四国の新幹線もどき？予土線の列車「鉄道ホビートレイン」で四万十川沿いを走る！

四国に新幹線が走っているのをご存知ですか。実際には、新幹線のような風貌をした観光列車なのですが、四万十川沿いを走っている予土線には、「鉄道ホビートレイン」というものがあります。

その可愛い新幹線のような見た目はもちろんですが、観光列車から見える四万十川の絶景も人気の理由です。そんな人気の観光列車「鉄道ホビートレイン」について、詳しくご紹介していきましょう。

メディアでもよく登場しているので、一度は見たことがある方もいるでしょう。四国の新幹線とも呼ばれている鉄道ホビートレインは、JR予土線の列車です。

そのインパクトある車体は、他では見ることができないかなり特徴のあるもの。鉄道好きはもちろんですが、それ以外の方も、一見の価値がある四国の観光列車です。

鉄道ホビートレインは、JR予土線の全線開通40周年を記念して作られた列車です。また宇和島駅から近永駅までの開通100周年の記念でもあります。

そして何よりも、初代新幹線0系が走り始めて50年経ったことも関係しており、この風貌となりました。団子鼻がかわいいと人気があり、まさに新幹線のようなデザインの観光列車です。

見た目は新幹線のような鉄道ホビートレインですが、残念ながら速度は普通の観光列車と一緒で、とてもゆっくりと走ります。鉄道ホビートレインの最高速度は、時速85キロほど。そのため、「世界一ゆっくりな新幹線」とも言われています。

外見は新幹線そっくりなデザインですが、スピードは観光列車そのもの。しかしながら、鉄道ホビートレインの車内には、鉄道模型が飾られており、車内にも楽しめるポイントが多数あります。

しかも、座席2列4席分は、なんと0系で実際に使われていたイスフレームをそのまま使用しており、ちゃんと新幹線気分も体感できます。

四国を走っている鉄道ホビートレインは、どんな場所を運航しているのでしょうか。実は、その運航している場所にも、多くの人を引き付ける魅力がつまっています。

鉄道ホビートレインは、残念ながら頻繁に走っている列車ではありません。また大変人気がある列車でもあるため、まずは鉄道ホビートレインの運行状況を事前に把握した上で、観光に訪れることをおすすめします。

鉄道ホビートレインは、JR予土線の宇和島～窪川間で運行されている観光列車です。四国の中でも少々奥深いエリアを走っている列車になるため、気軽に行ける場所ではなく、きちんと事前に調べていった方がいいでしょう。

また、この列車は1両編成のため、乗車できる人数もそう多くはありません。実際に停車する駅は22駅ほどありますが、時間帯などによっても変わりますので、乗車ルートは予習が必要です。

実際に、鉄道ホビートレインが走っている時刻表を確認してみると、平日は5便のみ。休日でも7便しか運航していません。そのため、行き当たりばったりでは見逃してしまうことも。

また、時間によっては、1時間の間に1本も走っていない場合もあるため、必ずご自身の利用したい駅は何時に通過するのか、またどこまで乗車できるのか確認し、予定を立ててから行くようにしましょう。

鉄道ホビートレインの魅力は、もちろん新幹線のようなデザインや至る所に工夫が感じられる車内にもありますが、忘れてならないのは、車内から見ることができるその絶景です。

四万十川沿いを走っている路線のため、美しい四万十川の絶景を車内から望むことができます。のんびりとした走行なので、乗車しつつ四万十川の景色を堪能できおすすめです。

残念ながら四国には、まだ新幹線が走っていません。そんな中、念願の新幹線として注目を集めたのが、この鉄道ホビートレインでした。

0系そっくりの顔を持つ鉄道ホビートレインは、JR四国多度津工場でキハ32型と呼ばれるディーゼル車を改造したものです。

実は、新幹線の生みの親である十河信二は、第4代国鉄総裁を歴任し、後に愛媛県西条市の市長となっている人物。それが縁で、四国鉄道文化館も設立されています。

そこには、本物の0系新幹線がちゃんと展示されています。客室の臭いも当時と同じと評判で、週末などは運転席にも入ることができ、子供に大人気の場所です。ぜひ一緒に観光してみてください。

四国の四万十川沿いを走っている「鉄道ホビートレイン」は、見どころが沢山ある観光列車です。その可愛らしい新幹線のようなデザインも素敵ですが、車内のあちらこちらに新幹線愛が詰まっています。

また車内から見える四万十川の絶景も見逃せません。ぜひ事前に時刻表をチェックして、鉄道ホビートレインに乗車してみてください。