ウルトラマン商店街はヒーロー誕生の地？食べ歩きやランチにおすすめの店も紹介！

子どものころにテレビで見たヒーローやヒロイン、マンガのキャラクターなどが実際に楽しめると、懐かしい気持ちになります。キャラクターに関係するオブジェなどがあるところに、実際に観光に行ったことがある方もいるのではないでしょうか。そういう方におすすめのウルトラマン商店街について紹介しましょう。

ウルトラマン商店街というのは2005年4月に誕生しました。詳しいアクセスは後で述べますが、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅を囲むようにある3つの商店街が一緒になってできたのです。ですから範囲も広く、専門店なども多く並んでいるため、ショッピングにランチなどの食べ歩きにと、楽しみ方もいろいろです。

さて、このウルトラマン商店街についてもう少し見て行きましょう。ウルトラマン商店街という名前からわかるように、この場所はあるヒーローに深い関係がある場所でもあります。しかし、そもそもフィクションの物語のヒーローに深い関係があるとはどういうことなのでしょうか。

ウルトラマン商店街があるこの土地、その名の通り、ウルトラマンに深いかかわりがある場所です。まず、ウルトラマンを生み出した円谷プロダクションの本社は世田谷区砧七丁目にありました。

ウルトラマンはもともと「空想特撮シリーズ」の第2弾として、1966年に放送が開始されました。放送当初から高い人気を誇り、その後もウルトラマンシリーズということでシリーズ化されたことはご存知の方も多いでしょう。

1970年代からは100を超える国や地域でも放送が行われ、ウルトラマン誕生から半世紀以上だった現在においても、世代を超えて高い認知度を誇ります。まさに日本が世界に誇る特撮ヒーローだと言えるでしよう。

後で詳しく述べますが、世田谷区の砧地区は祖師ヶ谷大蔵駅の南側のあたりで、祖師谷もこの砧地域に入っています。ですから、ちょうどこのウルトラマン商店街のすぐ近くに円谷プロダクションがあったということになります。ちなみに現在プロダクションの跡地はマンションになっているようです。

さらに円谷プロダクションの創業者である円谷英二氏の自宅がこの商店街の中に含まれる世田谷区祖師谷三丁目にあったのです。先ほどの本社の場所もウルトラマン商店街から近いので、この地はまさにあのヒーロー、ウルトラマンが生まれた地ということになるわけです。

そのため祖師谷では、以前からウルトラマンを使ったまちおこしが行われており、ウルトラマン商店街もその一環として作られました。現在ではウルトラマンのファンの方などが多く訪れ、楽しいひと時を過ごしています。

先ほども述べたように、ウルトラマン商店街は1つの商店街ではなく、祖師ヶ谷大蔵駅周辺にある3つの商店街の総称です。駅改札左側の南口商店街である祖師谷みなみ商店街振興組合、駅改札右の北口商店街にある祖師谷商店街振興組合、そして祖師谷商店街を進んだところにある祖師谷昇進会商店街振興組合がその商店街です。

このようなウルトラマン商店街ですから、当然ファンの方が多く訪れます。ファン心理としてはせっかく来たのだからそれに関係するオブジェや食べ物はもちろん、グッズも購入できたらと考えるものです。この商店街にはオリジナルグッズはあるのでしょうか。

もちろんオリジナルグッズの販売もあります。たとえば「カフェ・メロディ」はその名の通りカフェなのですが、オリジナルグッズを多数取り扱っており、グッズを購入するだけでも利用できます。オリジナルグッズというとウルトラマンだけにおもちゃが思い浮かびますが、それだけではありません。飴やトートバッグなどもあります。

さらにカフェですから、ドリンクやフードもあるのですが、それらもウルトラマンのキャラクターがついている食器などで供されることから、子どもはもちろん、ウルトラマンファンの大人でも楽しい気分にさせてくれます。トイレなどにもたくさんウルトラマンのグッズがあるそうなので、それも見てみましょう。

また、商店街ですから、専門店も多くあります。それらの店ではその専門の限定商品やグッズの取り扱いもしています。和菓子店ではまんじゅう、酒屋ではいも焼酎、印鑑ケースを扱うはんこ店もあります。また複数の店で扱うグッズなどもあるので、商店街を回りながらグッズを探すのも楽しめます。

それではウルトラマン商店街の見どころを紹介していきましょう。オリジナルグッズについて触れましたが、お店だけが見どころではありません。ウルトラマン商店街にはお店以外にもウルトラマンのグッズがあふれています。ぜひ食べ歩きなどしつつ、ゆっくりと探してみるのをおすすめします。

ウルトラマンとの「出会い」は駅から始まります。改札を出るとすぐに大きなウルトラマンの看板がお出迎えしてくれます。さらに駅を出ると案内板の横にもウルトラマンがいますし、さらにその近くには文字通りウルトラマンが「いる」のです。そう、大きなウルトラマンが仁王立ちしているのです。第一の見どころと言えます。

これだけでもファンの方はテンションがあがるところですが、まだまだ見どころは終わりません。視線を少し上に向けてみましょう。街灯がありますが、なんと街灯の柱の部分がウルトラカラーに、そして灯りの部分はキャラクターの目の形になっています。この目の形は地区により異なるそうなので、全部探してみたいところです。

街灯の見どころはまだあります。ウルトラマンといえばカラータイマーですが、街灯にもカラータイマーの丸い窓がついています。この窓をのぞきこむと、中にはウルトラマンの姿が見えるのです。カラータイマー型のギャラリーがあるのです。街灯の中にも見どころがあるということになります。

さらに祖師ヶ谷大蔵駅南口駅前には大きなモニュメント型街路灯があるのですが、これにはさらに見どころがあります。裏側のカラータイマーを押すとなんとウルトラマンの歌が流れるのです。ぜひ行ってみて、押して楽しむことをおすすめします。

さらにウルトラマン商店街の見どころは空にもあります。それぞれの商店街の入口にはゲートがあり、そこにはゾフィー、ウルトラマン、ウルトラマンジャックがそれぞれ飛んでいます。ファンの方ならば3ヶ所とも見ることをおすすめします。

このように、ウルトラマン商店街の中には、ウルトラマンファンにはたまらない仕掛けがたくさんあります。見どころがたくさんあるので食べ歩きなどしつつ、ついつい何度も往復してしまうかもしれません。触ってみられるところは実際に触ってみるとさらに楽しみが広がりそうです。

もう一ヶ所、ウルトラマン商店街の中でおすすめの場所があります。それは駅から徒歩5分ほどのところにある「木梨サイクル」という自転車店です。名前を見てぴんと来た方も多いでしょう。とんねるず木梨憲武さんのお父様が経営している自転車店です。1961年からあるそうです。

この自転車店の2階もカフェになっていて、こちらでもオリジナルグッズの販売などが行われています。食べ歩きの時にでもちょっと寄って一休みして、グッズなどを見るのもおすすめです。

それでは、ウルトラマン商店街への興味が高まったところで、どこにあるのかについて紹介していきましょう。先ほど紹介したように、ウルトラマン商店街があるのは東京都世田谷区の祖師谷になります。祖師谷は世田谷区の中部、砧地域に属する場所で、祖師ヶ谷大蔵駅の北側の地域が中心です。

ですからウルトラマン商店街の最寄駅は祖師ヶ谷大蔵駅ということになります。祖師ヶ谷大蔵駅は東京都世田谷区祖師谷にある小田急電鉄小田原線の駅です。駅には準急と各駅停車が停まるので、アクセスする場合は電車を確認することをおすすめします。

小田急電鉄小田原線は新宿駅から神奈川県の小田原駅までを結ぶ路線です。ですから新宿近辺から一本で来ることもできますし、神奈川県方面からのアクセスも比較的楽にできます。途中に複数の路線との乗り換えができる駅もあるので、それぞれの最寄駅からのアクセスもそれなりに便利にできるでしょう。

ちなみに先ほど、ウルトラマンが「いる」場所を紹介しましたが、2006年に祖師ヶ谷大蔵駅では小田急で初めて接近メロディが導入されました。これはウルトラマン商店街発足1周年を記念したものであり、列車が接近すると「ウルトラマン」(上り)と「ウルトラセブン」(下り)のオルゴール調の曲が流れます。

また、駅前にはバスも停車します。世田谷区コミュニティバスのほか、用賀駅や渋谷駅方面からのバスもあるため、これらの方面からはバスを利用してアクセスすることもできます。世田谷区コミュニティバスや路線バスのルートについては前もって確認することをおすすめします。

祖師ヶ谷大蔵駅がある世田谷区は東京都内最大の人口を有する区なのですが、都心からは少し距離があります。もともと祖師ヶ谷大蔵という駅名も、駅のある場所がもともと北多摩郡千歳村下祖師ヶ谷と北多摩郡砧村大蔵に挟まる場所だったからなのです。

ですから世田谷区という東京でも有名な区でありながら、下町風の雰囲気が今でも残る場所であり、また家族で引っ越してくる方も多いということもあって、幅広い年齢層の方が多く住む場所として知られています。東京でも古き良き下町情緒を感じさせてくれる地域と言えるでしょう。

ですからウルトラマン商店街を食べ歩きなどすると、住民の人たちが気さくにおしゃべりを楽しんでいる姿を見ることができます。ウルトラマン商店街ではぜひそんなのどかな雰囲気も楽しんでみてください。

それでは、ウルトラマン商店街でおすすめのお店を紹介しましょう。商店街でウルトラマン探しをしながら食べ歩きをしたり、気軽にランチを楽しんだりすることができる場所はいろいろありますが、その中でも人気のお店が次に挙げるところです。ぜひランチや食べ歩きの候補に考えてみてください。

「Cafe Apartment 183」は2016年秋にオープンしたカフェです。カフェなのに「アパートメント」とは珍しい名前だと感じる方もいるかもしれません。実はこのCafe Apartment 183は珍しいカフェなのです。

このカフェがあるのはマンションの一階です。実はこのカフェは一般客はもちろんランチなどで利用できるのですが、このマンションの住人ならば部屋のキーでキャッシュレスで利用することができ、さらにルームサービスもしてくれるという、とても珍しいカフェなのです。

ですから、営業時間も7時から23時までと長く、ランチはもちろんモーニングなどで利用することも可能ですし、中も明るく広々としているのでゆっくり過ごすことがてきます。ウルトラマン商店街を歩き回って疲れた時にはまさにおすすめと言えるでしょう。

さらにランチなどのメニューも充実しており、野菜をふんだんに使ったメニューもあるため、体に優しいランチを食べることができます。またディップソースを選べるので、行くたびにいろいろな組み合わせを楽しむことができて、その点でも楽しみが多いお店です。

ウルトラマン商店街のウルトラマン探しをしているうちに小腹がすいてしまったという場合におすすめなのが「祖師谷鈴木」です。こちらは祖師谷昇進会商店街にある精肉店ですが、ここのコロッケが絶品だと評判なのです。

もちろんコロッケですからお惣菜としてお土産に買うのももちろんいいのですが、揚げたてのコロッケはやはり食べ歩きでその場でいただきたいところです。実はこのお店は松坂牛指定販売店で、コロッケとメンチカツには松坂牛が入っているのです。そのためもあってなんと晩ご飯の時間にはもう売り切れてしまうほどなのだそうです。

値段も手ごろで、揚げたてをふうふうしながら食べるとそのおいしさにびっくりするほどなのだそうで、有名人などでもファンが多いのだそうです。ぜひランチの後で小腹がすいたらこちらでコロッケを食べ歩きしてみてください。

ウルトラマンといえば日本が世界に誇る特撮ヒーローです。そのヒーローに「会う」ことができるウルトラマン商店街は、まさに子どもも大人も楽しむことができる商店街と言えるでしょう。ぜひウルトラマン商店街のさまざまな見どころやランチを楽しんで、あの特撮ヒーローとのひとときを楽しんでください。