武雄温泉日帰りスポットならココ！人気ランチやおすすめの見どころも！

陶磁器の産地佐賀県西部に位置する武雄市。その中心にある武雄温泉は1300年もの歴史があり、宮本武蔵やシーボルト、吉田松陰ら著名人も浸かった古湯です。ぬるぬるとした保湿性の高いお湯は美肌の湯として人気が高く、通年を通して多くの人が訪れます。今回は武雄温泉を気軽に楽しめる日帰り入浴施設やおすすめスポットをご紹介します。

武雄温泉のシンボルと言えば、入口に立つ朱塗りの楼門です。竜宮城を連想させる色と形は天平式楼門と呼ばれ、釘を一本も使っておらず、国の重要文化財に指定されています。設計したのは東京駅や日本銀行本店、奈良ホテルを手掛けた辰野金吾で、大正4年に完成しました。日没後はライトアップされ、幻想的な佇まいになります。

楼門の改修工事の際、2階の天井四隅に楼門の方角と合致した東西南北を表す卯、酉、馬、子の干支のレリーフが発見され、大きな話題になりました。それと言うのも、辰野金吾が設計した東京駅の丸の内駅舎の八角形のドーム天井にも方角を示す干支が配置されていましたが、卯、酉、馬、子が欠けていたからです。

辰野金吾は佐賀県出身なので、この発見は東京駅と佐賀県を結ぶ十二支の謎として注目を集めました。明確な理由は未だ解明されていない点も、ミステリアスで興味を惹かれます。平成30年3月31日まで火曜日を除く朝9時から10時の間にガイド同伴で楼門のレリーフを見ることができます。入浴券付きなので、ぜひ実物を見てみてください。

楼門を潜った先、広大な敷地の中には元湯、蓬莱湯、鷺乃湯の3つの大衆浴場と柄崎亭、家老湯、殿様湯の3つの貸し切り浴場、旅館の楼門亭があります。ぬる湯とあつ湯共に42度以上とやや熱めのお湯はとろみがあり、保湿性の高い泉質。日本最古の木造建築共同浴場である元湯は内湯だけですが、鷺乃湯にはサウナと露天風呂も備わっており、趣の違うお湯が気軽に楽しめておすすめです。

御船山楽園の麓にある御船山観光ホテルでは、大自然の景観や四季折々の花々が楽しめる絶景のロケーションを臨める露天風呂や広々とした内湯、貸し切り湯が楽しめます。日帰り入浴可能な大浴場らかんの湯は五百羅漢のすぐ隣にあり、湯上りに参拝やご利益水を頂くこともできます。身も心もじっくりと癒されてリフレッシュできます。

国際観光旅館なかますは明治5年創業の老舗の旅館です。老舗ならではの落ち着いた雰囲気で、檜造りの朋來の湯からは美しい庭園を眺めることができ、桜の湯ではジェットバスでリフレッシュできます。2つのお湯は朝夕、男女入れ替え制です。楼門から近く、あまり混雑していないので、ゆったりと入浴したい人におすすめです。

創業100余年、骨董品やアンティークの家具、オルゴールの音色に迎えられる、ノスタルジックで落ち着いた雰囲気の老舗旅館です。自慢の自家源泉は武雄温泉の中でも特に美肌の湯と人気も高く、藤の木が美しい露天風呂や低温でじっくりと発汗を促すミストサウナも女性に好評です。武雄温泉駅からクラシックカーでの送迎もあります。

大浴場、打たせ湯、陶器風呂、桶風呂、五右衛門風呂、サウナ、家族風呂といった様々なお湯や、別料金ながらも岩盤浴によもぎ蒸し、酵素シャワーカプセルまで日帰りで楽しめると人気が高い七彩の湯。宿泊しなくても味わえるイカ活き造り定食といった週替わりの定食メニューもおすすめです。

創業112年。日本温泉旅館グランプリを受賞していて、温泉旅館ランキングの上位に入る懐石宿扇屋は武雄温泉でも人気の高い温泉旅館です。女湯は桜御影の石造り、男湯は杉をふんだんに使い、貸切風呂は総檜造りと香り漂う湯船で日帰り入浴も可能ですが、せっかくなら宿泊してゆったりと寛ぎたいお宿です。

懐石宿扇屋の日帰りプランは温泉とランチが楽しめる大満足の内容です。懐石宿とある通り、とろとろのお湯で癒された後は大阪吉兆で修業したご主人による繊細な本格懐石料理を存分に味わうことができます。老舗ならではの上品で落ち着いた雰囲気のお宿ながらもリーズナブルとあって、カップルにおすすめです。

武雄温泉ハイツはやわらかいお湯で湯上りはサラサラだと、地元でも愛される美肌の名湯です。解放感のある展望風呂からは野鳥のさえずりを聞きながら緑豊かな森や満点の星を眺めることができ、身も心も癒されます。サウナや水風呂もあり、温泉と共に利用すれば美肌効果を更に高めてくれるのでおすすめです。

武雄温泉ハイツの日帰り入浴を利用するほとんどの人がレストランを利用しますが、中でも人気なのがこのがばいハンバーグ定食です。通常1000円、ランチタイム価格は780円ととてもリーズナブルながらも、ボリューム満点で味は絶品。ランチにこの肉厚ハンバーグを食べる為だけに武雄温泉ハイツを訪れる人もいるそうです。

武雄温泉街にひっそりと佇む月の音は、女性に人気の創作料理屋です。3つのランチはどれも野菜たっぷりで、優しい味付け。しっかりとボリュームもあり、デザートもついていながら1000円未満とあって、ランチタイム前から長蛇の列ができています。箸置きがミルキーという点も可愛く、女子旅のランチにおすすめです。

武雄市最古の神社にして最大のパワースポットと名高い武雄神社の見どころは、御神木である武雄の大楠です。樹齢3000年以上の楠は全国巨木ランキング第7位に入る巨木で、広さ12畳程の内部には天神様が祀られています。ごつごつとした根や幹は苔むし、威厳ある姿は見るだけで圧倒されてしまいそうな、神秘的なパワーを感じます。

御船山の山麓にある御船山楽園は平成21年に国の登録記念物に指定されました。春には一面に広がるつつじの絨毯や桜、秋には紅葉の名所として多くの人が訪れます。春の花祭り、秋の紅葉祭り共に夜間はライトアップが行われ、幻想的な光景が広がります。見どころが多い反面、広くアップダウンが激しいので、ローヒールの靴がおすすめです。

御船山楽園の大庭園では2017年7月14日から10月29日まで、チームラボによる「自然が自然のままアートになる」アートプロジェクト6作品が公開展示されています。見どころは池の水面や巨岩に映し出されたプロジェクションマッピングで、自然と人、映像が見事にコラボレーションした幻想的な世界を五感で体験できます。

御船山観光ホテルの裏手にある細い道を進むと、羅漢像がひっそりと並ぶ洞窟にたどり着きます。1300年前に名僧行基が入山し、病に侵されながらも祈りを込めて羅漢像五百体を掘り、洞窟に安置したと伝えられています。見どころは何と言ってもその数、そしてその表情です。訪れた人を優しく見守る姿に、誰しもが手を合わせます。

九州随一とされる約4千坪の純日本庭園です。御船山や茶畑を背後に、池泉回遊式日本庭園という池の周りをぐるりと散策できる道のついた庭園で、池や植物を間近に見ることができます。見どころはやはり、季節に応じて鮮やかに咲き誇る四季折々の花々。どの季節に行っても絶景を見ることができます。

大正4年辰野金吾の設計で造られ、平成15年4月に復元されて武雄温泉新館として当時の華麗な姿に蘇りました。楼門と共に国の重要文化財に指定されており、現在は製造されていない貴重なマジョリカタイルや陶板デザインタイル等を見学することができ、建物も含めて見どころ満載です。土産物屋や資料館が併設されていて、陶芸体験もできます。

九州最大規模の自然科学系博物館として佐賀県が整備した科学館で、宇宙開発ゾーン、地球発見ゾーン、佐賀発見ゾーン、科学のおもちゃ箱、こどもの広場からなる5つの展示ゾーンと最新式のプラネタリウムや天文台といった見どころも満載。大人も子供も楽しめる体験型ワークショップも多く、今や佐賀県の観光ランキングの上位に挙がる人気の施設です。

以上、武雄温泉のおすすめ日帰りスポットをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。歴史ある建物に歴史ある名湯、そして自然豊かな美しい景色。宿泊はもちろん、日帰りでも十分楽しめ、身も心も癒されること間違いなしです。佐賀県を旅行した際には、ぜひ武雄温泉に足を延ばしてお湯を楽しんでみて下さい。