煉瓦亭・銀座！元祖オムライス発祥店のおすすめメニューを一挙ご紹介！

東京銀座の煉瓦亭は、100年以上の歴史を持つ老舗洋食店で、文明開化香る時代から、多くの著名人や文豪に愛された名店です。今では家庭料理でお馴染みの、オムライスやトンカツも、このお店が発祥だそうです！ここではそんな歴史溢れる銀座煉瓦亭の、おすすめメニューを一挙ご紹介いたします。

明治半ばの1895年、当時「煉瓦造りの街」であった東京銀座に、フランス料理店として開業したのが、煉瓦亭の始まりだそうです。お店の創業年と同じ年に、日本で映画興行が始まるなど、一般人にも文明開化の波が感じ取れる時代に合わせて、オープンしました。煉瓦亭は当時の最先端で、とてもモダンなお店であったことが伺えます。

煉瓦亭のオムライスは、発案当初「ライスオムレツ」と呼ばれていました。チキンライスを卵焼きで包む、お馴染みのオムライスとは違い、白いごはんと溶き卵を混ぜ合わせたものを、とろとろ感を残して、オムレツ風に焼き仕上げたものなんです。しっかりしたボリュームなのに、ふわっと軽い口当たりが癖になってしまうそうです。

玉ねぎ、ひき肉、マッシュルームといったシンプルな具材に、醤油と砂糖の隠し味が、オムライスのふわとろ感を、懐かしい味に引き立てます。元祖オムライスは、若者から長年に渡る常連客、さらに海外からの観光客にまで、「ココでしか味わえない、新しい食感がくせになる」と、賞賛を受け続けているそうです。

醤油と砂糖の隠し味が懐かしさを呼ぶ卵ごはんに、濃厚なケチャップをたっぷりからめていただくのがミソですよ。ケチャップの爽やかな酸味と、オムライスの甘みが最高に合うんです！そして、この元祖オムライスは、まかない食から看板メニューになったそうです。これは試さずにはいられませんね！

ポークカツレツも、煉瓦亭の看板メニューの一つで、お店の歴史もたっぷり詰まった一品です。当時の日本人には、バターや香辛料の味に馴染めず、煉瓦亭のお客様は、その頃日本に珍しかった、外国人客が殆どでした。そこで、何とか日本人向けの味を出せないかと、苦心の結果、このポークカツレツが誕生したそうです！

試行錯誤し、生パン粉やラードを使用して、さっぱりと揚げ仕上げた結果、これが日本人の間で大ヒットとなりました。これをきっかけに煉瓦亭では、日本人に合った洋食メニュー作りを続けていったそうです。誕生当時のレシピの味は今も変わらずに引き継がれています。カツレツに、ウスターソースを掛けていただくのが、煉瓦亭ならではの食べ方だそうです。

カツレツに千切りキャベツを添えるのも、ここが発祥だとか！当時日本では、野菜は漬け物や煮物として食べるのが殆どであり、またキャベツは、江戸時代にもたらされた新野菜でした。日露戦争が勃発し、シェフ達が出兵。人手不足の苦策の末、キャベツの千切りを試したら、これが美味しかったことから、定番サイドメニューとなったそうです！

西洋で牡蠣は、生でいただく事が定番でしたが、煉瓦亭で初めて、フライ仕上げにしたのが始まりだそうです。牡蠣は、熱を加えるとすぐに硬くなってしまう性質上、新鮮な牡蠣を短時間で揚げる事が肝心です。牡蠣フライは、牡蠣が一番新鮮で旨味がしっかりある、冬にしか味わえない季節限定メニューで、入荷即完売してしまう程の人気だそうです。

素材の旨味を最大限に引き出す調理は、まさに発祥店だからできる技です！自家製タルタルソースを、たっぷりかけていただきます。お口の中で牡蠣とタルタルソースが絡み、絶妙なバランスのクリーミーな味わいを堪能したあとは、レモン汁を絞ってさっぱりいただくのが、煉瓦亭スタイルです。

当初煉瓦亭では「ハッシュドビーフ・アンド・ライス」と呼ばれていました。デミグラスソースと、牛肉や玉ねぎを煮込み、ご飯にかけていただくという、こちらも日本で誕生した洋食なんです。「ハッシュドビーフ・アンド・ライス」の呼称から、やがて言いやすく「ハヤシライス」となったという説が有力だそうです！

ハヤシルーがライスとは別容器でサービスされ、食べる前からテンションがあがってしまいます！仕込みに、相当な手間と時間がかかるデミグラスソース故、今では本格的なハヤシライスを味わえるお店は、数僅かです。煉瓦亭の顔と言っていい、デミグラスソースの味をしっかり堪能できる、元祖ハヤシライスを食べない訳にはいきません。

煉瓦亭のカニクリームコロッケは、一度いただくと、癖になってしまいます！中はふんわり、外はカリッと食感だけではありません。カニ身を惜しみなく使い、固茹で卵の粗みじんと共にまぜ合わせたホワイトソースが、何ともいえないしっかりした味わいで、ついまた食べたくなります！

昔から変わらぬ味のカニクリームコロッケは、懐かしさのなかに、美味しさがギュっと凝縮された一品です。コロッケに添えてあるソースは、基本のデミグラスソースを、カニクリームコロッケ用にアレンジしたもの。オーソドックスな味を極めたソースは、パンにつけても合うそうですよ！カニクリームとデミグラスソースが奏でる、煉瓦亭伝統の味を、是非試してはいかがでしょうか。

煉瓦亭のハンバーグステーキは、食べ応え充分の食感で人気の定番メニューです。ハンバーグの上には、一見バターに見えますが、実は目玉焼きなんです！ナイフを入れると中からとろっと卵の黄身が溢れ出ますよ。そしてハンバーグステーキは、肉汁をしっかり閉じ込め焼き上げられているので、ジューシーなお肉の旨味を堪能できます。

玉ねぎの甘みが効いたお肉に、煉瓦亭オリジナルのデミグラスソースをたっぷり絡めていただきましょう。そして、このソースがご飯にもあうんです！ご飯の炊き加減、水分加減が、煉瓦亭の洋食に絶妙に合い、ごはんがついすすんでしまうのだとか。サイドメニューにも心を配る、さすが東京銀座を代表する老舗洋食店です。

煉瓦亭のナポリタンは、シンプル具材としっかり太麺を、ピュレータイプのケチャップで味付けした正統派です。麺は1.9ミリもの太さで、もっちり感が半端じゃないんです。ゆですぎず硬すぎず、長きに渡り愛され、パスタの本場イタリアに媚びない、煉瓦亭のナポリタン。まさに日本人の為のスパゲッティーです。

もちもちスパゲッティーを、ロースハム、グリンピース、マッシュルーム、玉ねぎ、さらにしっかり味のケチャップでじっくり炒め合わせています。お口の中で具材の味がバランス良く混ざり、ケチャップの酸味とほのかな甘みが病み付きになる、正統派のナポリタン。是非試してみたい逸品です。

エビフライも煉瓦亭が元祖だそうです！1900年代に煉瓦亭のヒットメニューとなった、ポークカツレツやメンチカツを手本に、新たなフライ料理が考案されたのが、エビフライです。これも西洋にはない食べ方でした。魚介類をフライでいただくという発想は、海に囲まれた国、日本ならではじゃないでしょうか？

さっくりとした厚めの衣に、煉瓦亭オリジナルのタルタルソースをたっぷりかけていただきます。その後レモンを搾ってさっぱり感を味わうのもいいですね！そしてエビフライに添えてあるポテトサラダが、煉瓦亭ファンの間では大人気だそうです。単品でもオーダーできます。

煉瓦亭は、東京銀座で一番賑やかな場所に位置し、アクセスも簡単です。東京メトロ銀座線「銀座駅」A10、あるいはB1出口より、徒歩3分です。銀座和光や三越銀座、松屋銀座のそばにあり、銀座の目抜き通りからすぐの「ガス灯通り」に位置します。JR線「有楽町駅」からは、徒歩約6分です。

住所：東京都中央区銀座3-5-16 電話番号：03-3561-7258

最後までお読みいただき、ありがとうございました。東京銀座の老舗洋食店、煉瓦亭のおすすめメニューをご紹介いたしました。煉瓦亭には多くの発祥とされるメニューがあり、まさに洋食店のパイオニア的存在です。明治時代に創業され、今も東京銀座の歴史とともにある銀座煉瓦亭。日本の洋食元祖の味に、ぜひ舌鼓みしてはいかがでしょうか。