アブラボウズってどんな魚?
アブラボウズという不思議な名前の魚をご存知でしょうか。とても美味しいけれども、食べすぎると下痢をするという噂もあるという、なんとも謎めいた魚なのですが、いったいどのような魚なのでしょう。そこでアブラボウズの生態や釣る時の仕掛け、そして食べ方や下痢の噂について紹介します。
アブラボウズの名前の由来
アブラボウズというのはカサゴ目ギンダラ科に属する深海魚の一種です。そもそもギンダラ科には二種しか属しておらず、アブラボウズはさらにアブラボウズ属を構成する唯一の魚でもあります。
アブラボウズは漢字で書くと「油坊主」と書きます。字の通り油(脂)が身にとても多いことからこの名前が付けられたと言われています。この脂こそがおいしさの秘密でもあり、また下痢の噂にもつながるのです。
アブラボウズの地方名
次にアブラボウズの地方名です。アブラボウズには伊豆大島などで呼ばれる「クロウオ」や「アブラコ」「アブラボウ」などの地方名があります。しかし最も面白い由来を持つ呼び名は「オシツケ」でしょう。
「オシツケ」は小田原などで呼ばれる呼び方です。後で触れますが、小田原などではアブラボウズは寒い時期にはなくてはならない魚の一つとされています。しかし「おしつけ」という言葉そのものはなんと御殿女中の使った女房言葉なのだそうです。
では御殿女中の女房言葉「おしつけ」とはなにかというと「毒見をすること」という意味なのだそうです。これはアブラボウズが「毒見を必要とする魚」ということから来ているのだと言われています。
アブラボウズの外見の特徴
アブラボウズは非常に魚体が大きく、最大で全長183センチ、体重91キロにもなるそうです。先ほど述べたようにアブラボウズはカサゴ目に属していますが、カサゴ目の約1477種の魚の中でも最大級の大きさです。
若いうちは体に白い斑点がありますが、成熟すると濃い灰色に変わります。そもそもが深海魚であり、太陽の光もかろうじて届く程度、酸素濃度が薄い、利用可能なエネルギーが少ないなど過酷な条件で生きています。脂肪分が多いのもこれに関係があるのです。
超高級魚クエに似ている?
さて、アブラボウズというと、クエに似た魚といわれることがあります。クエそのものはスズキ目ハタ科に属しており、生息している場所も西日本から東シナ海、南シナ海の沿岸域、水深50メートルくらいまでの岩礁やサンゴ礁など、アブラボウズとはまったく違います。
ところが、このアブラボウズは美味しい魚だと言われており、クエに匹敵するとされているのです。クエは白身魚なのですが、厚い皮下脂肪があってうまみ成分が多いため、脂ののりがよいという点で似た味わいだとされているようです。
しかしクエは岩陰に潜んでいることが多く、天然ものはめったにかかりません。養殖も行われていますが、供給が少ないため、旬の時期には天然ものがキロあたりで数万円もする場合もあるなど、まさに幻の魚レベルの値段なのです。
アブラボウズのクエ偽装問題
このことから起こってくるのがいわゆる食品偽装問題です。クエは刺身や鍋物などの高級食材とされており、値段が高いことから、アブラボウズをクエと偽って偽装表示する事件がよく見られます。特にクエを珍重する西日本で多く見られるそうです。
しかし同じように脂ののりがよい美味しい魚とされていても、クエとアブラボウズでは味わいに違いがあります。クエはやはり白身そのものは淡白で味わい深いのに対して、アブラボウズは白身そのものに脂が乗り甘みを感じます。食べ比べるとやはり違いがあると言えるでしょう。
アブラボウズの値段
こう述べてくると、アブラボウズの値段がものすごく安いようにイメージする方もいるかもしれません。しかしクエの値段には及ばないものの、アブラボウズの値段も決して安くはありません。むしろ魚の中では高級魚に分類される値段です。
アブラボウズの値段が高いのは、深海魚であることにも関係しますが、そもそもが入荷が少なく、安定して入荷してこないということにあります。魚体も大きく、今述べたように味もよいので人気もあります。
先ほど紹介したクエと比べれば確かに値段は数分の一かもしれませんが、一般的によくスーパーなどで見かけるタラなどに比べたら数倍の値段です。刺身や煮付けなど食べ方のバリエーションも多く、クエに似ているというほどに味も良いので、人気がある魚ではあります。
アブラボウズの生態
アブラボウズの外見や値段などについて紹介してきましたが、次にアブラボウズはどのような生態を持つ魚なのかを紹介しましょう。先ほど触れたようにアブラボウズは深海魚でめったに釣れない魚であり、そのために値段も安くはないと言いましたが、アブラボウズはどんなところにいるのでしょうか。
アブラボウズの生息域
まずはアブラボウズがどのようなところにいるのかからです。アブラボウズは熊野灘から北の太平洋側に多く生息しています。オホーツク海東部や、カムチャツカ半島東岸、アリューシャン列島、アラスカ湾からモントレー湾などに生息し、逆に日本海側には稀です。
アブラボウズは深海魚ということですが、どのくらいの深さのところに生息しているのでしょうか。アブラボウズが生息しているのは水深約400メートルから1000メートルの中深層と呼ばれるエリアの岩礁域です。
このエリアは光合成は難しいですが、わずかに日光が届いており、深海の中では比較的多種類の魚が住んでいます。ですからアブラボウズは外見についてはいわゆる「深海魚らしい」形はあまりしていません。一般的な海水魚とあまり変わらない外見を持つのです。
アブラボウズの体の4割は脂肪分である
しかしその中にあって、海水魚と大きく違うのが体内の脂肪の量です。アブラボウズが生息する場所はいくら深海の中では浅いエリアといっても、先ほども触れたように、生息環境としては決して楽な状態にはありません。
したがって、多くの深海魚は浮力を確保するために骨や軟骨などの高密度組織が少なく、かわりに水分と脂肪分を多量に含むことが多いです。深海では水圧も高いので、浮き袋の中身を脂肪にすることでそれに耐えうる体を作るなどしているのです。
アブラボウズの食性
アブラボウズは肉食性で、小型魚類や軟体動物、ヒトデなどを食べて生きていると言われています。アブラボウズは深海魚ではありますが、今述べたように深海の中では比較的浅い水域に生息します。ですからそれなりに多くの種類の魚が住んでいるので、それらを食べて生きて行くことができるのです。
アブラボウズの産卵期
次の寿命とも関連しますが、アブラボウズは水族館などでも見られる魚です。そのため、生態なども比較的わかるのですが、アブラボウズの産卵期は1月から3月ごろと言われています。
アブラボウズは産卵の時期になると、少しずつ浅いところにあがってくるという習性があります。しかし産卵が終わると再び深海に潜って行ってしまいます。したがって、釣りでアブラボウズを狙うならば、この時期がおすすめということになります。
アブラボウズは長寿の魚
さてこのアブラボウズですが、実はとても長生きの魚です。もちろん野生のアブラボウズの寿命はわかりにくいのですが、初めて飼育に成功した室蘭水族館では、なんと30年近く生きたという記録があるそうです。もちろん水族館という環境ではありますが、それにしても30年ですから、魚としてかなり長寿と言えるでしょう。
アブラボウズを食べるのはどの地域?
ところでアブラボウズはいつごろからどんなところで食べられているのでしょうか。先ほど生息のところで述べたように、アブラボウズはどちらかというと北の太平洋側に多く生息しています。そのため、東日本の関東、東海地方などでよく食べられます。
特にアブラボウズをよく食べる地域として知られるのが神奈川県小田原市です。小田原では特産魚として知名度向上を図っており、明治時代には既に主要漁獲種として知られていました。甘辛く煮付けた「おしつけ」は今や名産品となっています。
ちなみに山梨県南巨摩郡富士川町の遺跡からは明治時代の動物遺体が出土しているのですが、この中にアブラボウズの骨があるそうです。アブラボウズの遺跡からの出土は初めての事例とされており、小田原もしくは駿河湾で獲れたものがこの地に移出されたのではと考えられているそうです。
アブラボウズの危険性
さて、アブラボウズは値段も決して安い魚ではなく、美味しいと評判が高い魚ではあるのですが、一方で気になる情報もあります。それはアブラボウズは脂肪が多いために下痢をするというものです。いくら美味しくても下痢をするというのであればやはり心配です。この噂の真実に迫りましょう。
中性脂肪(トリグリセリド)について
ここまで述べてきたように、アブラボウズには大量の脂肪が含まれています。この脂肪はトリグリセリドという中性脂肪で、動物の脂肪組織のなんと95パーセントを占めるものなのだそうです。逆に言うと、トリグリセリドそのものはアブラボウズだけではなく、人間の体の中にもあるものということになります。
実は深海魚の中には先ほど述べた浮き袋の中身としてワックスエステルというワックス分を含むものがあります。このワックスは人体では消化できないので、下痢を起こすリスクがあります。そのため日本では食品衛生法で販売禁止とされています。
アブラボウズのトリグリセリドは、それそのものが有害であるというわけではありません。ですから食品衛生法で禁止されていることはありませんし、もちろん食べたから必ず下痢をするというわけでもないのです。
食べ過ぎると下痢を引き起こす
しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉かあるように、何事も「過ぎる」のはよくありません。アブラボウズは「白身の大トロ」と呼ばれるほど脂がのっており、その脂の甘みそのものが魅力であり、人気も値段も高いと述べました。
特に脂質(グリセリド)分解酵素が少ない方はこの脂を消化しきれないことがあります。すると腹痛や下痢を起こしやすくなってしまいます。下痢を防ぐためには、やはり「食べ過ぎない」ことが肝要なのです。
その目安ですが、一部地方自治体では腹身を含む部位を1食あたり刺身で60グラム以上、焼き身で120グラム以上食べないようにという行政指導が出ているそうです。刺身一枚は10グラムから20グラムだそうですから、刺身で3枚を目安とし、食べすぎないようにすることが下痢を防ぐ方法となります。
アブラボウズの釣り情報
「白身の大トロ」と呼ばれるほど美味しいアブラボウズは、なかなか市場には出回らない魚です。それだけに値段も高く、自分で買って食べるというのは難しいかもしれません。では、釣りで手に入れることは可能なのでしょうか。次にアブラボウズを釣る方法や仕掛けなどについて紹介します。
アブラボウズ釣りの時期
まずはアブラボウズ釣りの時期から紹介します。アブラボウズの場合、なんといっても深海魚ですから、生息する深海の釣りができればいつでも釣れる魚ではあります。しかし現実問題としてそうなると仕掛けの問題など難しい点が多くあります。
先ほど述べたように、アブラボウズは産卵期になるとふだん生息している深海から上にあがってきます。つまりいつもよりも浅い場所でアブラボウズが釣れるわけです。そこでこの産卵期である1月から3月がアブラボウズ釣りには適した時期ということになるのです。
アブラボウズの釣り場
次にアブラボウズの釣り場です。アブラボウズは基本的には岩礁域に住んでいるため、このエリアがまずはターゲットとなります。釣りそのものは年中できますが、今述べたように春の産卵期に浅いところに出て来た時が釣りやすく、狙い目となります。まずはこの時期をねらいましょう。
船釣りが基本的
アブラボウズの生息域とも関係しますが、基本的にはアブラボウズは船釣りで行います。深い所に生息しているためです。関東から東海にかけての海釣りを行うことができる場所では、船を出してくれているところも多いので、時期を見てそのあたりで船を探すとよいでしょう。
アブラボウズの釣り方と仕掛け
それでは次にアブラボウズの釣り方や仕掛けについて紹介します。やはり釣りをするのであれば仕掛けは重要なポイントとなります。どんな仕掛けを使えば釣れる可能性が高まるのでしょうか。いくつかの仕掛けがありますので、ルアー釣りとエサ釣りに分けて紹介していきましょう。
ルアー釣り
まず、ルアー釣りでの仕掛けから紹介していきます。近年ルアー釣りは人気が出てきているそうですが、深海魚であるアブラボウズを釣るための仕掛けなので、それなりの工夫が必要ということはエサ釣りの場合と同様です。
アブラボウズの仕掛けのポイントですが、グロー、レッド、グリーン、ブルーなどのほか、ゴールドやシルバーと言った光るものもヒットカラーとして使えるそうです。それにスロー専用のジグは900グラムが標準となります。
ただ、なんといってもアブラボウズの場合、魚が大きく、ものによっては80キロなどにもなります。ですから仕掛けは深海、さらに大きい魚に対応できるようなものにすることが望ましいです。着底したら竿を持ちあげ、フォールでジグを泳がせましょう。
エサ釣り
エサ釣りをする場合の仕掛けはどうなるのかというと、大型電動リールを使い深海根魚用ロッドを使います。エサはスルメイカ、ヤリイカの一匹掛けにします。おもりは2キロのものを使います。さらに仕掛けの一番上に赤色LEDをつけましょう。これが仕掛けとなります。
仕掛けをセットしたらあとはおもりがトントンと底を叩くようにして、エサを漂わせます。赤色LEDはアピールするねらいがあります。または10メートルほど巻き上げて着底を繰り返すのも効果的です。上手にアブラボウズを誘い出しましょう。
アブラボウズ釣りのコツ
次にアブラボウズ釣りのコツについてです。アブラボウズは何といっても深海の魚なので、生息している場所も深い所になります。もちろん産卵期になってあがってくることはきますが、それでもやはり深い所を狙うのがポイントとなります。
ですからルアー釣りの場合もエサ釣りの場合も、浅い所まであげてしまうと、アブラボウズではなく、浅い所の魚がかかってしまいます。ですから底から10メートル以内のあたりを探るようにして行くのがコツとなります。
アブラボウズの味の特徴
先ほど、アブラボウズはクエに偽装されることがあると述べました。それが可能になるのはやはりアブラボウズそのものが美味しい魚であるためです。実際、アブラボウズにはさまざまな食べ方があり、場所によっては特産品として食べるほどでもあります。どんな味がするのでしょうか。
アブラボウズは白身魚の大トロ
アブラボウズの味を一言で言うと、「白身魚の大トロ」だと言われます。アブラボウズそのものは白身魚ですが、ここまで述べてきたように食べすぎると下痢をするというほどの脂の多さが「大トロ」と呼ばれる濃厚な味わいを作りだします。
一般的に白身魚は淡白であっさりとした味わいが持ち味だとされています。しかしアブラボウズはなんといってもその濃厚な味わいと脂の甘みこそが魅力です。食べ方もそれをいかした形での食べ方が多く見られるのはその点にあるのでしょう。
小型のアブラボウズが美味しい
では、どんなアブラボウズがおいしいのでしょうか。アブラボウズはもともと大きな魚で、ものによっては90キロほどにもなります。しかし食べることを考えた場合、大型のものはあまりおすすめできません。10キロ以下くらいの小型のものを選ぶとよいでしょう。
また、アブラボウズは脂が多いため、水揚げ後に肝臓などを取り除いて2,3日寝かせると食べごろとなります。小型といっても10キロ以下というレベルですから、食べるところがないということはないでしょう。いろいろな食べ方で味わってみてください。
アブラボウズの旬の時期
アブラボウズそのものは一年中釣れる魚ですが、一般的に旬は冬だとされています。先ほど小田原の「おしつけ」を紹介しましたが、「おしつけ」は冬の小田原周辺の食卓にはなくてはならないものとされているほどよく食べられている魚でもあります。おすすめの食べ方については次に紹介します。
アブラボウズの美味しい食べ方
それではアブラボウズを美味しく食べる食べ方について紹介しましょう。ここまで述べてきたように、アブラボウズは値段が安い魚ではないうえ、そもそもがあまり市場に出回らないものなので、手に入れられたらラッキーです。いろいろな食べ方で楽しめますので、ぜひお好みの食べ方を見つけてください。
アブラボウズの美味しい料理①:刺身
アブラボウズは一般的な白身魚と同様、刺身や煮付け、焼き物、フライなどさまざまな食べ方が可能です。中でも刺身は「白身魚の大トロ」の名前にふさわしい、濃厚な脂の甘みが堪能できると人気の食べ方です。
アブラボウズは深海魚の特徴でもありますが、骨や筋肉が柔らかい特徴があります。そのため刺身の場合は柔らかめでありながら噛むと濃厚な脂が口に広がります。マグロの大トロに比べると身は固めかもしれません。刺身の作り方は一般の魚と同じです。
刺身の場合は脂が口に直接入ることもあり、食べすぎると下痢をすることがあります。先ほど述べたように刺身は3切れ程度を限度にするのがおすすめです。美味しい刺身の味わいをぜひ堪能していただきたいところです。
アブラボウズの美味しい料理②:寿司
刺身が美味しいのですから、もちろん寿司もおすすめです。下痢の問題があるため、おすすめの量はそれほど多くありません。数貫を握ってもらって味わうという食べ方をする方が多いようです。
刺身はもちろん美味しいのですが、寿司の場合は酢飯を使うため、刺身にした場合の特有の食感や脂が酢飯とよくあい、刺身以上に美味しく食べられるという方も多いようです。食べ方としては最上級と言えるでしょう。ただ、なにしろ珍しい魚なので、扱っている寿司屋はあまり多くないかもしれません。
アブラボウズの美味しい料理③:煮付け
次に紹介するのは煮付けです。アブラボウズの煮付けはアブラボウズの食べ方としては基本と言えます。水洗いし、皮つきのまま切り身にしたら、いったん湯引きし、鱗やぬめり、無駄な脂を落とし、甘辛く煮付けるのが一般的です。
先ほど述べたように、小田原の「おしつけ」はアブラボウズそのものを指すとともに、この煮付けのことも指します。もともと「おしつけ」という女房言葉は、脂が多く食べ過ぎると下痢をすることから「押し付け合う」という意味だったようです。
しかし、煮付けにすることで脂が煮汁に流れ出すため、煮付けなどにした場合は刺身よりも多い量を食べても下痢などを起こしにくいと言われます。もちろん食べ過ぎには注意が必要ですが、刺身ほど心配しなくてもよいでしょう。煮付けは小田原では和食店などでも食べることができる名物料理でもあります。
ちなみに小田原ではこの煮付けを大晦日と正月の膳に載せる風習があるそうで、師走に入るとアブラボウズの値段が上昇するのだそうです。
アブラボウズの美味しい料理④:塩焼き
煮付けまで作るのはちょっと面倒という方には塩焼きはいかがでしょうか。アブラボウズは煮付けだけではなく、塩焼きにしても美味しく食べることができる魚です。しかも脂が多い魚なので、白身魚のぱさぱさした食感がなく、おすすめの食べ方でもあります。
アブラボウズを塩焼きにすると、身から脂が出てきます。そのため表面がカリッと香ばしく、中はふわっと仕上がります。煮付けでもそうですが、アブラボウズは加熱しても身が固くなりにくいので、しっとりふわっとした食感を楽しむことができるそうです。
アブラボウズの美味しい料理⑤:西京焼き
アブラボウズの西京焼きは西京味噌と麹、料理酒を混ぜたものによく水分を拭き取ったアブラボウズを入れ、冷蔵庫で漬け置きをして焼いたものです。こちらも漬け置きそのものは冷蔵庫で寝かせるだけで、料理としてはグリルで焼くだけなので、手間がかからず、美味しくアブラボウズを食べることができます。
白身魚の大トロ・アブラボウズを美味しく食べよう!
アブラボウズはなかなか市場に出回らないため、知る人ぞ知るという感じの珍しい魚です。しかし食べ過ぎるといけないと言われるほどの脂の多さが刺身や煮付け、焼き物などにすると何とも言えぬ美味となります。もし手に入れることがあったら、ぜひ「白身魚の大トロ」と言われる味わいを楽しんでください。
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