人形町の寿司屋でおすすめは？ランチや人気メニューも紹介！

江戸時代から江戸随一の繁華街として有名だった人形町は現在でもグルメな下町です。特に本格的な江戸前寿司はまさに激戦区!美味しいお寿司屋さんがたくさんあります。こちらではそんな人形町にある江戸前寿司の老舗や人気店、手軽に楽しめるお得なランチ情報などをご紹介していきます。

「江戸前寿司」とは基本的には東京湾で獲れた魚を使用した使用したお寿司のことですが、最近では握りずしを中心に提供するお寿司のことを指すこともあるようです。酢飯を作ったり、新鮮な魚を目利きしたり、魚を酢で〆たり、醤油漬けにしたり、炙ったり、さらにはネタに隠し包丁や飾り包丁をいれたりする職人の"仕事"が江戸前寿司の魅力です。

1800年代初頭に江戸で生まれたお寿司は当時は"屋台"の食べ物でした。握りの大きさも現在のコンビニのおにぎりほどの大きさで、食事というよりは江戸っ子が小腹がすいたときにちょっといただくファーストフードのような位置づけだったそうです。また客が屋台を離れるときに暖簾に触るので暖簾が汚れている店がはやりの店の証拠でした。寿司が店内でいただく高級料理となったのは1800年代中ごろからです。

『㐂寿司』（きずし）は大正12年創業の老舗で、江戸前寿司の伝統を守る名店でもあります。煮アナゴに煮蛤、特徴的な海老の握り、絶妙に〆られた光物など、厳選したすべてのネタに丁寧に"仕事"を施し、シャリもお酢と塩だけを使用して、砂糖は使用しません。砂糖を使用しないことで、ごはんの甘みと素材の味をしっかりと楽しむことができるのです。

また、老舗ならではの趣のある外観は、外国人の観光客が通りすがりに写真を撮っていくほどに魅力的です。さらに手綱巻きや印籠詰めという、今ではその技術を持つ人が少ないという貴重なお寿司（裏メニュー)をいただく事もできます。人形町で"本物"の江戸前寿司をいただきたいならこちらのお店をおすすめします。

住所:東京都中央区日本橋人形町2-7-13 電話番号:03-3666-1682

『太田鮨』(おおたずし)の創業は昭和30年、こちらも人形町の老舗の一つです。こちらももちろん寿司職人の"仕事"と工夫が光るお寿司屋さんです。こちらのおすすめは何といっても"卵の太巻き"です。太巻きといっても9割くらいは卵焼きが占めている名物巻物です。

また、マグロの握りもマグロをめくるとシャリには中落が乗っており、中落ちの滑らかさとさっぱりとした赤身のバランスが絶妙です。全てのネタが他店に比べると3倍ほどはあろうかと思われるほど大振りなので、ボリュームも満点です。カウンター10席の小さな店内ですが、建物は昭和2年に建てられたものだそうで、風情がたっぷりです。

住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-2 電話番号:03-3666-6415

『鮨処 雅』(すしどころ まさ)は「本当は教えたくない!」という人が多い人形町の隠れたおすすめの名店です。こちらは大将と女将さんの二人で切り盛りする店内はカウンター8席(2階にお座敷あり)、白身魚のこぶ〆や、漬けなどの丁寧な仕事が光ります。また常連になるとちょっと変わった食材も出してくれます。

そしてこちらはランチも大変おすすめで、全て天然素材の白身魚、マグロ、小肌、いくら、卵等々が惜しげもなく盛られた"ばらチラシ"1800円と、隠し包丁を施し一貫ずつ提供される"にぎり"1800円は、コストパフォーマンスが非常に良く、大満足のランチです。

住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-7-9 電話番号:03-5641-7527

『日本橋蛎殻町 すぎた』は2004年創業とまだ歴史の浅いお店ですが、2017年版のミシュランで初の一つ星を獲得し、より一層の注目が集まっているお店で、現在では予約の取りづらいお店です。こちらのおすすめポイントはまず、『美しさ』です。お寿司が美味しいことは勿論ですが、店構え、大将の所作、お寿司全てが美しいのが特徴です。

また、外見の美しさだけでなく、老舗の寿司屋で学んだ寿司職人としての"在り方"はお客様に対するさりげないおもてなしにも現れています。こちらのおすすめネタは「小肌」です。大将自ら「別格のネタ」と称する小肌を是非お試しください。外国語が話せるスタッフもいますので、外国からのお客様のおもてなしにも最高です。

住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-33-6 ビューハイツ日本橋 B1F 電話番号:03-3669-3855

『鮨 一條』(すしいちじょう)はすべてのネタを"日本近海でとれたもの"としており、季節に合わせてその時期に一番美味しい旬の魚を握ってくれます。また大将は日本橋の老舗寿司店で20年も修業をし技術を高めた職人で、すべてのネタに丁寧な江戸前の仕事が施されています。漆塗りの真っ黒な寿司皿が寿司の美しさを引き立たせます。

人気のお寿司屋さんは"おまかせ"で大将が選んだネタが自動的にでてくるシステムがほとんどですが、こちらでは"お好み"で注文することができるので、より気軽にお寿司を楽しめます。大きめに切られたネタと、口の中でほどよくほどけるシャリはやはり職人の"技"でしょう。

住所:東京都中央区東日本橋3-1-3 奥田ビル1F 電話番号:03-6661-1335

『都寿司』は明治20年創業の老舗で、数多くの有名なお寿司屋さんの大将が修業した店でもあります。王道中の王道、"基本の江戸前寿司"をいただく事が出来ます。老舗ですが店構えは妙に構えたものでなく、気軽に入りやすいお寿司屋さんです。

そしてなんといってもこちらでおすすめしたいのはランチです。ランチは4種類「二重ちらし」1296円「まぐろ丼」1080円「にもの丼」1080円「花にぎり」1404円と老舗の味がリーズナブルにいただけます。ぜひ一度お試しください。

住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-5 電話番号:03-3666-3851

『六兵衛』(ろくべい)は50年以上の歴史がある昔ながらのお寿司屋さんです。人気店のような華やかさやオシャレなメニューはありませんが、堅実な佇まいが地元の人に愛されている老舗です。また、高級な江戸前寿司が多い人形町において夜でも6000円から8000円程度の予算でおなか一杯いただけるコストパフォーマンスが高いおすすめのお店です。

メディアの取材を一切受けないというこちらのお店は、夜には地元の方が集まるのでネタがなくなり次第お店を閉めるのだとか。特にこちらでおつまみとして出される蛸は絶品で噛めば噛むほど蛸の旨みを感じられる絶品です。また自家製のガリや卵焼きにもこだわりを感じます。

住所:東京都中央区日本橋人形町2-13-10 電話番号:03-3666-7543

こちらの『日本橋さとう』はカウンター9席しかない人気のお寿司屋さんです。やはりカウンターで少人数の席のお店というのは大将の"おもてなし"がまんべんなくいきわたります。こだわりの"ガリ"が美味しいお寿司を引き立たせ、お寿司に合う美味しい地酒や白ワインも用意されています。

こちらのおすすめはコストパフォーマンスが高いランチです。にぎり(1人前)1100円、にぎり(1.5人前)1500円、ちらし1100円は地元のサラリーマンにも人気で、ネタがなくなり次第、ランチは終了してしまいますの、早めに来店されることをおすすめします。

住所:東京都中央区日本橋小伝馬町21-1 フォルトゥナ＃021マンション1F　 電話番号:03-5614-0207

『Sushi TOCHINO-KI』(すし とちのき)は店名を横文字にしているところからも感じ取れるように、まるで和風のカフェのようなスタイリッシュな店内で、女子会などにも利用できるおしゃれな雰囲気が漂っています。ネタは毎日築地で仕入れており、ふぐの調理免許を持つ大将と野菜ソムリエの女将が提供するおつまみもおしゃれで美味しいです。

ランチもリーズナブルで1人前にぎりが980円からです。また人形町付近の様々なお店の割引を受けられる本『人形町を半額で愉しむためのプレミアムパスポート』(980円)を購入するとこちらの特上にぎり2910円が半額でいただけるそうです。人形町界隈でお食事やお買い物をされる方にはお得な情報ですね。

住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目18-5 水上ビル1F,2F 電話番号:050-5868-8522

『鮨芳』(すしよし)はご夫婦が営むこじんまりとしたお寿司屋さんです。こちらのお寿司はすべてがしっかりと下ごしらえ(仕事)がされており、比較的リーズナブルな価格設定と、種類の多いお酒がおすすめのポイントです。ゆっくりとくつろぐことができるお店です。

またこちらで有名なのがランチの「漬けあなちらし」です。文字通り漬けマグロとアナゴが丼ぶりに載っています。漬けはマグロの赤身の旨みが良く生かされていて、アナゴは炙りたての香ばしさを感じます。1つのどんぶりで2度楽しめる「漬けあなちらし」は1000円とコストパフォーマンスも最高です。

住所:東京都中央区日本橋人形町1-12-11 リガーレ日本橋人形町1F 電話番号:03-3249-3556

いかがでしたでしょうか？職人の高い技術と手間が必要な人形町の江戸前寿司は、長い歴史の中でさらに洗練され、現代でも広く愛されている日本を代表する食文化です。本場の江戸前寿司をいただきに人形町に足を運んでみてはいかがでしょうか。