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南海汐見橋線は都会のローカル線!レトロな雰囲気を体験しよう!

南海汐見橋線は都会のローカル線!レトロな雰囲気を体験しよう!
投稿日: 2020年2月4日最終更新日: 2020年10月8日

大阪には多くの私鉄がありますが、南海汐見橋線は都会にありながらローカル線の雰囲気が漂うと鉄道ファンに人気の路線です。南海汐見橋線はどこを通り、どんな見どころがあるのか、またどのようにして乗りに行くのかなどについて紹介していきましょう。

南海汐見橋線は大都会の中のローカル線見出し

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

関西には多くの私鉄があり、鉄道好きの方の中にはいろいろな私鉄に乗ることを楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。そんな関西の私鉄の中に、地元の方くらいしか知らない、「大都会のローカル線」ともいえる路線があります。そんなローカル線「南海汐見橋線」について、その見どころやおすすめ観光スポットを紹介します。

南海汐見橋線とは見出し

さて、南海汐見橋線といっても、そのような路線があることなど知らないという方は、関西の方の中にも多いのではないでしょうか。南海汐見橋線というのは南海の高野線の一部の部分を指す言い方です。

南海高野線は本来、大阪府大阪市の「汐見橋」駅から和歌山県伊都郡高野町の「極楽橋」駅までの路線となっています。しかし現在、ほとんどの列車は「帝塚山」駅から天下茶屋駅を通り、「難波」駅まで運転されています。そのため1985年に線路が分断され、「汐見橋」駅から「岸里玉出」駅までが「南海汐見橋線」と呼ばれるようになったのです。

現在南海汐見橋線は約4.6キロの距離を約9分かけて結んでおり、1時間に2本程度の列車が走っているという、まさに「ローカル線」なのです。

南海汐見橋線の歴史見出し

Photo by nobu3withfoxy

さて、なぜこのようなローカル線が大阪市内に走ることになったのでしょうか。実はもともと、南海高野線は高野鉄道という別の会社が経営し、1900年に開通しました。この時、高野線は汐見橋から堺東までの路線で、堺で南海に乗り換えて高野山に行く予定だったのです。

しかし途中でその計画は変更され、直接大阪の中心に乗り入れるようにするため、後の汐見橋駅は大阪側のターミナル駅とされました。観光でも有名な難波駅からもさほど離れていない場所にあり、にぎわったようです。

1922年、高野鉄道は南海鉄道に合併されます。合併された結果、路線の整理が行われ、高野線の列車はすべてが難波発着となり、南海汐見橋線ができあがったのです。

南海汐見橋線の見どころは?見出し

では、南海汐見橋線の見どころについていくつか紹介していきましょう。大阪という大都会のど真ん中にありながら、1時間に2本しか電車が走らないというローカル線の様相を呈している南海汐見橋線ですが、途中に見どころが多く、近年では観光客が多く訪れる路線となっています。

南海汐見橋線でなければ体験できない、レトロな雰囲気や、ローカルな雰囲気は、大阪をふつうに観光するのではわからないような魅力にあふれます。そんな見どころについていくつか紹介していきましょう。

南海汐見橋線の見どころ1:汐見橋駅

まずは南海汐見橋線の発着駅でありターミナル駅でもある「汐見橋」駅です。ここから乗る予定の方はぜひ早めにアクセスして、いろいろ見てみることをおすすめします。

ローカル線というイメージで汐見橋駅に行ってみると、意外と大きな駅なのに驚くかもしれません。しかも目の前には千日前通りが通り、ローカルになる必要はないのでは、という感じも受けます。

実は少し前に、南海汐見橋線をなにわ筋線につなげて関西空港へのアクセスを担うという計画が浮上したことがありました。しかし結局は難波でつながる案が浮上し、ローカル線から脱出する計画は失敗に終わったのです。

こういうふうに述べてくると、もしや南海汐見橋線はそのうち廃止になるのでは、と不安になる鉄道ファンの方もいるかもしれません。しかしなぜかこの南海汐見橋線は最近少しですが乗降客が増えています。

この背景には2009年、近くに阪神なんば線の「桜川」駅ができたことで、阪神から南海への短絡ルートとして使われるようになったのではないかという推測もありますが、レトロな雰囲気を楽しみたいという観光客がその存在に気づき利用するようになったという面も考えられます。

南海汐見橋線はレトロな雰囲気を味わいたい、ちょっと変わった観光がしたいという方にはぜひおすすめしたい路線になっているということが言えます。

南海汐見橋線の見どころ2:木津川駅

駅名の通り、木津川のすぐ横にあるのが「木津川」駅です。汐見橋駅から5分ほど乗ったところにある駅ですが、レトロ、ローカルということではこの駅の右に出るものは少ないというような駅でもあります。

実際に駅に降りてみると、「レトロ」というよりもむしろ「さびれた」という言葉がぴったりしそうな木津川駅ですが、1日の乗降客は100人前後で、大阪府にある駅の中でも最も利用者の少ない駅の一つと言われます。そのため、「大都会の中の秘境駅」と呼ばれ、かえって観光客がやってくるという状態になっています。

もともと近くを流れる木津川は水運を利用した水陸運送の要所として開業しており、材木の積み下ろしなどが行われ、昔は非常ににぎやかだった駅でもあります。その名残が広い駅構内などにうかがえます。

南海汐見橋線の見どころ3:レトロな風景

南海汐見橋線は短い路線で、あっという間に始発から終点まで乗ってしまうくらいの路線ですが、途中に見える景色もおすすめです。住所的には大阪の都心を通る路線でありながら、そばに見える商店街などは昭和の雰囲気が漂うレトロな雰囲気が感じられます。

また、「西天下茶屋」駅の前にある西天商店街(銀座商店街)は大人気を博した某朝ドラの舞台とされたところであり、今でもその記念碑などを見ることができます。

南海汐見橋線沿線の見どころ見出し

Photo by sabamiso

次に南海汐見橋線でアクセスしやすい観光スポットをいくつか紹介していきましょう。まず「津守」駅は、周辺に津守神社や極楽寺など、いくつかの寺社があります。また「汐見橋」駅は赤手拭稲荷神社が近くにあるなど、近隣に寺社が多くある路線でもあり、寺社巡りを楽しむ方にもおすすめの路線です。

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南海汐見橋線に乗る方法見出し

Photo by alberth2

では、その南海汐見橋線に乗る方法について紹介します。南海汐見橋線は先ほども述べたように「大都会のローカル線」といわれ、なかには「秘境駅」とされる駅もあるほどということで、アクセスが少し心配という方もいるかもしれませんが、さすがに大阪の都会だけあり、接続できる路線がいくつかあります。

乗り換えしやすい駅としておすすめなのは「岸里玉出」駅です。この駅はここまで述べてきた高野線が難波方面に分かれる駅であり、当然乗り換えが可能です。さらに南海本線の乗り換え駅にもなっているのです。

ですから、南海汐見橋線に乗り換えるならば、まずおすすめとなるのが岸里玉出駅となります。和歌山方面、高野山方面、なんば方面と三方向からアクセスしやすい駅となっています。

もう一つ、接続におすすめなのが先ほど述べた「桜川」駅です。桜川駅は南海汐見橋線の「汐見橋」駅に近く、南海汐見橋線を目的とする観光客はもちろん、阪神からの乗り継ぎの方にもおすすめとなっています。

この桜川駅は大阪メトロ千日前線と、先ほど紹介した阪神なんば線が乗り入れている駅です。特に阪神なんば線の駅からの接続は近いので、阪神方面からアクセスする予定の方はこちらを利用するのがおすすめです。

なお、大阪メトロから乗り継ぐ場合は阪神の桜川駅を通過して汐見橋駅にアクセスする形となります。

南海汐見橋線とセットで楽しみたい乗り物見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

鉄道ファンの方で珍しい私鉄に乗ってみたいという方に、大阪でもう一つおすすめしたい路線があります。それが阪堺電車です。阪堺電車は阪堺線、上町線の2本の路線を持つ電車なのですが、なんと珍しい路面電車なのです。

周辺には住吉大社など多くの観光スポットもあり、本数もそれなりにあるので、南海汐見橋線よりも利用しやすい路線です。駅を「停留所」と呼ぶのも路面電車らしいと言えるのではないでしょうか。

南海汐見橋線でレトロな雰囲気を味わおう見出し

Photo by monokuro palet

南海汐見橋線は大阪に住んでいる方でもその存在を知らない方もいるほどの路線で、都会にありながらローカル線の雰囲気が全体に漂っています。しかしそれだけにレトロな雰囲気が味わえ、秘境の雰囲気もあるということで、近年多くの鉄道ファンが観光に訪れています。ぜひこの珍しい秘境路線を楽しんでみてください。

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投稿日: 2020年2月4日最終更新日: 2020年10月8日

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