岐阜レトロミュージアムで昭和気分を楽しむ！旧型のパチンコや自販機など！

2016年9月オープンの「岐阜レトロミュージアム」。昭和を懐かしむおじさんやおばさんから火がつき、インターネットやテレビで紹介されるとまたたく間に有名になりました。しかしアクセスや料金、内容がわかりずらいなどの声がよく聞かれます。なるべく分かり易く紹介いたしますので、ぜひ昭和を感じに出掛けてみて下さい。

オープンからたった1年しか経っていないとは思えない外観の建物が、アクセスの悪い山と田んぼしか無いような場所に急に現れます。外装はトタンの波板、トッピングにアースやらキンチョールやらの懐かしい昭和看板。菅公学生服にいたっては昭和というより大正の匂いがします。レトロマニアを出迎えるラインアップにぬかりはありません。

駐車場から入り口に向かうと約2メートルの仮面ライダーがお出迎えしてくれます。これは昭和48年からテレビ放送が開始された仮面ライダーV3です。筆者が（小っちゃい声で）中1の時のヒーローです。同世代の方にはたまらない一品です。まず入る前から期待をさせるうまい作りになっています。インスタ映えもします。

ここで上手な遊び方指南を一つ。後述しますが、料金は時間制です。一度入場券を買ってしまうとそこからカウントダウンが始まります。中で気に入ったレトロゲームにはまって「あ、時間が」とならないように、まずは入場券を買う前に外の遊具で遊び倒して下さい。もちろん料金は無料ではありませんが、小さいお子さんなどは大喜びです。

1966年からフジテレビで放送されていた「ママとあそぼうピンポンパン」という番組をご存じでしょうか。その中にかっぱのカータンというキャラクターが出演されていました。そのカータンがこんなところで膝を抱えてたそがれているではありませんか。それにしてもカータン、顔色が悪すぎるようです。ぜひ直接見舞ってやって下さい。

まず建物内部に進入すると向かって右側が自販機の展示になっています。昔は少し大きな街道沿いには「オートスナック」や「オートレストラン」などの看板があり、自販機で夜食を購入したものです。その王道がうどんやラーメンでした。こちらの自販機はほとんどが展示用で今はあまり稼働はしていませんが、雰囲気だけでも味わって下さい。

レトロ自販機の中で元気に稼働しているのがハンバーガーの自販機です。個数限定ですが、とにかくうまい。1個300円のチーズバーガーは少しお高い気はしますが、そこは目をつむりましょう。ふわっふわ、あっつあつのバンズにケチャップと溶け出したチーズが混ざり合い得も言われぬ美味しさです。製造はマニア垂涎の「マルイケ食品」です。

入り口から奥に進むと昔懐かしい駄菓子屋さんが現れます。スーパーボールクジや米ポンからうまい棒まで、子供心とレトロ心をそそる商品の数々、店員さんも優しいと評判です。場所が場所だけにタイムスリップしたような気分を味わえます。小ネタですが、懐かしい「ハッカ水」も売っています。

左上のソフトグライダーやその下のめんこ、ひとつ飛ばしてコマセット、右下の写真奥にはタコ（凧）串が見えます。子どもの頃「いつかお金持ちになったら買う」と心に決めていたものだらけです。ちなみに写真には写っていませんが、タコ串の下には「ねこびん」があります。ねこびんが分からない方はご自分の目で確かめに行って下さい。

前述のチーズバーガーとチェリオグレープ（150円）、最強の組み合わせでしょう。ワンコインで何でも食べられる時代にちょっと高い気がする方もおられるでしょうが、館長さんの情熱と努力代をレトロ飲食代にプラスして考えてみて下さい。ほら、安い気がしてきたでしょう。おおむね1日35個限定のバーガーは早い者勝ちです。

昔の牛乳箱と公衆電話です。今でも形は違えど同じようなサービスをしている地域もあると思いますが、現在の宅配と違い保冷効果も無く、取り忘れをしてお昼ごろに取り出した牛乳を飲んでお腹を下すなんてことはしょっちゅうでしたね。公衆電話は携帯・スマホの普及で現在ほとんど見られなくなったアイテムの一つです。

出ました。現代の千円自販機のはしりとも言うべき「コスモス」の自販機。不動なのが残念ですが、現在でも細々と営業はしています。実はガチャガチャを造ったのはこの会社です。「宇宙戦士ガンダム」や「ダンガム」などの独自（独自?）路線や「ロッチのドッキリマンシール」の件で訴えられ本社は倒産していますから、自販機自体貴重です。

さあ、だんだんメインに近づいてきました。次はレトロゲーム機の紹介です。10円玉をそのままゲームコインとして遊ぶコインゲームから垂直レバーのテーブルゲーム、アフターバーナーやスーパーハングオンなどの大型体感式筐体ゲームなどが所せましと並んでいます。しかも入場料金を払えばこれらのゲームがすべて無料で遊べます。

昭和を代表する名機「ストⅡ」は向かい合わせに並んでいる対戦式です。普段お子さんの使っているゲーム機での対戦で悔しい思いをしているお父さん方、アクセスはちょっと悪いですがお子さんと岐阜レトロミュージアムに遊びに来てフルボッコにしてやりましょう。もちろん何ゲーム対戦しても料金はかかりません。3ゲームで元が取れます。

いよいよ岐阜レトロミュージアムのメインイベントです。それがレトロ台のパチンコ屋さん。入り口にある「パチンコ」の電飾の下をくぐってホールに入ると、昭和のパチンコ屋さんが再現されています。シマは向い合せのふたシマ。羽根ものやフィーバー機、一発台にチューリップ台と往年のパチンコファンなら鳥肌が立つラインアップです。

パチンココーナーも入場券のみで料金は一切かかりませんが、それでも大当たりは欲しいですよね。ですからリスクの少ない台選びをお教えします。この綱取物語にはモードが3つ存在します。電源オンオフや大当たり後にモードが移行しますが、16.6％の地獄モードを選んでしまったらその後大当たりは期待できません。午後からは危険です。

たぬ吉はVが目玉のパチンコです。大当たり時、内部抽選で17分の1でVが出ます。Vが出たら以後4回Vが出ます。1度のVで1300個ほどの出玉なので羽根物なのに約5000個の出玉が期待できますが、知らないと途中で捨ててしまいかねません。こちらのパチンコは料金がかからないとはいえ打つならある程度の情報を持っていた方が楽しめます。

まずはマイカーやバイクでのアクセス方法です。皆さんがどちらの県から岐阜レトロミュージアムを目指すのかは分かりませんが、とにかく岐阜市内からですと岐阜と長野を結んでいる国道256号線を探して乗って下さい。東海環状の関広見インターからですと国道418号から256号線に乗るのが一番早いでしょう。「弘誓寺」の看板が目印です。

場所が山の中ということもあって電車・バスでのアクセスが悪いように感じますがそんなことはありません。JR岐阜駅からのアクセス方法を紹介しておきます。案内所で1日乗車券500円を購入。12番乗り場から「椎倉」行のバスに乗ります。約45分で椎倉到着。バスの進行方向に50メートルほどで「弘誓寺」の看板が見えてきます。

場所：岐阜県山県市椎倉323

無料の自販機コーナーや屋外の遊具で遊んだあとはいよいよ入場です。建物の中ほどの場所に受付があります。券売機には1時間の500円券、3時間の割引1300円券、1日フリーの2500円券があります。購入時間の打ち出されたカードを首かけ式パスケースに入れていざ入場になります。パチンコを打つなら3時間以上がおすすめです。

現在定休日が月ごとに変わったりしているようです。基本は土・日・月営業のようですが、金曜日が営業日だったこともあるようです。行って休みですと場所が場所だけにショックは大きいでしょう。事前のチェックが必要です。昭和のパチンコ屋さんの再現がメインの岐阜レトロミュージアム。10時の開店に合わせて並んでみましょうか。