東京の治安悪いランキングTOP10！住んではいけない理由や治安が良い区も紹介

東京は日本を代表する大都市で、犯罪率も全国の都市に比べて高くなっています。東京で暮らすなら、治安の良い区に住みたいと考えている方も多いことでしょう。

そこで令和3年度 区町村別犯罪件数データを基に、東京23区の治安悪い区ランキングを10位から1位までご紹介します。また治安の悪い理由や治安の良い区ランキング、そして東京で暮らす時の注意点などもご紹介します。

まず最初に東京都の治安悪い区ランキングの第10位から第6位までをご紹介します。またそれぞれの区の治安が悪い理由や犯罪の種類などもご紹介します。東京都内で住む場所を選ぶ時の参考にしてください。

東京23区の治安悪い区ランキング第10位は中野区です。中野区は東京の西部に位置する区で、新宿からも近く、住むのにも遊ぶのにも便利な区です。中野区にはJR、地下鉄丸ノ内線、西武新宿線、都営大江戸線が乗り入れていて、15の駅があります。

中野区の犯罪率は東京23区の中でも比較的よく、繁華街を避ければ犯罪に巻き込まれることは少ないでしょう。

東京都中野区には比較的治安のいい住宅街が広がり、駅周辺には個性的な商店街が作られています。大型商業施設も多く、買い物の面でも困ることはないでしょう。

中野駅の北側は再開発され、「四季の都市」が広がっています。公園や大学のキャンパスなどがあり、緑豊かな街として人気があります。

東京都中野区で最も治安が悪い場所は、中野駅周辺です。中野駅には、サブカルチャーの聖地「中野ブロードウェイ」があり、自転車窃盗や万引きなどの犯罪が多く見られます。

続いて犯罪が多いのが東中野駅周辺です。万引きや暴行などの犯罪が多い理由は、東中野駅周辺には居酒屋が多いことと関係があります。

東京都23区の治安悪い区ランキング第9位は北区です。北区は東京都の北部に位置する区で、区の東側は荒川を挟んで埼玉県川口市に接しています。

JR線の駅数が東京23区の中で一番多く11駅あり、東京都心や埼玉へのアクセスが便利です。北区の治安は一部のエリアを除けばそれほど悪くなく、住みやすい街といえるでしょう。

北区は東京23区の中でも下町の雰囲気が色濃く残るエリアで、閑静な住宅街が広がり落ち着いた雰囲気があります。昔から住んでいる人が多く、高齢者の割合は東京都の中で最も多い約25％です。そのため住民同士のつながりが強く、犯罪抑制につながっています。

東京都北区で犯罪が多いのが赤羽・王子・滝野川エリアです。理由は赤羽駅周や王寺駅辺には「せんべろ」と呼ばれる飲み屋街があるからです。

しかし犯罪の多くが自転車窃盗や万引き、酔っ払いのケンカなどで、凶悪な犯罪はほとんど見られません。とはいっても、夜間の一人歩きには気を付けたほうがいいでしょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第8位は墨田区です。墨田区は東京都の東部に位置し、西側は隅田川、東側は荒川と旧中川に挟まれています。

下町情緒が色濃く残る区ですが、東京スカイツリーが建設されたことで再開発が進み、きれいな街並みが広がっています。一部のエリアを除けば治安もそれほど悪くありません。

東京都墨田区は下町の雰囲気が残るエリアで、昔から住んでいる人が多く、住民同士のコミュニケーションが密になっています。そのため住宅街では犯罪が少なく、治安の良い区といえるでしょう。

墨田区には東京スカイツリー、すみだ北斎美術館、国技館、向島百花園など多くの観光スポットがあります。

墨田区の犯罪率は、東京都23区の平均より少し高めです。犯罪の多くが繁華街である錦糸町駅周辺で起こっていて、それ以外の住宅街では低い傾向にあります。

犯罪の多くが自転車窃盗や万引きなどで、居酒屋や風俗店が多い錦糸町駅周辺では酔っ払い同士のケンカなどが起こっています。夜間は、繁華街の一人歩きに気を付けましょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第7位は港区です。港区は東京都のほぼ中央に位置する区で、千代田区・中央区とともに「都心3区」と呼ばれています。

港区は交通の便がよく、JRや東京メトロなど多くの路線が乗り入れています。また規模の大きな病院も多く、治安も一部のエリアを除けば、それほど悪くありません。

港区には青山や高輪、麻布などの街があり、東京都の中でも華やかなイメージがある区です。六本木や赤坂周辺には大企業の本社ビルや大使館、テレビ局の本社などがあり、芸能人や俳優の姿も多く見られます。

また白金や高輪は高級住宅街として知られ、表参道や青山はおしゃれなショッピングエリアとして人気があります。

東京都港区で最も犯罪が多い場所は六本木駅周辺です。理由は六本木駅周辺には歓楽街があり、酔っぱらって暴行・傷害などの事件を起こす人が多いからです。また六本木ヒルズなどの大型商業施設を中心に、万引きも多く見られます。

東京都港区で2番目に犯罪率が高いのが芝公園や東京タワー周辺です。自転車窃盗・すりなどの犯罪が多く起こっています。

東京23区の治安悪い区ランキング第6位は豊島区です。豊島区は東京都の北西部に位置する区で、商業の中心は池袋となっています。池袋は渋谷や新宿とともに東京の三大副都心と呼ばれています。

豊島区は暴行や傷害事件などが多く、治安はあまりいいとは言えません。しかし最近は防犯カメラの設置やパトロールなどが増え、治安が改善されつつあります。

池袋駅はJR・東武・西武・東京メトロの4線が乗り入れるターミナル駅です。駅周辺には大型商業施設や家電量販店などが集まり、飲食店も多く東京都内でも有数の商業エリアとなっています。

池袋駅から少し離れると、学習院大学や目白庭園などがある落ち着いたエリアや閑静な住宅街、商店街が人気の巣鴨などがあります。

豊島区は東京23区の中でも犯罪率が高い区です。特に池袋駅周辺で犯罪が多く、暴行や傷害、恐喝などの犯罪が覆っています。また大塚駅や巣鴨駅周辺でも暴行や傷害事件が起こっているので、夜間の一人歩きは避けたほうがいいでしょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第5位は台東（たいとう）区です。台東区は東京都の北東に位置し、東京23区の中で最も面積が小さい区です。

台東区は上野・浅草という二大繁華街があり、江戸時代から観光地として人気を集めています。上野には上野恩賜公園やアメ横商店街があります。また浅草は海外からも多くの人が訪れる人気観光スポットです。

台東区の犯罪件数は東京23区の中でもそれほど多くはありませんが、台東区は人口が少ないので、犯罪発生率が高くなっています。

上野や浅草には、日本全国だけではなく海外からも多くの観光客が集まるので、犯罪率が高めです。パトロールや防犯カメラなどの対策が取られていますが、毎日のように何かの事件が起きているのが現状です。

台東区で犯罪が多いのが上野駅や浅草駅周辺で、万引きやスリ、自転車窃盗などが起こっています。上野駅周辺で最もスリが多いのがアメ横商店街、浅草では仲見世商店街なので、このエリアを歩くときは、財布やカメラなどの持ち物の管理をしっかりと行ってください。

渋谷区は東京23区の治安悪い区ランキング第4位です。渋谷区は東京都の西部に位置する区で、新宿区・豊島区とともに「副都心3区」と呼ばれています。

渋谷区には渋谷駅周辺・原宿・代々木の3つの繁華街があり、流行の発信地として多くの若者が集まります。渋谷区の治安は、残念ながらあまりよくありません。

渋谷区の中で最も治安が悪いのが渋谷駅周辺です。理由は、渋谷駅周辺は東京都内でも有数の繁華街になっていて、日本全国だけではなく海外からも多くの観光客が集まるからです。

人が多く集まりエリアにはスリやひったくりなどの犯罪が多いので、渋谷区の繁華街を歩くときは注意をしましょう。

渋谷区で最も治安が悪いのが神泉駅の東側に広がる円山町です。円山町にはクラブや風俗店、ラブホテルなどが密集していて、スリやひったくりが多発しています。

また渋谷駅周辺にはクラブハウスやライブハウスなどが多く、トラブルが多く起こっています。ハロウィンなどのイベント時には、路上でトラブルが多発するので気を付けましょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第3位は、東京23区の西部に位置する新宿区です。新宿駅周辺は東京で最大規模の繁華街で、家電量産店や大型商業施設、飲食店などが密集しています。

新宿駅の西口は東口と雰囲気が異なり、超高層ビルが林立するオフィス街です。東京都庁や高級ホテルもこのエリアにあります。

残念ながら新宿区の治安はあまりよくありません。東京23区の中でも犯罪発生率が非常に高い区で、1年に4000件以上の犯罪が起こっています。理由は、新宿区には歌舞伎町やコリアンタウンとして知られる新大久保などがあり、多くの人が集まるからです。

新宿区の歌舞伎町は昔から歓楽街として栄えてきた街で、クラブやパブ、飲み屋などが路地に集まっています。深夜になっても多くの人通りがあり、東京のナイトスポットとして有名です。

新宿歌舞伎町ではひったくりやぼったくりなどの犯罪や、酔っ払いのケンカ、路上強盗などが起こっています。

新大久保は韓国系のお店が多く集まるエリアで、夜遅くまで営業しているお店が多くあります。若者のケンカやトラブルが多いので注意しましょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第2位は中央区です。中央区は東京23区のほぼ中央にあり、千代田区や港区とともに東京の「都心3区」の一つに数えられています。

中央区には銀座や日本橋などのショッピングエリアや八重洲などのオフィス街などがあります。また月島や築地、歌舞伎座など東京の文化を感じられるスポットも多く、観光にもおすすめです。

中央区は東京23区の中でも小さな区で、区全体がオフィス街や繁華街になっています。犯罪率が高い理由は人口が少ないからで、犯罪件数は比較的低めです。商業施設や繁華街を除けば治安はよく、凶悪な犯罪はあまり起こっていません。

また中央区の住居はタワーマンションが多く、富裕層が多く住んでいるため一般にマナーがよく、トラブルが少なくなっています。

中央区では銀座や築地などの観光スポットで犯罪が多く起こっています。スリや万引きなどの犯罪が起こっているので、街を歩くときは持ち物に注意するようにしてください。また飲食店では、お酒に絡むトラブルが起こることがあるので注意しましょう。

東京23区の治安悪い区ランキング第1位は千代田区です。千代田区は皇居外苑に位置する区で、江戸時代から政治・経済・文化の中心となってきました。

千代田区には中央省庁が集まる永田町や霞が関、東京を代表する繁華街・秋葉原駅や有楽町駅などがあります。残念ながら千代田区は犯罪発生率が高く、毎年のようにワースト1となっています。

千代田区が東京で最も犯罪発生率が高い理由は、人口が非常に少ないからです。昼間と夜間の人口は20倍以上の差があり、千代田区に住んでいる人は多くありません。

また千代田区は裕福層向けの高級マンションが多く、住民のマナーがよくあまりトラブルがありません。千代田区は一部のエリアを除けば犯罪が非常に少なく、治安がいい街ともいえるでしょう。

千代田区で犯罪が多いエリアは東京駅周辺と秋葉原駅周辺です。東京駅周辺ではスリや万引きなどの犯罪が多く起こっています。

秋葉原は台東区と思われがちですが、秋葉原駅周辺は千代田区に含まれます。秋葉原駅周辺には人通りが多く、スリや万引きなどの犯罪が多く見られます。

東京の治安悪い区ランキングを第1位から第10位までご紹介しましたが、ここからは東京の治安が良い区ランキングをご紹介していきます。治安や利便性がよく、住みやすい街として人気の高い区をピックアップしました。

東京都の治安が良い区ランキング第1位は文京区です。文京区は東京都の東部に位置する区で、東京23区の中でも圧倒的に犯罪発生件数や事故発生率が低くなっています。

文京区の犯罪率が低い理由は、大きな繁華街がないからです。東京大学や茶の水女子大学などがあるエリアは「文京地区」に指定されていて、風俗店やパチンコ店などの営業に規制がかけられています。

文京区には閑静な住宅街が広がり、治安がいいためファミリー層や学生に人気があります。JRや東京メトロなど合計8路線が乗り入れていて、アクセスも良好です。また区の東側は谷根千と呼ばれる下町情緒が残るエリアで、観光も楽しめます。

東京都の治安が良い区ランキング第2位は杉並区です。東京都23区の西側にある区で、東京23区の中でも犯罪率が非常に低い区です。中でも自動車盗や粗暴犯、公然わいせつなどの犯罪が非常に少なく、治安の良い区として人気があります。

杉並区は利便性がよく、JRの他、私鉄や東京メトロなどが乗り入れていて、東京の主要な駅へのアクセスが便利です。公園も多く、緑豊かな区です。

一般的に治安がよく、閑静な住宅街が広がっています。阿佐ヶ谷や高円寺には駅周辺に大規模な商店街が、また荻窪駅には大型商業施設があり、住みやすい街としてファミリー層や学生、単身者などに人気です。

東京都の治安が良い区ランキング第3位は練馬（ねりま）区です。東京23区の北西に位置する区で、大きな繁華街や歓楽街がないため犯罪発生件数が少なく、治安が良い区として人気があります。

東京23区の他の区と比べると自転車盗難や車上狙いなどが多いので、自転車やバイクは防犯対策をするのがおすすめです。

練馬区は東京のベットタウンとしてきた発展した区で、閑静な住宅街が広がっています。同時に畑も多く残っていて、練馬大根の産地としても有名です。

練馬区には石神井公園や光が丘公園などの緑豊かな公園が多く、また大型商業施設もあるため、住みやすい街としてファミリー層に人気があります。

東京都の治安が良い区ランキング第4位は世田谷区です。世田谷区は東京23区の南西部に位置する区で、東京23区の中で2番に面積が大きく、人口は23区の中でトップです。

他の区と比べると犯罪発生件数は多いのですが、世田谷区は人口が多いため犯罪率は低めです。高級住宅街もあり凶悪な犯罪は少ないのですが、自転車の盗難が多いのが特徴です。

世田谷区には閑静な住宅街が広がり、ファミリー層が多く住むエリアとなっています。利便性もよく、東京都内の主要な駅にアクセスがしやすいのもメリットです。

世田谷区には三軒茶屋や下北沢、二子玉川などの人気スポットがあり、休日には多くの若者やファミリーで賑わいます。また大学や博物館、公園なども多く、住みやすい街として人気です。

東京都の治安が良い区ランキング第5位は品川区です。東京都の南部に位置する区で、東側は東京湾に面しています。品川区は東京23区の中でも犯罪発生件数が少なく、治安の良い区としておすすめです。

しかし品川駅周辺はやや犯罪が多く、住宅街では侵入窃盗が少し多めの傾向があるので防犯対策が必要です。

品川区は昔ながらの街並みが残るエリアと、天王洲アイルや品川シーサイドフォレストのオフィスビルが立ち並ぶエリアがあります。商業施設も多く利便性がいいため、住みやすい街としておすすめです。

ま全国に先駆けて小中一貫教育を導入したり、放課後の居場所づくりを設置したりしている区で、子育て世代に人気があります。

東京の治安悪い区ランキングとその理由、また治安の良い区ランニングとそれぞれの区の特徴をご紹介しましたが、ここからは東京で暮らす時の注意点をいくつかご紹介します。治安が良い区に住む時でも、注意を怠らないようにしましょう。

東京都では駅近くの繁華街は犯罪発生件数が高く、治安が悪い傾向にあります。特に新宿や渋谷、池袋などの大きな駅の近くに広がる繁華街は、治安が悪いことが多くスリやひったくりなどの犯罪が多発しています。

昼間でも身の回りに気を付け、特に夜間は一人で治安の悪い繁華街に出かけるのは避けたほうがいいでしょう。

全国には戸締りをしなくても安全な地域がありますが、東京で暮らす場合はしっかりと戸締りをすることが必要です。ゴミ出しなどのわずかな時間でも、戸締りをする習慣を付けましょう。

特に女性や一人暮らしの方は狙われることが多く、空き巣被害に遭うこともあるのでドアだけではなく窓もしっかりとロックするようにしてください。

東京23区の中でもファミリー層が多く住むエリアは治安がいいことが多く、安心して住むことができます。また公園や商業施設も多く、住みやすい街として人気があります。

東京の「住みたい街ランキング」などもネットで検索できるので参考にするといいでしょう。特に女性の一人暮らしの場合は、ファミリー世帯が多い治安のいい街に住むと安心です。

犯罪情報を知りたい時は、警視庁の犯罪情報マップを活用するのがおすすめです。犯罪情報マップは警視庁ホームページからダウンロードできます。

犯罪情報の他、アポ電情報や前兆事案情報、交通事故発生マップなども掲載されているので、参考にして治安の良い区に住むようにしてください。

東京の23区の治安悪い区ランキングや治安が良い区、その理由などをご紹介しましたがいかがでしたか。初めて東京で暮らす場合は、なるべく治安のいい場所に住むのがおすめです。ランキングを参考にして、住みやすい街を見つけてください。