東京・奥多摩のおすすめ日帰り温泉11選♪自然の中で静かに過ごせる露天風呂など

東京都の西部に位置する奥多摩エリア。東京でありながら、豊かな自然を満喫できる場所のため、多くの人が訪れる人気の観光地です。都心部からも電車、自家用車でアクセスがしやすく日帰りでも訪れることができます。

奥多摩エリアには、日原鍾乳洞や奥多摩湖、鳩ノ巣渓谷など美しい自然を楽しめる観光スポットがたくさんあります。また山が多く、御岳山や雲取山など人気の登山コースもあるため、多くの人が訪れます。この記事では、奥多摩エリアにあるおすすめの日帰り温泉を11か所ご紹介します。

奥多摩観光の合間や登山後などに、ぜひ豊かな自然に囲まれた温泉に浸かって、癒しとくつろぎの時間を過ごしてみてください。なお、こちらに掲載する情報は2023年7月時点のものです。実際に行く前に施設の公式ホームページなどで最新の情報を確認することをおすすめします。

はじめにご紹介するのは、奥多摩町にある三河屋旅館です。こちらは温泉宿となっていますが、日帰り温泉として利用することもできます。JR青梅線奥多摩駅より徒歩7分の所にあり、電車を利用する場合でもアクセスしやすい立地です。

三河屋旅館は多摩川清流をのぞむ渓谷沿いにあり、周りを大自然に囲まれた温泉宿です。館内の温泉大浴場にある窓からは、その大自然の景色をパノラマで眺めることができ、眼下を流れる清流を見下ろすこともできます。

奥多摩の豊かな自然を感じながら、温泉で癒されるくつろぎのひと時はきっと忘れられない経験となるでしょう。温泉は内湯のみで、露天風呂はありません。

温泉に使っている源泉は「氷川郷麻場の湯」という名前で、昔奥多摩町のこの辺りでは朝廷にも献上されるほどの上質な麻が採れたことから「麻葉の里」と呼ばれていたことにちなんでいます。

強く丈夫な麻のように、お客様の健康を願ったことが泉名の由来だそうです。お湯は無色透明で無味、無香となっており、刺激が少ないため長く入りやすい温泉です。

三河屋旅館の日帰り温泉料金は、大人が1,000円で、子どもが600円です。大人は別途入浴税が150円かかります。日帰り温泉の受付時間は、公式ホームページには記載がないので、事前に電話で確認してから行くことをおすすめします。

続いてご紹介するのは奥多摩町の隣、東京都青梅市にある亀の井ホテル青梅です。こちらはJR青梅駅から徒歩20分ほどの所にあるホテルで、広々とした大浴場を日帰り温泉として利用することができます。無料で予約不要の駐車場が94台分もあるので、自家用車での利用もおすすめです。

日帰りで利用できる展望大浴場はとても広々としており、大きなガラス窓からは奥多摩の山々や多摩川の渓流を眺めることができます。露天風呂はありませんが、景色を眺めながら温泉に浸かりたいという人も満足できる内湯となっています。

使用している温泉は「青梅鮎美の湯」で、ph9.9を誇るアルカリ性の単純温泉です。入ると肌がすべすべになると、特に女性の方に評判のようです。

亀の井ホテル青梅の日帰り温泉料金は、大人が1,100円、小人が550円です。昼の部と夜の部の2部制となっており、昼の部は11:30～16:00で、15:00受付終了です。夜の部は18:00～21:00で、受付終了は20:00となっています。

次にご紹介する奥多摩温泉もえぎの湯は、奥多摩町を代表する日帰り温泉施設です。JR青梅線奥多摩駅から徒歩で約10分と好立地なので、利用しやすいのも嬉しいポイントです。また駐車場が40台分あるので、自家用車での利用も可能です。

奥多摩温泉もえぎの湯の大浴場は、内湯と露天風呂があり、露天風呂からは多摩川の清流と奥多摩の山なみを眺めることができます。豊かな自然に囲まれて四季折々の風情を楽しみながら、ゆったりと温泉を堪能できるでしょう。

使用している温泉は奥多摩の地下深く、日本最古の地層といわれる古生層より湧き出る奥多摩温泉で、メタほう酸・ふっ素温泉となっています。神経痛や筋肉痛、関節痛や冷え性などに効果があるといわれています。施設内には大浴場の他に足湯もあり、施設利用者は無料で利用できます。

奥多摩温泉もえぎの湯の日帰り温泉料金は、大人が950円、小学生が550円で、利用時間は3時間となっています。大人は利用時間を過ぎると1時間250円の超過料金がかかるので、注意が必要です。

また、こちらは奥多摩エリアではとても人気のある施設で、ゴールデンウイークや年末年始などは非常に混雑するため、特定日料金となります。事前に公式ホームページなどで料金を調べることをおすすめします。

営業時間は4月～11月が10:00～20:00で、受付終了が19:00です。12月～3月は10:00～19:00の営業で、受付終了が18:00となっています。天候及び混雑状況により営業時間が変更になる場合があるので、事前に確認してから行くとよいでしょう。

次にご紹介するのも奥多摩町にある施設で、奥多摩の風はとのす荘という温泉旅館です。展望露天風呂と大浴場を日帰り温泉として利用できます。

JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩圏内のアクセスしやすい好立地で、近くには鳩ノ巣渓谷などの有名な観光地があるので、奥多摩観光の合間に立ち寄ることができます。

奥多摩の風はとのす荘は深い渓谷沿いに佇んでおり、鳩ノ巣渓谷へと続く川の流れや両岸の木々、対岸に迫る見上げるほどの森など奥多摩の大自然を眺めながら温泉を楽しむことができます。

温泉は2種類の源泉を使用しており、「鶴の湯温泉」と自家源泉「鳩ノ巣温泉」があります。鶴の湯温泉はアルカリ性で、肌がすべすべになります。鳩ノ巣温泉はメタほう酸が温泉基準値を上回り、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効果があります。

内湯と露天風呂でそれぞれ別の温泉を使用していて、内湯では鳩ノ巣温泉をかけ流しで、露天風呂では鶴の湯温泉を楽しめます。ぜひ入り比べてそれぞれの温泉の特徴をじっくりと味わってみてください。

奥多摩の風はとのす荘の日帰り温泉料金は、大人が1,150円で、4才〜小学生が660円です。別途料金がかかりますが、バスタオルやフェイスタオルの貸し出しもあるので、手ぶらでも利用することができます。入浴時間は11:30〜15:00で、最終受付は14:30となっています。

次は奥多摩町の南にある東京都檜原村の蛇の湯温泉たから荘をご紹介します。こちらは「日本秘湯を守る会」に東京都で唯一加入している温泉宿です。秘湯といわれるだけあって非常に山深い場所にあり、築500年ともいわれるかぶと造りの重厚な建物が、積み上げてきた歴史を感じさせます。

蛇の湯温泉たから荘の1番の特徴は、他では味わえない秘湯感です。山奥に佇んでいるため周りには何もありません。

奥多摩の自然に囲まれた静かな温泉で、都会の雑踏から離れてゆったりとリラックスしたい人におすすめです。雄大な自然を感じながら、窓の下を流れる川のせせらぎを聞きつつ、温泉を堪能できます。

蛇の湯温泉たから荘の日帰り温泉料金は、大人が1,000円、小学生が700円、3歳以上の幼児が500円となっています。日帰り利用が可能な時間は、10:00～18:00です。不定休となっているので、事前に電話で確認してから行くことをおすすめします。

続いては奥多摩町の東側、あきる野市にある秋川渓谷瀬音の湯をご紹介します。こちらは秋川渓谷沿いにあり、日帰り温泉のほかにも食事処や宿泊コテージなどがあります。

また朝採り野菜や特産品、姉妹都市である宮城県栗原市の特産品などを売っている物産コーナーもある道の駅のような施設です。

最寄り駅はJR武蔵五日市駅で、「瀬音の湯経由上養沢行き」のバスで約17分ほどの所にあります。周りは秋川渓谷の豊かな自然に囲まれており、とても東京とは思えないような静かな場所です。駐車場も完備しており、自家用車でも訪れることができます。

秋川渓谷瀬音の湯の大浴場はとても広々としており、天井が高く開放的な空間になっています。内湯には大きなガラス窓があり、そこから渓谷の豊かな自然を眺めることができます。

ここでは地下1,500mから湧出した、pH10.1というアルカリ度のとても高い温泉が使用されています。入ると肌がすべすべになるため、美肌の湯として非常に人気があります。

その人気は、2019年と2020年に環境省などが後援する「温泉総選挙」の「うる肌部門」で第1位にも選ばれたほどです。その温泉を内湯では贅沢に源泉かけ流しで使用しています。

また、温泉施設では珍しくサウナが男女ともに外に設置されています。室内の窓からはやはり大自然を眺めることができ、景色を楽しみながらサウナを満喫できます。

秋川渓谷瀬音の湯の利用料金は、中学生以上が1,000円、小学生が500円です。11枚綴りの回数券も販売していて、中学生以上10,000円、小学生5,000円で、1回分お得になっています。

入浴可能時間が決まっていて、入浴券に記載されている時間を過ぎると、1時間ごとに延長料金が発生するのでご注意ください。営業時間は10:00～22:00で、最終受付21:00となっています。

次にご紹介するのは、河辺温泉梅の湯です。こちらは東京都青梅市にある日帰り温泉施設で、JR青梅線河辺駅北口のコンコースに直結しており、徒歩1分というアクセス抜群の場所にあります。

自家用車で来訪する場合でも、隣接するイオンスタイル河辺の5～8階駐車場を4時間まで無料で利用できるので、非常に利用しやすい施設といえます。

河辺温泉梅の湯の特徴は、なんといっても温泉の種類が豊富なことがあげられます。大浴場は内湯と露天風呂があり、露天風呂だけでもひのき湯、井桁湯、岩風呂、寝ころび湯の4種類の温泉が楽しめます。

なかでも露天風呂の中央部にあるひのき湯は、温度29.2℃の温泉を加温してかけ流しで注ぐ贅沢なものになっており、混んでいる時には順番待ちができるほど人気がある浴槽です。

露天風呂全体が日本庭園風の造りになっており、駅前のビルの屋上にあることを忘れてしまうほど、静かで癒される空間になっています。ぜひ買い物ついでやお出かけの際に利用してみてください。

河辺温泉梅の湯の利用料金は、大人が950円、子どもが440円です。平日のみ65歳以上は890円で利用できます。また、21:00以降はナイト料金となり、大人740円、子ども330円とお得になります。

土日祝日は料金が上がり、大人1,100円、子ども550円となっています。土日祝日もナイト料金があり、大人830円、子ども440円です。

営業時間は、10:00～23:30です。最終入館は23:00までとなっているので、時間に余裕をもって利用するようにしましょう。

続いてご紹介するのは、奥多摩温泉郷観光荘です。こちらの施設は奥多摩町にあり、JR奥多摩駅から徒歩で3分というアクセスしやすい立地です。奥多摩湖や鳩ノ巣渓谷、日原鍾乳洞といった観光地からもほど近く、奥多摩観光の合間に利用しやすい温泉です。

奥多摩温泉郷観光荘で使用している温泉は、肌にとても優しいと評判の「鶴の湯温泉」です。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、神経痛や筋肉痛、関節痛や冷え性などに効果があるといわれています。

またアルカリ性なので、入ると肌がすべすべになります。渓谷を見下ろしながら、泉質抜群の温泉で癒されるひと時を過ごすことができます。

奥多摩温泉郷観光荘では2023年7月現在、新型コロナウイルス感染対策のため、日帰り温泉をお休みしています。ここでは以前の情報を掲載しています。日帰り温泉が再開した際には、ぜひ訪れてみてください。

立ち寄り入浴料金は650円で、入浴可能時間は11:00〜14:30の間となっていました。再開後は料金、営業時間ともに変更される可能性があるので、事前に公式サイトなどで確認してから行くことをおすすめします。

ここからは檜原村にある日帰り温泉施設、檜原温泉センター数馬の湯をご紹介します。こちらはJR武蔵五日市駅より西東京バスの「数馬行き」にて約1時間ほどの所にあります。

近くには檜原都民の森があり、土日祝日のみそこから数馬の湯へ無料バスで迎えに来てもうことができます。3名以上からの対応で、当日都民の森から電話する必要があります。

檜原温泉センター数馬の湯の泉質はアルカリ性単純温泉で、ぬるっとしたお湯に浸かると肌がすべすべになります。また神経痛や筋肉痛、関節痛や冷え性などに効果があるといわれており、効能豊かな温泉を楽しむことができます。

大浴場は内湯に加えて露天風呂もあり、開放感のある露天風呂では山々を眺めながら入浴することができます。内湯は決して広くはありませんが、圧注浴風呂やジャグジーなどバリエーション豊かな温泉があります。

檜原温泉センター数馬の湯の日帰り温泉料金は、大人が980円、小人が490円となっています。就学前の幼児は無料で利用できます。有料でタオルの貸し出しもしているので、手ぶらでも利用可能です。

営業時間は10:00～19:00で、最終受付は閉館の1時間前となっています。休館日は毎週月曜日で、月曜日が祝日の場合は翌日が休館日です。

次にご紹介するのは、奥多摩エリアの東側に位置する日の出町にある生涯青春の湯つるつる温泉です。こちらは日帰り温泉施設で、温泉の他にもスパサロンや予約が必要な個室などがあり、ゆっくりとくつろぐことができます。

最寄り駅はJR五日市線武蔵五日市駅で、そこから西東京バス「つるつる温泉行き」に乗り、約20分ほどで到着します。

こちらの温泉は和風「美人の湯」と洋風「生涯青春の湯」の2種類に分かれており、日替わりで男湯と女湯が入れ替わります。基本的に偶数日が男性が生涯青春の湯、女性が美人の湯となり、奇数日がその逆になります。

どちらとも内湯と露天風呂、サウナが揃っており、非常に広々としています。生涯青春の湯の露天風呂はひのき風呂で景色が開けており、自然に囲まれた空間で温泉を楽しむことができます。

美人の湯の露天風呂は岩風呂で、周囲を竹で囲まれているため、静寂に包まれた非日常感のあるお風呂になっています。ぜひお好みの方が入れるタイミングを狙って訪れてみてください。

生涯青春の湯つるつる温泉の利用料金は、3時間以内の滞在で大人が960円、小学生が480円です。日の出町に住んでいる方は600円で利用できます。3時間を過ぎると1時間あたり270円の超過料金が発生するのでご注意ください。

その他11枚綴りの回数券が、9,600円で販売しています。1回分お得に利用でき、さらに有効期限が無いので、今後も施設を利用する予定のある方にはおすすめです。営業時間は10:00～20:00で、最終受付は19:00となっています。休館日は毎月第3火曜日です。

最後にご紹介するのは、奥多摩町にある奥多摩温泉玉翠荘です。こちらは温泉旅館ですが、日帰り温泉としての利用もできる施設でした。現在は日帰り利用は休止中ですが、再開したらぜひ立ち寄りたい温泉です。

JR奥多摩駅より徒歩2分というアクセス抜群の場所にあり、奥多摩観光の合間に利用しやすい施設です。無料の駐車場が8台分ありますが、満車の場合でも近隣に町営駐車場があるので、自家用車でも安心です。

奥多摩温泉玉翠荘で使用している温泉は、鶴の湯温泉です。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、湯舟に浸かるとほんのりと硫黄の匂いがします。源泉温度が29.6℃と低めなため、加温しています。

アルカリ性が強いため、入浴後は肌がすべすべになります。その他にも効能としては、神経痛や筋肉痛、関節痛に効果があるようです。また疲労回復効果もあるので、登山した後で立ち寄る方もいるそうです。

奥多摩温泉玉翠荘は現在日帰り利用を休止中なので、休止前の情報を記載しています。利用料金は大人が750円、小人が500円です。受付時間は10:30〜16:00となっています。日帰り営業の再開など最新情報は公式サイトをご確認ください。

ここまで東京、奥多摩エリアのおすすめ日帰り温泉をご紹介しましたが、いかかでしたか。どこも豊かな自然を感じながら温泉を満喫できる、素敵な施設ばかりだったのではないでしょうか。

東京都でありながら、登山しやすい山や自然を楽しめるスポットがたくさんある奥多摩エリア。訪れた際にはぜひ温泉にも立ち寄って、癒しとくつろぎの時間を過ごしてみてください。