チニングにはどんなワームが適切?
チヌ(クロダイ)と闘う釣りであるチニング。どんなワームを使っていいかが分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで、チヌが知ることから始めてみましょう。何を食べるのかが分かれば、たくさんあるワームの中から「これだ!」というワームを選ぶことができます。おすすめのワームも合わせてご紹介!
チニングとは
さて、チニングとは、どういった釣りのことを指しているのでしょうか。ここで、チニングとターゲットになる魚の特徴などをおさらいしていきましょう。まずはチニングのターゲットを知ることから始めます。
チヌを狙った釣り
チニングとは、チヌ(クロダイ)をルアーで狙っていくフィッシングのことをいいます。チヌは、警戒心が強く、エサ釣りで狙っていくと思われがちなのですが、ルアーを使用した「チニング」という釣法でも、釣ることができます。
チニングは、最近、人気が出てきた釣りなのですが、ライトタックルでも狙うことができ、子供や女性でもチャレンジしやすいのが魅力でもあります。
チニングの主なターゲット
チニングでの主なターゲットは「クロダイ」(真チヌ)や「キビレ」です。クロダイは、60cmほどになるまで成長する魚。様々な場所に生息しており、磯やサーフだけではなく、河口や河川などにも。
クロダイは雑食性で、何でも食べます。イワシなどの小魚、貝類、海老やカニなどの甲殻類などを食しますが、時には、コーンやスイカにも食いつくことがあるようです。
クロダイとひとことに言っても、その場所によって捕食するものが違ってくるのがひとつの注意点でもあります。クロダイが生息している場所で、何をメインに捕食しているかを知ると、チニングの攻略に繋がります。
「キビレ」は、クロダイと同じように、チニングのターゲットとなります。クロダイと同じく、様々な場所に生息していますが、河口や河川の淡水が入ってくる汽水域という場所を好むようです。
キビレの特徴としては、濁りのある場所が好きで、泥底の水底などが好きな傾向があります。キビレは、クロダイとよく似ており、大きさは50cm前後と、クロダイよりも少し小さめ。
意外にも、キビレは気性が荒いので、クロダイよりもスピードがありますし、暴れまわるという特徴もあるのです。ファイト時はお気を付けください。
チニングではワーム選びが肝心
チニングでは、様々なルアーを使いますが、柔らかいプラスチック製のルアー、「ワーム」がおすすめ。ワームと言っても、イソメのような形をしたワーム、甲殻類に似せてあるワームなど、いくつか種類があります。
このワームの選び方が、チニングを攻略するカギのひとつに。クロダイが生息している場所の、捕食しているものに近いものを選ぶのが良さそうです。ワームの種類をいくつか用意しておくのがおすすめ!
ワームのカラーの選び方
ワームのカラーも種類が豊富です。白やピンクなどの派手なカラーや、色が濃かったり黒っぽいカラーをしたワームがあります。
海底の色や水質によって、ワームのアピール力は変わってきます。派手なカラーは、水の濁りや海底で目立ちますし、黒っぽいカラーは、シルエットがはっきりと出るなどです。
ワームは、ターゲットが普段から食しているものに近いカラーを中心にするという選び方、存在感をアピールしつつ目立ち過ぎないものにする選び方、水の濁っている場所であれば存在感のあるカラーにするなどです。
チニングに使うワームを使った仕掛けの種類
チヌの特徴を知ったところで、チニングに使うワームを使った仕掛けのことを知りましょう。バイトやフッキングに関わってくる、重要なポイントでもあります。ワームを使った仕掛けはいくつか種類があるのでご紹介しましょう。
ジグヘッドリグ
ジグヘッドは、水中での姿勢が良く安定しているので、ワームがひっくり返ったりしにくいのが特徴です。チニングでは、きれいに姿勢を維持できるということが重要なポイントにもなってきます。
ジグヘッドにもいくつか種類があり、ワインドジグヘッド、中層ただ巻き用ジグヘッド、ズル引きジグヘッドとなっています。選び方は、着底したことが把握できること、潮などで流されすぎないこと、ワームを動かしたときの操作感が分かるものが良いでしょう。
テキサスリグ
テキサスリグは、根掛かりに強いリグで、バレットシンカーとオフセットフックが組み合わさったワーム専用のリグとなっています。
テキサスリグを使うシーンは「根掛かりしやすい場所」で、銃弾のようなバレットシンカーを使うことで、障害物をすり抜ける能力が高いです。
する抜ける能力が高いとはいえ、シンカーの先が細くなっているため、岩と岩との間に挟まりやすいというデメリットもありますので、ご注意を。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグは、ワーム・フック・シンカー・ラインという組み合わせで出来ている仕掛けです。リグの先端にシンカーを持ってくることで、ボトムの情報をアングラーに伝えることができます。
使うシーンを選ばずに使えるのが最大のメリットで、シンカーの重さを変えることで、ボトムを取ることができるのが魅力。ワームの交換をしたり、フックからシンカーまでの長さの調整をすることもできます。
MKリグ
MKリグ(マッキンリグ)は、ひとつのスナップにフックとシンカーを付けた仕掛けです。リーダーに結んだスナップに、フックとシンカーを付けるだけと安価で簡単に自作できるのが魅力。
しかも、根掛かりの回避能力が高いとなれば、人気も高くなるわけです。仕掛けの自由度も高いので、サイズの違った仕掛けを作ることができます。
安価で済ませるのであればナス型おもりを、経済的に余裕があるのでしたら、ダウンショットシンカーを使うのもおすすめ。細い隙間も通りやすいですし、根掛かり回避を考えて、スリムタイプをチョイスすると良さそう。
チニングにおすすめのワーム9選
比較的、チャレンジしやすいチニングですが、たくさんあるワームの中から選ぶとなれば、どうしていいかが分からなくなってしまうこともあります。そこで、チニングにおすすめしたいワームを厳選してご紹介します。
ジャッカル ちびチヌムシ
こちらのワームは、シャッドテールワームの中でも、小さめサイズのワームとなっています。クロダイやキビレのチニング向けのワームですが、カサゴやソイにも使えるおすすめのワーム。
使用するシンカーによっては、飛距離がかなり飛ぶので遠投ができます。5gから7gほどのヘッド・シンカーを使ってみると良いでしょう。
カラーは、レッドゴールドフレークやしゃっきりコーン、アカハラデビルなど、12種類のラインナップから選ぶことができます。
エコギア チヌ職人 バグアンツ
チニング用のワームの中でも長期にわたって販売されているアイテムです。ワーム自体のボリュームもあり、やや柔らかめの素材感。価格帯も安いので、初心者の方がお試しで使いたい時にもおすすめ。
アクションはややおとなしめですが、ボトムの変化に対応しているのか、爪や触覚がいい感じで動くのが魅力。パタパタするアクションの大きいワームで効果が出にくいと感じた時に使ってはいかがでしょうか。カラーラインナップは、11色となっています。
バークレイ ガルプ! サンドワーム
ガルプのラインナップの中でも、生のエサに近い状態のワームです。匂いが強いので集魚効果も高いワームで、エサ釣りで釣れるような魚も釣ることができるとのこと。
生餌が苦手な方でも付けることができるので、家族で釣りを楽しみたい方にもおすすめです。ラインナップは、2インチと2インチの細身、4インチと4インチの細身、一般的な4インチ、他には、ファットホロータイプもあります。
メジャークラフト ファイティングクロー
こちらのワームは、ファイティングポーズをしているのが特徴的です。ツメの部分が浮くようになっており、威嚇をしているようなポーズをとっているのです。
ズル引くとツメがゆらゆらと揺れ、止めるとファイティングポーズを取るので、刺激してターゲットが食らいつくということです。3インチ(8cm)、2.4インチ(6cm)、1.6インチ(4cm)の、ラインナップとなっています。
バークレイ ガルプ! SWホッグ
太いワームだと存在感がありすぎて、細身のワームだと食いつかないという時におすすめしたいのがこちらのワームです。活性が低いと感じた時にもおすすめ。
プルプルでもちもちの質感で針持ちが良く、チニングのターゲットがエビやシャコなどを食しているのであれば、食いつきが良くなるのではないでしょうか。
マルキュー パワーイソメ
青イソメを針につけるのが苦手な方におすすめの人工エサで、見た目もイソメに近い状態です。魚が好む味わいと弾力をしているので、食いつきも良い、おすすめのワームとなっています。
青イソメ、赤イソメ、茶イソメ、桜イソメというカラーラインナップ。太さは、極太から細いタイプまで4種類あります。釣りたい魚に応じて使い分けるのも良いでしょう。
注意点は、袋に入っている液体を捨てないことです。魚が好むうまみ成分が含まれている液なので、うっかり捨てないようにお気を付けください。
マルキュー パワークラブ
生分解性の人工エサで、魚が好む匂いと味が付いているので、ワームと同じように使えるのが魅力。素材は、ぷにぷにしており、弾力があります。カニのツメや足もリアルですし、水流を受けることでプルプルと動きます。
サイズ展開は、SサイズからLサイズの3タイプ。釣りたい魚に合わせて使い分けできるのがポイントです。チニングのターゲットであるチヌ(クロダイ)は、甲殻類を好んで食べるので、このワームは威力を発揮してくれるのではないでしょうか。
ブリーデン ローチ
フナムシのような見た目が特徴的で、水中を落ちていくときも、落ち葉のようにひらひらとしているので、細いワームとは全く違う動きをしてくれるのがポイントです。
ワームのカラーは9色あり、ウニオレンジ、ローチブラック、甲殻レッドなどがあります。店頭で見つけられない時は、通信販売で購入される方も多いようです。メバルやカサゴの他、チヌやハタにもおすすめ!
スミス アマジャコ
高浮力マテリアルを使用することで、根掛かりを軽減してくれる優れもののワーム。ジグヘッドとの相性も良いですし、単体での使用もできます。味と匂いがターゲットを刺激します。
チニングのターゲットの反応が少々鈍い時に使ってみることで、食いつきが変わってくるのがこちらのワーム。違う種類の魚も食いつきが良くなるので、釣竿の沈黙している流れを変えたい時に使うと良いでしょう。
チニングの釣り方
チニングで釣果をあげるために、いくつか知っておくとよいことをチェックしていきましょう。チニングに最適な時期を選んで、釣果を出してみませんか?チニングでの釣り方や狙うポイントなどをご紹介します。
チニングに適した時期
チニングのターゲットであるチヌ(クロダイ)は、通年、狙うことができる魚ですが、釣りやすいハイシーズンと釣りにくいオフシーズンがあります。
チニングのハイシーズンは「春」で、数釣りはもちろん、サイズも大きいものが狙える最高に良い時期です。オフシーズンの冬に深場にいたチヌが浅瀬に集まってきて、エサを捕食する時期。
春は、チヌの活性が高い時期なので、ルアーへの反応もしやすいと言えます。思いっきりチニングを楽しむのであれば、春が一番です。
狙うポイント
チニングでチヌを狙うポイントは、河口やサーフ、障害物のある周辺(橋脚部や岸壁の際など)、他にも浅場の港湾部も好むようです。汽水域も好みます。
河口は、チニングの大きなポイントとなります。水の深さが浅く、砂底になっていることが多くあるので、広く探っていきましょう。
漁港ですと、岸壁や防波堤などが大きなポイント。漁港の出入り口付近の防波堤は、漁港の海底状況にもよりますが、チヌが集まりやすいようです。漁港でのチニング攻略はチヌが集まりやすい場所を探すのがポイントとなります。
プレイングのポイント
河口付近でチニングをするのであれば、水深2m前後で砂地が良いでしょう。チヌのエサとなる貝類があるような場所で、底を探っていきます。
港湾部でチニングを楽しむのであれば、キャストをして底を探るのが一般的ですが、岸壁の際にワームをゆっくりと沈めていく方法も効果がありそうです。ポイントとなるのは、フジツボや牡蠣殻などのエサがある場所でやってみることが釣果を左右するようです。
夏の季節で、トップウォーターで狙っていく場合は、深さが1m前後の場所でも釣果が出ることがあるので、トップからボトムまで、様々な水深でチニングを楽しめます。
根掛かりを防止するコツ
根掛かりを防止するコツのひとつめは、「ロッドの動かし方」を考えてみます。チニングのアクションは、ズル引きの他にボトムパンピングという方法があります。
ズル引きは底の様子を感じつつ、リールを巻いていくのが一般的です。それだと、ラインが張られたままなので余裕がなくなり、リグが障害物の隙間に入ってしまった時に根掛かりをしてしまいます。
ボトムパンピングだと、竿を立ててラインが弛んだ時に小刻みにワームをリズムよく動かします。ラインに遊びの部分を入れると、根掛かりがひどくならずに済みます。
シンカーの重さを軽量化することで、水底とリグの接触感が少なくなるので、障害物からすり抜けやすくなるようです。リグをテキサスリグにしてみることで針とシンカーが少し離れて、シンカーの自由度が上がり、障害物に当たっても乗り越えやすくなります。
ワームを用意してチニングに臨もう!
チニングを楽しむための、おすすめのワームをご紹介しましたが、いかがでしょうか。ワームの種類での選び方、カラーの選び方など、選び方は様々です。いくつか使い分けてチニングに臨みましょう。
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