュー

葉風泰夢にはお得なドリンク付きセットメニューがあり、日餅セットは740円、青蓮セットが820円で楽しめます。また、マカロンセットは850円、抹茶セットが和菓子付きで1080円、煎茶セットが和菓子付きで890円となっています。葉風泰夢は大仏を見学した後にゆったりと寛げる最高の癒しスポットです。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺見出し

Photo by marki1983

東大寺は華厳宗大本山の寺院で、奈良時代に聖武天皇が国力をかけて創建した寺院です。奈良の大仏で知られる東大寺は、諸国の国分寺の総本山でもある奈良時代の代表的なお寺で、大仏殿は世界最大級の木造建築物です。大仏殿に安置されている廬舎那仏(るしゃなぶつ)は大仏殿の本尊で、国宝に指定されています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の歴史見出し

Photo by Kentaro Ohno

東大寺は、聖武天皇の発願によって奈良時代に創建されました。本尊の廬舎那仏の開眼供養は、752年に行われ、同じ年に鑑真(がんじん)が来日し、戒壇院を創設しています。東大寺は度重なる兵火により、多くの建造物が焼失しましたが、平安末期の重源(ちょうげん)や江戸期の公慶によって復興しており、多くの建築物が国宝となっています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の営業時間見出し

Photo by yuchinmchu

東大寺の営業時間は2018年1月1日から営業時間帯が多少変わっています。営業時間は11月から3月までが8時から17時、4月から10月までの営業時間は7時30分から17時30分となっており、シーズンによって営業時間帯が多少変ります。みどころがたくさんあるため、営業時間内に廻れるよう、時間配分を考えておくことをおすすめします。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の拝観料見出し

Photo by Kentaro Ohno

東大寺の大仏殿、法華堂、戒壇堂の拝観料は、中学生以上の大人が600円、小学生以下が300円で、30名以上の団体の拝観料は大学生以上の大人が550円、高校生500円、中学生400円、小学生200円となっています。また、東大寺ミュージアムとのセット券は、中学生以上の大人が1000円、小学生が400円です。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内見出し

Photo by Kentaro Ohno

東大寺の境内には世界でも最大級の木造建築を誇る大仏殿や東大寺ミュージアムはじめ、南大門や戒壇院、勧学院、二月堂、法華堂(三月堂)、三昧堂(四月堂)、開山堂、正倉院などの建築物があります。東大寺は古都奈良の文化財の一つとして世界遺産にも登録されています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その1:大仏殿

Photo by taku412

東大寺大仏殿の正式名称は東大寺金堂です。この金堂は、大仏の鋳造が終わった後に建設が始まり、758年に完成しています。現在の大仏殿は1709年に再建されており、かなり縮小されたにも関わらず、幅57.5メートル、奥行き50.5メートル、高さ49.1メートルという世界最大の建築物です。
 

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その2:中門

東大寺中門(ちゅうもん)は大仏殿の手前にある入母屋造りの楼門で、1716年頃に再建されたようです。両脇からそれぞれ回廊が「コ」の字型に伸びており、大仏殿に通じています。中門の両側には、仏を守る四天王の内、左側に、持国天、右側に多聞天の二天が安置されています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その3:南大門

Photo by bnhsu

南大門は天平時代に創建されましたが、平安時代に大風のため倒壊しました。現在の門は、鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人により再建されたもので、門内に安置される仁王像と一緒に建造されています。入母屋造り、五つに間仕切りされた五間三戸二十門のみどころ溢れた造りで、屋根裏まで達する大円柱18本は21メートルにも及ぶ日本最大の山門です。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その4:法華堂

Photo by Kentaro Ohno

法華堂は、東大寺建築の中でも古く、不空羂索(けんさく)観音を本尊として祀るためのお堂です。旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われるようになり、三月堂とも呼ばれるようになりました。正堂は天平初期の建築ですが礼堂は大仏様式の特色が随所に見られる鎌倉時代の建築です。この二つの異なる時代の建築が高い技術により調和され、美しい形に収まっています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その5:二月堂

Photo by na0905

二月堂は旧暦2月に「お水取り」が行われることからこの名称が付けられています。二月堂は失火により焼失しましたが、1969年に再建され、今日に至っています。本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音で、どちらの仏像も絶対秘仏となっており見ることができません。このみどころの多い建物は国宝に指定されています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その6:戒壇堂

Photo by wongwt

東大寺の戒壇堂(かいだんどう)は754年、唐から渡来した鑑真和尚から戒を授かり、日本で初めて正式な授戒の場として戒壇院が建立されたものです。この戒壇堂は、江戸時代に至るまでに3度の火災により焼失を繰り返し、現在では、戒壇堂と千手堂だけが再建されています。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その7:転害門

東大寺の転害門(てがいもん)は境内の西北、正倉院の西側に位置し、三門一戸八脚門の形式を持つ立派な門です。平安、戦国の2回の戦火から免れた数少ない建物の一つで、天平時代の東大寺の伽藍建築に思いを馳せることができる唯一の門です。鎌倉時代の修理により改築されてはいるものの、基本的には奈良時代の建築美が随所に残されている建物です。

奈良・東大寺ミュージアムのある東大寺の境内その8:正倉院

正倉院は東大寺の北北西に位置する校倉造(あぜくらづくり)の高床(たかゆか)式倉庫で、聖武天皇、光明皇后ゆかりの品々をはじめ、天平時代をメインに多くの美術工芸品を収蔵していた建物で、平成9年に国宝に指定されたのみでなく、古都奈良の文化財の一部として世界遺産にも登録されています。

正倉院は、校倉造、単層、寄棟本瓦葺きで、高床式の造りとなっており、間口約33メートル、奥行約9.4メートル、床下約2.7メートル、高さ約14メートルの大きな建物で、床下には直径60センチほどの丸柱が何本も礎石の上に立てられ、大きな本体を支えています。その豪壮且つ端正な外観は、東大寺の宝物や仏像を収蔵する宝庫に相応しい立派な建築物です。

東大寺正倉院の多くの宝物が現在でも大変良好な状態で残されているのは、宝庫が檜材による高床式の小高い場所に収納されていることにより、湿度や害虫から守られてきたことと、開封されることがほとんどなく、手厚く保護されてきたことによるものが大きいようです。正倉院は東大寺の一番奥に位置するため、営業時間内に見られるような注意が必要です。

奈良国立博物館では、古代の至宝を公開する正倉院展が毎年のように行われており、2018年は10月27日から11月12日まで開かれます。2018年は鏡背に螺鈿で華やかな模様があしらわれた鏡の「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」など、聖武天皇ゆかりの宝物はじめ、56件が展示される予定です。

東大寺の宝物は、現在正倉院以外にも西宝庫、東宝庫にも分納され、保管されています。両宝庫は正倉院の西南と東南に建てられ、鉄筋コンクリート造りで空調設備が完備しています。西宝庫は正倉院に代わり整理済みの宝物が収蔵され、東宝庫には染織品を中心とした整理段階の宝物と、仏教経典の聖語蔵経巻(しょうごぞうきょうかん)が収納されています。

東大寺二月堂の拝観料は無料!お水取りや夕景など見どころも紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
東大寺二月堂の拝観料は無料!お水取りや夕景など見どころも紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良県にある東大寺二月堂は見どころ満載のお寺です。全国的に有名なお水取りという行事もさることながら、建物自体にも素晴らしい魅力が詰まっています。そして夕景が美しいことにも定評があり常に沢山の人が観光に訪れています。では、今回は東大寺二月堂の魅力に迫ります!

奈良・東大寺ミュージアムを堪能しよう見出し

Photo by wongwt

東大寺ミュージアムは2011年11月にオープンした東大寺境内にある博物館で、東大寺の国宝や重要文化財を含むみどころの多い仏像や絵画などが展示されています。このミュージアムを見学することにより、東大寺の歴史や存在意義を知ることができます。ここではそんな東大寺ミュージアムについて、拝観料や営業時間、ショップやグッズなどの情報を交えて説明してみました。

投稿日: 2018年9月5日最終更新日: 2020年10月8日

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