キャノンデールの人気シリーズ「バッドボーイ」を紹介!
アメリカで生まれた「キャノンデール」は、ロードバイクやマウンテンバイク、タウンユースなど、様々な種類の自転車を取り扱っています。
その中でも特に人気が高いのが「バッドボーイ」で、見た目の印象は衝撃的でありながら、機能は優等生と良い意味でギャップのある、クールなクロスバイクです。
キャノンデールの歴史やこだわり、製品のラインナップ、バッドボーイシリーズの特徴など、様々な視点でバッドボーイについて紐解いていきます。
キャノンデールの「バッドボーイ」って?
キャノンデールのクロスバイクの中でも、注目をしておきたいのが「バッドボーイ」です。レフティフォークが特徴的で、とてもおしゃれなビジュアル、そしてクールな感じが人気。
オールブラックで統一されているボディはとてもスタイリッシュ。キャノンデールのバッドボーイは、ステルス戦闘機のようだと言われることもあります。余計な装飾が無く、洗練されているクールなボディ。
そして、高い操作性と運動性能を持ち、走るスタイルは街中を泳ぐという言葉がよく似合います。ステルス戦闘機のようだと言われるのは、そのためでしょう。
クールなスタイルを持ち、都会的なイメージをしているキャノンデールのバッドボーイ。見た目とは違い、実はとても優秀なキャノンデールのクロスバイクなのです。
洗練されたデザインを持ちつつ、車体は軽くてタフ。乗り心地もよくて安全性能も高い。おしゃれでありながら、性能も高いクロスバイクを乗りたいとお思いの方にぴったりと合うでしょう。
妥協をしないキャノンデールのクロスバイク。登場当時から、キャノンデールの「魂」というのを感じさせる、特徴のあるクロスバイクを提供し続けています。
キャノンデールとは?
キャノンデールは、自転車のパーツを始めとし、スポーツウェア等、幅広い製品を取り扱っています。アルミの加工技術には定評があり、キャノンデールの代名詞とも言えるアルミフレームの自転車は人気があります。
キャノンデールの自転車のシリーズで、人気が高いバッドボーイは、グレードの最上位。クロスバイク全体から見ても価格は高いのですが、仕様は価格に恥じることがなく、プレミアム感を思わせる、魅力のあるクロスバイクに仕上がっています。
キャノンデールは、1971年創業のアメリカ合衆国に位置している老舗の自転車メーカーです。キャノンデールという社名は、コネチカット州の駅名から名づけられたそう。
創業当初は、自転車関連の製品を製作していたといいます。バッグやウェアなどを作り、LLビーンのカタログ等で販売していたのだとか。これで、資本強化を果たすことができたとのことです。
1983年になって、初めて自転車の発表とすることとなりました。大径アルミチューブのモデルとなり、他社のアルミ自転車よりも価格帯は手頃だったこともあって、製品は大ヒットしたのです。
翌年の1984年には、マウンテンバイクを初めて発表しています。オフロード志向の自転車は、直線的なハンドルに幅の広いタイヤなどが特徴的です。
他社がアルミ製のモデルを発売していく中で、キャノンデールは更に様々な車種を展開していきました。この業界をリードしていく状況となったキャノンデール。
アルミ自転車の進化を続け、マウンテン、レーシング、スペシャリティ、クロスバイクなど、ジャンルの幅を広げていったということです。
こだわった「HAND MADE IN USA」
キャノンデールのクロスバイクを始めとする自転車には、「HAND MADE IN USA」と刻まれています。これは、アメリカで生産されたということにこだわったため。
製造コストを下げるために他国でOEM生産を広げていく中で、キャノンデールは生産拠点がアメリカであることに強くこだわりを持っていたようです。
しかし、2003年の経営危機をきっかけに、ドレルインダストリー傘下として、アメリカだけではなく、他国でのOEM生産やカーボンフレームの充実化を図り、現在に至っています。
キャノンデールの「バッドボーイ」のサイズや重さは?
キャノンデール・バッドボーイのサイズや重量をチェックしてみましょう。年式やモデルによって、サイズや重量など、スペックに少しずつ違いがあるようです。
サイズ展開は、S・M・L・XLとなっておりますが、こちらでは、バッドボーイ2とバッドボーイ3のMサイズをチェックしてみます。同じMサイズ表記でも、大きさが違うのが分かるでしょう。
バッドボーイ2・2019年式・Mサイズですと、適正身長は173cmから186cm、重量12.6kg、ヘッドチューブ160mm、シートチューブ490mm、トップチューブ580mm、ステム60mm、ハンドル690mm、となっています。
バッドボーイ3・2022年式・Mサイズでは、適正身長165cmから177cm、重量12.14kg、ヘッドチューブ160mm、シートチューブ490mm、トップチューブ570mm、ステム60mm、ハンドル640mmです。
バッドボーイのシリーズや年式によって、多少、サイズに違いがあるのが分かります。サイズは数センチを前後し、重さは12kgを前後するようです。
一般的なシティサイクル(いわゆるママチャリ)の重量は16kg前後、ロードバイクであれば10kgを下回るくらいですが、メーカーやサイズによって多少の前後はあるでしょう。
乗り物を使うスポーツでいうと、車体が軽ければ有利な状況となります。しかし、12kg前後あるバッドボーイの重量は、やや重めと言えるでしょう。
重量は、フレームの素材によって変わってきますが、ロードバイクだと8kg以下、クロスバイクだと10kg以下だと、軽量という目安になるようです。
キャノンデールの「バッドボーイ」の特徴3つ!
キャノンデール・バッドボーイには、大きな特徴がいくつかありますので、早速チェックしていきましょう。フレームが独特であったり、フレームだけではなく、パーツ等もマットブラック一色であるなど、一般的なクロスバイクとは特徴が大きく違うのです。
①クールな見た目!
キャノンデール・バッドボーイの特徴ともいえる、「クールな見た目」は、初めて見た方の驚きを隠せないでしょう。クールなのはボディだけではなく、ホイールやハンドルなど、全てのパーツが「マットブラック」で統一となっているからです。
明るいカラーリングが多いクロスバイクの中で、マットブラックで統一されているビジュアルはインパクト大。クールという言葉がぴったりでしょう。
このビジュアルは、好みがはっきりと分かれてしまうところですが、妥協をしていないクールな雰囲気に虜になってしまう方も少なくないようです。20年以上人気があるのも頷けます。
このクールさは、カスタマイズするのが難しいという一面も持っています。素敵なブラックの見た目には、どの色を入れても、その部分が浮いているようにしか見えず、クールな雰囲気が大きく変わってしまうということが起こってしまいます。
靴やバッグパックなど、小物類のカラーをマットブラックで統一という選択を受け入れると、よりクールな雰囲気に仕上がることでしょう。
②フロントフォークが1本だけのレフティ!
キャノンデールからバッドボーイが登場したのは2000年。この時から、フロントフォークが左側1本という「レフティフォーク」にこだわりを持っています。
レフティフォークのクロスバイクは、キャノンデールだけということもあり、かなり独占的と言えます。バッドボーイ全てのモデルでレフティフォークが採用されているので、一般的なクロスバイクでは物足りなさを感じている方にもおすすめです。
一般的な自転車に乗り慣れている方は「フロントフォークが片方で強度はどうなのか?」と考えてしまうようです。結論から言うと、強度の心配は必要ありません。
信頼性のある、非常に高い技術を惜しげなく投入しています。レフティに使われている技術は、身近なところですと、飛行機の車輪にも使われているような技術。堅固にできております。
初めてレフティフォークのクロスバイクに乗ると、違和感を覚えるかもしれませんが、ハンドル操作の正確性はバツグンに良いので、その違和感はすぐに落ち着いていくことでしょう。
③ボディは神髄アルミフレーム!
1983年にアルミフレームの自転車を開発してから、アルミフレームにこだわりを持ち続けてきた老舗メーカー。キャノンデールのアルミの加工技術は非常に高く、定評があるので安心して乗ることができるのが魅力。
バッドボーイのフレームに使われている三次元鍛造技術は、キャノンデールが特許を取っている技術で、溶接の繋ぎ目の無いフレームを作ることに成功しているのです。
繋ぎ目の無いフレームの仕上がりは美しく、強度もしっかりとしています。デザイン性も高いので、キャノンデールの特徴でもあるフレームにも、注目してほしいところであります。
キャノンデールの「バッドボーイ」の人気クロスバイクを3つ紹介!
キャノンデール・バッドボーイの特徴や人気の秘密を見てきましたがいかがでしょうか。魅力の溢れる特徴的なクロスバイクなのがわかりました。
こちらでは、バッドボーイシリーズをグレード別にチェックをしていきます。それぞれのシリーズに特徴がありますので、早速見ていきましょう。
①BAD BOY1
バッドボーイ1は、C1アロイのアルミフレームを使用した、軽量で剛性のあるボディが特徴のクロスバイクです。フレームのグレードが良く、他のバッドボーイシリーズとは、唯一違います。
バッドボーイのシンボルともいえる特徴的なレフティフォークに、LEDライト内蔵ということもあり、視認性がバツグンです。
シートポストにリアライトが内蔵されており、夜間の走行時も安全。ライトがあることで、サドルを下げきることができないため、サイズ選びは慎重にしましょう。
変速は、フロントシングルとなっており、シマノ・アルフィーネ8s内装変速を採用しています。チェーンカバーが無くてもボトムの裾を汚してしまうことが無いです。
そして、金属チェーンではなく、クロスバイクには珍しいベルトドライブを採用しております。非常に耐久性が高いので、サビや摩耗、チェーン落ちなどのリスクが少なく、注油も不要と、メンテナンスを最小限に抑えられています。
変速は、ハブ内装ということもあり、停車している状態でもギア変速が可能なのも、ベルトドライブの大きな特徴と言えます。
タイヤは、650b×40cという、クロスバイクのタイヤでは太めのセミスリックタイヤを採用しています。このタイヤは、乗り心地もよく、街中の段差にも強いです。
グリップも優れているので、安心して走行できるのが人気です。油圧ブレーキを採用しているので、制動力も高いのが魅力。サイズは、S(身長160cm前後)・M(身長170cm前後)・L(身長180cm前後)・XL(身長190cm前後)です。
②BAD BOY2
キャノンデール・バッドボーイ2も、キャノンデールテクノロジーがしっかりと受け継がれており、スタイリッシュなレフティフォークが健在です。
ボディは、C2アロイのアルミフレーム、変速切替はフロント2×リア9の18変速。チェーンは、バッドボーイ1のようにベルトドライブではないので、チェーンのメンテナンスが必要になってきます。
LED内装のレフティフォーク、シートポストにLED内蔵で、夜間走行の際に視認性も高いです。USBで充電することができます。このLEDが気に入ってこのグレードを購入する方も少なくないです。
タイヤは、バッドボーイ1と同じように、650b×40cの太めのタイヤで、街中の段差を気にせずにガンガン走行できますし、油圧式ディスクブレーキで、制動力もバツグン。悪天候でもブレーキ性能が落ちにくいです。
トップチューブの側面には、車体を立てかけた時にフレームを守ってくれる、リフレクティブトップチューブバンパーを採用しているのが特徴。
バッドボーイ1と違う点は、サドルのグレードにも。バッドボーイ1にはFABRICサドルが採用されていますが、バッドボーイ2には、キャノンデールの純正サドルが採用されています。
実は、ステムもバッドボーイ1の方が、ワンランク上のものが装備されており、バッドボーイ2は、少しずつ仕様が違っているようです。サイズ展開は、S・M・L・XLがあります。
③BAD BOY3
バッドボーイ3は、基本的な性能は、バッドボーイ2とほぼ同じ仕様となっておりますが、まず違うのは、バッドボーイ1とバッドボーイ2に付いている内蔵LEDが無いことです。
LEDライトは内蔵ではないので、どうしても後付けになってしまいます。盗難に注意する必要が出てくるので、どうかお気を付けください。
シートポストにLEDが無い代わりに、サドルを下げ切ることができるようになっているので、高さ調節がしやすくなっています。
バッドボーイ2と同じように、C2アロイのアルミフレームや、レフティフォークはしっかりと健在しています。もちろん、制動力の高い油圧式ディスクブレーキや2×8の16変速の切り替えもあります。
ワイドになっているギア比設定になっているので、坂道などを上がるのも楽にできるようです。タイヤも他のバッドボーイのモデルと同じように650b×40cですし、走行性能もしっかりとしており、ウェットな路面や街中の段差なども安心して走行することができます。
バッドボーイ1やバッドボーイ2と比較をすると、コストを抑えたモデルとなっているので、お手頃価格でレフティフォークが購入できるのは魅力的です。バッドボーイのエントリーモデルといったところでしょうか。
サイズ展開は、S・M・L・XLとなっています。サイズ展開はどのモデルも同じようになっているので安心です。
しかし、世界的にクロスバイクが人気高となり、様々な影響を受けて供給される車体が少なくなっているので、手に入りにくい状況となっています。
キャノンデールの「バッドボーイ」購入方法は?
キャノンデールの自転車ですが、どこの店舗でも購入できるわけではないようです。キャノンデールと契約をしている、正規ディーラーのみで購入することができます。
量販店などでは購入できない理由として、「キャノンデールというブランドのイメージを壊さないため」、「ユーザーに対しての信頼」ということが挙げられます。
正規ディーラーというのは、キャノンデールの自転車に対して、整備やメンテナンスが適正にできると認められた事業所ということ。正規ディーラーは、キャノンデールの公式HPから確認できるので、チェックしてはいかがでしょうか。
キャノンデールの「バッドボーイ」は試乗会もある?
キャノンデールの公式HPでは試乗会開催の告知は、残念ながら確認できませんでしたが、キャノンデールの取扱店で試乗会を開催しているようなので、SNSやHPなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。
どのモデルに試乗できるのかは取扱店によって違いがありますが、キャノンデールのクロスバイクに試乗できるチャンスがあるのであれば、積極的に足を運んでみることをおすすめします。
キャノンデールの「バッドボーイ」はメンテナンスも忘れずに!
せっかくの素敵なクロスバイクを長く相棒にするために、メンテナンスをしておくことをおすすめします。メンテナンスは、自転車店に出すのもいいですが、自分でメンテナンスをすると、より愛着がわいてきます。
そこで、自分でできるメンテナンスをご紹介。空気圧のチェックやチェーンの注油は、自分でもできるので、こまめに状態をチェックしていきましょう。
空気圧のチェック
空気圧のチェックは、週に1度くらい、しておきたいメンテナンスです。パンクの予防にもなりますし、乗り心地にも変化が出てくるので、マメにチェックしておきましょう。
タイヤによって適正空気圧が変わってきますので、まず、タイヤの側面に記してある適正空気圧の確認を。そして、記されている範囲に収まるように空気を入れていきます。
その際に、空気圧計が付いているポンプがあると便利です。どのくらい空気が入っているのかを確認できるので、お持ちになることをおすすめします。エアゲージ単体でも購入できるので、空気圧チェックの際に併用しましょう。
チェーンへの注油
チェーンのメンテナンスが必要になる際は、サインが出てきますので、チェックしておきましょう。チェーンからいつもと違う音がする時、変速切替の際に違和感がある時です。
そういった時は、チェーンのオイルが切れていることがありますので、メンテナンスをしましょう。使うオイルですが、ひとつめは「揮発性の高いオイル」、ふたつめは「粘性のあるオイル」です。
まず、揮発性の高いオイルを使って、サビや古い油を落としていきます。そして、粘性のあるオイル(機械油)を注します。これでOKです。
メンテナンスは定期的に!
クロスバイクは、定期的にメンテナンスをしてあげることで、長く乗ることができます。パンク防止となる空気圧チェックも大切ですし、チェーンのチェックも忘れてはなりません。
最低でも、使った後に乾いた布で拭いてあげてはいかがでしょうか。水滴や砂埃などは、サビの元になってしまいます。簡単にできる部類のメンテナンスなので、習慣にしておくのがおすすめです。
キャノンデールの「バッドボーイ」は人気のクロスバイク!
人気のクロスバイク、キャノンデール・バッドボーイをご紹介しました。キャノンデールがこだわりを持って作り上げたアルミフレーム、クールなイメージが強いマットブラックのボディ。
より一層クールにキメるレフティフォークなど、魅力が満載のバッドボーイ。キャノンデールの技術がぎっしりと詰まった、スタイリッシュなクロスバイクです。
一般的な自転車では物足りなさを感じるのであれば、クールさが人気のキャノンデール・バッドボーイで、颯爽と街中を走ってみてはいかがでしょうか。
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