辺戸岬ってどんなところ?
「辺戸岬」は沖縄本島の最北端にある岬で、隆起したサンゴ礁が作った断崖絶壁があります。沖縄北部のやんばると呼ばれる豊かな自然をバックに、荒波の野生的な雄大な海が望める絶景スポット、パワースポットです。晴れていれば、「辺戸岬」から海の向こうに奄美諸島の与論島や沖之永良部島を見つけることができます。
辺戸岬で本土復帰を願った沖縄の人々
辺戸岬の中心には「日本祖国復帰闘争碑」が建てられています。かつてはここで沖縄の人たちが本土復帰を願って集会を開き、のろしを上げていたと言われています。昭和47年にアメリカの統治下から日本へ沖縄が返還された際にこの復帰闘争の碑が建立されました。辺戸岬は、沖縄の人たちの特別な思いが感じられる場所でもあります。
辺戸岬で感じる荒波を見よう
辺戸岬は冬のシーズンに訪れると北風が強く、荒く打ちひしがれる波を見ることができます。沖縄の海岸で見られるような透き通った穏やかな美しい海とは違って、自然の雄大さと迫力を感じることができるところが見どころの一つとなるでしょう。ダイナミックな写真を撮りたい人は冬の荒波の時がおすすめです。
穏やかできれいな海を見たい場合は、冬のシーズンではなく夏の風が緩やかなシーズンに行くのがおすすめです。冬でも風の強くない日の昼間に行けば、きれいな海を見ることができる確率が高いです。冬の荒波か、夏の穏やかな海か、どちらを見に行きたいですか?
辺戸岬で見る日の出
辺戸岬の元旦の初日の出は見どころの一つです。沖縄県内から辺戸岬の初日の出を見に人が訪れるほどです。遮るものが少ないので、ダイナミックな景観の中で初日の出を見ることができるでしょう。人気があってとても混雑するので、撮影目的で行く人は早めに着くように心がけたいです。風があって寒いので防寒着も忘れずに。
辺戸岬で日の出なう pic.twitter.com/NebnhC0lRH
— よっちゃん (@onemomokrocks) August 13, 2016
元旦の初日の出は一年に一度しかないので難しいですが、もちろん辺戸岬の日常の日の出も美しいです。辺戸岬に毎日上がる日の出を見に来る人はそんなにいないので、落ち着いて日の出を拝むことができます。太陽が上がり始めたらすぐに明るくなっていくので、早めに出発して早めに現地に着いているようにしたいですね。
辺戸岬ドームでダイビング
辺戸岬の近くにある宜名真海底鍾乳洞は通称「辺戸岬ドーム」と呼ばれる、特別な体験ができるダイビングスポットです。ダイビングする人のみに許された空間とまで言われる「辺戸岬ドーム」は、約2万年前に形成されたという美しい鍾乳洞です。旧石器時代の石器も発見されたそうで、古代人の部屋なども見られる神秘的な空間です。
「辺戸岬ドーム」は水深15メートルの入り口から侵入して、真っ暗な洞窟を40メートルほど通り抜けた後、金色に見えるエアドームに浮上することができます。北部のダイビングスポットは訪れる人が多くないそうですが、ダイビングをやる人には「辺戸岬ドーム」は見どころとなるでしょう。
辺戸岬ドーム、内部の鍾乳石。 pic.twitter.com/E23KOu5WX2
— delphinus1024 (@delphinus1024) August 28, 2013
「辺戸岬ドーム」は上級者向けのダイビングスポットとなっています。「辺戸岬ドーム」の神秘的な世界を見に行きたい人は、ダイビングツアーを催行している会社に申し込んで経験のあるダイバーと一緒に宜名真海底鍾乳洞へ向かった方が良さそうです。
辺戸岬へのアクセス
沖縄本島の最北端にある辺戸岬は、那覇空港から約128kmのところに位置しています。120kmと聞くと遠くて諦めてしまう人もいそうですが、沖縄の他の観光スポットにはない見どころがあるので、ぜひ足を伸ばしてみてください。沖縄本島の最北端をその目で見に行きましょう。
車でアクセスする場合
沖縄自動車道を利用して約2時間から2時間半です。那覇空港から県道231号線と国道331号線を経由して、沖縄自動車道の「豊見城・名嘉地I.C」に乗ります。「許田I.C」で降りて国道58号線ひたすら北へ直進します。許田I.Cから約1時間20分から1時間30分で辺戸岬へ到着します。
バスでアクセスする場合
辺戸岬は那覇からとても遠いのでレンタカーを利用することが望ましいです。バスを利用する場合は、那覇空港から名護バスターミナルまで高速バス(系統111)に乗り、名護バスターミナルで路線バス(系統67)に乗り換えて、辺土名まで行きます。辺土名からは村営バス(奥線)に乗り「辺戸岬入口」駅を目指します。
辺戸岬の駐車場
辺戸岬には無料の広い駐車場があります。無料駐車場は約100台の収容数があるので、レンタカーで行って場所がなくて車が停められず待たなければいけない、という事態になることはないです。迷わずレンタカーで辺戸岬に行くようにしましょう。那覇からだととても遠いので、途中の道の駅などで適度に休憩を入れるようにしたいですね。
辺戸岬観光の注意
辺戸岬は遊歩道が整備されていますので安心して歩くことができますが、遊歩道以外の崖の上は岩がとがっていたりするので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。崖と海の間は柵がないので、崖の上を歩く場合は十分注意して歩くようにしてください。見学は自由で入場料などはありません。
辺戸岬の周辺観光:大石林山
やんばるの雄大さを感じることができるパワースポット「大石林山」は、辺戸岬の後ろにある山々です。大石林山は昔から「聖なる地」と呼ばれており、岩や亜熱帯の森など自然が作り出した迫力のある景観と、神話が語り継がれる神秘的な空間が見どころです。沖縄県内では斎場御嶽や首里城と並ぶパワースポットと言われています。
大石林山 pic.twitter.com/egoj81IOfr
— 麻由@弓愛カルデア (@azzurro25) June 3, 2017
大石林山は「やんばる国立公園」として、国定公園に指定されています。子どもから大人まで楽しめる4つのトレッキングコースが用意されており、ゆるやかなスロープが準備された「バリアフリーコース」もあるので、年配の人や車椅子で訪れる人もやんばるの自然を存分に楽しめるパワースポットになっています。
「巨岩・石林感動コース」
大石林山では、2億年前の石灰石が長い年月をかけて雨水などで浸食され、世界最北端の熱帯カルスト地形を生み出しました。この熱帯カルスト地形を楽しめる「巨岩・石林感動コース」はドリーネ、タワーカルスト、ピナクルなどの自然岩の造形美を見ることができます。
美ら海展望台コース
散策コース「美ら海展望台コース」は、辺戸岬やその先の与論島を望むことができる、大パノラマが魅力的なコースです。「石林の壁」や「悟空岩」、「生まれ変わりの石」など、パワースポットと呼ばれる所以の場所が点在しています。雄大な自然と大きい海を感じることができる、おすすめのコースです。
亜熱帯自然林コース
「亜熱帯自然林コース」には大きなガジュマルやソテツ群落があり、やんばるの力を感じることができます。日本最大とも言われる御願ガジュマルは、沖縄の精霊である「キジムナー」が現れる場所と言われています。神秘的な空間で、大石林山のパワースポットとしての魅力を感じることができるでしょう。
大石林山へのアクセス
大石林山よかった♪ pic.twitter.com/AZBjxvbqxr
— ToMoK! (@t9_srn96) June 9, 2017
大石林山は那覇、名護方面から辺戸岬へ行く途中にあります。車で那覇空港から向かう場合は所要時間約2時間から2時間30分です。自然が好きな人であれば見学するのに2時間程度はかかるので、辺戸岬と合わせていく場合はスケジュールをあらかじめ決めておくと安心です。
国頭の大石林山行ってきました〜
— ENDA (@4RJ6HFlSnHpJCG2) May 5, 2017
自然がすばらしい!#沖縄 自然#大石林山 pic.twitter.com/omGHCkrm0S
大石林山には普通車両80台分の無料駐車場があります。4月から9月の受付時間は9時から17時まで(18時閉園)、10月から3月の受付時間は9時から16時まで(17時30分閉園)、年中無休です。入場料は大人(高校生以上)820円、小人(4歳から中学生まで)520円です。
辺戸岬の周辺観光:茅打ちバンタ
「茅打ちバンタ」は辺戸岬の近くにある断崖絶壁で、沖縄屈指の絶景スポットとも言われています。「バンタ」は沖縄の言葉で「崖」を意味しています。「茅打ち」とは断崖絶壁の上から茅を投げると、強風でバラバラになることから付いた名前だそうです。崖の高さは80メートルもあり、上から覗くと足がすくむほどです。
「茅打ちバンタ」の展望台からは眼下に海と、宜名真港を見下ろすことができます。サンゴ礁が作るグラデーションが美しい、絶景の海が広がります。崖上からの景色は大変美しく思わずシャッターを切りたくなりますが、崖から身を乗り出すと大変危険なので、十分注意して観光してください。
茅打ちバンタへのアクセス
茅打ちバンタ。下に宜名真漁港。 pic.twitter.com/523SGFp0ku
— じゅん (@0116junjun) June 24, 2016
茅打ちバンタは那覇空港から車で辺戸岬に行く途中の、国道58号線沿いにあります。那覇空港から車で約2時間ほどです。観光するのにそんなに時間はかからないので、辺戸岬に行く途中か、帰りに寄るのが良さそうです。茅打ちバンタにはとても広い駐車場があり、無料です。
ヤンバルクイナ展望台
辺戸岬の近くにある「ヤンバルクイナ展望台」は、大きなヤンバルクイナが特徴の展望台です。目印となるヤンバルクイナは意外と大きくてリアルです。「ヤンバルクイナ展望台」からは遠くに最北端の辺戸岬を望むことができ、眼下には地元の人しか来ないような落ち着いたビーチがあります。
離れたところから辺戸岬と辺戸岬下の美しい景色を見ることができるにもかかわらず、あまり観光客が訪れない穴場のスポットとなっています。なお、辺戸岬からも「ヤンバルクイナ展望台」のヤンバルクイナを見ることができ、見どころの一つです。辺戸岬に行ったらすぐ近くにある「ヤンバルクイナ展望台」にも足を伸ばしてみましょう。
ヤンバルクイナ展望台へのアクセス
沖縄の国頭村辺戸にある
— Minao!!! (@minaaaao_nike) June 10, 2017
ヤンバルクイナ展望台:boom:
海がめっちゃ綺麗:heart_eyes::clap:
やんばる行った時に行った方がよし:ok_hand: pic.twitter.com/diZDkdXXkW
「ヤンバルクイナ展望台」は、那覇空港から辺戸岬に向かう方向と全く同じです。国道58号線から辺戸岬へ向かう際に最後左折するところを右折すると、「ヤンバルクイナ展望台」に到着します。那覇空港からは車で2時間から2時間30分ほど、辺戸岬からは車で10分ほどです。
ヤンバルクイナ展望台
— なぎ (@aki_nagi) March 22, 2017
デカイし近過ぎて、全景を撮れるポイントが無い 笑 pic.twitter.com/d3rUBmDMOy
「ヤンバルクイナ展望台」には無料の駐車場があります。夏のシーズンは有料の駐車場もあるそうです。見学は自由で入場料はありません。見どころは離れたところから見る辺戸岬と、意外とリアルなヤンバルクイナくらいなので、辺戸岬に行くついでに寄ってみれば良いでしょう。
沖縄最北端の辺戸岬で自然のパワーを感じよう
沖縄の最北端にある「辺戸岬」は季節や時間によって様々な表情を見せる、自然のダイナミックさを感じられる場所です。かつての沖縄の人たちの祈りの場でもあり、特別な思いと力を感じるパワースポットでもあります。周辺にも魅力的な観光スポットがあるので、沖縄の最北端に是非足を伸ばしてみてください。
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