ヒラメ釣りにおすすめの時期
刺し身や寿司などで高級魚として知られるヒラメですが、釣りの対象魚としても人気が高く、チャレンジしたい方も多いでしょう。そこでヒラメ釣りにおすすめの時期やその際の仕掛けなど、釣り方について紹介していきましょう。
釣果が上がるのは冬
まず、ヒラメ釣りにおすすめの時期はいつなのかという点から紹介していきます。ヒラメ釣りにおすすめと言われる時期は4月後半から7月初めと、9月半ばから11月半ばです。
冬の時期のヒラメは気温が低いため、あまり数は釣れないかもしれません。しかし逆にこの時期には「座布団」と呼ばれる大物がやってきます。大物は多少寒くてもエサを獲ることができるからと言われます。
ですから、冬から早春の時期に大物狙いでヒラメ釣りに行くのもおすすめです。文字通りの「座布団」を釣りあげることができるかもしれません。
秋はヒラメの活性が高まる
では座布団以外のヒラメは冬はどうしているかというと、おとなしくして越冬しています。ということは越冬する体力をつけるため、その前の時期は積極的にエサを獲るということになるわけです。
つまり秋のヒラメは活性が高まり、ベストシーズンと言われるほどのおすすめの時期となります。初めてルアーでのヒラメ釣りにチャレンジしたいというのであればこの時期を狙うのがベストと言っていいでしょう。
暖かい時期も釣れる
ヒラメが動きやすい水温は12度から25度と言われています。先ほどヒラメ釣りにおすすめの時期を挙げましたが、ちょうど春から初夏の時期にかけ、ヒラメは産卵の時期を迎えます。
ヒラメが動きやすい水温になれば、座布団まで大物でなくても、ヒラメの活性が上がり、どんどん動き始めます。この水温の時期は人間にとっても快適な暖かさなので、釣りを楽しみたい方にはおすすめの時期と言えるでしょう。
ではこの暖かい時期のヒラメはどうなのか、そのあたりについても紹介します。ヒラメは暖かい時期も釣れる魚ですから、ぜひトライしてみてください。
春は大型が狙える
春になり水温が上がってくると、越冬して冬を越したヒラメの活性が上がってきます。40センチ以上のそれなりに大きめなサイズのものも出てくるため、ヒラメ釣りを楽しめる時期に入ってきます。
特に先ほど述べた産卵期の少し前は、ヒラメは産卵に備えてたくさんのエサを獲ります。その分ヒラメは活性が上がり、どんどんルアーに食いついてきますから、それだけ釣果を上げやすい時期とも言えます。
初心者でヒラメ釣りをしたいというなら、秋とともにこの産卵の少し前もおすすめの時期と言えるでしょう。
夏は泳がせ釣りがおすすめ
夏の時期のヒラメ釣りですが、真夏になるとヒラメの適水温を外れてくるため、ヒラメは元気がなくなり、釣りは難しくなってきます。
このような時期には泳がせ釣りという方法でヒラメを狙うのもいいかもしれません。泳がせ釣りというのはイワシやコアジなどの生きたエサを使って、その魚を泳がせて釣る釣り方です。
泳がせ釣りであれば、あまり元気のないヒラメでも目の前に生きた魚がいるということで食いついてくる可能性が高まるでしょう。いずれにしても夏のヒラメ釣りは難易度が高いので、それなりの経験がある人向きです。
ヒラメ釣りにおすすめの時間帯・場所
ヒラメ釣りにおすすめの時期がわかったところで、ではその時期のいつ頃ならヒラメがよく釣れるのでしょうか。魚にはそれぞれ活動する時間帯があり、その時間帯を合わせることでより釣果が期待できます。
また、いくら時間帯があっていても、そもそもヒラメがいないところなら釣れるわけがありません。ヒラメはいったいどこにいるのでしょうか。ヒラメがいる場所、つまりおすすめの釣り場についても紹介します。
ヒラメ釣りにおすすめの時間帯
まずはヒラメ釣りにおすすめの時間帯です。ヒラメ釣りにおすすめの時間帯はヒラメが活発に動き、エサを獲る時間帯ということになります。ヒラメは夜は砂の中で動きませんから、ポイントは日の出ている時間帯となります。
まず狙うべきは「マヅメ」といわれる時間帯です。マヅメというのは日の出、日の入りの前後1時間程度の時間です。この時間帯はプランクトンが活動を始めるため、多くの魚がそれを狙い、エサを獲りに動きます。ヒラメも同様です。
またヒラメは、エサが目で見つけられる時間帯、つまり日中に活動します。ですから日中も狙い時です。特に干潮や満潮の潮変わりする時間帯ならより活動すると言われています。
ヒラメ釣りにおすすめの場所・ポイント
次にヒラメ釣りにおすすめの場所です。ご存知のようにヒラメは平たい体をしていて、その体を砂の中に紛れ込ませてエサを狙っています。つまりヒラメが住むところは下が砂であることが必要なのです。
つまりヒラメ釣りで最もおすすめのポイントはサーフと呼ばれる砂浜となります。さらさらの砂のところのほか、砂利になっているサーフもありますが、いずれもヒラメ釣りでは外せないポイントと言っていいでしょう。
特にその中で地形に凸凹がある「ヨブ」と言われるところや波が複雑な流れになっている所、そして河口付近、流れ込みがある部分などはプランクトンが集まりやすく、ヒラメのエサも多くなります。このような場所を重点的に狙いましょう。
ヒラメ釣りの釣り方
ヒラメ釣りにおすすめの時期や場所、時間帯がわかったところで、次に具体的にヒラメをどうやって釣るのかということに話を進めていきましょう。
ヒラメは砂に潜っているため、なんとなくあまり動かないようなイメージがあります。しかし実はいったんエサとなる魚を見つけると俊敏にとびかかります。ただしエサを食べるのは下手で、飲み込むのには時間がかかります。
このようなヒラメの特徴を考えたうえで、ヒラメを釣るのにおすすめの釣り方を紹介します。そのおすすめの釣り方とは、泳がせ釣りとルアー釣りです。
泳がせ釣り
先ほど、夏のヒラメ釣りにおすすめの釣り方としても紹介したのが「泳がせ釣り」です。泳がせ釣りというのはヒラメがエサにするような小魚を生きた状態でエサにして「泳がせ」て釣る釣り方です。主として船釣りで使うことが多い釣り方です。
まず、イワシやコアジなどの生きたものを用意します。釣りで釣れたものをそのまま使ってもよいでしょう。これを餌につけ、まずは仕掛けを底まで沈めます。そしてそのあたりを泳がせるのです。
エサを見つけたヒラメはまずガジガジと噛みつきます。それからおもむろに飲みこみます。先ほど述べたようにヒラメは捕食が下手なので、しっかり飲み込ませましょう。それから釣り上げます。
ルアー釣り
一方、防波堤やサーフなどで釣る釣り方としてはルアー釣りをすることが多いです。ヒラメは小魚を食べているので、ルアーはミノーという、小魚に似せた形のものを使うのがおすすめです。
基本的な釣り方は泳がせ釣りと同じですが、ルアー釣りの場合は泳がせ釣りよりもとにかく広い範囲で探るのがポイントです。ヒラメはもちろん底にいますが、活性が高いと上の方でも食いついてくるでしょう。
また、ルアー釣りの場合は、ヒラメの活性などにより適したものが変わってきます。いくつかのタイプを用意し、ヒラメの状況に合わせて切り替えていくことをおすすめします。
ヒラメ釣りにおすすめの道具・タックルの選び方
ヒラメの釣り方もマスターしたところで、次にヒラメ釣りにおすすめしたいタックルについて紹介します。後で述べますが、ヒラメ釣りは人気の釣りということもあって、「ヒラメ釣り用」と銘打った仕掛けなども多いです。
そのため、初心者でどれがいいかわからないというのであれば、ヒラメ釣り用の仕掛けなどを購入し、タックルを用意するのもおすすめです。
それぞれのタックルを揃える場合や他の魚の釣りにも使いたいなら、どのようなタックルになるのかという点も含めて紹介していきます。
ロッド
それではヒラメ釣り用に揃えたいタックルです。最初に揃えたいタックルはロッドです。ヒラメの場合はサーフでのルアー釣りでも船での泳がせ釣りでも、比較的遠投をすることが多いです。
ですから、10フィート前後の長さのあるサーフキャスティング用のロッドを選ぶのがおすすめです。このタイプだと長さがあるので遠投もできますし、底にいるサイズの大きいヒラメでもはがせるくらいの力も持っています。
特にヒラメ釣り専用タックルなら、初心者であまり長いロッドの扱いに慣れていない方も使いやすく、また大きなヒラメにもしっかり対応できるパワーも持っています。
リール
次に同じくタックルの中では重要なポイントとなるリールです。ヒラメは遠投することが多いですから、それだけ長いラインを使って釣りをします。またヒラメは引きが強く、パワーも必要になります。
このような条件を考えると、ヒラメ釣りのタックルとしておすすめのリールは小型電動リール、もしくは中型両軸リールとなります。中型同軸リールならカウンターつきが使いやすいでしょう。
また遠投をするため、ラインをたくさん巻くことができるものがいいです。後で述べますが、PE2号から3号を150メートル以上巻くことができるものを選びましょう。
ライン
次にラインについてです。リールの所でも少し触れたように、ヒラメ釣りでは遠投が必要になるため、長いラインが必要です。またヒラメは飲み込みに時間がかるため、かじりつく、飲み込むという動きがわかりやすい、感度のいいものがいいでしょう。
この条件に合うラインはPEラインです。このPEラインというのは高分子量ポリエチレンのことで、細くて強く伸びにくいという特徴があります。そのため飛距離が出しやすく、アタリがはっきりわかるのです。
ヒラメ釣りの場合はこのPEラインを使うのがおすすめです。これならばパワーのあるヒラメにもしっかり対応できますし、ヒラメのアタリもよくわかります。150メートルから200メートルくらい用意しておきましょう。
リーダー
次にリーダーです。リーダーというのは道糸とも言い、ラインとルアーの間につける糸のことを言います。
ヒラメ釣りのリーダーには、フロロカーボンを使うことが多いです。先ほどPEラインは伸びにくい特徴があると述べました。逆にそのため、急に強度以上のショックがかかると突然切れてしまう可能性があります。
フロロカーボンは鋭いヒラメの歯が当たったり、砂で擦れたりしやすいリーダーとして使っても耐摩耗性があるため、切れにくい特性があります。そのため、リーダーとしてはフロロカーボンをおすすめします。
ルアー
泳がせ釣りの時は生きた小魚を使いますが、ルアー釣りの場合はどんなルアーをタックルとして選ぶのかも問題です。なんといっても泳がせ釣りでいうエサの魚の役割ですから、しっかりその役割が果たせるものを探す必要があります。
ヒラメ釣りで使うルアーですが、ミノーやシンキングペンシルと言われるものが一般的によく使われます。先ほど述べたようにヒラメは小魚を食べ、底にいることが多いため、底にアプローチでき、小魚のようなフォルムをしているものです。
飛距離が出やすく、波にもまれても姿勢が保てる、また深いところにしっかりアプローチできるタイプのルアーを選ぶとヒラメへのアプローチもよくできるでしょう。
ヒラメ釣りにおすすめの仕掛け
ヒラメ釣りに使うタックルのパターンを紹介しましたが、次にこれらのタックるに使う仕掛けについてもう少し紹介していきましょう。
実はタックルの所でも触れたように、ヒラメ釣りは人気の高い釣りということもあって、ヒラメ釣り専用のタックルや仕掛けが多く販売されています。これらのタックルや仕掛けを使うと、比較的簡単に仕掛けなどを作ることもできます。
そこでその中でも、特にヒラメ釣りをする方におすすめしたい使いやすい仕掛けをいくつか紹介します。初心者の方はこの仕掛けやタックルのセットを基本にして考えていくことをおすすめします。
がまかつ うきまろ 堤防のませ仕掛
まず紹介するのは「うきまろ」シリーズの仕掛けです。うきまろというのはこのメーカーのファミリーフィッシング向けの商品のキャラクターで、黄色く丸い姿で描かれているので目を引くでしょう。
このうきまろが描かれたこの仕掛けには、ヒラメ釣りの仕掛けとして必要なものがすべて揃っているため、これだけ買ってあとはタックルにつければすぐに釣りができるようになっています。
泳がせ釣りに使う仕掛けで、イワシなどが釣れたらこの仕掛けにつけて投げ込みます。ヒラメはもちろんですが、アコウや青物といった大物を狙うこともできるでしょう。
ハヤブサ HA1816-6号 釣り場直行便 堤防ヒラメ 青物でも大丈夫!
こちらも同様に、オモリやハリスなどが一式揃っている仕掛けセットです。竿とエサさえ用意すれば、文字通り「釣り場直行」ができると人気です。
サルカンにこの仕掛けを付け、イワシなどの小魚を釣り、泳がせ釣りの釣り方で釣りをすることができるので、初心者で安心して使うことができます。
ハヤブサ 堤防ヒラメ 底物も狙おう! HA180 (仕掛け) 4/10-4
こちらも同様に、サルカンに取り付けるだけで、ヒラメ釣りに必要な仕掛けがワンセットになっているタイプです。名前にあるように、ヒラメと底物、つまり根魚釣りに使える仕掛けセットです。
こちらも仕掛けセットですから、タックルだけ用意してあれば、泳がせ釣りの釣り方ですぐにヒラメ釣りを始めることができます。
MARUKYU パワーイソメ(中) 青イソメ
泳がせ釣りはヒラメのエサとなるイワシなどの魚を用意することがあります。ということはイワシなどの魚が釣れなければヒラメに到達できないことになります。
そこでイワシなどを釣るのにもおすすめしたいのがこちらの商品です。パワーイソメというのはアオイソメの形に似せた人工エサで、アオイソメをつかむのは無理という方に人気です。
人工と言っても、生分解されるエサで、中にアミノ酸などを含有することで、香りもうまみもあり、本物の虫エサと変わらないくらいよく食いついてくれます。
ヒラメ釣りにおすすめのルアー
次に、ルアー釣りの釣り方でヒラメを狙う時の必需品であるおすすめのルアーについて紹介します。ヒラメ釣りの仕掛けがいろいろあると述べましたが、ルアーもまたヒラメ専用のものもあります。
もちろん、ヒラメ専用のもの以外にも、ヒラメ釣りにおすすめしたいルアーはいろいろとあります。その中でも特に人気のある、おすすめのものを中心にいくつか紹介しましょう。
シマノ 熱砂ヒラメミノー3 125S AR-C
「熱砂ヒラメミノー」というのはヒラメ専用のルアーとして、ルアー釣りの釣り方でヒラメを狙うことが多い方にロングセラーとなっていました。
そのヒラメミノーシリーズに新たに加わったのがこの商品です。この商品は「フラッシュブースト」というものがつきました。このフラッシュブーストとは鏡のような反射板をルアー内部に入れたもので、衝撃やルアーの動きでこれが揺れ、輝きます。
その様子があたかも魚のうろこがきらめくように見えることから、釣果がアップすると評判になっています。小魚を食べるヒラメにしっかりアピールし、釣果アップに貢献してくれるでしょう。
デュエル ルアー ハードコア ヘビーショット
ヒラメに使うルアーにはシンキングペンシル呼ばれるタイプが多いですが、その代表的な人気商品がこちらです。スマートな形をしていて、小さなリップがついているのが特徴です。
この小さなリップは着水すると水をしっかりつかんで、水面直下をリトリープします。しかも前進しながらローリングと呼ばれる動きを出すことで魚にアピールするのです。遠投能力にも優れています。
ヒラメは底にいる魚なので、最も大きなタイプである125ミリを使うと、よりしっかりとヒラメにアピールできるでしょう。
バスデイ レンジバイブ55TG CH-323
こちらの商品はヒラメやシーバス、マゴチなどを釣る際におすすめのシンキングの王道タイプのルアーです。見た目が小魚によく似ており、内部には専用のタングステンウェイトが内蔵されています。
しっかりとした重みが感じられるつくりで、ルアーの釣り方で使うとしっかりと深いところに到達させることができます。加えて飛距離も出るような作りになり、より遠くに投げ込むことができます。
ヒラメ釣りに必要な飛距離と深い部分のレンジをしっかりトレースできる力があることから、より広い範囲でヒラメを探すことができるため、釣果がアップさせられる可能性が高いと言われます。
デュオ ビーチウォーカー ハウル
ヒラメをルアー釣りで釣る釣り方をする方の定番ルアーとして高い人気を持つのがこちらのシリーズです。今やヒラメ釣りの必須アイテムと言われるほどであり、特に初心者にはおすすめのタイプと言われます。
もともとこのシリーズは自分でワームとフックをセットする必要があったのですが、近年それが全部セットになったタイプに変わりました。そのためパッケージから取り出し、そのまま使うことができるようになり手軽さもアップしました。
生命感のあるワームがジグヘッドにセットされ、遠投能力も高いため、金属系のルアーに反応しにくいヒラメでもこちらには反応するということも多く、よく釣れると評判になっています。
DAIWA フラットジャンキー サーフハリケーン
こちらのルアーは「ジャンキー」という名前通りによく釣れると評判の高いもので、ボディがタングステンで作られています。そのため比較的小さな形でもしっかり重さがあり、飛距離が出せるのが特徴です。
強い流れがある所で使っても浮き上がりにくく、しっかりとディープレンジを押さえられる特性があります。またフックには着脱可能なティンセルがつき、ヒラメにアピールするとともに確実にルアーの本体に食いつかせることができます。
特にボトムや沖合にいるヒラメを狙う際には必須のルアーと言ってよく、広範囲を射程にして探りを入れて釣り上げることができます。こちらもさまざまなタイプがあるので、場所によりいろいろなものを試してみるとよいでしょう。
ヒラメ釣りは潮の流れに注目するのが釣果アップのコツ!
高級魚として人気の高いヒラメは、釣るのが少し難しいものの、食味がよく、とても魅力的です。時期や時間帯などをしっかりとらえ、適した仕掛けやタックルを使うことで釣れる可能性が高まります。ぜひヒラメ釣りにチャレンジしてみてください。
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