仙台といえば牛タン！絶品のおすすめ店をご紹介！お土産や弁当も！

仙台の牛タンは、戦後、仙台に駐留していた在日アメリカ軍が残した牛の部位を活用しようと、焼き鳥店の店主が「焼き牛タン」の専門店をオープンしたのが始まりです。やがて高度経済成長期をむかえ、仙台に出張してきたサラリーマンが首都圏や各地方にその美味しさを広めたとみられます。ここでは、仙台の牛タン店の中でも、特におすすめのお店を一挙ご紹介します。

仙台の牛タン料理は「牛タン焼き」が有名ですが、それぞれのお店が工夫した独自の牛タン料理も豊富です。タンシチューや、牛タンカレー、タタキもあります。ここではそうした個性的なメニューを出すお店や、出張や旅行の思い出に最適な、牛タン関連のお土産も合わせてご紹介します。

初めて仙台に牛タン焼きの専門店「味太助」を開いたのが、この店の創始者、故・佐野啓四郎さんです。もともと牛タンはフランスなどでシチューやスープに使われていましたが、焼肉風に仕上げたのが佐野さんでした。仙台牛タンのルーツに出会うなら、今は二代目がやっているこの店にいってみましょう。ランチタイムでは百円ほどの割引があります。

ちなみにこの佐野さん、今では麦飯とともに牛タン定食の定番となっているテールスープの生みの親でもあります。テール（しっぽ）は、じっくり煮込めば、中がゼラチン状になってコラーゲンがたっぷり溶け出します。食物繊維もたっぷり含まれているスープなので、若さを保ちたい女性をはじめ、健康志向のかたにもおすすめです。

佐野氏が「麦飯」を選んだのも、当時はお米が不足していたからです。今は行列ができるほど人気で、どちらかというと高めのランチになりますが、もともとは食糧難の中でアイディアを搾り出して生まれたのです。ただ現在ではその栄養や食物繊維の豊富さが評価されており、牛タンと一緒に食べると栄養バランスなどが良いなどと、仙台の牛タン業界はアピールしています。とろろをかけると美味しさはいっそうアップします。

元祖味太助 〔住所〕宮城県仙台市青葉区一番町四丁目4-13 〔TEL〕022-225-4641　

宮城県内には仙台を中心におよそ20店舗を構え、全国にも出店している有名店「利久」。泉本店はその発祥店です。これだけの有名店ながら少なくとも二ヶ月に一度は新メニューを発表、常に20種類以上の牛タンメニューが揃っています。ランチタイムには行列ができるほど人気ですから時間には余裕をもって来店しましょう。お土産には「牛タン弁当」のほか「牛タンサラミスライス」や｢スモークスライス」などがお勧め。

こちらが本店や駅の売店などで、お土産として買える利久の「牛タン弁当」です。なんとお土産なのに「牛テールスープ」もついており、ランチにもぴったりです。仙台でなくても関東圏のデパートでも売られていますので、健康が気になる方かたが日常のランチとしてお弁当を買うのもよいでしょう。

お土産用のお弁当と言っても、焼いて調理するのはお店のプロフェッショナル。お店と味は変わりません。大ぶりの牛タン焼きを、たっぷりと贅沢にご飯にのせたお弁当は食欲をそそりますね。牛タン弁当は宅配でも販売されており、子育て中のかたなど、なかなか外出して食事できないかたにも便利です。特にうれしいのは牛タンがおいしいだけではなく、ご飯がふっくらしていることです。

仙台の牛タン振興会事務局を務め「仙台牛タン」をアピールする役割も担っているのがこの「喜助」。利久と同様、全国に支店を持ち、その美味しさを全国に広めています。また、ここは牛タンシチューも名物。千円ほどで牛タンシチューセットを楽しむことができます。またお店と同じ職人さんが丁寧に焼いた「牛タン弁当」をお土産にお持ち帰りできます。こちらもランチタイムには行列覚悟で。

喜助の特長は「たれ」を使っていること。もともと仙台の牛タンは「塩」が基本でした。仙台の味噌を使うところも出てきましたが「たれ」は使われませんでした。しかし、より多くのお客さんの好みに答えようと考えた末、焼き鳥のたれにヒントを得て開発したのだそうです。仙台味噌をベースに赤ワインやたまり醤油をあわせた「たれ」は味に奥行きがあって、上質の脂質をもつ牛タンと良く合います。

まずこの珍しい盛り付けに驚きます。牛タンと並ぶ自信作が「みそかつ」のこのお店、なんと牛タンとみそかつを同時に味わえるミックス定食を開発。定食はミックス定食のほか、牛タン焼き定食、みそかつ定食の、あわせて三種類のみ。そして量が多目のテールスープも名物で、テールが3つも入っています。名物「牛タンやわらか煮」はお土産におすすめ。お弁当のおかずにも。商品が売り切れの場合もありますのでご注意を。

一隆本店 〔住所〕宮城県仙台市青葉区国分町1-4-21 〔TEL〕022-261-4026

こちらも牛タンの名店です。比較的女性も入りやすい「おしゃれ系」の店で、「牛タン焼き」などの定番のほか「牛タンステーキ」など、ほかの店ではあまり見かけない、工夫をこらしたメニューが揃っています。お土産用の牛タンも豊富で、塩味だけではなく「柚子胡椒味」などがあります。「牛タンカレーせんべい」もお土産におすすめ。姉妹ブランドには仙台駅などで見かける「伊達の牛たん」もあります。

一皿に、牛タン焼きのほか、牛タンソーセージや牛タンつくねがのった「牛タン得々定食」が人気です。さらに満足度の高い「仙台中央卸市場直送牛タン海鮮刺身W定食」は新鮮なお刺身もついた豪華版。珍しい厚切り牛タンラーメンや、油麩のついたこの店オリジナルの「ゆでたん」もおすすめです。仙台駅でも買える「牛タン弁当」は分厚くやわらかな牛タンがぎっしり。お土産に喜ばれます。

こちらがランチにおすすめのお弁当「牛タン焼きのお弁当」です。弁当のパッケージにも高級感が漂っていますね。職人さんが、牛タンを日々丁寧に焼いています。仙台駅の中などにも「たんや善次郎」の売店があり、便利です。たまには「牛タン弁当」を持って、屋外でちょっと贅沢な食事というのもよいかもしれません。

たんや善治郎 〔住所〕宮城県仙台市青葉区中央1-8-38AKビル3F 〔TEL〕022-723-1877

2010年開業という後発組ながら「焼き」にこだわりぬいた信頼のおける店。観光客向けというよりは地元の人の信頼が厚いお店です。ランチタイムにはファンが集まり行列に。1000度の火力で焼き上げるため、特別な備長炭を状況ごとに使い分けた「牛タン焼き」がメインです。自信作「味噌煮込み牛タン丼」もぜひ。

牛タン若 〔住所〕宮城県仙台市泉区泉中央4-19-3 〔TEL〕022-346-1519

仙台の牛タンはアメリカ牛を使っているところが多いのですが、ここはオーストラリア産のやわらかい部分を選び抜いています。おすすめは絶品の「タンシチュー」や「牛のテール焼き」など。国産の炭で柔らかく焼き上げた牛タンは年齢に関係なく安心して食べられます。ランチメニューの「牛タンドライカレー」もぜひお試しを。

牛たん炭焼き高也 〔住所〕宮城県仙台市青葉区一番町2丁目5-31須藤ビル2F 〔TEL〕022-797-8704

牛タン焼きがメインだった仙台の牛タン界で、初めて「牛タンの刺身」や「牛タンのたたき」を導入したのがこのお店です。「牛タンの刺身」は濃厚な旨み。「牛タンのたたき」は表面だけを炙って、たっぷりのネギとともに頂きます。もちろん「牛タン焼き」や「牛タンの煮込み」も絶品です。

牛タン料理閣 〔住所〕仙台市青葉区1番町3丁目8-14鈴喜陶器店地下1階 〔TEL〕022-268-7067

ここは牛タンを地元の新鮮な魚介類などとともに楽しめるお店です。仙台の牛タンは、その脂ののり具合や、歴史的背景もあってアメリカ牛がメインですが、ここではアメリカ牛と国産牛、国産和牛を一皿に盛り付けて、食べ比べをすることができます。珍しい国産牛の黒タン、白タンも食べられます。

仙台牛タン料理千代芭 〔住所〕仙台市青葉区国分町2-6-13相沢ビル1F 〔TEL〕050-5869-4600

こちらは牛タン専門店というわけではなく、地元宮城の牡蠣やホヤ、鶏肉など新鮮な山海の幸を提供するお店です。でも出てくる牛タン焼きにはびっくり。厚さは専門店のおよそ二倍。ミディアムレアでとろけるようなおいしさ。地魚の刺身盛りと牛タン焼きのセットが、内容や価格面でおすすめです。

ご覧ください、このボリューム。これで990円。仙台一安く、仙台一おいしい牛タン焼きを目指すというこのお店。東北六県のお酒が揃った「牛タン居酒屋」です。牛タン餃子や牛タンソーセージも人気。持ち帰りの「お土産牛タン」やインターネットを通じた通販も好評です。

一昼夜煮込んだ秘伝の「テールスープ」。一方「トロゆでタン」も、極上の牛タンを長時間かけて煮込んだ逸品。ランチタイムには牛タン焼きにタンシチューやサラダがついているコースもあります。また、他店に比べ「仙台辛味噌」の分量が多いのも特徴です。牛タンを食べなれた地元の皆さんの間で評価が高いお店です。「ゆで牛タン」などお土産もあります。

炭焼き牛タン東山 〔住所〕仙台市青葉区中央2-6-30-1F 〔TEL〕022-263-4129

こちらが仙台駅などでよく見かける「伊達の牛たん本舗」の製品。味のバリエーションも豊富です。上の画像の「いぶり」は、そのまま食べられるタイプ。ピリッとした胡椒風味の味付けでいただきます。お土産用にも、自分用にも要チェックです。しっとりした食感で、解凍したらすぐにいただきましょう。

こちらもお土産用。画像のハンバーグはデミグラスソースで仕立ててありますが、これ以外に和風もあります。お土産に買って帰って、お弁当のおかずにするのにもぴったりです。洋風メニューとしては、このほかにプレミアム牛タンカレーやシチューも用意されています。それぞれに柔らかく煮込まれた大きめの牛タンが入っています。

こちらもお土産用です。牛タンの中でも特にやわらかい部分を使って、丁寧に塩で仕込んでいます。厚切りで食べ応えあり。こちらも、おべんとうのおかずになりそう。仕事場のランチ仲間でも話題になりそう。塩のほかに「牛タン味噌仕込み」もありますのでお好みでどうぞ。出張の帰りに必ず買っていくビジネスマンも少なくないそうです。

お土産で有名な伊達の牛タたんですが、各店舗にはレストランや食事スペースがあります。厳選された牛タン料理を、カウンターなどに座ってカジュアルに食べることもできます。またワインも専門の担当者が厳選して仕入れており、味のハーモニーを楽しむことができます。

最後に番外編です。先人の工夫と、それぞれのお店が切磋琢磨しあい、また、協力して盛り上げてきた「仙台牛タン」はすっかり定着しました。戦後に生まれたことを考えますと、浅い歴史の中でこれだけ有名になったのはすごいことです。そんな仙台牛タンの味を再現したお菓子や飲み物などもたくさん売られています。日持ちもしますので職場への気軽なお土産として選んでみるのはいかがでしょうか。

宮城ふるさとプラザ 〔住所〕東京都豊島区東池袋1-2-2 〔TEL〕03-5956-3511 ※「牛タンサイダー」等は、こちらでも買う事が出来ます

いかがでしたか？最近は和牛など高級な素材を使う店もありますが、多くは仙台の味にこだわり、脂肪と肉のバランスからアメリカ産のものを使う店も多いようです。仙台駅には「仙台牛タン通り」もあって、出張などのついでによるのにも便利です。

ご家族へのお土産にお弁当を買うのも喜ばれそう。人気店ばかりなのでランチタイムには行列ができることも少なくありません。時間に余裕があるときには穴場の店を見つけて牛タンランチを楽しむのもおすすめです。