和歌山の雑賀崎はイタリア？！おすすめの観光スポットやカフェをご紹介

映画にも度々登場するイタリアの家並みが美しい港町、アマルフィ。いつかは行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。実際に行くのはなかなか難しいですが、日本にも、アマルフィによく似た美しい港町があるのです。それは和歌山県雑賀崎。古くから漁師町として栄えた町です。さっそく、巡ってみましょう。

アマルフィ海岸はナポリの南東にあり、ソレント半島からサレルノ湾に面した全長40キロの海岸です。「世界で一番美しい海岸」と言われ、1997年にユネスコの文化遺産に登録されたイタリアの誇る景勝地です。中心都市アマルフィは、中世にはアマルフィ公国という海洋大国で、地中海貿易の中心地として栄えた歴史ある町です。

アマルフィ海岸には、美しい町がいくつもあります。中心都市アマルフィは、現在はイタリアの高級リゾート地として有名です。海沿いに続く断崖絶壁の斜面に家が建っているので、港から山に向かって張り付くように街が広がっています。街中には迷路のように階段や道が入り組んでいて、パステルカラーのかわいい家が密集しています。

日本では、2009年に公開の織田裕二主演の映画「アマルフィ 女神の報酬」のロケ地となったことで一気に有名になりました。この映画でアマルフィの名前を初めて知って、行ってみたいと思った人も多いのではないでしょうか。

イタリアのアマルフィ、いつかは行ってみたいですよね？でも海外だし、なかなか行くのは難しい…、行けるのはまだまだ先になりそう、というあなたに朗報です！日本にいながらにしてイタリア気分が味わえる街があるのです！

雑賀崎は、和歌山県和歌山市の南西端にある漁師町です。漁港から山に向かって階段のように家並みが広がっている様子や、家が密集して建っている様子はまさにイタリアのアマルフィのようです。

雑賀崎は、和歌山市南西部に位置する海岸「和歌浦」の一部で、奥和歌浦とも呼ばれます。 和歌浦は「新日本観光地百選（1950年）」で「海岸の部」第1位になったこともある古くからの歴史ある景勝地ですが、その後の開発によりその景勝地の大半は失われてしまいました。雑賀崎は和歌浦に唯一残された貴重な自然海岸景勝地です。

雑賀崎もアマルフィも、古くから景勝地として知られた海岸線沿いにある歴史ある港町というところが共通していますね。見た目だけでなく、辿ってきた歴史が感じられる町という点でも似た性質を持っているといえるかもしれません。

上が雑賀崎で下がアマルフィです。確かになんとなく似ていますね。港からすぐに急こう配の斜面になっていて、そこに家が密集して張り付くように広がっている感じや、風情ある港町の雰囲気がとても似ています。

もともとは釣りで有名だった雑賀崎ですが、アマルフィに似ていると話題になりカフェやレストランなどグルメも今注目されているんです。また、ロマンチックな灯台や、夕日や夜景が綺麗な町としてデートスポットとしても話題です。そんな雑賀崎の観光スポットをご紹介します。

雑賀崎灯台は、白い小さな無人の灯台ですが、観光用としてだけでなく、ちゃんと点燈して船の指標としての役割を立派に果しています。特にここから望む朝日や夕日は絶景です！灯台に昇ると眼下に双子島、番所庭園が望め、遠くには四国、紀淡海峡、瀬戸内海、そして和歌山市内と、360度の見事な大パノラマが広がります。

雑賀崎には古くから伝わる「花ふり」という言い伝えがあります。これは、彼岸の中日に沈む太陽から様々な色の光の玉が降り、その様子が「花が降る」ように見えるというもの。この風習に沿って、春分と秋分の日には、「雑賀崎の夕日を見る会」が今でも行われています。

トンガの鼻は「瀬戸内海国立公園」で、先端には「雑賀崎台場」があります。台場とは、幕末に異国船がやってきた時に幕府が各地に造らせた大砲台場のことです。和歌山付近の沿岸には四十数か所ありましたが、雑賀崎台場跡はその中の一つで、紀州藩が造ったものです。このように良い状態で残っているのは珍しいそうです。

雑賀崎漁港では、底びき網漁船上からとれたてのお魚を直接販売しています。朝10時に出港した約60隻の底びき網漁船が夜8時頃から次々に帰港します。とれたお魚を漁師さんが船上で仕分けして、雑賀崎漁港で水揚げをしています。数時間前まで元気に海で泳いでいた、獲れたてぴちぴちのお魚が浜値で購入できます！

開催時間は5月中旬以降から10月体育の日まではPM8:30から、10月体育の日以降から5月中旬まではPM2:30からとなっています。特に、名物の紀州・足赤エビは、あまり知られていませんが「車エビにも引けをとらないほど美味しい」と言われている、知る人ぞ知るご当地グルメです！

雑賀崎には最近話題の癒し系カフェやランチがいただけるお店があります。雑賀崎の絶景が楽しめるカフェや、地元の恵みをふんだんに使った料理がいただけるランチなど、話題のお店を紹介します。

築70年の古民家を改装して平成27年8月にオープンしたばかりのお洒落カフェです。お店は坂の上にあって、秘密基地のような細い階段を上っていきます。店内はアンティークな雰囲気で、漁港に面したテラス席もあるのでゆっくりくつろげます。

マスターのおすすめケーキセットは700円。ショーケースの中から好きなケーキを選びます。マスターはパティシエだそうで、ケーキがとてもおいしいと評判です。ランチメニューはキーマカレー850円、オムライスが850円、ハンバーグ1000円です。テラス席は愛犬と一緒に利用もできます。

ル・ヴォーグ1008（Le Vogue 1008) [住所]和歌山県和歌山市雑賀崎1008 [電話番号]073-488-8446

「日進月歩」は地元産の有機野菜や無農薬野菜をできる限り使用したヘルシーなランチがいただける、地産地消をテーマにしているお店です。パスタやハンバーグなどのメインに幾種ものお惣菜が付いたヘルシープレート（1200円）が人気です。季節のフルーツの酵素ジュースやハーブティーなどカフェメニューも充実しています。

地元で獲れた足赤海老や、新鮮な魚を使った和の創作料理やイタリアンなどメニューは多彩なラインナップです。ランチメニューはパスタランチ1000円、グラタンランチ950円、和歌山みかんカレーランチ900円などです。テラス席にはリスも来るそうで、テラスからの景色とともに訪れる人を和ませてくれます。

和創作料理「日進月歩」～cuisine～ [住所]和歌山県和歌山市雑賀崎6-51 [電話番号]073-446-0866

「スハネフ14-1」からは雑賀崎漁港が眼下に望め、遠くは四国まで見える絶景が、そして和製アマルフィと呼ばれる街並みも見わたせます。店内は鉄道ファンでなくても楽しめる模型などの逸品が迎えてくれます。店内をかわいい電車の模型が走っていて、鉄道ファンならずともわくわくします。

ランチには10種類ほどある特製豚丼や、特製牛すじカレーが人気メニューです。ケーキや特製ドリンクなどのカフェメニューも充実、カクテルなどのアルコールもあるのでバーとしても利用できます。テラス席からの絶景と、懐かしい鉄道模型に囲まれてまったりしたいですね。

スハネフ14‐1 [住所]和歌山県和歌山市雑賀崎1827-1 [電話番号]073-488-7223（お問い合わせ専用番号）

自慢の自家製麺はやや細めのストレート。スープは醤油ベースの豚骨醤油という正統派ですが、「タルタルラーメン」という斬新な名前のラーメンも人気です。またサイドメニューも充実していて、特にチャーハンがおいしいと評判です。せっかく和歌山に来たので、ランチに正統派和歌山ラーメンはいかがでしょうか？

中華そば「大福軒」 [住所]和歌山県和歌山市西浜1136-10 [電話番号]0736-73-2687

「喫茶オリノ」は昔から地元の人たちに愛されてきた、特大エビフライで有名な喫茶店です。こちらのウリは、なんといってもエビが大きいこと！30センチくらいあるエビが二尾ついていて大満足間違いなしです！大きいだけでなく味も良く、ミソの風味もしっかり楽しめるとあって大人気です。

このボリュームで特製エビフライセットが1480円、エビオムライスセットが1450円とお値段もお手頃です。揚げたてのエビフライはさくさくプリプリです！昔から愛されてきた地元の人たちおススメのお店とあれば、観光の合間のランチにぜひ訪れてみたいですね！

喫茶オリノ [住所]和歌山県和歌山市関戸５-７-１５ [電話番号]073-444-6472

いかがでしたでしょうか？「日本のアマルフィ」と呼ばれる雑賀崎は、自然と歴史を感じられる観光スポット、個性豊かなカフェや地元ならではのこだわりのランチがいただけるお店など、魅力がいっぱいの町です。イタリアのアマルフィに似ているかどうかはぜひ、あなたの目で確かめてみてください！