神奈川「山神トンネル」は有名心霊スポット！奇妙な現象・事故内容や行き方は？

山神トンネルは神奈川県厚木市にある心霊スポットで、本やテレビなど多くのメディアでも取り上げられるほど有名です。心霊スポットマニアの間では略して「化けトン」や「バケトン」呼ばれる山神トンネルについて、起こったとされる心霊現象や行き方などをご紹介します。

神奈川県内には多くの心霊スポットがありますが、その中でもダントツに怖いと評判なのが山神トンネルです。厚木市のハイキングコースにあり、行き方は徒歩のみというスポットです。昼間は熊や鹿の目撃情報もあるほど自然に満ちた場所ですが、夜になると一転恐ろしい雰囲気が漂います。

山神トンネルは、神奈川県厚木市の中心地からは少し離れた場所にあります。山神トンネルを抜けた先には以前はキャンプ場がありましたが、今は廃業しています。

山神トンネルへの行き方は途中までは車でアクセスができますが、そこからはハイキングコースに沿って歩くことになります。また、山神トンネル自体も歩行者専用のトンネルですので車で通行することはできません。

山神トンネルを抜けた先にあるキャンプ場は廃業していますし、夜間にハイキングコースを歩く人もいないのでトンネルには明かりは灯らず、夜になると真っ暗になります。夜間に山神トンネルを訪れる際には懐中電灯などを忘れずに持参するようにしましょう。

山神トンネルへ実際に足を運んだ人の中には、実際に心霊現象を体験した人も多く、SNSなどには体験談が多くシェアされています。その中でも多いのが山神トンネルに行くと方位磁針が使えなかったというものです。

方位磁針が使えなくなる現象は自然界では珍しくなく、磁石のN極とS極が打ち消し合ってしまうために発生します。そしてこの現象が発生する場所のことはゼロ地場地帯と呼ばれています。

山神トンネルの周辺にもこのゼロ地場地帯があると噂されており、山神トンネルでは方位磁針が使えなくなる場所があるという体験談もあります。

山神トンネルでは過去に事故や事件が多く発生したと語り継がれていますが、そのような事故が発生してしまうのも山神トンネルがゼロ地場地帯であることに関連があるのかもしれません。

もともとは神奈川県内で知る人ぞ知るという存在だった山神トンネルですが、その心霊現象の多さから次第にメディアにも注目されるようになりました。

ブログなどで山神トンネルへの行き方が紹介されるようになってからは、肝試しなどで訪れる人がぐんと増えましたが、知名度が一気に広まったのは本で紹介されたためです。

池田貴族氏による「関東近郊ミステリースポット紀行」という本がそれで、1998年にワニ文庫から出版されています。

池田貴族氏はミュージシャン、心霊研究者として知られており、実際に足を運んだ心霊スポットについて多数の写真とともに紹介しています。この中では池田氏は山神トンネルには作業員の霊が出るスポットとして行き方も含めて紹介しています。

本で紹介されたとは言え、これらの本を手に取るのは心霊スポットファンが中心になりますが、そうではない一般の人にまで山神トンネルが広く知られるようになったのがテレビ番組です。

1990年代には一大心霊番組ブームが起こり、各局ともに多くの心霊番組を制作しました。その番組で山神トンネルが取り上げられるようになり、幅広い層に山神トンネルの存在が知られるようになったのです。

番組の中には山神トンネルの存在を紹介するだけのものもありましたが、中には実際に山神トンネルまで足を運び、心霊現象について検証をしようとしたものまでありました。

中でも大人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！」の中にあった心霊コーナーでは、山神トンネルで心霊写真を撮ろうとする企画があり大きな話題になりました。

心霊現象の報告が多い山神トンネルですが、実際に過去に山神トンネルでは事件や事故が多く発生したと言われています。

そしてその事件や事故の被害者が心霊現象を起こしていると言い伝えられているのです。山神トンネルにまつわる噂は多くありますが、その中でもよく噂されている3つの事件、事故をご紹介しましょう。

山神トンネルの事故、一つ目は山神トンネル建設中に起こったとされる事故です。山神トンネルをまだ建設していた当時、事故が発生してしまい作業員が1名残念なことに亡くなってしまったとされています。

また、亡くならないまでも多くの事故が起こっており、けが人も多く出たともされています。ただし、当時のメディアや記録などを見てみても山神トンネルでの大規模な事故の記録はありません。

多くの死亡者が発生した事故であれば記録も残っているかもしれませんが、1名であれば報道も大きくない可能性がありますので、真実がどうなのかは不明のままです。

山神トンネルの中やその周辺では、多くの神隠しの事件もあるとされています。山神トンネルを訪れた人が全く行方不明になってしまうという事件で、特に山神トンネルで心霊現象を体験しようと訪れた人が消えてしまうという報告が多かったとされています。

実際、心霊ブームが起こった90年代には山神トンネルの目立つところに「〇月〇日に山神トンネルを訪れていた〇〇が行方不明です。お心当たりのある方は、下記までご連絡をお願いします」といった内容の看板が複数あったとされているのです。

山神トンネルでの事故、事件の中で特に恐ろしいと語り継がれている事件が山神トンネルでの殺人事件です。山神トンネルに向かって歩いていくと手前に小屋と公衆トイレがありました。

そしてこの公衆トイレで女性が暴行を受けてしまったうえに殺害され、小屋に遺棄されたという事件が発生したとされています。小屋自体はのちに撤去され、公衆トイレも現在では簡易トイレが設置されているだけです。

ただ、現在でもこの簡易トイレには殺されてしまった女性の怨念が残っているのか、トイレのがドアが誰も触っていないのに勝手に開いたり閉じたりするとか、トイレの中にいるはずもない女性の影が見えたなどの体験談があります。

この殺人事件ですが、トンネルでの事故と同じようにメディアや記録には正式には残っておらず、実際に発生したかどうかは不明です。

記録には残っていないものの、過去には痛ましい事故や事件が多数発生したとされている山神トンネル。神奈川県厚木市内からの行き方は決して簡単ではないものの、訪れる人が絶えないのは心霊現象の体験談が多いのも理由の一つです。

山神トンネルでの心霊現象として一番多いのが作業服を着た幽霊が見えるというものです。山神トンネルでの事故、事件のところでご紹介しましたが、山神トンネルの建設中にここで死亡事故が発生したとされており、その事故で亡くなった人が幽霊として現れているのではと言われています。

目撃されているのは山神トンネルのトンネル内やトンネルの外です。夜中に山神トンネルの周辺を車で走っていたら作業着姿の人が立っていたや、山神トンネルの中を歩いていたら遠くを作業着姿の人が横切ったなどの目撃証言があります。

山神トンネルでは、女性の幽霊が見えたという証言も多くあります。この女性の幽霊は、殺されてしまったトイレの周辺や以前に小屋があった周辺で目撃されることが多いことから、山神トンネルで発生したとされる殺人事件の被害者が化けて出ているとされています。

山神トンネルにある簡易トイレは実は現在でも使用が可能です。山神トンネルを抜けた先にあるキャンプ場は現在は使われていないので、ハイキングコースを歩いている人向けに設置されているようです。

簡易トイレを使っている最中に女性の声が聞こえてきたという体験談もありますので、山神トンネルに行ったらぜひトイレも覗いてみてください。

山神トンネルでは、山神トンネルの中を歩いているときにどこからともなく不気味な声が聞こえてきたというものもあります。特に多いのが山神トンネルの中で子供の声が聞こえてきたというものです。

神奈川県の中でも行き方が簡単ではなく、熊の目撃情報もあるほどの山の中ですから子供の声が聞こえるのはあり得ないですが、楽しそうに遊んでいる複数の子供の声が聞こえるのです。もちろん確認のために山神トンネルの外を見回っても子供の姿が見えるはずもありません。

山神トンネルの中では、実際に人の形をした幽霊の目撃証言のほかに、影が見えたという体験談も多くあります。影の色としては黒やオレンジが多く、昼間や夜間を問わず目の前を影が横切るというものです。

山神トンネルの中には電気が通っていませんので夜間は真っ暗になります。そこをさっとオレンジの影が横切ったという体験談や、ぼんやりとした黒い影がゆっくりと横切っていったという体験談がブログ等でシェアされています。

この影は実際に現地に足を運んだ体験談も多いですが、グーグルマップのストリートビューでも山神トンネルのトンネル内にオーブのような物体があったとされています。

心霊現象が多く発生すると話題の山神トンネル。トンネル自体は200メートルほどと決して長いトンネルではなく、厚木市内からの行き方も簡単ではないにも関わらず、特に夏になると肝試しで訪れる人が絶えない人気心霊スポットです。現在はどのように利用されているのでしょうか。

山神トンネルを抜けた先には以前はキャンプ場がありました。キャンプ場は「不動尻キャンプ場」という名前の人気キャンプ場で、小屋が12棟、常設テントは30張もあった大規模なキャンプ場で神奈川県が管理をしていました。

しかし、キャンプ場は2002年に廃業してしまい、現在では小屋などの設備はすべて撤去されています。実はこのキャンプ場があった場所も心霊現象の目撃証言が多い心霊スポットです。

山神トンネルという名前が表すように、一帯には山の神様がいるとされており、近くには神様を祀る祠もあるほどです。そしてこのキャンプ場では、その山の神様が黒い影になって現れるというのです。

山神トンネル自体は、現在はハイキングコースの一部となっています。ハイキングコースの名前は二の足林道コースで、きれいに舗装された林道を歩きつつ、渓谷なども眺められます。

ハイキングコースには駐車場が設けられていますので、そこに車を停めて山神トンネルまで歩きます。駐車場までの行き方は、最寄りの東名高速道路厚木インターチェンジから広沢寺温泉へと向かうのが最短の行き方です。

広沢寺温泉には広沢寺温泉駐車場があり、そこに車を停めてハイキングコースへと進みましょう。駐車場から山神トンネルまではコースに沿って徒歩10分ほどでアクセスできます。

コースに沿って歩くだけなので、コースの入り口から山神トンネルまでは比較的簡単にたどり着けますが、下り坂が多いので少し滑りやすいのが難点です。歩きなれた靴で向かいましょう。

ハイキングコースの近くまでは公共の交通機関を使っての行き方もあります。最寄りの駅は本厚木駅で、駅の東口にある厚木バスセンターから広沢寺温泉までのバスが出ています。

ハイキングコースは、山神トンネルを超えてからも伸びており、杉林や石切場跡、渓谷、滝などが楽しめる風光明媚なコースです。

神奈川県厚木市の自然たっぷりの場所にある山神トンネル。マイナスイオンをたっぷり浴びられると評判のハイキングコースにあるので、必然的に動物との遭遇も予想されます。

気を付けておきたいのが熊の目撃情報です。人里離れた場所にある山神トンネルですので、周辺にはまれに熊が出没します。熊以外にも、鹿やイノシシを見かけたという情報も多いので、万が一見かけても近寄らないようにしましょう。

また、熊対策のためにも一人で訪れないのも大切です。熊が近づいてこないように山神トンネルに行くときには複数での行動を心掛け、熊に対して威嚇となるように熊よけの鈴を付けたり、ラジオを流したりするのもおすすめです。

熊に加えて気を付けたいのがヒルです。特に雨が降った後はヒルの発生が多く、木の上からヒルが落ちてくることもあります。ヒルが入り込む隙間がないような服装で訪れましょう。

神奈川県厚木市にある話題の心霊スポット山神トンネル。山神トンネル周辺は熊の目撃情報もあるほど自然豊かなところで、ハイキングがてら訪れるのもおすすめです。特に夜に訪れる場合には、電灯が全くないので懐中電灯などを忘れないようにしてください。