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神奈川の方言は「だべ」以外に何があるの?種類や標準語との違いも解説

神奈川の方言は「だべ」以外に何があるの?種類や標準語との違いも解説
投稿日: 2023年3月22日最終更新日: 2023年3月22日

神奈川県の方言というと、タレントが使う「だべ」が印象的ですが、他にどんな言葉があるのでしょうか。神奈川県の方言は関東やその他の地域の言葉と近いもの、また独自のものもあります。そこでその特徴や、神奈川県の方言ならではの言葉などを紹介します。

神奈川県の方言を徹底調査!見出し

Photo by5336885

東京近郊の神奈川県などは、あまり方言というイメージがないのですが、神奈川県にもちゃんと特有の言い回しなどの方言があり、標準語とイントネーションなどに違いがあります。神奈川県の方言の特徴や面白い言葉を紹介します。

神奈川の方言にはどんな種類がある?見出し

Photo bykoshinuke_mcfly

さて、神奈川県にも方言があると述べたのですが、いわゆる関西弁などと違い、神奈川県に行った時にこれが方言だと認識することはあまりないかもしれません。

そもそも神奈川県は東京との距離が近く、行き来も盛んです。方言のグループとしても西関東方言に入り、東京方言にも近い特徴を持ちます。そのため標準語と違いがあまり感じられないかもしれません。

しかも神奈川県の方言と言っても、実は地域により細かく分かれており、それぞれの地域ごとに横浜弁・川崎弁など多種類に分かれます。この多種類の神奈川県の方言をまとめて神奈川方言と言います。

大きく分けて2種類

Photo byPublicDomainPictures

今述べたように、神奈川県の方言はとても種類が多く、加えて標準語のベースとなった東京方言にも近いため、まとまりとして見るのは難しい面があります。

一般的に神奈川県の方言は、丹沢山地を挟んだ南北、次に相模川を挟んだ東西で種類が違うと言われます。特に横浜弁と小田原弁は、言い回しや語尾に違いがあり、神奈川県の人が聞くとすぐにわかると言われます。

神奈川県の方言の特徴や標準語との違いは?見出し

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このように、神奈川県の方言は地域によりさまざまな種類のものがありますが、基本的には標準語のベースである東京方言に近いイントネーションを持つ言葉です。また、横浜などでは標準語が広まり、方言自体が衰退しつつあるともいわれます。

では、神奈川県の方言はそもそもどのような特徴を持つのでしょうか。神奈川県の方言は標準語に近いですが、語尾やイントネーションに違いがあると言われます。それを含め、神奈川県の方言の特徴について紹介します。

特徴

Photo by emrank

神奈川県の方言は東京方言と同じグループに含まれるため、基本的には東京方言に近い特徴を持ちます。特にアクセントは東京のアクセントと同じアクセントであり、その点でも標準語とあまり違いが感じられないという面があります。

しかし、イントネーションや語尾に関しては、神奈川県の方言特有のものもあります。そのあたりを中心に紹介していきましょう。

イントネーション

神奈川県の方言では、今述べたように、イントネーションやアクセントは基本的には東京方言と同じタイプとなっています。しかし相模川以西の地域では、単語によってイントネーションが違う言葉があります。

また発音の面では、母音の「アイ」を「エー」と発音する、たとえば「舞台」を「ブテー」と発音するなどの特徴がみられます。また、「わからない」を「わかんねー」と発音する、ラ行音の撥音化がみられます。

語尾

神奈川県の方言と言われて、すぐにイメージされるのが語尾の「だべ」ではないでしょうか。神奈川県出身のタレントの方がトークなどで「だべ」と使うことから、イントネーションなど以上に、この言葉を連想する方は多いでしょう。

同様に、神奈川県の方言の語尾として知られるのが「じゃん」です。こちらも神奈川県出身のタレントの会話などで使われることで、神奈川県の方言の語尾として知られている言い方です。

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神奈川県でよく使われる方言一覧見出し

Photo bymichio

ここまで述べてきたように、神奈川県の方言は、標準語に近いことからさほど意識されないことが多いです。つまり、標準語としてなじみのある言葉の中にも神奈川県の方言があるということです。

そこで、神奈川県でよく使われる方言を一覧にして紹介します。一覧の中には、よく知られているものが多く見られます。神奈川県の方言だと初めて知ったというものもあるかもしれません。

~だべ

Photo bymeguraw645

先ほども述べたように神奈川県の方言の語尾というとこの「だべ」と「じゃん」が代表的なものではないでしょうか。「するよね」「でしょう」など、問いかけ、確認の際に使われる語尾です。

なお、「だべー」とのばせば、呼びかけの表現になります。「行くベー」というと「行こう」というふうになるわけです。

~じゃん

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一方、「じゃん」のほうは同じく語尾につけるのですが、「だべ」とは違い、これ自体に特別な意味はありません。しかし「だべ」と同様に「じゃん」もまた、神奈川県出身のタレントなどがトークでよく使うため、知られている方言です。

「じゃん」の場合は、「じゃんね」「じゃんか」という使い方もよく見られます。特に神奈川県でも横浜周辺の方がよく使う言い方です。

しかし実は「じゃん」は昭和時代からの新しい方言で、もとは三河弁や遠州弁の言い方であり、それが東海道を経由し伝わったものと言われています。

かたす

Photo byHans

「かたす」も神奈川県の方言ですが、状況から恐らく意味がわかるだろうという言葉です。「片づける」という意味で、「かたしておいて」で「片づけておいて」という意味になります。

なお、「かたす」はもともと、東京、関東全域で使われていた方言で、いったん使われなくなったものの、1990年代ごろから再び使われるようになったと言われています。

横入り

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人気のスポットに行くと行列ができていて、並んでいたら、間に入られた、その状態を「横入り」と言います。標準語などでは「割り込み」と使うことが多いかもしれませんが、神奈川県の方は「横入りされた」と使うことが多いです。

とはいえ、神奈川県以外の方でも、「横入り」という言い方をする地域は多いようで、ある調査によると、使うという方が全国では7割近く、実は神奈川県よりも割合が高い地域もあるほどだそうです。

したっけ

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「したっけ」「したら」「だから」という意味の言葉です。「したっけ」は一般的には動詞につけて使い「~したっけ、○○なった」というように使って、「~したら、○○になった」という意味になります。

くっちゃべる

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「くっちゃべる」というのは神奈川県の方言で「しゃべる」という意味になります。特に友達などと共におしゃべりをしている様子をあらわす言い方として使われています。

神奈川県の方言ではありますが、関東一円で使われる方言でもあるので、なじみがあるという方も多いのではないでしょうか。

~だよ

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「だよ」も語尾に使う言葉ですが、標準語でも多く見られる言い方です。神奈川県では、足柄の方で、語尾に「だよ」を使う例が見られます。「だべ」と同様の使い方なので、地域により「だべ」「だよ」などを使うと言ったほうがいいでしょう。

だんべ

Photo by Daoud Alahmad

「だべ」と同様によく使われるのが「だんべ」です。「だべ」と同じ意味で使われ、こちらも関東方言によくある言い方なので、神奈川県以外の方でも「だんべ」という方言は知っている方も多いのではないでしょうか。

飛んでく

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「飛んでく」という言葉があります。「飛ぶ」というと空を飛ぶ時などに使われますが、神奈川県の方言では「走る」ことを「飛ぶ」ということがあります。つまり「急いでいく」という意味です。

神奈川県でも小田原のあたりでよく使われると言われますが、独特の言い回しで、人をせかすときに「飛んでけ」というふうに使うことが多いようです。

神奈川県のかわいい方言一覧見出し

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近年では、さまざまな地域の方言が「かわいい」「面白い」と人気となることが多く見られます。神奈川県の方言の中にもかわいいと評判になっている言葉があります。それはどのような言葉なのでしょうか。

そこで次に、神奈川県の方言の中でも、かわいいと人気があるものを紹介します。ふだんの言い回しなどにうまく使ってみてはいかがでしょうか。

あんがたぁ

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神奈川県のかわいい方言一覧でまず紹介するのが「あんがたぁ」です。これは「ありがとう」という意味の言葉で、気心の知れた仲間内などの親しい間柄の中で使うことが多い言い方です。若者だけでなく大人も使います。

角っこ

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神奈川県に限らず、いろいろなものに「こ」をつける言い方はいろいろな方言にあります。特に東北地方ではよく使われる言い方ですし、また標準語でも「根っこ」などと使うこともあります。

「角っこ」は文字通り「角」のことです。ここまでの言い方でわかるように、「こ」をつけるとかわいい印象になります。全国的にもかわいい言葉一覧に載せていい言葉かもしれません。

あんで?

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「あんで」も、会話などの流れで比較的わかりやすい方言かもしれません。「なんで」という疑問形で使われることが多く、イントネーションとしては語尾が上がる感じになります。

「な」の母音が強く聞こえる言い方で、かわいい印象を与えることから、神奈川県のかわいい方言一覧に必ず出てくると言っていい言葉です。

うそこ

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「うそこ」「うそんこ」というのも種類としてはかわいい方言に入る言葉です。いずれも意味は「嘘」です。「嘘つくな」が「うそこつくな」「うそんこつくな」となります。先ほど述べた「こ」をつける方言の一つです。

はしっちょ

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「はしっちょ」は「端」のことです。「はしっちょ」「横っちょ」などのように「ちょ」をつける言い方も神奈川県の方言でよく見られます。「ちょ」がつくことでかわいい感じになるため、こちらもかわいい方言の種類にいれていいでしょう。

やらんべ

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「やらんべ」日常の中でやりたくないことに遭遇した際に使う言葉です。神奈川県の方言で「だべ」という言い方がよく使われると述べましたが、「やらんべ」も「やらん」(やらない)に「べ」が付いたようなイメージです。

うざったい

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「うざい」という言葉は近年、若者を中心に多く使われていますが、その変化形が「うざったい」です。そのため、うざったいは今や標準語のようになりつつありますが、神奈川県の方言では少し意味が違ってきます。

標準語的に使われている「うざったい」「うっとおしい」という意味ですが、神奈川県の方言の場合は「気持ち悪い」という意味で使います。気味が悪い、気持ち悪いといった場合なので、使う場合には注意が必要です。

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神奈川県の難解でおもしろい方言一覧見出し

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どこの地域でも、この地域ならではの言い方があります。これも方言の一つに数えることができるでしょう。多くの場合、地元の方は標準語と理解していて、他地域に行き初めて方言と知るようです。

神奈川県は東京からも近く、標準語と近いのですが、それでも神奈川県ならではの単語や言い方があります。ちょっと難解で面白い、そんな方言を一覧で紹介しましょう。

Pパン

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「Pパン」とはいったいなんのことでしょうか。神奈川県の名物パンの名前ではありません。実は「ブルマ」のことを言います。近年ではブルマはあまり目にしなくなり、学校指定のパンツのことも「Pパン」と呼ぶようになっています。

こっちかし

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「こっちかし」というのは「こちら側」という意味です。「かし」が「側」ということになります。「こっちかしがよい」というと、「こちら側がよい」ということです。

では、あちら側はどうなのか、というと、「あっちかし」と言います。こっちかしとあっちかしはセットで使われる神奈川県の方言となります。

けっぱぐる

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「けっぱぐる」というのは神奈川県でも横浜南部から横須賀エリアで使われる方言です。「蹴る」「蹴り飛ばす」、また「やっつける」という意味でも使われています。

比較的年齢が上の方が使うことが多く、そのため難解な方言一覧の方に出てくる言葉となりました。語尾につけて使うことが多い言葉です。

あんきだ

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「あんきだ」は漢字で書くと「安気だ」となります。漢字で見るとわかりやすいかもしれません。意味は「安心だ」ということになります。とはいえ、「あんきだ」単独だと、難易度の高い方言一覧の一つに入るものでしょう。

「あんきだ」は同じ意味で名古屋弁でも使われます。いずれにしても「安心だ」という様子をあらわす言い方なので、幅広く使えそうです。

うっちゃる

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相撲の決まり手の中に「うっちゃり」というものがあります。土俵際の力士が体をひねり相手を土俵の外に投げるものですが、その言葉のもとが「うっちゃる」です。「捨てる」という意味があり、そこから「売りさばく」ことも言います。

「うっちゃる」という音から、神奈川県以外の人だと「売ってやる」と聞こえますが、もともとは「捨てる」です。神奈川県方言一覧の中でも少し難しい言葉かもしれません。

いさしかぶり

神奈川県の方言の数ある種類の中でも、特に難易度の高いのが「いさしかぶり」です。意味はなんと「ひさしぶり」ということで、神奈川県の方でなければまったくイメージできない言葉かもしれません。

同時にこの言葉は、神奈川県の方からすると、標準語のように使っている言葉であり、他県の人に使って意味が伝わらず、初めて方言と知るというパターンがよくあるようです。

あやくる

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「あやくる」も神奈川県の方言では難易度が高い種類の方言になります。「ごまかす」という意味です。単語としての一致点がないため、神奈川県以外の方だとそもそもなんのことかわからないということが多いかもしれません。

いっせぇ~の~じ!

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複数人が集まって掛け声をかける時、何というでしょうか。東京周辺では「いっせーのーせ」ですが、関西では「いっせーのーで」が一般的と、実は地域によって違います。

神奈川県の方言では「いっせーのーじ」と言います。東京と神奈川県ではすぐ隣で方言の種類やイントネーションなどあまり変わらないと言われていても、このように違いがある言葉もあるのです。

神奈川県に行ったときは意識して方言を聞いてみよう!見出し

Photo bymeguraw645

神奈川県の方言は地域によりイントネーションなどに違いが見られ、それらが集まって神奈川弁が作られています。イントネーションの違いだけでなく、実は単語にも違いがあるようです。ぜひ神奈川に行ったら、耳をすましてみてください。

投稿日: 2023年3月22日最終更新日: 2023年3月22日

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